119エマージェンシーコール5話あらすじ・ネタバレ
「今日も1日何事もありませんように」
そう言って仕事へ向かう、高千穂。
その日も、司令センターには多くの通報が寄せられていました。
フィットネスクラブで、利用者が耳が痛いと言ったフィットネスクラブのスタッフからの通報。
「その方意識はしっかりしている状態ですか?」
「とにかく耳が痛いって言ってて」
「ご本人が救急車でって言ってるんですよね」と、箕輪健介(前原滉)。
「はい、すぐ呼んでって」
「分かりました救急車向かわせますね。その方の年齢と性別を教えてください」
兼下睦夫(瀬戸康史)は足が痛むという男性(山口勝平)の通報を聞きました。
「119番消防です、火事ですか?救急ですか?」
「あ、もしもしあのう、あのね、あの、今日僕足が急に痛くなって病院行ったんすよ。」
「はい」
「で、足の動脈が硬化しているって言われましてね。僕そんな年じゃないんですけど。50代ですしね」
「はい」
「で、とりあえず禁煙してウォーキングとか運動やってくださいって言われたんですね」
「ええ」
「だからさっき歩いていたんですけど、また痛くなっちゃって、もう無理だって立ってられなくなったって」
「今はどうですか?」
「痛みはマシになったんですけど、病院行ったほうが良いですかね、どう思います?ねぇねぇどうですかね?」と男性(山口勝平)。
「そういった判断はこちらでは。救急sたお願いできますか?」
その後、兼下が対応した通報者と箕輪が対応した通報者の真実が明らかになりました。
「どうしたんですか?」
疲れた箕輪に声をかける高千穂。
「ああ、耳が痛いって人から通報あったんだけど、その人、救急隊にかかりつけの耳鼻科へ行けって無茶言ったみたいで」
「こっちも似たようなもんだ。足が痛い通報者、すたすた歩いて救急車に乗り込んできたって」
「それ見た現場の人達の想像つきますよね・」
粕原雪(清野菜名)はため息をつく箕輪健介(前原滉)に気付きます。
兼下睦夫(瀬戸康史)も救急車を向かわせたことを後悔するような通報を受けました。
承認欲求で、救急車を呼び、動画でふざけている男性の姿が。
「なんかこう、本気で救急車が必要かどうか判別できるAIみたいなの開発されないもんかね」
「わかるすごい気持ちは分かる。でもそんなものはないし、私達が地道に対応するしかないでしょ」
「ですよね」
そんな管制員たちを高千穂一葉(中村ゆり)は諭します。
「それに軽傷だって決めつけて救急車を出さなかったとしても何かあった時に犠牲になるのは誰かの命、どれだけ謝っても取り戻せないものだよ。100回出場させて100回無駄だったとしても101回目も出場させるしかない。誰かの無事に勝るものではないんだから」
「でも僕らの気持ちって全然世間に伝わってないですよね」と、与呉。
「119番消防です、火事ですか?救急ですか?」
司令台に戻った雪は男性からの通報を受けます。
「あの今すぐ救急車をお願い。俺じゃないんだけど知り合いが倒れたみたいで」
「電話してたんだよさっきまで。今日会う約束してたんだけど、俺携帯が壊れちゃって。それで公衆電話から電話していたんだけど、電話の途中で急に胸が苦しいって言われてさ、で、なにか倒れたみたいな音がして。声掛けても全然起きなくて」
「救急車を向ける場所はどちらかわかりますか?」
「横浜市中区寺尾町3-6シティーヒルズえっと、20…1だ、ごめんね、老眼で。201号室、201」
「横浜市中区寺尾町3の6シティーヒルズ201で間違いないですか?」
男性に確認をとるため、復唱する雪。
「ああ、そうそうそう、ちょっと急いで行ってほしいんだわ」
「その方が部屋で倒れた確証は?」後ろの司令台から雪をサポートする、兼下。
