10の秘密6話あらすじ
手駒の一つだったはずの元夫に3憶円を奪われた由貴子(仲間由紀恵)。金を取り戻そうと躍起になる彼女は計画が狂ったことに怒り心頭の様子。
一方で、圭太(向井理)が大金を手にしたことを知った菜七子(仲里依紗)は、瞳(山田杏奈)のためだと言い張る圭太を責めますが、瞳を誘拐した由貴子に多額の現金を返すことに関しても賛同できず、複雑な心境を胸に秘めていました。
そんななか、元夫婦である、圭太と由貴子の争いを知った竜二(渡部篤郎)は突然、圭太を訪ねます。そこで彼は、由貴子の情報と引き換えに自分と手を組まないかと取引を持ちかけます。
なんよかして金の隠し場所を突き止めたい由貴子。母の愛情を求める瞳の心理を利用して、瞳を買い物に誘うなどして信頼関係をつくることで、圭太への反撃を開始。
たとえ実の娘だろうと、自分の利益のためなら最大に利用することしか頭にない由貴子の気質を知っている圭太は、瞳についに言い放ちます。
翼との格闘の末、圭太は翼を鍵で一撃。
そして、なんで翼が母を殺されたと思っているのか教えてほしいと訴えました。
やがて語られた事実。ピアニストだった母は銀座のクラブでピアノを弾いていたこと。
母を訪ねてきた男の足元を家の窓から見ていた翼。
幼き頃、母、夏子は別荘に行くと言って留守にしていて、気が付くと、その別荘からボヤがでていたことに気付いたのでした。さらに、夏子が男性と揉めていたことも。
圭太は一切、翼の母とは接触がない。10年前、本当は何があったのかを翼の母を殺したと思われる男から話を聞き出すことで、娘、瞳が「自分の火事のせいで人を殺した」という罪悪感から解き放たれるとのこと。
瞳は放課後、真衣と一緒にいたところを由貴子に声をかけられ、お茶に誘われました。
瞳の前ではごく普通の母を演じ、麻衣子と瞳の信頼を得ます。しかし、由貴子は瞳に「この店はお母さんが大切な人とよく来る場所」と意味深な言葉をこぼすのでした。
その日の夜、幼馴染で理解者の菜七子に、圭太は3億円の事実を少しほのめかして話します。
瞳のために、圭太が由貴子から、瞳を誘拐した3億円を奪い取ったことを察知した菜七子は反論。圭太は、瞳のためだ、これで学校も選べるし、ヴァイオリンも続けられると。
口論になっていると、宇都宮が訪ねてきます。
由貴子のお金を奪い返しにきたと疑う、圭太に対し、自分と手を組まないかと提案。
帝都建設の不正データが入ったUSBと手帳の持ち主だった矢吹のことなどを含めて、マスコミにばらしてほしいと願ったのです。さらに、由貴子の情報を共有すること、由貴子が関わった矢吹のことについてなど全てを圭太がマスコミに告発すれば、圭太が由貴子から3億円を奪ったことに目をつぶる条件。
しかし、圭太は自分を帝都建設の内部抗争に巻き込むなと反論。さらに、宇都宮が社長の長沼に切り捨てられることを見抜き、自分の保身も含めて圭太に近づこうとしているのでは?とも。
最後・・・、宇都宮に対し、10年前の火事のことをツッコむ圭太。宇都宮が圭太の今の家を古いと言ったり、10年前の別荘を知っていたからでした。宇都宮はシレッとしらを切り通すのでした。
宇都宮は菜七子に、圭太とは距離を置いて離れたほうがいいと言いますが、菜七子は逆に宇都宮に反論。
同じ頃、瞳は、母、由貴子から「お父さんは悪い人と一緒にいる。家に大きなお金を隠している」と。
その言葉に騙された瞳は深夜、家に圭太が大金を隠し持っているかを確かめるために自宅に侵入。圭太はそれを咎め、瞳が母親に洗脳されていることを伝えました。
しかし、瞳の圭太への信用は得られません。そこで、圭太は瞳に翼とのことを話しました。
翼に会い、翼が母親を火事で亡くしたこと、その犯人を翼と一緒に探すと。すると、瞳はその言葉に心を動かされますが、やはりまだ圭太との間に距離をおいていました。
圭太はその後、翼に帝都建設の人が母親の知り合いにいなかったか聞きましたが、かつて、圭太が、瞳の誘拐時期に、初めて自分に接触してきた時、「帝都建設の人に頼まれて瞳を誘拐したんだろう?」と疑われたことがあったけど、帝都建設が何かも知らないと答えた翼。
あくる日・・・。圭太は訪ねてきた菜七子に、「瞳を誘拐したお金を取り戻そうとする由貴子の行動は許せない。圭太と瞳に関わってこれまで知らなくていいことも知ってきたけど、今後も圭太に協力する」という強い意志を報告されます。
