相棒2020 2話あらすじネタバレ プレゼンツ後編
白バイ警官の出雲麗音(篠原ゆき子)が銃撃された事件。
奇跡的に一命を取り留めたのち、伊丹(川原和久)などの捜査一課の紅一点となれた麗音ですが、彼女が銃撃された事件とは別に、VR(仮想世界)の闇が伝わる別の事件が発生。
VR(仮想世界)の創設者、加西(石丸幹二)と、彼のVRに魅了されて、精神的に追い詰められ、ビルから飛び降りた男、万津幸矢(櫻井圭佑)。
一見、別の事件に思えますが、なんと、麗音を打ったのは万津でした。
麗音を打った銃を押収することにできた警視庁たち。
被疑者の万津はすでに転落死。
幸矢の関係者である元恋人の静(日南響子)と、幸矢の母は、麗音の件に関しては加害者家族なものの、VR事件では被害者遺族という複雑な立場。
警察で事情聴取を受けていると、静の行動や発言に矛盾や違和感を抱いた、特命係、杉下右京(水谷豊)と相棒の冠城亘(反町隆史)。
のちに、静は、幸矢が病的なほど夢中になった仮想世界、ネオジパングの「国民」であったことを突き止めます。
そのことが手掛かりになると察知した右京達は、再び、ネオジパングの世界に入り込み、ある疑問点に気付きました。
右京は静が使っていたVRを使おうとしますが、パスワードを2回間違えてログインできませんでした。
伊丹(川原和久)と芹沢(山中崇史)、鑑識の益子(田中隆三)がのちに捜査に入り、右京と冠城亘は撤収。
その発見をネオジパングの創設者、IT起業家の加西に伝えますが、頭脳明晰で手強い彼にのらりくらりとかわされてしまいます。
そこで、ネオジパングのアカウントを持っている週刊フォトスの記者、風間楓子(芦名星)に協力を求めます。
ネオジパングに出てきたエリアがなんと、万津がVRに夢中になって転落死した現場と同じ場所だからです。
楓子の協力により、VRで「嵐が丘」というネオジパング内のエリアを「散策」しながら手がかりを探す右京と亘。
その夜、静と共に、万津の母、蒔子が幸矢のVRを彼の生前に使い、幸矢がVRの世界から「国外追放」処分にされたきっかけを作ったことを右京と亘に話しました。
しかし、右京たちは、蒔子が幸矢のVRを実際使い、2回パスワードを間違えたのは事実ですが、蒔子が幸矢の「追放」の原因になるように何者かが仕向けた可能性を推測するのでした。
翌日、右京と亘は加西(石丸幹二)に、ネオジパング内には、バーチャル上の人物が大道芸をしていることや、その大道芸が披露されている場所が万津が転落死した場所であることを追求。
さらに、加西がVR内でおこなっていた数億円もの大金をプレゼントする企画を過去にネオジパング内で開催したことを話しました。
しかし、加西は気まぐれで右京たちに早く帰るよう、促すのでした。
翌日、静の取り調べをしていた麗音(篠原ゆき子)は、静に対し、男性にいくつになっても肌を見られることは抵抗があると前置きをした上で、服を脱ぎ、自分が万津に撃たれたことで仕事の立場に大きな支障がでたこと、身体の傷を人に一生知られる心の傷も負ったことを激しい感情をぶつけて吐露。
伊丹たちに取り押さえられた麗音。
その頃、釈放された薪子は、訪ねてきた右京たちに、「生前、幸矢のVRを心配で自分が預かってしまったことを後悔していること、静は箱の中に銃が入っていることなど最初から知らないから、幸矢が犯罪を犯すことを知らなかった」と訴えるのでした。
幸矢の母、薪子の気の優しすぎる性分に右京たちは戸惑います。
次に右京達は、幸矢が死ぬ前に夜道でぶつかったヤクザの組員、虎太郎から、幸矢に因縁を付けられた時、静もその場にいたことを話しました。
その後、特命係の仕事部屋に戻った右京と亘は、麗音の取り調べの様子を収めた映像をサイバー対策課の青木(浅利陽介)や、角田係長(山西惇)と見ていました。
青木は、出雲麗音には、危うい内面性をうかがわせる部分があると分析。
同じタイミングで、伊丹と芹沢は、上層部の衣笠から警察の面子を保つために、静の釈放を求められました。
そのことが引っ掛かった右京と亘は、静がネオジパングのアクセスの件について、薪子を利用したことを追求。
その前に、静のアカウントを停止させ、「国外追放」にさせました。
幸矢のVRをエラーにさせたのはやはり、同じネオジパングのアカウントを持ち、ログイン操作に長けている静でした。
静は、薪子がVRについて知識のないことをいいことに、薪子のせいで2回エラーになるように仕向けたのでした。