「その方が別の場所から電話してた可能性はありませんか?その方のお名前を教えてください」
「いやいやいや、部屋の掃除をしているところって言ってたから絶対家です」
「その方の名前を教えてください」
「ちゃんと分からないけど、60代前半で心臓の持病があるって言ってたな」
雪は男性が告げた女性の住所と、「ふるかわじゅんこ」という名を元に救急車を向かわせました。
「その方の電話番号を教えてもらえませんか?」
「えっと090…」
「ドアが施錠されている場合もあるので消防車を向かわせよう」
「鍵がかかっている場合がありますので、消防隊の方も一緒に向かわせます。ドアを最悪、壊すこともありますが宜しいでしょうか?あの、あなたの携帯と電話番号…あ、携帯壊れているんでしたっけ。お名前を教えていただけませんか?」
「ああ、トイレで落としちゃってね。鈴木です。鈴木ひろし」
「鈴木さんはこの後、古川さんのご自宅に向かわれます?」
「え…あ、ああーええ」
「今、いらっしゃるのは中区荻町公園の公衆電話ですよね?」「
「ああそう。たぶん40分くらいかかっちゃうと思う」
「隊員が倒れている方に接触するまでその場で待機してもらって?なにかあった時に連絡が取れないと困る」横から指示する高千穂。
「鈴木さん、申し訳ありませんが、救急隊が来るまで公衆電話の傍で待機してもらえませんか?古川さんが救急隊に接触できるまで」
兼下はドアが施錠されている場合に備え、消防車も出場させる許可を高千穂から得ます。
「ご本人まだ連絡ないですか?」
「意識失ってる可能性高いよね」
雪と紗良は古川の安否を心配します。
その後、消防救助隊長の飯田慎吾(谷恭輔)から現場に着いた報告が入りました。
「現着しましたが、20代の女性で健康に問題はありません。室内に60代のフルカワジュンコさんという女性が倒れている状況もありません」
「え?」
「別の部屋に古川という女性がいないか確認しますが、本部も通報情報に間違いがないか確認願いたい、どうぞ」
「横浜消防、了解」
「粕原さん、通報者にすぐ連絡して」
「はい」
しかし、通報を呼び出すものの、繋がりません。
紗良は倒れたという古川の電話番号に電話をかけ、与呉はマンションの管理人に連絡を取ってみることに。
しかし、男性から通報のあった女性宅に要救助者の姿はありませんでした。
「新島さんは古川さんの携帯に連絡を取って?与呉くんはマンションの管理人に確認取って」
「通報者出ません」
「いたずらだったってことか?」
「もしくは住所が間違っているか。さっきの通報者、部屋番号読み上げる時、詰まってた。数字を見間違えている可能性がある」
「古川さんご本人やはり繋がらないです」
「現場には引き続きフルカワさん宅を探すよう連絡して」
高千穂は雪に通報者への連絡、更には「ふるかわ」に電話を掛けるように、指示します。
「通報者に住所の再確認が出来ない」
「表札がない部屋はインターフォンを推して確認しろ」
消防隊の上杉昴(酒井大成)と、飯田慎吾(谷恭輔)は、フルカワを探します。
そんななか、箕輪が別の男性から救急車要請の通報を受けました。
「119番消防です、火事ですか?救急ですか?」
「救急車、救急車!あーイタイイタイ、足の親指の付け根?腫れちゃってさ」
「シティーヒルズの403号室ですか?住所は中区寺町3の6…」
「なに?何か問題あるの?痛むのはどちらの足ですか?」
「そういうのいいから。あれ。もうこれ来たってことだよね?」
「救急車が来るまでもうちょっと症状を教えてください」
「小宮です」
現場に到着すると、足が真っ赤に晴れた男性、小宮が出てきました。
「こちら古川さんのお宅では?」
「は?小宮だよ!」