由貴子が今、瞳を利用して3億円を取り戻そうとしていること、瞳が完全に自分を誤解していて益々、溝ができていることを菜七子に話した圭太。
2人はその後、圭太が瞳を助けるためにかつて「裏金」取引をした際に関わった男、水戸の協力によって廃墟の建物内に隠した3億円を取りに、菜七子と向かいました。
水戸によると、その建物が取り壊しになる前に、圭太が預けているお金を取ってほしいとのこと。
その後、由貴子から圭太に電話が。由貴子は瞳を買い物に連れていきました。
「3億円の居場所を教えて」と。圭太が断ると、「瞳gが危険でも・・・?」と畳みかけるように言います。
圭太と菜七子は由貴子が、瞳が抱く「離婚したことで埋め合わせられなかった母親と一緒にいたいという気持ち」を利用していることを推測。
すぐさま、瞳のSNSの写真から居場所を特定して、そこへ向かいました。
瞳が完全に由貴子に洗脳されていることを知った2人。
圭太は瞳が、瞳を誘拐したのは母、由貴子だ。由貴子と誘拐犯、二本松は繋がっていて、瞳の相談に乗るふりをして瞳との距離を埋めて、誘拐を実行したと全ての真実を暴露。
瞳は信じない、嘘だと言い張り、由貴子にそうじゃないことを問いますが、由貴子はこれまでに瞳に見せたことのない冷徹な顔をして黙りこくって瞳を見ます。
「大嫌い、お母さんって呼ばれるの・・・結婚して母親になればお母さんになれる。母性が生まれるかと思ったけれど、全然そうじゃなかった。弁護士としていたほうがよかった。おばあちゃんやお父さんのほうが育児がうまかった。あなたはお母さんが抱っこするとよくぐずった。あなたたちと別れたほうが楽だった。お父さんからお金を取り戻そうとして、あなたを利用した。あなたは役に立たない。もう用済み」と全てを打ち明けました。
瞳はショックを隠し切れません。由貴子に震えながら、私はもうあなたのことをお母さんと呼ばないと。
瞳は母から全面的に拒絶され、心傷付いていました。圭太の母の家に帰宅すると、登校時間になってもお手伝いをし続けます。
自分の傷付いた気持ちを必死に隠そうとしたのです。
瞳を制止した祖母、純子(名取裕子)。瞳は祖母に抱きついて泣きじゃくるのでした。
その頃・・・、翼は母、夏子が宇都宮と過去に連絡をとっていた証拠といえるメモと宇都宮のインタビュー記事を発見。宇都宮は翼が母を失った10年前の別荘の建設に携わっていました。
由貴子は3憶円を無事、奪還。瞳の誘拐に関わった二本松に、実の娘に自分が誘拐したことなどを暴露したけど本当にあれで良かったのかを問われます。
すると、由貴子は「私もかつて母の愛を期待していた。でも、母も自分を裏切った。全ての母が子どもを愛しているとは限らないことを教えた、愛情のつもりだ」とシレッと答えるのでした。
最後・・・・圭太は3億円を隠した場所へ。すると、3憶円は忽然と消えていました。3憶の場所を知っている「誰か」が由貴子に3億円の場所を教えたのでしょうか・・・次回7話こうご期待。
10の秘密6話感想・見どころ
由貴子恐ろしいですね。
瞳が親の離婚で一番欲している母との普通の時間を欲している心理を巧みに利用して、優しい母のふりをして瞳を利用し、3億円を奪い返そうとする・・・。
最悪の極みですよ。
「娘が大嫌いだ、元々、手のかかる子どもだった、結婚して育児をすれば母性が生まれるかと思ったけどそうじゃなかった。あなたのことは圭太からお金を取り戻すために利用したけど役に立たない」こんなこと、実の娘に言いますか?母親の顔をした悪魔でしたね、由貴子。
瞳が母からの暴言で傷つき、祖母の家でお手伝いをしようとするものの・・・自分が母から受けた言葉の暴言に傷付いていている様子が伝わり、胸が詰まりました。自分の誘拐に母親が最初から関与してて、娘の誘拐の身代金だった3憶円脱却のために、また利用したなんて親の口から聞きたくもないですよね。瞳の心の傷が癒えることを願います。
由貴子がかつて母の愛を期待していたけれど、裏切られた。自分を生んだ相手が我が子を全て愛しているとは限らないと厳しさを教えたと平然とこぼす由貴子。人は育てられたように人に接する負の連鎖といえました。
ラストで3億円がなくなっていて衝撃でした・・・もしかして犯人は圭太の協力者、菜七子だったりして・・・という推測が拭いきれません。なぜなら、菜七子は過去のエピソードで怪しい男性との接触があったからです。
由貴子はどこまでもゲスいです!圭太、頑張れ!次回7話も楽しみです。