家政夫のミタゾノ(2025)

家政夫のミタゾノ6話 シンデレラの復讐

家政婦のミタゾノ6話ネタバレ

2人の子供は公園で絵本をめくって願います。

「白馬の王子様が現れますように」

三田園はそんな幼い女の子たちを意味深に見ていました。

「はいこれ次の依頼書よ」

頼子(余貴美子)に、取目家の依頼書を渡された、光。

「すごい、お城のような家」

お城のような豪邸に3人の娘と暮らす、取目悦子(紫吹淳)。

「お2人にはパーティーの手伝いを」

ダンスパーティーの手伝いをしてほしいとの彼女からの申し出に、家政婦として派遣された、三田園薫(松岡昌宏)と、村田光(伊野尾慧)。

悦子の長女、里紗(花柳のぞみ)と、穴(御子柴彩里)に迎えられた2人は、邸宅に、「デレラ」と呼ばれる家政婦のような女性がいることを知りました。

「わぁああ」

「またデレラね?」

「デレラ、どうしたの?」

「コーヒー豆をこぼしてしまって」

「はぁ全くあんたは使えないわね。暖炉の掃除なさい」

デレラこと麗楽(久保田紗友)は、悦子の亡くなった夫の連れ子で、冷遇される姿はシンデレラそのもの。

「まぁ何言ってるのよ、デレラはドジなんだから」

「本名は麗楽。ドジでよく頭をぶつけてデ、デって言うから。暖炉の灰なんて無駄なもの早く捨ててきなさい。デレラ、迎え花は用意できているでしょうね。」

「はい。…デ!」

「灰はシンダー」

「シンデレラ?!」

「暖炉の灰は洗剤になります。珈琲フィルターに灰を入れ、お湯を注ぎます。こうすると灰に含まれる炭酸ナトリウムの成分がお湯に溶け出し、油汚れに効果的なアルカリ性洗剤を作れます。デレラ様のおかげでしつこい汚れを落とすことができました、感謝いたします。一見無駄に思える者でも少し工夫を加えるだけで思わぬ価値を生み出すことが御座います。」

