相棒

相棒2021 17話 老舗眼鏡屋のお家騒動を暴け!

相棒17話あらすじネタバレ

青木は朝、右京と亘、角田課長(山西惇)に、監禁事件の様子を夜、目撃したことを話しました。

彼の家の近所にその怪しい住人はうろついていたのです。

右京は「夜中に人の家を覗くなんて、覗きは犯罪」とさらっと毒を吐くのでした。

老舗眼鏡メーカー、田崎眼鏡の女性専務、三澤渚(岩橋道子)が殺される事件が起こります。

中園参事官(小野了)は、伊丹(川原和久)、芹沢(山中祟史)、麗音(篠原ゆき子)らを含めた捜査一課達に、三澤渚を殺した犯人を捜すように急かします。

田崎では、3ヶ月前、社長の田崎恭子(かとうかず子)が心臓発作で倒れた後、「お家騒動」が勃発。

警察は恭子の長男、明良(赤木悠真)が社長を代行していた女性専務に反感を抱き、殺害。

事件から5日経過した今でも、明良の行方が分かりません。

いっぽう、向かいのマンションを興味本位で覗いていた、サイバーセキュリティ対策本部の青木(浅利陽介)は、不審な入居者の男女を発見します。

話を斬った右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)が調べると、田崎恭子の子どもで、次男の田崎拓人と田崎由衣が、恭子を匿っていることがわかりました。

由衣が右京が好きなメーカーブランドの眼鏡をしていることに気付き、2人が今日子の子供だと察知した右京。

恭子は心臓発作で倒れたものの、全快。

退院して仕事復帰すれば、恭子が精神的にマスコミなどに追われてしまうことを防ごうとしていたと話す結衣と拓人。

2人はテレビも新聞もない部屋に恭子を移送していたのです。

右京は警察官である身分を隠して、近隣住民のふりをして、眼鏡好きな趣味を利用し、恭子に接触。

その後、抜群の機転の良さ、頭の回転を活かして、恭子の信頼を得ることに成功。

専務が殺され、長男に容疑が掛けられているというショッキングな状況の為、病床の恭子を動揺させたくない思いから、情報を遮断していると右京と亘に伝えました

さらに、右京は、田崎眼鏡のファンだから、職人の松田にオーダーメードで眼鏡を注文したいと言って彼女に怪しまれないように誤魔化すのでした。

しかし、恭子(かとうかず子)は、右京たちを弁護士だと疑りの目を向け、田崎眼鏡の後継者を子供たちではなく、渚にすると話しました。

専務の三澤渚は専務ではなく、社長候補として恭子から認められており、娘の由衣、息子の拓人と明良から反感を買っていたことが発覚。

長男の明良は表向き、海外にいることになっていて、一枚の手紙を恭子から見せられた右京と亘。

しかし、その手紙は、かず子曰く、由衣(天野はな)と拓人が誤魔化す為に手紙まで工作していたのでは?と疑っていました。

右京は田崎眼鏡の職人の松田(青山勝)にオーダーメードを依頼します。

詳しく話を聞くと、お家騒動には意外な真実があったことがわかりました。

なんと、拓人が自分が田崎眼鏡の跡継ぎになろうと目論んでいて、その展望を語る音声データが松田の工房から見つかりました。

恭子が心臓発作で倒れた時、救急車を呼んだのは長男の明良。

つまり、拓人は、明良が渚を殺した疑いで逃げているかもしれない状況を知られないようにする為、恭子を監禁。

母に心配をかけぬようにと思う子供たちの優しさが原因でした。

しかし、恭子は家でパソコンを開き、子供達が自分に書く仕事をしていることを見抜きました。

そこで、こっそり外出し、偶々、ゴミ箱に捨てられていた明良が渚を殺して逃げている内容が記載された新聞記事を見た恭子。

由衣と拓人(田本清嵐)に家に戻るよう促され、拓人は勝手に家を出て行こうとした恭子を責めました。

真実を知った恭子はショックで発作を起こして倒れてしまいました。

入院することになった恭子は、右京と亘に自分が倒れた日のことを打ち明けるから、右京たちを呼んでほしいと拓人と由衣に指示。

その頃、右京はいつもの小料理屋「小手毬」にて、茉梨(森口遥子)に、田崎親子の気持ちがすれ違っていること、母の為に一つ嘘をつくと、さらに嘘をついて自分の首を絞めるようになることになるとこぼすのでした。

