相棒22 10話元旦SPあらすじネタバレ
右京(水谷豊)の元相棒、甲斐亨(成宮寛貴)と笛吹悦子(真飛聖)の一人息子、結平(森優理斗)が、学芸会の演劇で主演を務めることになりました。
祖父の甲斐峯秋(石坂浩二)は早々に会場入りをして、開幕を心待ちにしています。
学芸会といっても立派なホールを貸し切り、峯秋は社美彌子(仲間由紀恵)と、彼女の一人娘、マリア(土方エミリ)も招待しました。
右京、亀山薫(寺脇康文)、亀山の妻、美和子(鈴木砂羽)も会場にいて、可愛い結平の活躍を期待することに。
徹の逮捕後も、悦子と結平を気に掛け、交流を続けてきた右京。
結平の誕生日にも、本をプレゼントしました。
そこへ、峯秋の長男で徹の兄、甲斐秋徳(新納慎也)も結平の父親代わりとして来ています。
そんななか、結平の担任、姉小路(福澤重文)が悦子に声をかけてきますが、単なる「担任教師」にそぐわない空気を醸し出していました。
「こんなところで何ですが、給食の件でちょっと」
姉小路はなにやら不穏な様子を取り繕っていました。
舞台裏では子供達の緊張を解きほぐしていました。
「みんな失敗を恐れないで、緊張しなくていいんだぞ。…最初のダンスは結平にかかっているからなぁ」
「えー…」
姉小路からの言葉に多少、緊張する結平。
そうこうするうちに、姉小路がステージにフラフラと表れ、舞台上で卒倒してしまいました。
なんと、彼の背中にはナイフが刺さっていたのです。
右京と薫は、緊急事態を察し、即座に動きます。
「ただ事ではありませんよ、亀山くん。皆さん、先生に触ったりなどしないで下さい。」
「ああっ!杉下さん!」と、悦子。
亀山は、すぐに応援を警視庁に頼む電話を掛けました。
ふと、咳き込む声がして、右京は舞台袖を確認。
姉小路の次に井ノ瀬大翔という男子児童と、彼の母が待機していることが分かりました。
「姉小路先生の後にこの子の出番だったんですが…」
「姉小路先生の周囲に不審人物はいませんでしたか?」
「いえ…特に。」
亀山の妻、美和子が記者として、姉小路の事を知る児童の保護者を追求。
すると、姉小路は表向き子供達には熱血教師で、一方で、異性にだらしなかったとの証言がありました。
右京と悦子は、姉小路の裏の顔を確認。
姉小路は甲斐亨の兄、秋徳を侮辱したり、悦子の事を「甲斐さんが出てくるまで待てなくて、お兄さんとそういう関係になっちゃいましたか?」など、とんでもないことを言ってきました。
「大丈夫か?」
「ええ…」
秋徳は右京に説明。
「実は担任の立場を利用しながら、悦子に言い寄ってきました。それで、僕は無性に腹が立って、ケリをつけてやるって言ってしまいました。僕は財務官僚なので、彼に圧力をかけることもできます。場合によっては…話し合いの末、刺し殺すことだって…」
「秋徳さん!」
悦子がいきすぎた秋徳の暴言を窘めました。
その頃、子供たちの間では、マリアが結平から、予想外なことを耳にしました。
「僕、現場の傍で凄いもの見たんだ。警察にしか言えねぇな。」
「犯人は上手から下手に移動し、幕の裏側にこっそり移動して、下手に向かって歩いていく…そして、下手袖の扉の前で一時待機後、姉小路先生を刺してから退散した。」
亀山は犯行の様子を再現しました。
「ダンスが終わり舞台上の明かりが落ちるのを待ち、出番を待つ親子が舞台袖にいたものの、注意を払う余裕がなく、犯人に押されるようにして刺された。」
右京も亀山に続いて、補足します。
その後、舞台に戻ると、甲斐峯秋が右京達に、結平に証言させてほしいと頼みました。
「スカートをはいた人が黒幕の後ろにいた。ホリゾントのほう…すぐ見えなくなったけど。」
「スカート以外に何か見えましたか?」
「ううん、他に何もないよ。」
