相棒22

相棒22 19話(最終回前編)トレードオフ

相棒22 19話(最終回前編)あらすじネタバレ

特捜部長の尾上(甲本雅裕)は意味深に怒りで珈琲カップを壁に叩きつけるのでした。

特命係では、尾上のことを角田課長から知った、右京と亀山。

法務大臣の下川(黒谷友香)が指揮権を発動し、与党幹事長の賄賂容疑に関する強制捜査が見送られることになりました。

裏で糸を引いていたのは、内閣官房長官の武智(金田明夫)でしたが、官邸の横暴を殆どのマスコミが黙殺していました。

「いくらなんでも総理にそんな真似させられるもんか。」

「まぁ本当だ。」

「そんなお前ならウルトラCも出せそうだな、恩に着る。」

捜査を指揮していた特捜部長の尾上(甲本雅裕)も、上層部の呉の圧力に屈さざるを得ませんでした。

唯一噛みついたのが、ベテラン政治学者の乙部(佐戸井けん太)でした。

「検察官としての気骨を感じるな。長年の政治学者としての考えだ。就任挨拶で立派な会見をしている。」

内閣官房長官の武智(金田明夫)は、ストレス発散にカラオケをしていました。

右京と亀山、亀山の妻でジャーナリストの美和子(鈴木砂羽)は、茉莉(森口遥子)の和食店、小手鞠で飲んでいました。

そんななか、乙部が未成年の男性、潮に襲われている事件が発生しました。

潮は乙部のワイドショーを見ていました。

「政治学者の乙部先生ですよね。」

「ああ。君は?」

「多賀潮です。ワイドショーを見ました。」

「君は若いね。未成年でしょ?」

「高校を卒業して働いています。」

「君たち若者の未来を担っているんだ。」

潮はカッターナイフを当てられ、襲撃されます。

「詫びろー!謝れ!国民に謝れ!」

「申し訳ございません!もう許してください!」」

動画で潮は、乙部の頬にカッターナイフを突きつけている様子を拡散していました。

しかし、潮は、「ごめんなさい」と謝って、乙部を解放しました。

翌日。

警視庁にいる乙部を訪ねた特命係。

「彼が襲撃してきたけど、彼は誰かに言わされていたんじゃないかな。悪の組織にさ。彼はある意味加害者で被害者でもあると思うんだ。こんな世の中のね。」

警視庁に戻ると、ネトウヨ界隈な潮は、海外のユーザーも閲覧するような政治的批判をよくするSNSアカウント「潮汁」を持っていました。

サイバー対策課の土師(松崎亮太)にその彼のSNSを見せてもらった、右京達。

港にいる潮の叔父を訪問する右京と亀山。

潮は叔父に育てられたのです。

「潮が警察?彼奴は父親が極道で、すぐに捨てられた。母親の借金を背負わされた。平たく言ったら地元のヤクザに2000万円借りていてさ。母親は死んだよ。彼奴は根は優しいやつなんだ。警察はまともに相手にしない。俺も甥っ子のピンチを助けたかったけど、かかぁに財布握られているから。」

その頃、乙部に取材する美和子。

「西村さんは気骨のある人だな。好きなだけ政権批判して構わないって言うんだもん」

取材中に、西村巧三という男のことを聞きだしました。

拘置所で自傷行為をする、多賀潮。

そんな多賀の一人暮らしの自宅を訪問する、右京亀山。

汚く古いアパートには、残高1万を切った貯金通帳が見つかりました。

「亀山くん!」

右京は何かを見つけて、亀山を呼びます。

汚れたタッパーを見つけたのでした。

警務官の井坂が、多賀に右京から送られてきた写真を見せました。

中身は総菜の中に紛れていた現金でした。

取り調べをする右京と亀山に、激高する、潮。

「俺のお金どこにやった!」

「乙部先生を襲う代償に2000万円を手に入れる代償を手に入れたのでは?」

「もしもそうだったとして、ぼくがそうやって手に入れたとしたらお金は…どうなりますか?」

「没収ですね。」

「あえてきついこと言うけど、馬鹿な真似をしたこと思い知るもんだな。」

「拾ったお金なんです。僕の何です。返せ!返せ!」

「何処へもやってませんよ。これを撮った後、冷蔵庫に戻しておきました。」

夜に、ホーム大臣の下川(黒谷友香)はパーティーに出席していました。

警視庁では、右京と亀山、角田課長(山西惇)が多賀潮の状況について推理していました。

乙部を何者からの指令で襲撃し、代償として2000万を得たのは明らかでした。

美和子は、西村拓三を取材の為、夜に訪ねました。

なんと西村は爆音で音楽を掛けたまま、胸を矢で射抜かれて絶命していました。

すぐに捜査一課の伊丹(川原和久)、芹沢(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)が到着。

中に入ろうとする右京を麗音が引き留めます。

「ちょちょちょちょ!」

「何です?ちょっとぐらい覗いても良いじゃありませんか。減るもんじゃないんだし。」

鑑識の益子(田中陸三)が遺体を調査。

西村が上からのパワーハラスメントや圧力に苦しめられていたのではないかと推測する、右京、亀山、美和子。

「上からの反発も理解していますからね。」

「サラリーマンは逆らうなら覚悟を決めていますよ。」

警視庁では、伊丹が中園参事官(小野了)と、内村刑事部長(片桐竜次)に西村がどうやって殺害されたかを報告していました。

「座っているところを矢で襲撃された可能性があります。」

その頃、尾上は思い詰めていたところ、「お昼のビッグワイド」のプロデューサーをしていた西村が殺害されたことを後輩から聞きました。

会社を設立し始めたばかりだというタイミングでした。

「政界議録の捜査に世論の後押しは不可欠。あの番組は有難かったよ。」

右京と亀山は、「お昼のビッグワイド」のテレビ局「東都テレビ」の金子へ取材。

「確かに彼に外れるよう、告げました。番組の企画制作部門から距離を置くべきだと。政府筋から抗議が入ったからなんです。番組への抗議なんて昔からあるですよ。官邸や与党、野党からも。昔は聞き流していました。いつ頃からだろうか、無視できない空気になって来て…そう、空気…そういう空気が充満してきて。」

