青のSP（スクールポリス）７話あらすじネタバレ
何者かの告発により、香織（明日海りお）と、涼子（真木よう子）が、赤嶺中学の女子生徒。美月（米倉れいあ）の暴行事件をめぐって口論していた記録を何者かから携帯電話に送信された嶋田（藤原竜也）。
当時、臨時教員だった涼子が、香織の死と同時に本採用になったことや、以前に勤めていた学校での不可解な行動が気になっていく嶋田。
涼子が普通に仕事をし、子供たちに温かく接している様子に、涼子の過去になにがあったのかモヤモヤした気持ちを抱えるのでした。
その涼子は近頃、欠席や遅刻が増え、体が痩せ気味な深山敏春（田中奏生）のことが気がかりに。
彼はクラブで働く母と祖母と生活をし、ネグレクトを受けている可能性が高かったのです。
祖母は寝たきりで、敏春が空腹を訴える彼女に対して、カップラーメンを用意しても、文句を言う始末。
敏春の家は貧困問題を抱えていました。
一方、三枝（山田裕貴）は、偶然、敏春に声を掛けます。
敏春は、貧困で、万引きをして店をでた直後に、三枝に呼び止められますが、三枝は平然を装いました。
そんな嶋田をサポートするためにスクールポリスに就任。
また、深山の過去を知り、自身も貧困を経験したことから、三枝は敏春を気に掛けていました。
敏春が子ども食堂を利用していることを知って、彼の力になりたいと思って見守っていたのです。
涼子は学校でもスクールポリスとして、生徒達に温かく接する三枝に、嶋田にも彼の温厚な態度を見習ってほしいと呟くのでした。
三枝は深山が幼少期にネグレクトを受け、男運が悪く、恋愛にだらしない敏春の母のネグレクトを知り、深山を保護したことがありました。
深山は幼少期に一時的に児童養護施設で暮らしていた時期があり、祖母の面倒を見ていました。
祖母は敏春に、空腹を訴え、敏春は複雑な心境で介護するのでした。
涼子は協力し、深山を助けようと奮闘しますが、深山自身は金銭的に困って、給食の時間を見計らって登校。
祖母の為に温かい料理を取りにきたので、三枝はすぐ事情を聞きます。
敏春の祖母は、階段から踏み外したことで寝たきり生活を過ごしている状況でした。
全てを打ち明けた敏春は、三枝に２万円を渡しました。
一方、涼子の過去を探る嶋田は、涼子が前の学校を退職した衝撃の事実を知ります。
涼子が赤嶺中学より前に教師をしていた学校を訪ね、涼子と因縁の関係にある在籍中の女生徒、山岸真季（四ノ宮樹美）を訪ねました。
彼女こそ、自殺事件のキーパーソンで、涼子が担任だった頃は、涼子の態度や生徒たちへの接し方に違和感を抱いていたことを吐露。
その頃、三枝は涼子、阿部（音尾琢真）、楓（山口紗弥加）、養護教員に話しました。
養護教員は今の敏春の状態を「ヤングケアラー」（若年介護者）と指摘。
さらに、母親からのネグレクトも加わり、深刻な状況だと分析。
敏春はクラスメイトの西田（池田優斗）に家のことでからかわれたことをきっかけに、教室を飛び出してしまいました。
そんな敏春を、尾崎香澄（鈴木梨央）と、三村翔子（吉柳咲良）は心配し、食料を彼に渡しました。
その後、敏春が帰宅すると、敏春の母が借金を抱えており、その借金取りにせっかく三枝からもらったお金も借金取りの安藤と紀田に奪われたのです。
祖母が失禁をしたことで、精神的ストレスを感じる敏春ですが、彼は祖母を責めず、おむつを交換します。
その頃、涼子の件で、涼子の前職の勤務先の元校長、茂木（小林陸）を訪ねていました。
追い詰められた敏春は万引きを同じコンビニで行い、敏春と同じ年頃の息子がいる店長に呼び止められました。
敏春が家庭不和を抱えた子供なのかもしれないと察知したアルバイト店員は、敏春を気遣い、警察沙汰にしないから、万引きの件について話し合おうと提案。
ところが、敏春は、パニック状態だったので、店員を突き飛ばしてしまいました。
彼は頭を打ち、血を流したので、敏春は逃亡。
敏春は家に帰宅したものの、万引きの件や、空腹を訴えて泣く祖母の口をかっとなって、枕で塞ぎました。
しかし、自分のしたことを省みて、祖母の口から慌てて枕を離した敏春。
祖母は追い詰められている孫の様子をちゃんと理解しており、申し訳なく思っていました。
敏春の件を知り、香里の件について涼子を再度、追及。
涼子は以前の学校で、いじめの首謀者だった嶋田が接触した生徒が、飛び降り自殺未遂。
その女子生徒の件で前の学校を辞めさせられ、赤嶺中学に異動。
香里と口論した音声に関しては、美月に執拗に岡部（遠藤雄弥）からの暴行未遂について問いただしていた様子を目撃。