嘘をつくたびに隙間ができて、相手と大きな溝ができると、茉梨と話し合う右京。

右京は亘と共に恭子の病院を訪れます。

事件当日、渚に呼び出され、次期社長の件については、明良と結婚したいから考え直してほしいと、明良と渚から打ち明けられたと話す恭子。

子供の頃から、理解者である渚と結婚し、渚は明良と結婚したら、仕事から身を引くと言いました。

渚を後継者にするつもりでいた恭子は、猛反対。

そして、突然の事態に発作を起こし、明良が救急車を呼んだのです。

恭子は、息子の結婚を素直に祝福できなかった自分を悔いており、だからこそ、渚が結婚を諦めて会社に残り、殺されてしまったのではないかと、右京と亘の前で泣き崩れるのでした。

右京は「親子関係のもつれが原因ではなく、明良が事件当時、田崎家の金庫に触ったのは別の理由がある」と恭子をフォロー。

実、明良は事件当日、恭子を救急車で搬送してもらった後で、ある目的で、田崎家の金庫を開けていました。

右京がさらに捜査を続けた結果、現場に眼鏡工房の左右で違う眼鏡の部品のねじを発見・・・真犯人は、松野だったのです。

その理由は、渚がなんと、田崎工房を他社に身売りしようと考えていたことが殺害動機でした。

渚は口論の前に、元々していた眼鏡を外し、松野に眼鏡を作ってもらってそれを試していました。

大事な田崎眼鏡を潰そうとする渚の裏切りに混乱してカッとなった松野は渚を鉢植えで殴って殺害。

その後、渚を訪ねてきた明良が、渚の遺体を発見。

明良は渚を訪ね、田崎眼鏡の金庫にある秘密保持契約書を探そうと金庫に触れた時、偶々、拓人にその様子を見られてしまいました。

明良の服に血がついていたことから、拓人は明良が渚を殺したのではないかと誤解。

明良は必死で弁解するものの、拓人には完全に「黒」だと疑われ、母、恭子とも結衣と拓人によって、遠ざけられてしまいました。

明良は松田が渚を殺したのはとんでもないことだと言いました。

渚は工房と会社を取り壊し、田崎眼鏡を大きくしようとして、商社と契約。

契約がうまく進めば、職人の増加や、田崎眼鏡の規模拡大で、会社がもっと成長するはずでした。

明良は、田崎眼鏡の為に力添えをしようとしていた渚を誤解で殺した松田を激しく泣いて責め立てました。

婚約者になるはずだった渚を奪われた明良は悔しさでいっぱいだったのです。

そんな彼を松田は自分の元で匿い続けていました。

最後に、恭子を訪ねた右京は、恭子は、明良、由衣、拓人が協力して田崎眼鏡を支えてくれることを試そうと、わざと「実子ではなく、渚を後継者にする」と口にしたのだと話します。

拓人、由衣、明良にはそれぞれ未熟ながらも個性があり、彼らの家族愛を確認しようとした恭子ですが、結果的に、松田の勘違いから、渚の命が奪われてしまったと悔やむのでした。

相棒2021 17話感想・みどころ

田崎眼鏡という老舗眼鏡屋のお家騒動は、現実に起きた某御家騒動を彷彿させますね。

まさか、信頼できる職人の松田が、渚の独自の動きを田崎眼鏡を裏切るのではないかと恐れて彼女を勘違いから殺してしまうなんて・・・。

松田は愚かですね・・・ちゃんと田崎家と渚を交えて話し合いをすれば、田崎眼鏡の店舗拡大や、新しく生まれ変わることで益々、業績アップにもつながったことでしょう。

田崎家の子供たちはそれぞれが母、恭子からの厳しい愛情を受けたものの、由衣と拓人は兄の明良が渚を殺したのではないかと疑い、母を守る為に匿う優しさが非常に不器用な行動といえました。

明良は、偶々、渚が既に遺体となっている様子を見て、愛する婚約者が殺されているショックが大きいことが伝わります。

渚は田崎眼鏡の成長のために他社に接触していたというのに、田崎眼鏡の熟練の職人の思い違いのせいで、彼女自身の人生も奪われて不憫でなりませんね。

元々、結束の強い家族の心が離れ、一人の職人の勘違いと衝動性が、若き女性が犠牲になってしまった切ない17話でした。

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