「その空気に抗えず、西村さんを異動させようとしていた?」と亀山。

「西村さんは納得しなかったんですね?」

「ええ、一時的なものでした。西村は納得せず、諸々嫌気がさしていた。」

ふと、電話応対すると、今度は捜査一課が訪ねてくるとのことでした。

帰宅すると、内村刑事部長に叱責を受ける特命係。

「事件をおもちゃにするな。捜査権がないのに捜査をしちゃいけないだろ。赤子でもわかる理屈だ。お前は赤子以下。」

「杉下!警視庁の名探偵など言われて調子に乗ってやるか。」

「言う事聞かないと、拳固くれてやるぞ。」

「げ、拳固?!」思わずいつもの内村刑事部長と違う叱り方に、驚く、中園参事官。

間もなく、先程訪ねた東都テレビの金子に呼びだされ、クレームをテレビ局に入れて、西村が異動するきっかけになったのは、社美彌子(仲間由紀恵)だと判明。

社のクレームを録音した音声を右京と亀山に聞かせた、金子。

「お二人はこれまでの警察と違う。上の言うことをちっとも聞かない警視庁の陸の孤島だそうですね。どうか、西村を殺した犯人をとっ捕まえてください!」

右京と亀山は講義をしたことを内調の社に訪ねました。

「国家転覆を目論む危険分子がいないとも限りません。」

社はやっていないとのこと。

「私はクレームを入れていません。乙部教授は危険分子にリストアップされていませんよ。」

その頃、角田課長は、山城大輝という男に声を掛けて逮捕しようとしていました。

衣笠副総監と武智はにこやかに対面をしていました。

右京と亀山は、乙部を再度訪問し、武智は猜疑心が強い人物であること、乙部の事務所に地元の果物などが送られてきて、乙部が負担額を払いました。

「乙部先生が武智官房長官に恨まれてもおかしくないですね。」

「逆らう奴は潰すからね。」

乙部は怪我を負わされて、西村は殺された矛盾点。

下川大臣から西村が殺される前に、西村に電話していたことが判明。

女性国会議員のハロウィンパーティーに、凶器に使われたクロスボウ。

犯行現場にはピンヒールの痕が。

下川はよくピンヒールを履くことで知られていました。

自宅にいた美和子は、亀山を起こしました。

翌朝。右京はネットで生配信のようなことを開始。

「皆さんこんにちは。僕は警視庁の名探偵と呼ばれている、特命係の杉下右京です。東帝テレビのプロデューサー、西村拓三殺人事件と政治学者の乙部さんの襲撃事件、この2つの事件の黒幕は、武智官房長官です。これは勘ですが警視庁の名探偵の勘です。」

甲斐峯秋(石坂浩二)はこの動画の件で衣笠に怒られていました。

「まさかここまで杉下を甘やかすとはね。まぁこれからどうなるか。」

土師が調べるとやはり発信源は、杉下右京で、警視庁内で撮影されたものでした。

「ああ、おはようございます。右京さん!見ました。一体どういうつもりで」

亀山の追求に、黙りこくる右京なのでした。

相棒19話(最終回前編)感想・みどころ

当初、佐戸井けん太さん演じる政治学者の乙部が潮に襲撃された様子はハラハラしました。

彼が頬に怪我を負ったものの、命は助かって良かったですね。

潮も何者かに強請られていて、「ごめんなさい」と言って去って行った彼。

その生い立ちはとても複雑。

ヤクザから借金を借りるような母親が亡くなってから、その2000万円の借金を返済しようとしていたものの、何者かの指示で、乙部を襲撃してしまった、潮が気の毒すぎます。

激高しやすく、精神的に不安定なところがある彼が報われると良いな。

潮の叔父、妻に財布の紐を握られているものの、甥っ子のこと他人事でなんか悲しいな。

下川元法務大臣は華々しく演説しながらも、東都テレビプロデューサー、西村を殺したかもしれない可能性が示唆。

履いているピンヒールと、現場に残された下足痕がピンヒールで歩いた痕跡って怖すぎます。

西村は殺害、乙部は怪我を負わされたのち解放…確かに犯人のやり口は何か意味深なメッセージ性がありました。

この2つの殺害の黒幕とされ、乙部襲撃の指示を潮に下した、内閣官房長官の武智の犯行動機が気になりますね。

乙部曰く、逆らう奴は潰す…この腹黒い本性を持つ彼の化けの皮が剥がされるのが楽しみです。

ラストで、右京はディープフェイクの再来と思われる、動画が。

右京が警視庁内で語っている2つの襲撃事件の黒幕は、武智だと淡々と語っているけど、彼がそんな単純な行動をするとは思えません。

この動画も過去エピソード「ディープフェイク」を連想させる演出でゾクゾクしました。

次回が最終回なのが本当に名残惜しいですね!

 

 

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