「おいさっさと病院連れてけって!痛くて死にそうなんだよこっちは」
その後、与呉はマンションの管理人と連絡がとれました。
「管理会社と連絡がとれました。シティーヒルズ207号室に古川さんという方が住んでおられます」
「207?」雪は聞き返します。
「ただお名前が順子ではなくてよりこさんで」
「済みません、別の救急隊が来ますので」
「は?なんだよこれ。おいどういうところだよ。
「小宮さんのところには別の救急隊が行きます。今、そちらにお伺いしたのは緊急事案の方を捜しているところだったのです」
「はぁ?こっちは緊急だから、足がなくなったらどうしてくれるんだよ。足取れちゃいそう」
「足取れちゃいそう?落ち着いてください」
シティヒルズ207には実際、古川が住んでいました。
さらに、通報者の男性が通報したフルカワジュンコは207号室にいる可能性がありました。
男性はフルカワを探しているマンションからでした。
「そちらに電話をしたのは鈴木さんですか?」
「鈴木?なんか鳴ったから出ただけだけど」
やがて、古川(山下容莉枝)が現れました。
「シティーヒルズ207号室の古川さんと接触しました。ただご本人も健康状態に問題はなく、友人と一緒にいて倒れた事実はないとのことです。買い物に出ていたとのこと」
その頃、小宮の件で上から厳しく咎められる、高千穂。
「いたずらというか虚偽の通報だったってことだよね?」
「はい、通報者の古川さんの電話番号も全くのでたらめだったようで。悪質ですし、許せませんが…公衆電話からの通報だったので連絡はとれませんし、鈴木っていう名前も本名かどうか…」
「いや、厄介なことになったな」と課長。
ここで、田中(三浦獠太)が高千穂と課長に説明します。
「この小宮さんという方、まぁまぁフォロワーの多いアカウントをお持ちだったようで。」
足の激痛を訴える小宮タヒオはインフルエンサーでした。
高千穂が小宮の横浜消防へのクレームを読み上げます。
「今日、死にそうなくらい体が痛くて救急車呼んだのに後回しにされた。」
「いや別に私達は後回しにしたわけでは?」
「まだ続きます。同じマンションの元気そうなばあさんが優先されてて鬱、症状じゃなく年齢で決める横浜消防。といった投稿に万単位でいいねがついている状況でして」
解説する田中に課長は険しい表情を浮かべました。
「虚偽通報のせいでうちが迷惑被ったってだけなら、こうやって市民に迷惑掛けちゃってるってことなるとね。」
「記者会見を含めた対応を検討するよう、市から指示がありました。」
「記者会見、謝るんですか?今回の事案は結果的にいたずらでしたが、あの通報があった時点での司令課の対応は適切だったはずです」
「本当にどこかのタイミングで気付けなかったんですか?通報者が嘘付いているって」
「我々、総務部で調査するから。その報告をもとに会見が必要か判断する、いいね?」
高千穂は今回の件で、横浜消防が誤認通報に関して謝罪会見をするべきかどうか課長に言われてしまいました。
中華料理店で今回の件を話す、粕原達。
「というわけで、みんなも今後、色々聞かれると思う。ごめん。」
「いや、課長が謝ることないでしょう。」
「そうですよ」
みんなで高千穂をフォローします。
「そうですよ、通報を受けた私がいたずらだって気付けていれば。」
「粕原さんのせいじゃない、対応は適切だった」
「だったら会見なんか必要ないんじゃないですか?」と、与呉。
「それはそう思うんだけど…ごめん、課長からだ」
「大変そうですね」
「てかいたずら通報してきた人が悪いんですよね。インプレッション稼ごうとしてる」
「この小宮さんって人、対応した救急隊から聞いたんですけど、健康診断で尿酸値高くて、それで、親指が痛風になったって」
