3年A組 ー今から皆さんは、人質ですー 第9話
放送日:2019年3月
日本テレビ日曜ドラマ
第9話あらすじ
柊一颯(菅田将暉)の三回忌にて、集まった生徒達はそれぞれの近況を報告しあって盛り上がり、それぞれの人生を歩んでいた。
そこで、澪奈(上白石萌歌)のドキュメンタリーを流すことになり、これまでの澪奈の想いや行動が上映される。
話は3月8日に戻り、ガルムフェニックスのヒーローが郡司(椎名桔平)をやっつけてくれたことで、柊は郡司を人質にする。
相楽孝彦は防犯カメラのフェイク動画をマイボイに投稿して矛先を一颯に向けるが、これは一颯の計画通りのことだった。
そして、自ら警察に出頭していくこととなる。
教室では一颯の最後の授業が始まった。
そこで全ての真相と目的を生徒達に話し、生徒達はそれぞれ涙を流す。
一颯は澪奈が亡くなった日に余命を宣告され、そこからこの計画を思いついたとのことだった。
「俺を教師にしてくれてありがとう」と泣きながら伝える一颯。
明日の昼に解放すると告げ、郡司を人質にして屋上へ向かった。
それをさくら(永野芽郁)は必死に止めようとするも止められず、教室に戻ると他の生徒達に「私が澪奈を殺したの」と言う。
屋上でマシンガンをぶっ放していた一颯は、急に何者かに銃撃されて倒れてしまう。
いきなりの柊一颯の死というネタバレ
柊一颯の3回忌という展開からドラマが始まり、かなり設定を理解するまでに少し時間がかかりました。
これでもう一颯は最後には亡くなってしまうというネタバレになってしまったので、ちょっと残念な気がしました。
ただ自殺なのか殺されたのか、病死だったのかはまだ不明なところです。
2年後に久しぶりに集まった3年A組の生徒達ですが、こうして学生時代の仲間と再会するのっていつになっても楽しいものです。
同窓会っぽい雰囲気が見ていて面白かったです。
一番笑えたのは華ちゃんと須永くんカップルの誕生のところです。
12回も告白して、いろんな衣装を着ている華ちゃんも可愛かったです。
このカップルだけのスピンオフがあったら面白いなと思えるほど、この2人の馴れ初めも気になるところです。
モテ男・里見くんは相変わらずカッコ良かったですが、名前も曖昧なほどの生徒の役どころの子と授かり婚していて、ちょっと不快に思いました。
皆で澪奈のドキュメンタリーを観るという流れでしたが、そもそもあんな事件が起こる前はこのクラスの生徒達って澪奈のことをあまりよく思っていない設定だったように思います。
なのに、いろいろあって改心したからといってドキュメンタリーを観れるほど、みんな澪奈のことを想えるようになったのでしょうか?
相楽父の想いとは
相楽父が一颯の顔が写っているフェイクの防犯カメラの映像をマイボイに投稿したことで、最初は裏切ったのか?と思いました。
でも、それも全て計画通りという言葉に驚きました。
武智はネット上でも悪者になっていることでノイローゼのようになっていました。
この表現は、何が意味があるのかと疑問に思ったところです。
郡司にパンを渡しに来た子が何故、あの水泳部の子だったのか?
「柊先生は私達とぶつかって、本気で受け止めてくれるんで」という台詞はこの子じゃなくても良かった気がします。
むしろメイン回があった生徒で、香帆ちゃんとか唯月ちゃんとか涼音ちゃんの方がこの台詞の重みも感じ方も違ったでしょう。
相楽父は結局、警察に出頭しました。
これは大人である文香にわざわざ出張すると嘘をつく必要があったのかと不思議に思いました。
こんな事件があって、その事件に関わっているであろう父親が出張なんておかしいと思って気付くのは当然の流れかと思います。
それほど精神を病んでいるという表現なのかな?とも思いました。
個人的には相楽父の「強く生きるんだよ」の台詞に感動して泣きそうになりました。
ついに真相が明らかに?
ついに一颯が真相を語る時が来ました。
生徒達に一生懸命に伝えようとする先生の姿に感動しました。
「何をしたら傷ついて何をされたら痛むのか」という言葉に、言葉や行動に責任を持つことの大切さを教わりました。
「感情が麻痺した大人になってほしくなかった」という台詞も良かったです。
今の若者も大人になった人達でも、おかしな事件を起こしてしまう人が増えてきました。
そんな世の中に伝えたいメッセージが、このドラマには詰まっていると思います。
結局真相の部分は口パク表現になってしまったので、まだ明らかになるのは先になってしまいました。
生徒達の反応からすると、特定の人の名前ではないように思います。
澪奈の心の問題とか、そんな表現で伝えたのではないでしょうか。
今回の授業での生徒達の涙も結構リアルで、菅田将暉さんの演技力に生徒役の子達も伝わるものがあるんだと思います。
多くの視聴者が予想していた大どんでん返し
さくらが「私が殺したの」と衝撃の告白をしました。
以前からネット上では、きっとさくらが犯人とか一颯の協力者であるとか黒幕となる存在であろうと予想がとても多かったです。
あのフェイクの動画のことは今回はあまり触れられませんでしたが、あのフェイク動画も一颯とさくらが写っていたのを加工したんじゃないかと思います。
でも、ドラマの第1話か第2話でさくらが澪奈との関係を暴露した時に、一颯が「さくらが殺したんじゃない」という意味合いの言葉を生徒達に伝えたシーンがありました。
なので、殺したという表現ではなく自殺する前に言い合いになってしまったとか心を傷つけてしまったとか、そんな意味合いの表現だと思います。
直接手を下して殺したわけではないと思いました。
屋上でのマシンガンをブッ放す一颯の狂気的な表情がとっても恐ろしくて、やはり菅田将暉さんの演技力は素晴らしいと思いました。
しかし、一颯は誰に撃たれたのか予想もつきません。
次回の最終回、観て良かったと思える終わり方を期待しています。