「あんたはいいからすぐに片づけてお茶の準備をなさい」

パーティーの為に着飾った悦子、里紗、穴に比べ、薄汚れた格好で家事ばかりさせられている、麗楽。

「先程は有難うございます。助かりました。」

「デレラさんあの方々は?」

「ここ田園区の区長、末広武様とそのご息子の武様です。純一様は次の区長選で純一様の地盤を継いで区長になられる予定なんです。」

そこへ、区長の末広武(阪田マサノブ)と息子の純一(小柳友)がやってきます。

「悦子さん宜しくお願いします。」

「おまかせください。この町の財界人や著名人を多数、お呼びしております。ゲストの皆様の組織票があれば、純一さんの区長就任は確実で御座いますわ」

純一は次の区長選で父の地盤を継ぎ、立候補することが決まっていました。

「なるほどその為のダンスパーティーなんですね」

状況を理解した光。

「おや、薔薇の花。見事なフラワーアレンジメント。どなたがやったのですか?」

次期区長確実と言われる純一に気に入られようと、必死になる里紗と穴。

「私が…」

「ストリッピングが丁寧で御座いますね」

「あの作業は5時間かかるのに一瞬とは」嫌味を穴と里紗に言う、三田園。

「花の命は短くは儚いものですね」

「ああ、死んだ妻に似たのか浮世離れした性格でして、三十路になっても独身」

「純一さんにはダンスで趣味が合う人を」

「結婚には趣味が合う人をと思う」

実はこの日のパーティーは、純一の結婚相手を探すために悦子が武から頼まれて開催したものでした。

お茶を運んできた麗楽が挨拶するも、冷たい態度をとる、武。

「生前は父がお世話になりました」

「あんたの父さんを世話した覚えはない」」

さらに、邸宅には各所、麗楽を監視するようなカメラが設置してあることを知った三田園と光。

「私はこの家にあるカメラで監視されているんです」

「ひどい、なんでデレラさんだけ」

「あの男の子をまだ育てているのか」

「あの、武様、純一さんがうちの娘のどちらかを世話したら」

「結納金代わりに、うちで立て替えましょう」

「純一さんがどちらかを気に入った場合、結納金代わりに今、立て替えているお金を」

と会話をしているのを聞いた、三田園。

「今夜、私達の未来がかかっているの!里紗か穴、どちらかとうまくいくように協力すること、デレラを武さんの前に出さない。いいわね?」と三田園に念を押す、悦子。

一方、光は酷い仕打ちを受けても家を出ない麗楽に、何故、我慢しているかを聞きます。

「ここがデレラさんの部屋ですか?ひどい、ひどすぎる物置小屋に住まわせるなんて。デレラさんはなんでこの家から出ないんですか?」

「家出をしたくても出られない理由があれば無理ないですよね」

「この子、デレラさん、可愛い。てことはこのお屋敷デレラさんのものですか?」

ふと、子供の頃の麗楽と両親の姿が映る写真を見て感嘆の声を上げた、光。

「この家は元々、父が建ててくれたんです。」

生前、父、デレラこと、麗楽に言いました。

「この家はお前の家だ、このガラスの靴を履いて、この家の大広間で王子様と踊ってくれよ」

「この城を守り続けてほしいと約束しました。父の死後、悦子の名義になったんですが、約束を守る為に、父からもらったガラスの靴と共にここから離れるわけにいかないんです」

