相棒22 11話あらすじネタバレ
化学メーカーの研究員が、猛毒の神経ガスで殺害される事件が発生しました。
帝堂化学に勤める、梶川。
TXガスを会社に無断で持ち込み、ギャンブルにはまっていたものの、100万円を返済。
報酬と引き換えに被害に遭ったと思われると、捜査一課の出雲麗音(篠原ゆき子)が特命係に告げました。
そこへ、伊丹(川原和久)と芹沢(山中祟史)が、聞きつけます。
「出雲、その辺でお口チャックしようか」
芹沢は特命係に捜査情報を流す、麗音をやんわり咎めました。
「たまには特命の手も借りるか」と伊丹は右京と亀山に身辺の捜査を依頼しました。
右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は、下足の痕の捜査に繰り出されました。
その最中、道端に人気キャラクター、「ほっぺ丸」のぬいぐるみが不自然に落ちているのを発見した2人は、事件性の有無を確認するために、持ち主を捜索することにしました。
「息子が朝、学校に行く途中で落としました。」
「先月、このマンションに引っ越してきて、湊人君とも顔見知りになりまして」
右京は嘘を交えて、丹生初音に接触。
「ほっぺ丸ですよね?丹生さんはほっぺ丸の生みの親。ほっぺ丸のファンなんですよ、僕。」
結果、小学生の男の子、湊人の母、丹生初音(映美くらら)というシングルマザーに行きつきますが、彼女が何者からか脅迫を受けていることを察した、右京。
丹生初音は監視ができやすいように内臓機能がついた眼鏡を付けていたからでした。
誘拐事件を疑い、捜査を開始。
初音の勤務先の玩具メーカーを訪れた右京は、「ほっぺ丸」をめぐる意外な裏事情を知りました。
デザイナーの「Rin」について社長に聞くと、気まずい顔で知らないと答えてきます。
「ほっぺ丸は人間のお子さんがモデルになっていますよね。丹生さんは動物でキャラクターを描きますよね。ほっぺ丸はRinさんがデザインしたものかと思われるのですが…正直に話していただくとありがたいのですが。」
「ええ、持永凜という女性がデザインしていましたが、キャラクターグランプリ大賞が発表される前日に自死で…彼女のデスクに遺書がありました。」
会社を出る際に、八巻萌美(沖なつ芽)に、ほっぺ丸の中綿生地について尋ねました。
一方、薫は何者かの指示を受けている初音を尾行し、動向を注視。
「あなたにプレゼントがある」
犯人とやり取りをする丹生初音。
右京は萌美から、凛と初音が揉めていたことを知りました。
亡くなる3日前に、凛は初音から、「ほっぺ丸は凛にとって大切なキャラクターじゃなかったの?」と強く説得されていました。
また、凛は天涯孤独で、親に遊園地に置き去りにされた過去があったと話す、萌美。
初音を追いかけていた亀山は、ショッピングモールで、犯人に指定されたロッカーでほっぺ丸のぬいぐるみを取った初音を発見。
ぬいぐるみの中綿は被害者から検出されたポリプロピレン繊維を使っていて、なんとぬいぐるみの中にTXガスが入っている可能性を右京は電話で示唆しました。
初音はほっぺ丸を持って不安げな表情で慌てていると、ぬいぐるみを知らない男に盗られ、ました。
慌てて追いかけ、男を追い詰める薫。
そうこうしているうちに、エスカレーターを降りると、小学生の子供がほっぺ丸のぬいぐるみを手にしてしまいました。
女の子の頭に上着を被せて庇い、発射したものを浴びた亀山。
ところが、亀山が浴びたのはTXガスではなく、抹茶でした。
中園参事官(小野了)に状況を伝えた右京と亀山。
「俺は無事です、ご安心ください。でも、ほっぺ丸のぬいぐるみに被害者が噴射されたTXガスが含まれています。ぬいぐるみの中綿が、被害者の顔に付着していた、ポリプロピレンでした。」