「対応が遅れるとどんどん通報も遅れるし」
「粕原さんはどう思う?」
「そもそもなんでいたずらしてきたんですかね。最初の通報者」
「粕原気を付けろよ、いつも以上に」
雪は事件現場の検証をしながら想像します。
粕原は最初の通報者が通報した公衆電話の前で、古川順子の名前が書いたメモが。
「もしもし、俺じゃないけど知り合いが倒れたみたいで。横浜市中区寺尾町3の6、シティーヒルズ201だ、悪い、老眼で見えない。そうそう、携帯はトイレに落としちゃって。鈴木です、鈴木宏」
鈴木宏は街頭に張られた選挙に出ようとしていた男性の名前を勝手に男が拝借したものでした。
雪は偶々、見かけたスーパーで、古川順子(山下容莉枝)に出会いました。
「昨日はお騒がせして申し訳ありませんでした」
「でも通報者の肩が何故ここに?」
「通報者はフルカワさんへの嫌がらせで通報したのではないかと」
「もしかしたらあの人かな。連絡先を教えてほしいって言ってて。」
「その方に教えましたか?」
「教えたつもりはないけどこれがあるから」
古川は従業員の名札を雪に見せます。
「この後、お時間あります?見てほしいのはこれで」
「でも住所はどうやって」
古川の郵便受けの番号を見たいたずらした男性。
「似てるでしょ。」
「つまりいたずら通報者の男性はここまで古川さんのことをつけてきたことがあった。それってれっきとしたストーカーじゃ…」
「私達消防は犯人を捕まえることはできなくて…警察に相談したほうがいいかと。」
「そうよね、ごめんなさい」
「いえ、こちらこそ申し訳ありません。まさかそんな相手からのいたずら通報だと思わなくて。」
「粕原さんのせいじゃないから」
その頃の田中と高千穂。
「司令課の皆さんの話や通報者の録音を聞くとこういう状況だったと。」
「うん大丈夫」
「個人的には対応は適切だったし、会見をする必要はないかと。上もこの報告を読んだらそう判断するかと」と総務の田中。
「ごめんね田中君。あーいや面倒なことになったのは私のせいなのに。こういう仕事は全部総務任せになってしまって。
「現場の声や司令課の仕事は助けを求める声に応える事。こんなことに時間をとられず、一人でも多くの命を救う事に集中してほしいんです。僕らは僕らの仕事をすることで、回り回って誰かを救う事になると思ってるので」
「ありがとう」
その後、粕原は高千穂に報告の意味で声を掛けます。
「係長、ちょっといいですか?先日の虚偽通報、やはり、207号室の古川さんに対する嫌がらせでした。ていうか最早ストーカーで…」
「え?もしかして行ったの?マンション」
「あ、えっと通報者がどんな人なのか考えてたら、偶然、古川さんとお会いしてその流れでご本人と一緒に、。」
「あー大丈夫か、それ」
「済みません、でもこれそのままにしていいんでしょうか」
「あー分かった。そのことは上と情報を共有しておく、でも通報者が誰かとかどんな目的があったとかそういうのを調べるのは消防の仕事じゃない。今、問題なのは私達の対応が適切だったかどうかだから」
「うわなんだこれ…」
「あの小宮が。まだ書いてある。」
「この前横浜消防局が謝りに来たけど、また俺じゃなくて婆さん優先してたんだけど」
「司令課の粕原さんも特定されてる」
小宮が雪と古川のやり取りを写真を撮って、拡散していました。
「見られていたんだ」
「だから言ったろ、気を付けろって」
「ばあさんちに行ったのいたずら通報真に受けたらしい」
「済みません私のせいです」
「大丈夫、今は切り替えて仕事しよう」
責任を感じる雪に兼下、高千穂、与呉、箕輪らはフォローします。
その後、指を怪我した女性を対応する、箕輪。
「あの大丈夫ですか?私20代だし、高齢の方を優先したほうが」
