マルス~ゼロの革命7話~あらすじネタバレ
新メンバーに不破壮志(日向亘)を迎え、父であるクロッキー社CEOの國見亜門(江口洋介)と決別した貴城香恋(吉川愛)も復帰します。
「マルス」が改めて動き出そうとしているなか、桜明学園一帯のスマホが突如としてフリーズし、使えなくなりました。
「なんでだろう、僕達の携帯が使えなくなるなんて。」
零(道枝駒祐)にはこれが何かの前触れに思えてなりませんでした。
教室の様子を見る渾一は、他の生徒たちのスマホも、砂川(山口紗弥加)、小宮山(岩松了)まで使えなくなっている状況を知りました。
しかし、一瞬にして正常状態に戻り、復旧しました。
実はこれは國見が仕掛けた巨大プロジェクトの幕開けでした。
「本当の意味での巨大プロジェクトが始まる」
側近の志乃(菜葉菜)は意味深に呟きました。
クロッキーの新機能にクレジットが搭載された新機能がつきました。
クロッキーのアプリを入れなければ、ネットがあえて通信エラーを起こすウィルスが組み込まれていました。
運転免許証、保険証と紐づけられたクロッキーから個人情報流出も今後、ありうるのです。
国内最大手の総合流通企業、エンダーグループの会長、西城澪子(原田美枝子)と業務提携を結んだSNS「クロッキー」のユーザー数は1億を突破。
公的な身分証も紐づけ、事業を拡大していく、クロッキー。
國見は国民がクロッキーなしでは生きられないネット環境を作り、意図的に先のような不具合を起こさせ、国家を聞きに陥れるテロを起こす可能性を示唆。
それを未然に防げるか、「マルス」に挑戦状をたたきつけるのでした。
この事態を解決するには、エンダーグループの澪子に会い、クロッキー社と手を切るよう、國見の悪事を伝える事。
球児の一件で、学校を休んでいた呉井賢成(山路聡真)が「マルス」をやめると申し出ます。
「さっき携帯使えなくなったけど」
「クロッキーが引き起こしたかもしれない」
「悪いけど俺はマルスを辞める。」
「やっぱり球児くんのことが」
「それもある。ずっと前から感じていた。得体のしれない交差みたいなものに巻き込まれている。革命って言葉に惹かれてマルスに入った。傷つく覚悟はしてきた。でもこんなざまだ。」
「賢成くんの気持ちは痛いほど分かる。クロッキーの暴走を止めるのは僕達だけだ。」
「自分達はただの高校生だよ。みんなの将来が台無しになることだってあるんだよ。」
賢成の意志を理解し、歩み寄る、渾一。
すると、零は「この先は俺が一人でやる。マルスは今日で解散する。」と宣言しました。
その頃、デジタル文化庁、蒲生が國見を訪問。
「国民に不信感を抱かせたら元も子もないから、国民の身分証明を民間企業に任せるわけにはいかない。」
「分かりました。なにかあった時の責任は我々、一切負いかねませんのでご了承ください。」
エンダーグループの西城は國見に電話してきました。
「なんで解散なんて言ったんですか?」
「今のみんなを巻き込むと後悔させるだけ。」
エンダーグループの資料を渾一に見せる、零。
渾一と零は西城を追跡。
公園の子供に交じって缶蹴りに応じ、一見、人が好さそうに見えます。
間もなく、西城は、國見と公園で待ち合わせをしました。
「数字をずっと見ているから、この公園に来て街や人の移り変わりを感じる。夫の不満とか教えてくれる。」
「昔は子供が遊ぶのを見守ってきたけど、今は子供に話しかけるだけで不審者扱い。うちの親父の町工場は原風景。うちの親父は手の皮が黒ずんでいて分厚くて、カッコ良かった。」
「あの頃は、みんな活気があった。」
「甘い蜜をあたえても横取りするだけ。窮地に追い込む。そうすれば否応なしに団結するしない。甘い蜜はしっかり吸いますよ。そこまでお人好しじゃないから。」
「あなたと時間が共有できて良かった。」
車に乗り込んだ澪子は、車の前に飛び出してきた「マルス」こと、零と渾一を目にしました。
