119エマージェンシーコール9話あらすじネタバレ
粕原雪(清野菜名)が勤務する消防局の司令課3係。
「では業務に関しての報告事項は以上です。堂島さんですが、手術を受けるようです。伝言を受け取ってます。見舞いは禁止仕事しろ」
朝のミーティングで、高千穂一葉(中村ゆり)が堂島信一(佐藤浩市)の手術が本日行われると報告すると、指令管制員たちに緊張が走ります。
だが、高千穂から「見舞いは禁止。仕事しろ」という堂島らしい伝言が告げられます。
雪たちの緊張は解けるものの、手術の無事を祈る事は変わりません。
また、高千穂は総務課の田中悠(三浦獠太)に促され、兼下睦夫(瀬戸康史)に承認試験を受けてみないかと尋ねます。
「兼下、SRの承認試験受けてみない?承認して、ゆくゆくはSRの部隊長にって話が来てるの。まぁ司令課としては残ってほしいんだけど、この件は兼下自身が決めることだからゆっくり考えてみて」
「スーパーレンジャー」
「SRといえば全消防隊の憧れですよね」
「横浜市消防局特別高度救助部隊?」紗良も目を輝かせまます。
実は兼下は昇進したら、SR(特別高度救助部隊)に来ないかというオファーが来ていました。
「他部隊からの強い要望もありまして」
新島紗良(見上愛)、与呉心之介(一ノ瀬颯)、箕輪健介(前原滉)、上杉昴(酒井大成)はSRは全消防隊員の憧れの部署だと驚きます。
現場では、様々な通報者の声が飛び交いました。
転んで膝を打った、男性の対応をする、兼下。
「119番消防です火事ですか?救急ですか?救急車を向かわせる住所を教えてください。外でしたら電柱ありませんか?」
「青葉区緑が浜一の22の3ですね?痛むのは膝の他にどこがありますか?」
「痛いです。左です。なんか痛すぎて足の感覚がなくなってきました。」
「もう救急車向かいますので」
「119番消防です、火事ですか?救急ですか?」
後日、休日の日に家族と話す、兼下。
栞は夫がまた命の現場に向かうことになりうる話に戸惑いを覚えながら聞いていました。
「SR?」
「行くとしたらまた現場になるから業務内容もガラッと変わるけど、要請があれば海外派遣もあるかも」
「そうだよね。光は?」お父さんがSRに行くかもしれないし?」
「司令課のお父さんもかっこよかったしSRのお父さんもカッコいいかも。SRの車だ!」
「現場に戻りたい?」
「え?」
「SRずっと行きたかったよね」
「ま、うん」
「そっか」
新島紗良(見上愛)は越宮駅前の交差点で人をはねた女性に対応。
「あの事故です。歩道に乗り上げちゃって、人を撥ねちゃって」
「分かりました。救急車が向かう住所を教えてください」
「えっと住所はあの、交差点交差点の名前でも大丈夫ですか?」
「はい。なんて交差点ですか?」
「越宮駅前の交差点で…お相手の肩の状態を教えてください、意識ありますか?」
「はい、意識あります。でも座り込んでて」
与呉は大学のキャンプ場で震えている同級生がいる男性の通報を対応します。
「大学の友だちとキャンプしているんですけど。」
「どちらのキャンプ場ですか?」
「えっと瀬谷区の青谷木の青谷キャンパスです」
「熱はありますか?」
「なかったと思います」
雪は吐き気が止まらないとうったえる、旭区小柴台在住の沼田に対応。
「済みませんお腹下しちゃって。気持ち悪くて、頭ぼーっとしてますこれノロウィルスですかね」
「分かりました。今いる住所を教えてください」
「はい、えっと旭区小柴台2丁目10-8沼田です」
「旭区小柴台2丁目10-8沼田さんですね?」
「救急車を向かわせますので詳しい症状を教えてください」
「頭がぼーっとしてます」
「すみませんこちらでは」
「昨日一昨日食べたもの聞いてみて?」副台から雪に指示する与呉。
「おととい、友人達とみんなで牡蠣焼いて食べました。」
「どちらのキャンプ場ですか?」
「えっと瀬谷区青谷木キャンプ場」
与呉が対応した男性も同じキャンプ場で、牡蠣を食べていました。
「同じキャンプ場だ」
「上杉君なに食べたか聞いてみて。同じキャンプ場かも」
「あの何か食べられましたか?キャンプ場で」と上杉。
「ああはいさっきみんなで牡蠣焼いて食べました。」
「牡蠣ですね。やっぱり牡蠣は30分~40分前です。」
「ノロにしては発症が速いな、他にも症状ないか聞いてみて」