「大丈夫ですよ、救急車を呼ぶのに年齢は関係ないですから」
小宮がネットに書き込んだことで、横浜消防にはクレーム殺到します。
「年齢で命を生別するんですか?とか、マニュアルはあるのかとか」
「済みません、係長」
「このくらい対応しなきゃ、司令課の係長は務まらないでしょ」
高千穂は上に謝ります。
「申し訳ありません」
「こっちが裏で手を回している時に勝手な事しちゃってさ。」
「はい、ただこれは彼女なりに市民の安全を考えてとった行動です」
雪の古川への対応で厳しい注意を受ける、高千穂。
「問題は彼女だけじゃないんですよ。まぁそれはそれとしても消防局の印象が悪くなったのも事実。虚偽通報だったこともバレて、マスコミからも問い合わせがきて。速やかに会見を開き、事態を収束させる、そう決定が出た」
「でもこれで会見を開いてしまったら、職員の士気が下がるだけですし、今後、似たような友邦が来た際に、失敗を恐れて取り返しのつかないミスをしかねません。」
「そもそも発端は君の判断ミスで所?自分が説明しなくていいとだけましだと思って下さい」
落ち込む高千穂を励ます、堂島。
「また怖い顔してるな、ほら」
高千穂を気遣う、堂島(佐藤浩市)。
「例の虚偽通報、会見するそうです」
「ご苦労なこった」
「どうすれば良かったんですかね…堂島さんならもっとうまくやれたんじゃないですか?」
「最後は自分の判断を信じるしかない。俺が神戸に応援にいった時、高千穂、お前の親父さんに言われたことだよ。あの時、役所の消防も被災してとてもじゃないが誰一人正確な情報が把握できなかった。誰を助けて何をするか全て現場の判断だった。あの震災後、日本でも、トリアージが導入されて命に優先順位ができた。このうん10年で消防の技術も進歩していろんなことがスムーズになったよ。結局人間ができることなんて何も変わっちゃいないんだ。今見ている子の景色が一瞬で変わっちまうようなそんなことが起きたとしても何も変わりやしない。最後は自分の判断を信じろ。それができなきゃ誰かの命を救うことできやしない。ああ、高千穂、お前が間違っているかどうかはお前の下の奴らが一番分かってるからよ」
「はい」
高千穂は目を潤ませて、気持ちを整理するのでした。
翌日、虚偽通報で、記者会見が行われました。
「それではこれより、先日中区のマンションで行われました、虚偽通報及び、その際の消防局の対応に関する記者会見を始めさせていただきたいと思います」
「14時31分、当マンションの別の部屋に住む30代の男性から、急病の為、救急車の要請が司令センターに御座いました。さらに男性は居合わせた現場の隊員に搬送を要請されましたが、隊員は先の通報事案に対応中だった為、結果的、虚偽通報に対応し、別の通報者の方にご不快な思いをさせてしまったことは事実であります、大変申し訳ございませんでした」
「それでは質疑応答に移らせてもらいます」
その頃、司令センターでは通報者の声にひっきりなしに対応する、兼下や高千穂、雪の姿が。
「もしもしどうされましたか?」と紗良。
「あのチョコ、湯煎しようとしたら、お湯がかかっちゃって。横浜区磯子区白浜町2の6花園レジデンスです。」
「どちらのお宅ですか?」
「三宅です」
「お子さんはどんな状況ですか?」
「なんか少し飲むとすぐ吐いていて息もぜーぜーしていて」
「119番通報です火事ですか?救急ですか?」
「救急でお願い、腰が痛くて」
「今は立ち上がれない状況ですか?」
「そうそうそうそう、完全にひっくり返っちゃってさ」
「この通報者この前虚偽通報してきた方です、声が同じ気がして」
「わかった聴取を続けて」
「中区寺尾町3の6のシティーヒルズ207号室です」
「また古川さんの部屋?」
「今回は基地局の圏内にシティーヒルズ入ってる」