間もなく、美和子から姉小路を恨む女性がいるとの電話着信が。
栗原志津子(美村里江)…去年まで勤務していて、結婚を機に、転校し、婚約を反故にされたのです。
姉小路との関係も大っぴらで、下校中の子供に声を掛けられてしまいました。
PTAからの苦情がきて、監視がなくなってからは、姉小路「悪い虫」が目を覚まして、女性の音楽教師、楓も、ひどい口説かれ方をしたとのこと。
「死んだ人のことディスるのも良くないですけど、生き方を見直した方が良いかと。姉小路先生の女癖は栗原先生の事で有名でした。それから、私との同棲解消後、半年、噂が立つことを知った姉小路本人が、職員室で栗原との事実を認めました。生徒達には人気がありましたし、栗原先生もそういうところに惹かれたのではないでしょうか。」
志津子が姉小路に強い恨みを持ってもおかしくありません。
事件が深刻化したなか、マリアと結平は友達になる為、LINEアカウントを交換しました。
美彌子と峯秋は束の間の子ども達の可愛いやり取りを微笑ましく見守るのでした。
「口説かれ始めたのは半年前ですが、姉小路が亡くなる前、面談で、もっと強気な言い方をされてきました。」
「あなたのこと気になっていました。この際、僕と一緒になりませんか?僕は良い父親になると思いますよ。」
「早まった真似はしないでください。あなたのこと訴えますよ。」
「もしあなたが絶えられたとしても結平君は…子供は残酷ですよ?いじめが起きても僕には責任とることができません。」
姉小路は結平が自分と悦子のことでいじめを受けても何もしないとまで言い出していたのです。
「間違いなく脅迫罪、場合によっては強要罪が成立しますね。」
話を聞いた右京は悦子に同情します。
その頃、捜査一課の伊丹(川原和久)、芹澤(山中祟史)、麗音(篠原ゆき子)は、栗原志津子を訪ねに彼女が滞在するホテルへ。
その夜、結平は悦子に姉小路が刺された時の恐怖を感じたことを伝えました。
トラウマがあらわれたことに悦子は胸を痛めるのでした。
警視庁では、角田課長(山西惇)の話によると、捜査一課が調べた情報では、姉小路の実家は札幌で、もぬけの殻だったとのこと、
警視庁では、栗原志津子が姉小路を刺したことを自供しました。
「人生、棒に振るって考えなかったんですか?」と伊丹。
「考えましたよ、何度も何度も、でもこれが結果です、警察のかたからしたら零点だったでしょうね。ひどい裏切りに遭った恨みを…」
麗音はその後、防犯カメラに映った、栗原の様子が確認されました。
しかし、右京は違和感を覚えて取調室へ。
「一つ、よろしいですか?逃亡の意志なく、部屋を引き払うなら、犯行現場にとどまっていただければ…お互いに余計な時間を作らずに済みました。逮捕前に用事でも?」
「ふっ…言われてみれば、犯人は現場から逃走するものだと思っていました。」
右京と亀山はその後、サイバー対策課の土師を呼び止めました。
鑑識の益子(田中陸三)に聞いても、被害者の姉小路のパソコンからも何からも手掛かり穴井報告を受けました。
その頃、内村刑事部長、中園参事官、衣笠(杉本哲太)は、高級中華料理に舌鼓を打っていました。
甲斐峯秋の孫が通う小学校での姉小路の事件を口にした、中園。
「息子も甲斐の性ではありません」
「そういえば甲斐さんの近くには社マリアさんも似たようなものだね。母親に男を見る目がないということだね。」
3人は男尊女卑的な発言をしながらも料理を食べ続けるのでした。
土師から、志津子の様子を見せてもらった右京と亀山。
拘置所にいる志津子を訪ねました。
「ホールの防犯カメラに映っていました。昨日の11時…犯行後のあなたですね?現場を離れた理由は、犯行後に手紙を投函したからですね?どなた宛てに送られたのでしょう?」