「わぁ!大丈夫?」
「いててて…どうもマルスです。」
「あなたわざと?訴えられたら終わりよ。あら、あなたいい顔しているじゃない。」
「美人とイケメンは3日であきられますよね。」
西城の企業に着いた零と渾一。
「先程は失礼致しました。クロッキーを潰したいのです。」
「この国を混乱させてテロを起こさせようとしています。まずこの国が一つにならないといけない。この国の情報を海外に流しています。」
「この動画なら前に見た。これだけでは判断できない。」
「実際にうちの高校でも、携帯が使えなくてパニックになりました。クロッキー社がテロを企てているという証拠を持ってきなさい。それができないなら、この件は白紙よ。」
「それが國見社長がやった証拠でも?綺麗な顔しているけど今のあなたに魅力はない。
澪子にはクロッキー社を動かすことができないとのこと。
零の家にそのまま帰宅する、渾一。
クロッキー社の見取り図を零から見せられ、クロッキー社のパソコンに侵入して証拠を掴むことを告げられました。
「今までグレーなことしてきましたけど…これは犯罪じゃ。」
「今回はがっつり犯罪だ。罪を暴いた俺達が罪を犯してどうするんだって話だけど」
「その答えは?」
「企業秘密」
「あ…出た!真面目に聞いているんですよ!僕だってマルスの一員なのに。」
「そうじゃない。お前は連れて行く気ないから。足手まといだし、どんくさいお前がいたら逃げきれない。俺はお前たちを引き抜いたわけじゃない。國見の子供を探すためにイニシャルがKの子を探しただけ。わかったら帰ってくれない?邪魔なんだよ。」
その頃、エンダーグループ社では。
「なんでクロッキー社の新機能にウィルス投入されていたこと教えてくれなかったんですか。」
「責任は政府に押し付ける。」
翌朝。
香恋(吉川愛)は父と決別する為、連絡先をスマートフォンから消しました。
その様子を同じ境遇の杏花(横田真悠)が見守ります。
「ほんとうにそれでいいの?」
「うん、もうあの人は関係ない。決めたことだから。」
「マルス」を解散しても部室に集まる、渾一、久高、香恋、杏花、賢成、不破。
「今日、零君がクロッキー社の本社に乗り込んで、パソコンに侵入して証拠を集めようとしている。零君は僕に気を遣ったんだ。」
「俺達が乗り込めば犯罪者の烙印を押される。セキュリティーが万全だってネット記事を読んだ。俺達がクロッキー社と闘うのはやっぱり危険なんだよ。」
真面目な賢成は零の為に行動を起こそうとする、マルスのみんなを厳しく諭すのでした。
零は夜に一人で、クロッキー社の前にいました。
肩を後ろから叩かれた、零。
渾一でした。
「さすがに無理ゲーか…」
「そりゃそうですよ、こんなところに一人で来るなんて。最後まで付き合う約束でしょ。周りの意見とか客観的な意見が大切ではなくて、何を信じるか、たとえ世の中的に間違っていても大勢を救おうとしている零くんを救いたい。みんなも零くんを信じたいって。」
杏花、香恋、賢成、久高、不破もいました。
まず、香恋が友達が怖い人に襲われていると警備員を惹きつけました。
「キャー!」わざと物陰に隠れて悲鳴を上げる、杏花。
その隙に、零、賢成、久高、渾一が侵入し、警備室のパソコンの監視カメラを解除。
10階までのシステムを解除しました。
零はパソコンを使い、クロッキー社のセキュリティロックを糸も簡単に解除することに成功しました。
零、賢成、久高、渾一はパソコンを繋げ、プログラミングデータを解析することに。
それによって、クロッキー社の新機能にウィルスがわざと投入されていることを突き止めようとしていました。
警備員たちは零が巻いた霧で気絶。
零は新機能のプログラムのロックを解除したものの、警備装置が軌道。
プログラムのデータをコピーし、撤収することに。
不破が、警備員2人を引き付けている間に、零達は屋上から紐を垂らして降りることに。