箕輪健介(前原滉)が副台から上杉(酒井大成)にアドバイスを送ります。
「済みません、震え意外にもなにか?」
上杉の横では、事故を起こした女性に警察へ連絡するよう、新島がフォローしていました。
「この後警察にも連絡してください。救急車間もなく到着しますので安全な場所に移動してください」
「はい」
「液体が洩れてて…オイルかな」
三上も女性の対応に続けます。
「顔が痺れてて…」
「ノロじゃなくてまひ性の毒かもしれない。」
「上杉君、まひ性の解読かも?呼吸ができるか聞いてみて」
「痺れているのは顔だけですか?呼吸が苦しいとかは?」
「呼吸、呼吸苦しい?どう?うん分かったちょっと苦しくなってきたみたいで」
「体調に変化あればまたご連絡ください」
新島紗良は越宮駅前の交通事故、与呉や雪、兼下はキャンプ場の牡蠣の毒の対応をします。
兼下は消防隊を追加出動させました。
「今車はどんな状況ですか?」
「前のほうがぐしゃってなってます。液体が洩れてます」
その後、越宮駅前の事故は消防隊の出動によって、解決しました。
「おお、さっきの越宮駅前の交通事故の件だけど機転が利く指令のおかげで出火前に対処できた。あれお前だろ?」
「俺じゃなくても出場かけてたよ」
「司令課の仕事が板についてきたな。現場に戻る気なくなったか?SRから誘われてるんだろ?」
「やっぱりお前か」
兼下をSRにと掛け合ったのは、飯田慎吾(谷恭輔)でした。
「ずっとそこ目指してたじゃないか。また現場で一緒にやれるの楽しみにしてるから」
飯田(谷恭輔)の言葉に応えに詰まる、兼下。
ある日、兼下は用水路に落ちた男性、草鹿(神谷浩史)からの通報を受けました。
「あの用水路に落ちちゃって寒いしさ」
「今いる落ちた場所はどこですか?」
「どこだろ、空しか見えない」
「どのくらいの高さから落ちましたか?動けませんか?」
「なんか動けない、寒いし何処か分からなくて」
「お名前を教えてください」
「草鹿です」
「草鹿さんですね?草鹿さん落ちる前にどの辺りを走ってましたか?」
「家に帰るいつも通りだったから、えっと保土ヶ谷葛西町2丁目の…番地まではちょっと」
「救急車もう向かわせましたので症状を教えてください。」
「保土ヶ谷区葛西町2丁目ですね」
「兼下さんもしかして畑の大きな用水路に落ちてしまったかも」雪がアシストします。
「大きな声で助けを求めることできますか?誰か近くを通る方がいましたら気付くかもしれません」
「助けて!助けて!」
「傷病者は畑の用水路に転落した模様、星ヶ丘葛西区2丁目の用水路の可能性あり。周辺検索願います」
雪は消防隊に連絡しました。
「今って雨降ってますよね」
「草鹿さんどのくらいの時間が経ってますか?」
「どのくらいだろ。なんか気絶してたみたいで。寒いです」
「長時間雨に降られていたら、低体温症になってる場合があります」
「寒いですよね」
「びしょ濡れだった。あ、やば…ネーム濡れてるかな。寒い、寒いよ、俺、死んじゃうの。やばいよ。俺、漫画描いてるんですけど、まだ一度も賞をとったことなくて。助けて…助けて」
草鹿は泣き出しました。
「大丈夫ですから頑張ってください。救急車が来るまで電話繋いでおきますから。草鹿さん頑張ってください」
休憩時間になると、副台から助言した雪に礼を述べる兼下。
草鹿はなんとか救急隊によって救助されました。
「さっきの用水路に落ちた方、無事で良かったですね」
「有難うな、さっきの助かった」
「え?え?!いや、兼下さんらしくない初めて感謝されました。あの兼下さん」
「なに?」
「SRに行けるの嬉しくないですか?」
「なんだよ行ってほしいのかよ。」
「私とか新人が心配でSRに行けないとかだったら」
「自意識過剰か。お前らは関係ない。気にもしてない」
「嬉しくないのかよ」
「え、じゃあなんでですか?兼下さんなら迷わず行くと思ってたんですが」
「どんだけ俺に出て行ってほしいんだよ」
「そういうことじゃないですって」
初めて感謝された雪は、気になっていたことを兼下に尋ねます。
兼下は「レジェンド」こと、堂島の見舞いに訪れました。
手術を終えたばかりの堂島は話せません。
「なにか?」