男の状況を位置情報で確認する、兼下と堂島。
「うう、腰が痛い」
「高千穂、自分の判断を信じろ」その言葉に、高千穂は粕原に指示します。
「粕原さん、救急車出して!」
「救急車を向かわせますね。あなたのお名前を教えてもらって宜しいですか?」
「ああ、岩瀬、岩瀬のぼる」
記者会見終了後、総務課の田中(三浦獠太)は言いました。
「あの、最後に一つだけ宜しいでしょうか?これは私個人の意見ではありますが、指令管制員たちは助けを求める声に真摯に向き合っています。たとえどんな通報でも1パーセントでも命の危険性があるなら助けに向かう。オオカミ少年を見限った村人とは違って、何回嘘をつかれても、指令官制員は通報者を信じ続けるしかないんです。誰かの命に代えられるものはないから、ですからどうか、どうか。そんな職員たちの通報を踏みにじる行為はやめて下さい。119番の適正な利用にご協力を宜しくお願い致します。」
その頃、雪は岩瀬の対応を高千穂、兼下と対応。
「原因は強くぶつけたからですね?」
「ああ、これ折れてる」
「これ、通報者、家の中にいるのか?」
「今、部屋の中にいらっしゃるんですか?」
「俺、彼女と喧嘩して家を追い出されたんだ。彼奴そのまま出かけていっちゃってさ」
雪は男の通報状況から気づいたことがあり、確認をとります。
「あのそちらは岩瀬さんのご自宅ですか?207号室は、別の方のお宅の陽なのですが。」
「ああそうなんだよ」
「では住んでいるからのお名前を教えていただけませんか?
「古川順子」
「堂島さん、警察に通報して下さい。念のため、このまま電話繋いでおいて」
「では岩瀬さん、腰の痛みが楽になる呼吸法教えますね」と、雪。
岩瀬は古川のストーカーで逮捕されたニュースを聞く、指令管制員たち。
古川のマンションに忍び込もうとしたところを、岩瀬は、転落して、腰を骨折していました。
「こうやって聞くと間抜けすぎません?」
報道を見ていた与呉(一ノ瀬颯)は呟きます。
「とっさに嘘付くのはうまいのに」
「あ、田中さんだ!」
雪は田中の記者会見の様子も見ました。
「いやー、田中さんカッコ良かったです」
「消防の皆さんを思ってのことを言っただけなので」
「こんなこと言って上から何も言われなかったか?」
兼下は上から、田中が怒られないか心配します。
「はい」
「100回目でも101回目の通報は大事ですね」と、雪。
その後、小宮は痛風なことで叩かれていました。
翌日、消防局の上杉と飯田の間でも、岩瀬登の件は話題になっていました。
「この間のいたずら通報、通報者、逮捕されたんだって」
「どっちにしろ司令課に振り回されてこっちは迷惑だったんだから」
上杉達は訓練をしていました。
しかし、上杉は高所から降りる際にしてしまいました。
119エマージェンシーコール5話感想・みどころ
虚偽の通報…許せないですよね。
救急車も含め、本当に必要な人に届いてほしいのに、動画で承認欲求を満たす為など、くだらない理由で消防隊や救急車を使おうとする通報者が減ってほしいです。
いたずらであっても真摯に向き合う雪たち、指令管制員の仕事ぶりに頭が上がりません。
「オオカミ少年を見限った村人とは違って、何回嘘をつかれても、指令官制員は通報者を信じ続けるしかない」
田中の言葉って、雪たちと同じ指令管制員の仕事をする視聴者にも共感できますね。
真実の通報者の声を見逃してしまったら、命の代償に変えられるものはないですよ。
今回のように、消防局への虚偽通報を利用した、高齢者ストーカー被害も少しずつ改善されてほしいですね。
次回、骨折をした上杉が司令官センターへ。
雪たちの現場の多忙さを見ていた上杉は異業種の環境に何を感じるのか気になる5話でした。