にじいろカルテ6話あらすじネタバレ
真空(高畑充希)は、もうすぐ母の誕生日だからこそ、自身の病気のことや、虹ノ村で暮らしていることを伝えなければと思います。
何度もメールを打っては言い出せずに消し、葛藤。
手紙を書くことにしますが、筆が進みません。
翌朝、インスタントカメラで虹ノ村の写真を撮りに出かけた真空。
風景を撮り、浅黄(井浦新)や、太陽(北村匠海)を撮影。
太陽を撮影した時、浅黄がつい太陽をいつものようにからかって、「太陽の”くせに”」と口にし、太陽の地雷を踏んでしまいました。
太陽は自分が「太陽のくせに暗い」、「太陽だから晴させろ」など言われて嫌だったと怒り続けます。
そんな彼を明るく、ユーモアたっぷりに茶化す浅黄と真空。
そんなある日、雪乃(安達祐実)の記憶確認の定期検査日がやってきます。
自分の年齢、簡単な引き算、野菜の名前などの記憶テストを難なく答える雪乃。
ふと、「こんな簡単な質問を答えられなくなる日がくるのかもしれない」と不安を真空たちに吐露。
帰宅した雪乃の一瞬一瞬を夫の橙田晴信(眞島秀和)は今日も妻の笑った顔などいろんな表情を写真に収めます。
そこで、真空は雪乃に、自身の母に写真を送るからと提案し、浅黄と真空、雪乃の3人で楽しい写真を撮影するのでした。
雪乃は真空に夫が自分の写真をよく撮影するとのろけ自慢。
ふと、唐突に、嵐(水野美紀)の一人娘で、まだ幼い日向が、虹ノ村診療所に駆け込んできました。
日向は動画で嵐と緑川日出夫(泉谷しげる)が具合が悪くなった様子を撮影。
「お母さんとおじいちゃんが・・・!」日向のただならぬ慌てぶりに、真空と太陽(北村匠海)、浅黄朔(井浦新)は慌てて、診療所を飛び出して、緑川家へ。
嵐と嵐の元夫の父、緑川(泉谷しげる)が倒れているのを発見。
2人共、熱が出ていて、ひどい風をひいていました。
日向を預かってほしいと嵐に頼まれた氷月(西田尚美)は大喜びするのですが、その様子を見た霧ヶ谷(光石研)は少し複雑な表情を浮かべました。
日向は氷月と夫の霧ヶ谷の家で温かく迎え入れられ、楽しい夜を過ごします。
氷月は子供に恵まれない体質で、夫と共に日向の世話を焼く時間は、喜びを感じます。
その頃、熱で寝ている日出夫と嵐。
日出夫は「日向が幼いのに携帯電話で自分たつの体調を気遣い、虹ノ村に駆け込んで、自分たちの知らないうちに成長していたことが嬉しい。これも嵐がちゃんと育てたおかげだ。良い子に育っている」と口にします。
普段言わないからこそ、今、嵐への感謝を口にした日出夫に、嵐は嬉し涙を流すのでした。
診療を終えた真空が倒れてしまいました。
慌てて、真空の状態を見て、抱きかかえて屋根裏に運んだ浅黄。
点滴を打ち、真空は診療所を休むことに。
手が赤くなる症状があらわれていました。
倒れた時も、虹ノ村に来る前に務めていた大病院で、体に力が入らなかったのです。
休んでいる間、真空は自身の生い立ちを夢に見ていました。
真空は小学低学年の頃に、父を病気で亡くしており、母と2人で生きてきました。
母に、父の死をきっかけに「医者になりたい」と初めて自分のなりたいものを口にしたのでした。
母はその夢を応援し、今に至ります。
だからこそ、母に自分が病気であることを言えずにいました。
母は真空が幼い頃から体調を崩すと、「健康に生んであげられなくてごめんね」と口にすることが多く、真空は母に負担をかけたくないという思いがあったのでした。
真空はある夜、休息中に、虹ノ村のみんなが外で真空の具合が良くなるように歌って励ましている様子に、胸がいっぱいになり、涙をこぼすのでした。
みんなは「虹」を大合唱し、真空の回復を願っていたのです。
その様子に、浅黄と太陽は真空が村の人達から愛されていることを実感。
真空は浅黄と太陽に、父を亡くしてからずっと一人親で母が育ててくれたことを含め、母の心配を増やしたくないと告げます。
さらに、母が再婚しようと踏み出しており、ラーメン屋の心優しい男性と新しい一歩を生み出そうとしているので、自分のせいで父の死後、ようやく掴んだ幸せを自分の病気のせいで台無しになるのでは?と恐れていると話しました。
太陽は「真空先生のせいじゃない、あまり自分を責めないで」とフォロー。