その境遇に心を寄せる、光。

「まぁまぁもうすぐデレラともお別れ。私達があのボンボンと結婚すれば、あんた出て行ってもらうから」

穴と里紗に皮肉を言われるものの、負けない麗楽。

純一のアクリルスタントを大事に持つ、麗楽は、純一のファンでした。

「父が亡くなる前、ソシアルダンスを習っていました。父との約束を果たしたいんです」

「あら?」

「悦子さんですか?これってデレラさんが?」

デレラが持つ、悦子と武の写真は憎々しく、悦子の顔が塗りつぶされていました。

大人しい麗楽に真の目的があると睨む、三田園と光。

パーティー当日。

イジリー岡田(イジリー岡田)の登場に驚く、光。

後から、桜(久間田琳加)も来ました。

三田園は麗楽が悦子に転ばされ、一流ケーキを落としそうになり、三田園がキャッチします。

「お母様、私もパーティーに参加させてもらえないでしょうか?」

「それは悪いけど諦めて」

麗楽の大事にしていた靴のヒールを壊す、悦子。

「こんな高い靴履いているから転ぶのよ」

「どうしよう、着て行くドレスも靴もない」

「デレラさんこの靴を履けば大広間で末広様と踊るお父様の願いも叶えられますよ。」

「意地悪な継母と王子様に…あと足りないのは?」

「カボチャ」

光は麗楽が肌身離さない父の形見のガラスの靴を渡しました。

「そんなの履いて踊ったらお義母様に叱られる」

「履いても履いてなくても怒られるんだから履いちゃいましょう」

三田園は麗楽に水色のドレスを用意しました。

光と桜はカボチャの衣装に着替えさせました。

「ご心配なく、ニュータウン田園、この美しい街を引き継ぐ若人が一人おります、我が息子、末広純一です」

そしてダンスパーティーでは、里紗と穴が争い、里紗が先に末広と踊る事に。

「末広純一、別名、竜巻プリンス。」

ダンスを終えた里紗は穴に不満をこぼします。

「振り回されすぎて気持ち悪い」

「なにあのダンス、あんな男と結婚したらたまったものじゃない」

「結婚出来なければ私達はおしまい、死ぬ気で末広とのダンスを取りにいきなさい!」

気合を入れる穴と里紗ですが、麗羅楽が踊る事に。

「踊っていただけませんか?」

「はい」

「あの、お名前は?」

「麗楽と申します」

「ダメダメダメ」

悦子と穴と里紗は怒って止めます。

「この娘との結婚は私も許さんぞ」と武。

「失礼します、貸衣装を取りにうかがいました。」

業者が来て、麗楽は貸衣装を着替えに行きました。

麗楽が悦子と穴、里紗からひどい扱いをされている怪文書がパーティーの参加者の目の止まるところに。

怪文書には、この家には、麗楽の父、取目稔が建てた邸宅であること、MサイズのカップにLサイズの珈琲を淹れたという穴と里紗のしょうもない行動まで明らかにされました。

「悦子さんなにこれ本当の話?」

「まさかそんなことないですわ」

「デレラが動けば汚れが広がる」

「カップさえなければ淹れているところ誰も見ていないし、珈琲に120円以上」

「払ってらんねぇ」

「末広、おべっか使うの疲れるわ。息子と結婚したら金だけとって捨てちゃえば?」と話していた映像をパーティーで流しました。

「悦子さん残念ながらあの話はなかったことにしてもらうよ」

「麗楽さん!」

「この姿を見たらきっとあなたは私を嫌いになる」

「私の気持ちは変わらない。ね?まるで別人誰だか分からないでしょ」

「私には分かる、あなたは麗楽さんだ。それが証拠に、この靴はきっとあなたにぴったりだ」

そう言ってガラスの靴を置く、純一。

「やっぱりあなただ、麗楽さん、僕と結婚してください」

「喜んで」

麗楽はにやりとほくそ笑んでいて、三田園は彼女の本性を見逃しませんでした。

その後、結家政婦紹介所では、麗楽は家を出て、末広家で幸せに暮らしているとの近況が麗楽から三田園達に届きました。

「麗楽さん良かった。」

「今は継母たちとも別々に暮らしているそうですよ」

「まさにハッピーエンドですね」

「静かにしなさい!末広様からお電話が」

三田園と光、桜は末広と幸せに暮らしているであろう、麗楽の様子を見に、取目家へ。

「三田園さんよく来てくださいました」

「私、料理や洗濯を失敗して純一さんを困らせてる」

「困ってなんかいないよ、私のプリンセス」

「良かった、2人仲良しですね」

「あ、お義理父様、お帰りなさいませ」

「純一、次の選挙のポスターで来たぞ」

「お父様、良かったらご一緒にお食事でも」

「あんたの作った飯なんか死んでも食いたくない」

「なぜ、武さんは邪見に扱うのでしょうか」

光と桜は、麗楽が武を恨んでいることを知りました。

「この写真、武さんじゃないですか?」

「父を殺したあいつを絶対に許さない、デレラさんにとって末広純一との新婚生活が復讐なんですよね?」

問い詰める、桜。

「私の父は末広武に殺された。だから私はあの男の息子と結婚したの。継母たちの時と同じように今度は末広親子を追い込んでやる。私の復讐は誰にも邪魔させない。」

「じゃあ、ドジなのも演技?」

「そうよ、ドジを装ってモラハラするように誘導したの。あなた達も私の復讐に協力してくれるかしら?これをネットにアップしてもいいのよ?」

なんと、麗楽はドジな振りをし、末広武が妻にモラハラをしていたことを怪文書に描きました。

怪文書は、麗楽と三田園達がビラを配り、各自の投票所にばら撒かれていました。

「財界人の後ろ盾と私がいれば落選することはない」

マスコミに囲まれる、純一と武。

「嘘よ!私は結婚してからこの親子にずっと虐げられてきたんです」

「麗楽!」

「全部お前の仕業か!」

麗楽の悪事に気付く、武と純一。

「なんだかデレラさん輝いて見える」

「これぞ被害者マウント。つらい目にあわされ、心に傷を負ったと声高にうたい、アイにて反論の機会をなくす。それが真実か嘘か検証する間もなく相手にダメージを与え、自分は世間から同情を買いまくるやり方。」

「なんでこんなことした?」

「あなたはまだ私が5歳の頃、区長に立候補した父を裏切り、選挙資金と後援会を自分のものにして区長になった。そんな父を見限って母は出て行った!そして父は失意の中、病気になって死んだ。この男は私の父を殺したんです」