「見舞いは禁止とは言われたけど相談禁止って言われてないので、今SRに来ないかって言われててずっと目指していたんですけど、俺昔、勤務中に同僚に怪我させてしまったことがあって彼の人生を台無しにしてしまったんです。司令課に来たのはその事故があったからです。妻も俺が現場に戻る事心配で、俺が司令課で仕事するのホッとしているようでした。いつだって最悪の事態を最初に防げるのは指令管成員だって。でも助けの声を聞いて今すぐその場に自分が行けないのがどうしても」
「俺が行けといったら行くのか?」
「すいません。ちゃんと悩んで自分で決めます。ああそうだ、見まいに行けない代わりにレジェンド貯金溜まっています。今行っちゃった分です」
兼下は堂島の貯金箱に粕原達司令管船員が貯めたお金を上げました。
粕原達は、いつもの中華料理店でつかの間の時間を過ごしました。
「そういえば新島さん試験明後日だよね?」
「救急救命士だよね」
「すみません休みとっちゃって」
「いいよこういう時にはバンバン休みとって」
土砂崩れで家が半壊したという男性(宝亀克寿)からの通報が入りました。
「あの、土砂崩れで。母がまだ家にいます」
「金沢区野原台1丁目9の4。村重です」
「村重さんお母さん今どのあたりで倒れているか分かりますか?」
その場所は兼下の妻(高田里穂)の実家の近くだったのです。
「じゃあ行ってくるね」
「おじいちゃんとおばあちゃん寿司、とってくれる」
「いくらいっぱい買ってもらえよ」
兼下は高千穂に言いました。
「済みません、野原台は今、妻が実家で帰っていて」
「外していいから」
「こんな土砂崩れ」
「雨でぬかるんだんだろ」
「そうか、うちは大丈夫だな」
兼下は席を外して、妻(高田里穂)と息子の光に電話しました。
なんとか妻子は無事でした。
「3丁目は無事、でもお父さんとお母さん寿司取りにいって」
「なにかあったらすぐ連絡して。」
「わかった光に代わる?」
「光、じいちゃんとばあちゃん帰ってくるまでお母さんを頼んだぞ」
「うん」
「睦君大丈夫?」
「うん」
「ねぇこの前の話、仕事のこと、考えたんだけどやっぱりさ…うんいいや後でちゃんと話すね。忙しい時にごめんねありがとう」
中央消防救助隊が、土砂崩れの現場に到着。
「勝手口のあたりに要救助者がいるとのことでこれからレスキューサポートを要請し、救助ルートをつくります」
「今またどこか崩れたようです」
「どのあたりか確認できますか?」
「ここからだと確認できません」
「最初の現場からちょっと離れたとこですね」と与呉。
「119番消防です、火事ですか?救急ですか?」
雪は通報者の男性の対応をします。
「あの土砂です。家が潰れちゃった」
「あなたは今家の中にいますか?安全な場所にいますか?」
「俺外にいたから。でも家潰れちゃって」
「いえ、まだ外です。金沢区野原台3丁目の216-3。」
「3丁目?!」
通報者の声に兼下は敏感に反応します。
それは妻の実家で、兼下は電話をします。
「他に巻き込まれた方がいないか教えてください」と、雪。
「もう救助隊が向かっているので安全な場所に避難してください」
「え、逃げるってどこよ?」
「まずは崖から離れて下さい!」
次々と金沢区の土砂崩れで通報が殺到。
「金沢区野原台1丁目の村重さんのお宅にいます」
「自宅ですけどこれって地すべりかと思うんだけど。」
「あなたの住所を教えてもらっていいですか?」
「金沢区知裏3丁目106-5、電話番号は…」
「大丈夫ですよ。電話はこちらで出ていますから」
「金沢区野原台3丁目276の1だったかな。」
「金沢区野原台3丁目276の1ですね?」
「倒れて楯突けが開かなくてドアが開かなくてね」
「お怪我はありませんか?」
「左ひじ」
「119番消防です、火事ですか?救急ですか?」
兼下は、土砂災害の被害者の男性からの対応に応じます。
「栄区の笹野台3056なんです。」
「現在、そちらに土砂災害の被害は出ておりません」
一方で、雪は野原台の自治会長、畠山(宝亀克寿)の対応に追われていました。
「あの私、自治会のですね、自治会長の畠山と申しますが」
「はい、どうされましたか?」
「土砂災害でね、町内のね、何軒かがやられてしまったみたいで」
「畠山さんは今安全な場所にいますか?お怪我はされてないですか?」
「はい。今、みんなで手分けして家回って、自治会館に避難しようって声掛けてるところです」