右京は、青木に頼んでもう一つ調べてもらい、楓子は夜遅くに家を出た静を呼び止めていました。
そんななか、角田係長は週刊フォトスが、「出雲麗音を打ったのは、女性」というスクープを書いたことを右京達に伝えてきます。
謎が謎を呼び、麗音も、加西も複雑な心境を抱えて過ごします。
その頃、青木のリサーチにより、加西が過去にネオジパングで募った「意味なく1億円をプレゼント」に応募した元ネオジパングの住民を調査。
その一人、聡子はクラブのママをしていて、「ネオジパングの世界に入り、VR上で裸でネオジパング内を走れ」というひどい要求を1億円がもらえる条件にしてきたことが発覚。
そして、とうとう、右京たちは、ネオジパング内に侵入し、加西と静が最初から手を組んでいたことを突き止めました。
その頃、麗音が静の家を訪問。
麗音に対し、玄関前で、自分が白バイ隊員だった時に撃った相手は、幸矢ではなく、静であることを叫びました。
そのことをすぐ、右京たちや痛み、芹沢に報告。
警視庁では大混乱!内村刑事部長(片桐竜次)や、中園参事官(小野了)も驚愕。
右京と亘は、加西宅へ。
万津幸矢が転落死した後、静と連絡を取っていた加西。
静は万津幸矢を追放したくて、彼の母、薪子を利用し、薪子の不正ログインのせいで、幸矢が追放されたことに仕向けました。
その後、加西は右京と亘にいきなり6億円をあげると言ってきました。
同じ時間に、静が「6億円をやるから白バイ警官を殺せ」と加西からの指示を受けて、麗音を銃撃したことを伊丹と芹沢に話していました。
静は、6億円をもらえるならとそれに応じ、コインロッカーで幸矢が隠し持っていた銃を利用したことも自白。
しかし、麗音が生還したので、静は、6億円はもらっていません。
万津幸矢は、静から、麗音を撃った罪を擦り付けられた挙句、幸矢は加西からVRの世界で、静の失敗を機に、3億円を要求。
加西は、3憶円をもらえる条件として「リアルにVRをつけて転落してみろ」とひどいことを要求。
幸矢はVRの「嵐が丘」で何度も転落する練習を積んだそうです。
それを実行した結果、幸矢は死亡しました。
これが事件の真相です・・・。
幸矢に白バイ隊員だった麗音の殺人未遂の濡れ衣を着せた静と、裕福な環境でお金を湯水のように使う生活が日頃からでき、人を駒のように利用して弄んだのが加西でした。
加西が逮捕され、静も拘留されて事件が解決されることに・・・。
その夜、弥代美彌子(仲間由紀恵)はなぜか、右京達の行きつけで、知り合いの茉梨(森口遥子)が一人切り盛りする小料理店「こてまりや」で一緒に晩酌を楽しんでいました。
しかし・・・翌日、衝撃の状況となりました。
加西の逮捕を、衣笠副総監が「待った」をかけたのでした。
そこで、加西は逮捕を免れ、自宅で裕福な生活を続けています。
右京は極悪非道な加西をいつか逮捕することを甲斐峯秋次長と亘に話しながら、また次の事件に向かいます。
相棒2020 2話感想・みどころ
出雲麗音が最恐に怪しすぎました。
おとなし気な見かけに加え、とても気が強く、感情的で情緒不安定。
麗音は事件の闇を握っているのかと思いきや・・・最初から被害者でしたね。
取調室で、静に対し、白バイとして勤務中に、狙われたことで服を脱ぐ時も一生イヤな想いをする心の傷を負い、仕事も変わったことを強く訴えたシーンが怖かった。
加西は金の亡者で、人の心をどこかに置いてきたような人物だなという印象でした。
自由にお金を動かせて、自身が作った仮想世界の「主」である彼は意にそぐわない者は些細な理由でも切り捨て、精神を破壊していく「核兵器」のような黒幕でしたね。
そんな加西の指示に従った静も、少しは、幸矢のことを愛している気持ちがあるなら、幸矢の母、薪子と同じように彼の間違いを正す手助けをすればよかったのになと思いました。
しかし、静もバーチャルリアリティーの世界に魅了され、加西から6億円をあげるから麗音を殺せと言われ、実行する内面性のおぞましさを秘めていましたね。
それでも、本当は心のどこかで幸矢のことを好きでいる気持ちもあって、静って加害者であり、被害者でもあることが伝わります。
麗音がとにかく不気味で怖い・・・そして、本来なら刑務所にいるはずの加西は、仮想現実で人を振り回して罪を重ねたのに、なぜか衣笠(杉本哲太)の指示でおとがめなし・・・
副総監がなぜ、加西の逮捕を「待った」にしたのか物凄く謎が残った2話でしたね。