「それと、この男を要注意で見て下さい…」
それは、丹生からぬいぐるみを奪った男でした。
その頃、丹生は女子トイレに行き、次のほっぺ丸のぬいぐるみを持って移動。
警視庁では、土師(松崎亮太)に凛の行動調査の書類を右京と亀山に見せました。
持永凛が自殺する前、調査会社に何者かが依頼させていた記録でした。
なんと、キャラクターグランプリの件で、凛がほっぺ丸が優勝するように、審査委員長に金銭を渡していた記録が。
さらに、今、初音が移動していると思われる犯行現場は、凛がかつて親に置き去りにされた遊園地。
凛は絵画コンクールで学生時代にグランプリをとっており、この事も初音の子供、奏人が誘拐された事と関連しているのではないかと思われます。
亀山と伊丹は、湊人誘拐に関連している男、辺見岳を逮捕。
芹沢と麗音は、凛の母親が凛がかつていた児童養護施設を訪ねてきたことを電話で聞かされました。
持永登紀子という女性で、凛がほっぺ丸を小さい時から描いていたことも明かされました。
伊丹と芹沢は、辺見岳を取り調べします。
梶川はTXガスが入ったぬいぐるみを、持永登紀子に作らせていました。
梶川は辺見からお金を度々貸してくれるように頼まれていました。
その様子を咎めた、登紀子。
「あの日から登紀子さんと梶川さんが話しているところを見て、そんななか、TXガスが持ち込まれていることを知って、ぬいぐるみにTXガスが使われている資料を見つけました。確認しようと、梶川さんを訪ねて彼の家を訪問したら既に梶川さんは亡くなっていました。登紀子さんも突然、会社を辞めて、丹生さんのマンションへ行きました。その姿を尾行していました。登紀子さん、丹生さんになにかするんじゃないかと思って。」
「梶川さんがTXガス入りのぬいぐるみを作った数は?」
「3つだと思います」
「一つは梶川殺害に使った…残りは2つ」
その残りは、湊人を誘拐した、持永登紀子が持っているものと、丹生がトイレから持ち込んだもの。
案の定、湊人を誘拐したのは、持永登紀子でした。
それだけでなく、持永凛は初音からパワーハラスメントを受けていた調査報告書も持永登紀子の自宅から見つかりました。
その頃、凛の足跡を追うように、丹生はほっぺ丸を持って、凛が亡くなった現場へ。
「あなたのせいで凛が死んだ…。」
「凛さんには本当に申し訳ないことをしました。そのほっぺ丸の頬を押せば湊人は助かるんですよね?」
「初音さん!」右京が声を掛けました。
「押すの!凛を奪った罪を償え!」叫ぶ、持永登紀子。
「持永登紀子さん、あなたは凛さんを失ったことで、凛さんの痕跡を丹生さんにたどらせた。そしてそのほっぺ丸に含まれたTXガスで、丹生さんを殺そうとしている。」
湊人は何とか無事に保護されました。
「私は梶原から脅迫を受けていた。あの男は追加のお金を要求してきた。払わないと警察に警察に私を突き出すと言ってきました。偽物のほっぺ丸で丹生さんが殺されればいいと思った。あんな嘘のほっぺ丸…。ほっぺ丸は凛と私の思い出。私は母子家庭で生活が苦しくなる一方で、限界でした。最後の思い出に遊園地に連れて行きました。そのあと私は逃げるように別の土地に移り込んだ。私は娘を捨てた最低な母親…凛に会う資格はないって思ってきました。でも凛を忘れたことは一度もありません。ほっぺ丸を知ったのは半年前、凛が描いていたあのほっぺ丸だって…あの子が元気に生きている、そしたらどうしても会いたくなって…」
梶原は辺見によく借金をしていましたが、登紀子にも金銭を要求していました。