「麗楽、どういうことだ。僕を愛してないのかい?」

「じゃあアクリルスタンドも、月夜のプロポーズも全部嘘?」

麗楽の本性にぎょっとする、光と桜。

「こんなナルシスト興味ねぇし!ソシアルダンス苦痛でしかなかったわ。全部、お父様の家を守るためにやったことよ。あんたのそういうところ本当、反吐が出るわ!」

一方で、記者に囲まれた、武は取目実の隠された悪事を暴露しました。

実は多重不倫していたのです。

「ああもうなにもかもおしまいだ」

「お父様が不倫?なによこれ」

「やぱり知らなかったんだな。あんたの父親は、事業を成功させた後、調子に乗ってあちこちの女に手を出したんだよ。」

「嘘付かないでこんなデタラメ」

麗楽の父からもらったポスターには悪質な落書きがされていました。

「誰?落書きしたのは?」

三田園は、ポテトチップスで油性ペンの汚れを落とし、キッチンペーパーで拭き取りました。

「油性ペンの汚れがなんでも落とせると思うと取り返しのつかないことになります。」

ポスターに隠された文字は、「ラブキャッスルグランドオープン」とあります。

「ラブキャッスルグランドオープン、どういうこと?」と光。

「懐かしいな、奥さんに不倫がばれそうになった君のお父さんは急にホテルのオーナーになると言い出した。

生前、妻に不倫が発覚しそうになった実は、区長になって悪事を隠ぺいしようと目論んでいました。

「そう言われても困ります」

「よしわかった、区長になって規制を全てなくしてやる。」

「奴は区長に立候補した。だが告示日の直前にそのスクープが出てしまい、結局彼奴は区長選から落ちた」

「スクープを流したのはあんたでしょこの卑怯者」

「違う!卑怯者はあんたの父親だよ。彼奴はスキャンダルを釈明することもなく、我々の前から姿を消したんだ。だから俺たちは、武さんに代わりに立候補してくれるよう、説得したんだ。」

「みんなの応援の甲斐もあって区長になれた。だが祝賀会の時も結局最後まで君のお父さんは我々の前に姿も見せなかった。奥さんに不倫がばれないように君を連れて、あのラブホ、いや、城に逃げた。」

「ラブホなら愛人連れ込み放題。まさに籠城」と呟く、三田園。

「君に真実を告げるのがつらすぎてね、だから私はあなたと距離を置いた。今まで君に冷たくしてすまなかった。」

「いやいやいや、ちょっと待って」

「あいつはええかっこしいだからね、可愛い実の娘に本当の事言えなかった。悦子さんがあなたのお父さんと暮らしたのは元はといえばあなたのお父さんの望んだことだ」

「あんたのお父さん前の奥さんが出て行ったあと、気落ちして。私のスナックに入り浸るようになってさ」

「えっちゃん結婚してくれ」

「私、連れ子が2人もいるのよ」

「私は麗楽は甘やかして育ててきた。厳しく育ててくれないか?」

「でもこの豪邸、固定資産税もバカ高だから遺産がやがて底をついて、区長の武さんに泣きついたってわけ。まぁ元の水商売暮らしに戻ったから屁でもないけどね」

「デレラも可哀想ね、実の父親にずっと騙されていたんだから」

麗楽は理沙の頬を張りました。

「なによこれ…」

「休憩7500円、ラブホテル特有のルームパネルで御座いますね」

麗楽は三田園がカーテンを開けて見せた、ルームパネルを見てショックを受けます。

末広純一は落選しました。

「あなたの復讐は遂げられたようだね」と、武。

三田園は悦子から給料を受け取る際、麗楽は悦子のスナック「えつこ」で、キャストとして里紗と穴と共に働いている近況を知りました。

「これで事件解決ですね」

「ハッピーエンドだったら良かったのにな」

「30分番組なら良かったのに」

「プリンセスがどうなったか書いてないのは書けないほど悲惨なことになっていたかもしれないわね」

「麗楽、もう一度僕とお城を築こう」

「はぁ?無職のくせに夢物語語ってんじゃないわよ?おととい出直しておいで」

「やっぱ麗楽の言う通りだよね」と、穴。

三田園は意外な方法で一件落着した麗楽の近況を知り、次の仕事へ向かうのでした。

家政夫のミタゾノ6話感想・みどころ

三田園達と光が派遣されたのは、取目家。

シンデレラの物語のように、義母と姉妹から虐げられる、麗楽。

しかし、彼女はドジなふりをした策士。

区長選に立候補するものの、妨害をされた末広親子を逆恨んでいました。

しかし、最低だったのは、麗楽の父、実でしたね。

麗楽の母が出て行ってから、不倫を隠すために、ラブホテルを建てたとは…。

区長選に立候補するものの、不倫が発覚で白紙になる始末です。

スキャンダルを釈明することもなく、麗楽を連れて「城」へ雲隠れ。

その後、病死とはなんだか因果応報だと思いました。

麗楽はとても計算高く、実際は鋼のメンタルの女性でしたね。

悦子も武も麗楽の事情を知って、悪人のふりをしていたとは…。

しかし、麗楽の真実がわかっても、彼女をキャストとして雇う悦子の情の深さが表れていました。

シンデレラは虐げられていなく、父親のことで周囲に守られていた奇想天外な6話でした。

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