異変に気付いた零たちを追いかける警備員が来るうちに、なんとか紐を伝って降りる、賢成、不破。
渾一は足がすくんで動けず、零が先に飛び降りました。
渾一も後程、飛び降り、なんとかマルスたちは脱走に成功。
零はふと、仲間だったウドとエリの背中に、渾一たちの姿を重ねました。
みんなで零の家で水を飲み回す「マルス」たち。
「わかってないな、仲間と飲む水は格別なんだよ。」
エリの言葉を思い出し、瞳が潤む零。
「ありがとう」
「なんだよ水くせぇな」
「なんかキュンときちゃった。」
「それはダメだよ杏花ちゃん、彼奴のどこにきゅんと来たの?」
久高と杏花のやり取りに、零は微笑むのでした。
國見はマルスたちの行動に何かを考えながら微笑むのでした。
「素晴らしいね。」
学校に翌朝、登校するマルスたちですが、零と渾一は、西城に自信満々で、プログラムのデータを渡しに行きました。
しかし、データは閲覧できません。
なんとミスターKを名乗る新たな人物が、政府が管理するセキュリティシステムをハッキングし、零たちが加害者だと批難する動画が上がりました。
西城に状況を見せられ、ショックを受ける、零と渾一。
「私はただ情報を見せただけ。せっかくできた仲間が無事だと良いけど。」
慌てて学校に戻った零は、零がクロッキー社のシステムに侵入し、ハッキングを行ったことで、一般人の銀行口座や保険証を使えなくなったことで非難が殺到。
その様子は報道され、新たなミスターKが動き出しました。
「マルスはこの世の中の悪。みんなで暴走を止めようではないか。」
訴えかける新たな、ミスターKは大咲志乃(菜葉菜)でした。
零がクロッキー社に忍び込んだあの夜、わざとクロッキー社に侵入させておいて、零達がクロッキー社のシステムを操作したようにして、嵌めたのです。
「みんなは顔が割れていないから学校を出て走って逃げろ。俺が何とかする。」
また一人で全責任を負おうとする零。
「ふざけないでください!次になにか言えばぶっ飛ばします。」
渾一は零の暴走と、一人で抱え込む癖をよく熟知し、彼を引き留めました。
零の状況に、マルスみんなが協力の姿勢を示すことに。
「さぁ真のプロジェクトの幕開けだ。」
「みんなに伝えたいことがある。保険証や、銀行口座が使えないのは俺達のせいじゃない。國見に嵌められたんだ。恐らく今回のウィルスはもう一段楽ある。あと数分でクロッキーのアプリを入れてもみんなのスマホが使えなくなる。俺達は俺達のやり方で、証明してみせる。俺達はこれから桜明学園に立てこもり、引導を渡す。」
ネットでは非難が殺到。
「心躍るね、5,4,3,2,1…」
「イッツショータイム!」
零が「マルス」として、動画を撮りながらクロッキー社に嵌められたことを告げている様子をスマホから閲覧していた、澪子は意味深に優しく微笑むのでした。
まるで、息子を応援するかのように…。
マルス~ゼロの革命~7話感想・みどころ
國見が怖すぎますよ。
高校生相手に、しかも自分の娘もいるなかで、子供達を窮地に追い込みながら、事業を楽しむ彼の心理がわかりません。
零達の行動もどんどん危険が増していると感じました。
賢成がこれ以上、クロッキー社と関わることが危険すぎると忠告したり、自分はマルスを抜けたいと申し出るのは納得ですよ。
未来も人生も犠牲にしてまで、「マルス」でい続ける必要はないと思うんですよ。
でも、最終的に零達の決意は固くて、大人の闇を暴き続けようとしているから、なんというか、親目線で見守りたくなりました。
零たちにとって、西城澪子はもしかしたら味方になりそうな予感がしました。
本日の終盤で、澪子が零の新しい投稿を見た時、まるで我が子の頑張りを応援するかのような母性的な表情を浮かべていたように感じました。
零は大勢の大人達を敵に回し、マルスを続けますが、渾一たちみんなが逮捕される未来がないことを願いたい7話でした。