そこで、美月がこれ以上、被害者として世間に晒されない為にも、香里の行動を咎め、その音声を嶋田は聴いたのでした。
さらに、茂木は、涼子は元々、善良で子ども思いな人柄だった、そんな彼女を校長の権力を振りかざして学校から追い出したことを悔いていると吐露。
そのことを涼子に伝えると、前の学校の生徒の件で心の傷を負った涼子は、美月の件についても香里以上の葛藤を抱えていたことを話しました。
「ずっと怖かった・・・子供を守りたかったけど、上に逆らえなかった」と涙ながらに本音を打ち明けました。
敏春は万引きの件で、心が追い詰められ、祖母を道連れに川へ飛び込もうとしました。
祖母は敏春の行動を受け入れて、一緒に死のうとします。
三枝は慌てて、敏春を止め、嶋田は敏春の祖母を救助。
三枝は敢えて、愛のむちとして祖母と自分の命を大切にしない行動をとった敏春の頬を叩きました。
「バカ野郎！心配かけやがって」
敏春は涙を流して謝罪。
ところが、涼子と三枝が敏春の母のエリカにかけあっていて、敏春の祖母がケアを受けられるようにデイケア施設の入所を進めていました。
特に三枝と涼子は、「今、敏春に必要なのは親の愛だ。敏春とちゃんと向き合い、やり直すことを過去に誓ったはずだ」と、エリカを厳しく説き伏せ、彼女は心を入れ替えて息子と向き合う事に。
嶋田は、敏春の借金を負担し、敏春は全てを知って駆け付けたエリカから謝罪を受けて和解。
敏春が突発的に突き飛ばしたコンビニ店員は、幸い命に別条がなく、治療を受けて自宅に戻りました。
敏春は子供食堂にて、三枝から今後、祖母や借金など生活環境の改善により、敏春自身も救われると話をされ、安堵。
夜の職員室にて、涼子は楓からエリカ（中島亜梨沙）のアフターフォローとして、免許を持つ彼女に調理師の仕事を進めることを提案され、受け入れます。
その後、嶋田は、子供食堂で、敏春を含めた利用する子供たちが肉料理を食べられるように匿名で援助。
学校へ戻った嶋田は、涼子と共に、彼女が香里の自転車のブレーキに細工をした人物でないことを伝え、この学校で涼子のデスクに盗聴器が仕掛けられていたことを発見。
この盗聴器により、香里と涼子が過去に美月の件で言い争っていた会話内容が録音されていたのです。
犯人は誰なのか？そして、香里の自転車に細工をしていた黒幕がついに明らかに！
青のSP７話感想・みどころ
今回の７話は、介護、貧困、ネグレクト、男遊びが激しくて依存性質な親という様々なポイントから複雑さを感じました。
敏春の母、えりかが、涼子と三枝の説得により、改心しましたが、男性がいないと自分の生活が立てられない彼女が今回の件でちゃんと生活を立て直せるかちょっと不安だなと思いました。
敏春が祖母の介護で精神的に追い詰められている状況がわかり、祖母の口を枕で塞ぐところは心底、心が痛く感じました。
介護はたった一人の闘いになることもあるし、若年層で、学びや自分時間を持てない「ヤングケアラー」な敏春の一生懸命さが切ないですね。
貧困から万引きをし、子供と向き合おうとする真摯なコンビニアルバイトの男を突発的に突き飛ばしてしまったけれど、店員の命に別状がなく、救われました。
今回は嶋田よりも三枝の活躍といえましたね。
嶋田は敏春の母と繋がる借金取りのヤクザ、安藤と紀田を成敗し、次に弱い者をターゲットに罪を犯したら逮捕する・・・と言っていましたが、あの場で逮捕してほしかったです。
涼子は元々は、ちょっと暑苦しいレベルの教師でしたが、前の学校での女生徒の件で精神的なダメージを負ったことで逆らえないこと、今までの子供への接し方とは違い、一歩距離を置いて子供たちに控えめに接するようになってしまったことは不憫ですね。
ただ、過去のトラウマで、美月の被害を見てみぬふりをしたこと、香里も美月のことを思って、彼女に岡部の件に関してちゃんと話してほしいと問いただしている場面に遭遇し、その香里の「行き過ぎた」行動を追求した部分を見ると、涼子は全面的に「黒」ではない部分が垣間見れました。
翔子や香澄が、敏春に食材を渡し、まったく居場所が学校にないわけではないシーンや、三枝が敏春を自分の弟のように気に掛け、彼にお金を渡したり、最終的には祖母と無理心中を図ろうとする彼を厳しくも本当の愛で救ったラストは感動でした。
来週は、阿部（音尾拓真）が部活動で生徒にスパルタ指導を行う「闇部活」が発覚？！さらに、香里が使う通勤用の自転車のブレーキに細工をした真犯人が解禁です。