「じ、自殺?それにほっぺ丸は凛さんがデザインしたものではありません。丹生初音がデザインしたものです。」
凛の死を知り、社長にそう告げられた、登紀子は混乱。
凛はほっぺ丸がグランプリをとるように選考委員長に金銭を渡していました。
「お金を渡せば選考に有利になると思っていたようで…私は凛さんを調査会社に調べてもらって、そのことを凛さんに追求しました。」
「凛にとってほっぺ丸は大切なキャラクターじゃなかったの?」
「ごめんなさい、私取り返しのつかないことを…ごめんなさい」
「自責の念に駆られたあなたは、会社でそのことを告げませんでしたか?」
「小園社長から口止めされました。」
「デタラメ言わないで!あなたのパワハラのせいで凛は自殺したのよ!」
「そんな…私、パワハラなんて…」
「とぼけないで!このメールは小園社長が…」
「メールは小園社長によって捏造されたものです。凛さんが転落したテラスにかすり傷があり、銀の成分が検出されました。それは、小園社長の腕時計の成分です。凛さんに不正をするよう、促しましたね?」
「ああ、そうだよ、俺が金だって用意したのに、辞退するなんて言うから」
小園(山田太一)は罪を認めますが、しれっとしていました。
「責任は私とります。」
「馬鹿なことを言うんじゃない…良いから話を聞け!」
「やめてください!」
揉めているうちに凛は転落。
登紀子がいつか初音に接触し、不正を犯したことがばれるからでした。
「悪いのはあんたの娘なんだよ!」
「ふざけないで!」
「どうして凛が死ななきゃいけないの?どうして!」
ほっぺ丸の頬を押し、娘の後を追おうとする、登紀子。
「凛さんは、お母さんに気付いてほしくて、ほっぺ丸のデザインを考えていたんです。」
初音も慌てて、登紀子を止めます。
「いけません!凛さんはあなたに会いたいと思っていたのではないでしょうか。凛さんが不正をしたのはお母さんに会いたい一心からだったからでは。凛さんをかつて捨てた自分を恨み、自分にも復讐しようとしていましたね。あなたは罪を償い、生きて下さい。」
登紀子を説得する右京。
登紀子はその言葉の深みを理解し、罪を償い、時間をかけて更生する決意を固めるのでした。
右京と薫は、キャラクターグランプリで見事に優勝したほっぺ丸のぬいぐるみを触り、花の里の女将、茉梨(森口遥子)と亀山の妻、美和子(鈴木砂羽)と微笑んでいました。
「右京さん、このぬいぐるみ可愛いですね!たまらない」と、茉梨。
「初ぷにぷにですか?右京さん」
右京にほっぺ丸を渡す、亀山。
「初ぷにぷにですねぇ…この感触なんかいいですね。くせになります。」
右京と茉梨は、はほっぺ丸のぷにぷにとした独特の感触にはまるのでした。
相棒22 11話感想・みどころ
自殺したと思われていた、凛。
母に自分の存在を気付いてもらうために、ほっぺ丸を選考委員長に金銭を渡してまで優勝させる不正に出たのは、小園の仕業でしたね。
しかししても小園が最低すぎる。
凛を追い詰めた挙句、丹生初音が凛にパワーハラスメントをしたように見せかけて、凛の母、登紀子を精神的に追い詰めていたとは…。
登紀子も、かつて娘を経済苦で、遊園地に置き去りにした後悔と、娘を守り切れなかった思いが悲しいくらい暴走していて胸が詰まりました。
でも全体的に可哀想な思いをしたのは、丹生親子だと思います。
凛の母、登紀子に誤解された挙句、一人息子を誘拐され、自分の命まで奪われそうになったのですから。
最後に、特命係が真実を明かしてからは、登紀子と初音との間に起きた誤解が解けたことが救いでした。
終盤で、ほっぺ丸を触る右京と茉梨らのほっこりした場面は、本日のいたたまれない哀しさを少し和らげてくれましたね。