兼下は家族が土砂災害に巻き込まれている可能性を懸念し、仕事よりも家族の安全を保障することを促すのでした。
「兼下、連絡とれたの?ここは私達でやるから」
「もうSRも増強しています。俺が行ったところで足手まといになるだけです。今できることは…救助隊が到着するまで可能な限り通報者から聴取して要救助者の情報を集めることだけです。お願いします」
「…分かった何かあったら連絡する事」
「119番消防です、火事ですか、救急ですか?自治会長の畠山さん?」
「畠山さん…?私代わります」
雪は畠山に対応。
「あの、畠山です。やっぱりやられたお宅のことは私が言わなきゃいけないと思いまして」
「有難う御座います」
「被害に遭われたのが冴島さん桐生さん堀口さん石倉さんの4件ですね」
「お宅にいたか今回って確認してるところだから、会長の責任でみんな避難させますから。一旦切ります」
「畠山さん!」
「兼下?」
「石倉は妻の実家です」
そんななか、兼下は一般家庭の土砂災害とは無関係な主婦、三上(桑島法子)の対応に努めます。
彼女は夫が急に帰宅後に玄関先で倒れ、意識がないとのこと。
「あの、あの救急です。夫が帰宅してすぐ玄関で倒れて…」
「救急車を向かわせる住所を教えてください」
「泉区光明台16-7です、三上と言います。あの転んでどこかぶつけたとかじゃなくて、に蹲る形で倒れて」
「旦那さん、意識はありますか?」
「呼吸はしてます。でも意識、意識ないかも」
「狭心症か心筋梗塞の可能性があります」副台から指示する、箕輪。
「現在治療中の病気はあります?」
「特に…今、靴がきついって。あなた!あなた、息をしてないです」
「見上さん旦那さん呼吸が止まっているようでしたら心臓マッサージをしてほしいです」
「あの私、石倉と申します。自宅が土砂崩れに会いまして、あのそちらに兼下睦夫おりますでしょうか。私、義理の母で死て」
「申し訳ありません。兼下は今、通報の対応中でして。」
「今、通報の対応中だって。」
「誰か他の人に代われないのか?なんでこんな時に」
「お父さんやめて、難しいって。済みませんお忙しい時に」
「ではこちらは切らせていただきますね」
兼下の妻、栞の両親は気持ちが焦って苛立っていました。
「三上さん旦那さんを仰向けにしてください。泣いていたら旦那さん助かりませんよ。救急車が到着するまで、旦那さんに心臓マッサージをしなければなりません。三上さんあなたにやってもらいます。いいですね?旦那さん仰向けにできました?」
「こんな痩せてた?いつも終電で帰ってくるの早かったんですよ。・・・できました」
「では、私の言う通りにしてください。旦那さんの横に膝立ちになってください。そして両腕を伸ばして、旦那さんの胸の真ん中を5㎝くらい沈むように圧迫してください。1234、この速さで行きます。1234、1234。1234…」
「あなたお願いだから、あなた!」
「頑張ってください。救急車、今向かってますから。頑張って」
三上の電話口には救急車のサインが。
「隊員の方来られました。」
「ではこちらは電話を切らしていただきますね」
「あの兼下さん奥様のご両親から電話がありました。ものすごく心配されていました」
雪が三上の対応を終えた兼下に報告。
「兼下!」
仕事熱心すぎる兼下に最優先すべきものを促す高千穂。
「済みません、消防の人がこれ以上、家に近づけなくて、娘と連絡とれなくて」
「はいもしも睦夫です。他の対応をしていて済みません」
「娘と連絡がとれないのか?」
「先程まではとれていたのですが住前ん」
「謝るな、あの子が自分で消防士の夫を選んだんだ。だが、栞と光を助けてやってくれ」
兼下は義父と電話後に現場に戻ります。
「119番消防です、火事ですか?救急ですか?光、光か。光、お父さんだ。光大丈夫か?お父さんすぐ助けてやるからな」
なんと、通報してきたのは兼下の小学生の一人息子、光。
「僕は大丈夫。でもお母さんが。」
「お母さん怪我してるのか?」
「足が、足が、挟まれてる。真っ暗で何も見えない」
「光、光動かなくていいから!」
がれきの下に足が挟まった妻、栞と我が子を心配する、
一人息子の光と兼下の妻が被災しました。
「あの、石倉さんの近所に住むものなんだけど、さっき、土砂崩れが起きたものだから。もうねあとは石倉さんちだけなの。家にいて安全を見てくるわ。」