「笛吹悦子さん宛てに…わび状というものでしょうか。恐らく明日には届くと思いますよ。」
冷淡に何を考えているのかも分からない、志津子の口調。
拘置所を後にした特命係は悦子の家を訪ねました。
「調査報告書」とされ、悦子に関する調査報告と甲斐亨のが記録されていました。
「どうして栗原が?」
「姉小路先生の部屋から持ち出されたようです。」
「この手紙が届くころ、私は殺人をして捕まっていることでしょう。もはや名前を思い出すのも恐ろしい男が、あなたの触れられたくない部分に触れ、脅迫材料にしていた事もさぞかし恐ろしい思いをされた事でしょう。申し訳ない気持ちでいっぱいです。あの男に関しては私なりに決着を付けました。これをもってこれまでのことお赦しいただければ幸いです…かしこ…追伸、同封しました調査報告書はあの男の部屋から持ち出したものです。せめてもの私からのお詫びです。」
手紙を読み上げた右京と亀山薫。
その頃、志津子の協力者、黒須(阿佐辰美)という男は、「はちどり運輸」になりすまし、周辺を嗅ぎまわっていました。
夜に結平はマリアに電話。
「子供がいつまで起きてんだー?」
「マリアのパパと僕のパパはいつになったらわかるの?今はパパのようなもので我慢するしかないのかな」
「そうだね。早く寝なよー」
マリアが結平を気遣っていることを知り、そっと見守る悦子。
翌日の夕方、黒須が栗原先生から託を預かったと悦子の家を訪問。
黒須のことで、拘置所の志津子を訪ねた、悦子。
「黒須君は、浪人生で勉強をしながらバイトをしている私の元教え子なんです。黒須君、何か失礼なことしていませんか?姉小路の事でとてもご迷惑をおかけしました。あの、結平くんのお父さんの事、私誰にも言いません。本当なら今回の事を語る時そのことに触れないわけにいかないけど、触れればあなたにご迷惑が掛かるので、触れません。」
「いえ、お気づかい…す、すみません」
「あのね笛吹さん、一つお願いがあるんだけど、聞いてくださいます?」
間もなく、帰宅した悦子の郵便受けに黒須が不審な郵便物を投函。
「笛吹さん、CAですよね?札幌の両親に届け物をお願いしたいです。ダメなら遠慮なく断って下さい。」
悦子は頼みを聞き入れ、栗原志津子の両親に志津子が渡したい届け物のセーターを渡しに行きました。
しかし、志津子の父は、「いっそのこと死刑になればいい」と不穏なことを口走りました。
秋徳は悦子から話を聞き、物騒なやり取りだと感じ取りました。
「そんなこと頼むなんて恩着せがましい。なんでそんな頼み引き受けるんだ?」
それでも再び、拘置所を訪ねた、悦子。
「友達も恋人もなく、楽しみもない惨めな人生でした。両親への届け物を引き受けて下さり有難う御座いました。図々しいお願いでしたね。私としてはこれっきりのお願いのつもりでした。この調子でどんどん頼まれたら不快ですよね?結平君の事を脅迫しているようにもみえますよね?それじゃああの男とやっているのと一緒。両親からしたら親不孝でしたから…またお願い事を聞いてもらえますか?」
「ええ、勿論」
特命係は黒須真士と志津子の関係を土師に調べてもらいました。
その後、右京は階検察官(辻本祐樹)の元にいる志津子を訪問し、黒須の事を訪ねました。
志津子は小学1年生の彼を担任していて、母親代わりをしていた事を話しました。
「彼は身寄りがなく、同居をしていたことがありました。中学を卒業するまで疑似的な親子の絆を増築していきました。」
「黒須真士(もとし)は今、どちらにお住まいでしょう?」
その後、階に黒須真士、18歳、浪人生、栗原志津子との関係は、疑似親子ということを伝えると、階は2人が本当の親子だと思っており、愕然としました。