真空は誰しも病気になることはあるけど、それは悲しいことじゃないと言いました。
やがて、真空は回復し、嵐も日出夫も元気に。
真空はようやく、母、一海(長野里美)に手紙を書き、自身が虹ノ村診療所で内科医として働いていること、多発性筋肉症だと手紙と虹ノ村で自分が元気に過ごしている様子を伝えた写真を送りました。
母、一海は娘の病気に心が心配になるものの、真空が病気と闘いながら、新たな環境で頑張っていることに安堵するのでした。
そして、真空は筋肉症の病気と闘いながら、今日も診療の仕事に励みます。
雪乃の認知症チェックをした際、雪乃は動物と真空の顔は認識できましたが、自身の年齢が思い出せなくなっており、真空は医師として、雪乃の症状が進んでいることに気付きます。
来週は、物忘れが少しずつ進む雪乃を献身的にサポートし、大きな愛を注ぐ夫(眞島秀和)にスポットが当たります。
にじいろカルテ6話感想・みどころ
真空の症状が少しずつ進んでいる様子に心が痛みます。
太陽や浅黄の頼もしい紳士ぶりや、真空を心配して「虹」を歌う虹ノ村の住民の優しさに感動です。
真空がみんなの想いを受け取り、胸がいっぱいになって泣いている様子に共感。
真空の過去が本日は明るみになり、病気で父を突然、亡くしてから、母に医者になると志した小学生低学年くらいの彼女の様子になんともいえない複雑な心情がこみ上げました。
真空の夢を否定せず、温かく見守り、応援し続けてきた母の寛大さも素敵でした。
シングルマザーでようやく、自分が医師として働くことで「育児」を卒業できた母が、今度は新しい恋人との歩みを自身の病気のせいで邪魔したくない、せっかく掴んだ母の幸せを壊したくないと思う真空の優しさが心に沁みましたね。
日向も家族思いの良い子に育っていますが、真空も優しすぎるくらい周囲を思いやるかっこいい医師であり、繊細で心が美しい人です。
また、大きく描かれていたのは、日向の「がんばり物語」。
日向はいつも愛くるしくて、天使のような存在。
病気の祖父と母、嵐(水野美紀)の為に、いつも携帯電話でいたずらをして母を撮影する様子を利用して、虹ノ村診療所へ駆けてゆく姿は、自分の子どもの成長を見ているような錯覚で涙が・・・。
日向ちゃん、優しくて、一生懸命な女の子になったね・・・。
また、嵐と日出夫が大きな病気でなくて何よりもホッとしました。
嵐のことを日出夫が実の娘のような気持ちで温かく接していて、緑川家の絆も感じましたね。
嵐の夫の父である日出夫は、日向と嵐を忘れて行方知らずになった息子の分まで、2人にとって一家の大黒柱のような強く、頼りがいのある「じいじ」であり、「父」の姿をしていますよね。
幼い日向の成長に「日向が良い子に育ったのは嵐のおかげ」と口にした際は、この2人が実の親子以上の温かい愛で繋がっているとつくづく思いましたよ。
氷月夫妻が日向を少し預かった時、日向の事を本当の子供のように大切に思う2人が優しいけど、少し胸が詰まります。
氷月は子供が生めない体質であり、日向のことを夫の霧ヶ谷とみている様子は2人が「親」を疑似体験しているようにも映りました。
しかし、霧ヶ谷にとっては日向が孫のようにかわいくて、氷月にとっては友人の嵐の一人娘とはいえ、年をとってからできた目に入れても痛くない子供のようにも見えました。
日向が優しくて、虹ノ村のみんなに純粋に愛されているのは2人の広い心と優しさが影響しているからでしょう。
雪乃は普通に会話し、真空や嵐、氷月(西田尚美)と優しい時間を過ごすなど、彼女自身の認知症が一見、回復に向かっているように見えますが、実は逆で、どんどん進行していましたよね。
前半では、真空のことや、簡単な計算、物の名前、自身の年齢をユーモアをまじえて、言えていたけれど、ラストシーンでは自分の年齢だけを忘れてしまうところは切ない。
雪乃の病気が真空とは違う角度で、ゆるやかに進行していることが伝わりました。
雪乃をとても大切にし、妻がいつ自分や周囲を忘れてしまうか分からないからこそ、一瞬一瞬を写真に撮る夫、橙田晴信(眞島秀和)が「主人公」な来週・・・。
雪乃、これ以上、症状が進行しないでほしい・・・でも、真空と同じように現実や時間は待ってくれない・・・それでも橙田夫妻は前を向いて生きてゆくのです。
来週もお見逃しなく!