「あの、安全な場所に避難してください」
「栞ちゃんも光くんも小さい頃から知ってるから。私が行ってみて来てあげないと」
「栞ちゃん栞ちゃん!ああいた!光ちゃん、光ちゃんも、2人共いるわ。家の中にいるわ、声がはっきり聞こえたの」
「あなたは安全な場所に避難してください、有難う御座います」雪は世話好きな高齢女性に礼を告げました。
「あー来た、救助隊。スーパーレンジャーっっていうの?」
「あの、がれきが道塞いじゃったのよ。がれきが道を塞いでて。退かすの手伝ってくるから。畠山さんなにしてんの。そっち持って開けて!行くよ、せーの、ハ―!通れる通れる」
雪たちが電話を繋いでいる間、土砂崩れの現場では兼下の妻子を知る石倉の近隣住民の高齢女性と(野沢雅子)自治会長の畠山ががれきを退かしていました。
「SR部隊長から横浜消防!倒壊家屋より要救助者2名を救助。磯子救急に引き渡す」
「横浜消防、了解」と高千穂。
「ああ良かった2人とも無事よ」
「こちらこそ救助を確認できました!ご協力をいただき有難うございました。あれ、もしもし?」
兼下は無事、救急隊と近隣住民に救出され、搬送された妻の栞と息子、光と再会しました。
「お父さん!」
「ごめんな遅くなって本当にごめん」
「ううん、助けてくれるって信じてたから。ねぇこの前の話しだけど…戻りたいなら現場に戻っていいよ、睦君がどっちを選んでも、私達応援するから」
「うん」と光。
家族の絆を感じた兼下はまた前に進めそうな気がしました。
そして、紗良は救命士の試験を終えて、現場へ。
与呉は中国語の参考書を読んで勉強していました。
「もう1人くらい喋れる人がいてもいいかなって」
「それで中国語?」
「良いでしょ別に」
「続いてのニュースです。横浜市内では数日から雨が続いたことにより地盤で緩み、消防の賢明な救助活動の結果、死者は出ませんでした」
入院先の病院で、堂島は涙を流しながら司令管制員たちや消防署たちの活躍を知りました。
「あ、い、う、え、お…」
堂島は手術が成功し、絞るように掠れた声が出ました。
彼は現場復帰に向けて、闘病中です。
兼下は仕事終わりに歩いている潮見を発見しました。
潮見はかつて、兼下が救助活動の際に車椅子にしてしまった元同僚。
潮見は兼下を見つけるなり、逃げ去りました。
現場に戻ると、ある人物がイタ電をしてきました。
「119番消防です、火事ですか救急ですか?もしもし、119番に繋がってますよ?え…」
雪はいたずら電話と思ってスルーしようとしたものの、思わぬ事に気付きました。
119エマージェンシーコール9話感想・みどころ
交通事故や畑の用水路に落ちたなど、日常のアクシデントが続き、終盤には土砂災害が。
しかも、兼下の妻、栞の実家でした。
そんななか、本日のエピソードで視聴者の感動と興奮のるつぼが止まらなかったのは、通報者を演じた、豪華声優陣。
アニメ「ONEPIECE」や「進撃の巨人」の人気キャラクターを演じることが多い神谷浩史さんや、宝亀克寿さん、ラストの老婦人には、野沢雅子さんがサプライズで通報者の声を演じました。
視聴者の反応を熱くとらえたのは、通報者の緊迫感と思い思いの不安な心境を声で表現したアニメ声優のゲストでした。
また、兼下の家族、栞と光が土砂災害に巻き込まれ、光はなんとか無事だったものの、栞が足を挟まれる事態が発生しました。
栞と光の救助と司令管制員として多くの他の通報者の対応に焦る、兼下が時折、親の顔を見せて、胸が詰まりました。
雪たちが彼らの安否を祈るなか、栞と光をよく知る、近隣住民を演じた、野沢雅子さんがかっさらうかのように視聴者を釘付けにしていました。
彼女が「はぁー!」と声を上げた瞬間、孫悟空の登場だと大盛り上がりを見せました。
さて、兼下家族含め、土砂災害で死者が誰も出なかったことは勿論、ガンの切除手術を終えた、堂島が術後間もなく、振り絞った声を出していた場面でした。
「あ、い、う、え、お…」
まだ掠れた術後の容態も気になる堂島の一歩を応援したくなりました。
そして、兼下がかつて負傷させ、車椅子生活をしていた潮見の動きが怪しすぎました。
歩道橋で彼を見かけた兼下が声を掛けるものの、何か隠し事をしている様子ですね、
一難去ってまた一難。
不穏な匂わせのように、雪が受電した、1本のイタ電の正体に寒気がした9話でした。