3年A組 ー今から皆さんは、人質ですー 第8話
放送日:2019年2月
日本テレビ日曜ドラマ
第8話あらすじ
逮捕された武智(田辺誠一)だったが、無実を訴え続けていた。
世間では武智を殺人者として、完全に悪者扱いされていた。
ついに澪奈(上白石萌歌)の死の真相にたどり着いたかと思われたが、柊(菅田将暉)はこれからが「本番」だと言う。
今日の課題は自習となり、生徒達はそれぞれ自由な時間を過ごせることになった。
そして、柊は「グッ、クル、パッ」と大事な決断をする時は頭を一周させればパッと正しい答えが浮かぶと伝える。
郡司(椎名桔平)は相楽文香(土村芳)に事情聴取をし、武智は牧野という人物と繋がっていることを知る。
唯月(今田美桜)のおかげで自供を始めた喜志、相楽文香や澪奈を陥れる為にフェイク動画の依頼をしたのは武智だと証言する。
しかし、あの防犯カメラの映像もフェイク動画で武智の顔の合成を解析すると柊の顔が浮かび上がった。
更には一緒に写っている澪奈のカバンもおかしいと気づく生徒達。
生徒達はすぐにこの解析動画をSNSにあげようとするも、グッと踏みとどまって皆で意見を出して話し合えるように成長していた。
五十嵐刑事はグルだったと発覚し警察に連行され、郡司と柊は真っ向から戦っていた。
その姿に感銘を受ける生徒達、そしてもう駄目かと思われたその時に柊が以前アクション俳優をやっていた時のあのヒーローが助けてくれたのだった。
武智はやはり犯人だったのか?
逮捕された武智が無実を主張し続けていますが、結局は半グレ集団のベルムズにフェイク動画を依頼していたのは事実だから完全無罪というわけではないでしょう。
なのに、あんなにも無罪を訴えるのはおかしいのであの動画そのものがおかしいのではないか?と前回から予想しています。
ただのおちゃらけた先生が、一方で邪魔者を消す為にフェイク動画を依頼していた事実は怖いなと思いました。
今回は自習ということで、手抜きなのか?とも思いましたが何か意味があるんでしょう。
ブッキーこと柊先生が第1話の時に比べて、痩せているというかやつれている感じが病気をしている設定そのもので驚きました。
役作りをしているんだろうなと、菅田将暉さんの役者魂に驚かされました。
自習の際に先生がくれた「グッ、クル、パッ」の意味もきっと後半にわかってくることでしょう。
生徒達も笑っていたように、視聴者の方々も「何それ」とおかしく思った方も多いかもしれません。
青春っぽい生徒達の笑顔
今まで恐怖だとか泣き叫んだり暗いシーンが多かったですが、自習で自由な時間を過ごして携帯も戻ってきて楽しそうにしている生徒達がとても素敵でした。
個人的に好きなのは、華が怒ったり乙女な表情になったりしているシーンでまさに青春だなと思わせてくれました。
須永くんも華に謝ってくれて、なんて良い人なんだと思いました。
さくらが今まで奴隷扱いだったのが、皆の輪の中に入れた瞬間も微笑ましかったです。
涼音のカップルでのシーンがありましたが、坪井先生に復讐をしようとした回の涼音の印象が強すぎて今だに好きになれません。
彼氏の方も彼女のあんな姿を見て、嫌いになったりはしないのでしょうか?
喜志が自供するきっかけとなった唯月の留守電メッセージにて「今までありがとう、さよなら」って唯月の成長した姿に感動しました。
これからは自分の力で頑張っていくという決心だったり、あれから反省しているんだというのが伝わったように思います。
唯月の友達の優しい言葉にもついつい涙腺が緩みましたが、そのあとの唯月の笑顔はとっても素敵でした。
元々今田美桜さん目当てでこのドラマを観始めたのですがドラマ内ではほとんど笑顔のない役どころだったので、あの不意打ち笑顔には破壊力がありました。
一番腹が立ったのは、あのSNS依存の子で全く反省している様子がないところに苛立ちました。
そして、急展開で予想通りのやはりあの防犯カメラの映像が怪しいということでした。
しかし、警察も見抜けなかったことを生徒が解析してしまうっておかしな設定でもあるかと思いました。
防犯カメラがフェイク動画という事実
あの防犯カメラの映像の男は、解析の結果でブッキーだとわかりました。
でもただカメラに写っていたのがブッキーというだけで、澪奈を殺した犯人と決めつけるのはおかしいでしょう。
そもそも回想シーンで、澪奈とブッキーが話していて「今からフェイク動画の犯人と会ってくる」と言っています。
なので、澪奈が犯人に会いに行くのに付き添って行ったと考えるのが自然じゃないでしょうか。
言い合いになる生徒達、唯月の「人殺しにあんな説教できるかよ」という台詞が言い方も含めてとてもカッコ良くてスッキリしました。
話の流れから、桜は他の生徒が知らない事実を何か知っているような印象でした。
もしかしたら、最初からブッキーの協力者なのかもしれません。
途中で防犯カメラの澪奈のカバンもおかしいという話がありましたが、としたらこの生徒の顔も加工かもしれません。
それが、さくらという展開もあるかと予想しています。
皆が先生のずっと伝えたかった「考える」ということができていて、嬉しそうなブッキーが印象的でした。
言葉の深い意味
最初に言っていた「グッ、グル、パッ」がまさに今回はピッタリな回でした。
考えたことそのままに行動するのではなくて、一度立ち止まって考えるということは何をするにしても大切ことだろうと思います。
人と話をする時でも「こんなこと言って相手はどう思うだろう」と考えることも大切ですし、なんでもネットに投稿してしまう時代ですが「これは投稿して大丈夫なのか」って考えることも必要です。
これは、このドラマを通して多くの人に理解してもらいたい言葉かと思いました。
郡司と柊の戦いは見ていて痛々しかったですが、五十嵐刑事のことを庇おうとした郡司さんだったら、今回のことも話せば協力者になってくれそうな立ち位置のようにも思います。
最後のまさかのヒーロー登場には、ちょっと笑わせてもらいました。
この中身の人間にまったく想像がつかないのですが、次週も驚きの展開になること間違いなしかと思います。