その後、亀山の調査で、黒須真士は勤務先にしばらく休むと連絡を入れており、独自で動いていることが判明しました。
「ややこしい人達があなたに会いたがっている。来るわ、住所も教えたから。しつこい人達よ。」
志津子は拘置所を訪ねた黒須に、特命係の事をほのめかしていました。
「わかった、出発までどこかへ隠れている。」
その後、右京と薫は、「これっきり」という志津子からの悦子への嫌がらせのような頼み事の件で、秋徳から相談を受けていました。
「これで最後なんておかしくないですか?」
「確かに…栗原志津子への両親の費用は?」
「栗原本人からです。託を預かったと現金が届きました。」
アルバイトをして経済的に不安定な浪人生の黒須が、栗原志津子のお金の出所を伊丹達に調べてもらうことにしました。
悦子は、秋徳を峯秋に来るまで学校まで送ってもらい、シャンリェンに、志津子の用事の目的で出かけました。
栗原志津子は逮捕後、複数、黒須真士がお金を引き出していました。
黒須は今、東国…シャンリェンにいることが分かりました。
捜査一課は内村に相談しますが、自腹で行くように言われてしまいました。
「部長、狙われているのは甲斐亨の妻。ここは、悦子さんを表向き助ける行動に出るとして…賢い人間は常に両天秤です。衣笠副総監一辺倒はお勧めしません。」
しかし、中園は、衣笠にもこの件を告げ口し、内村を批判。
「彼は正義感に目覚めたのではなかったのか?」
「まだリハビリが必要なところがあるかと…」
右京と薫、捜査一課、伊丹達、そして、美和子も協力者となり、シャンリェンに向かおうと空港にいる悦子を護衛することにしました。
右京と亀山、悦子は、古物商へ。
伊丹達と美和子は、黒須を発見。
間もなく店に来店した黒須に慎重に近づく、右京、亀山、悦子、伊丹ら、美和子。
「決まりましたか?先生から選ぶのを手伝うよう言われています。ややこしい追跡がありますね…選んじゃいましょうか?」
黒須は穏やかに話しかけますが、右京達の追跡に勘付きました。
その後、黒須は、悦子に陶器を選ぶのを手伝い、何ごともなく平穏に去って行きました。
「それでは僕はここで…」
空港で、悦子は怪しい税関に呼び止められました。
右京と亀山は慌てて警察官だと伝え、悦子を助けます。
甲斐峯秋は孫の結平に悦子が白血病だった当時、福島にいる結平にとって母方の祖父が骨髄を提供したことで、寛解したことを優しく教えていました。
右京はすぐさま、甲斐峯秋に、悦子がスパイ容疑で拘束された状況を電話で伝えました。
「悦子さんのスマートフォンに軍事施設や撮影不可の場所が写真に撮られていました。」
黒須が、こっそり悦子のスマートフォンを工作したのち、バッグに入れていた写真を美和子が撮っていました。
婚約者の心を奪った女への復讐…それを志津子が悦子に抱いていることが動機だと推測する、右京と亀山。
美和子は、かつて無実の罪でスパイ容疑を掛けられた者が死刑になったことを右京達に伝えました。
黒須は、悦子がCAをしている事を志津子が利用し、黒須が悦子をスパイに仕立て上げました。
悦子が移送されてしまう前に、社美彌子に電話する、右京。
「たまにはあなたのイリーガルな手法を善良な市民の為に使ってみても良いのではないでしょうかね、社さん!」
そして、社美彌子の協力もあり、右京と亀山、捜査一課の伊丹達は、悦子の偽造された身分証明書を作ってもらいました。
さらに、領事館員(津田健次郎)にも陰で、右京と亀山の入館について、手回しをしてもらいました。
そして、悦子を奪還すべく、動き出します。
なんとか機内で悦子と税関たちを見つけ、救出。
伊丹達に悦子を引き渡し、麗音が悦子の手を引いて、美和子と合流。
変装した3人は移動。
右京と亀山は空港内を逃げ回り、手掛かりになるスマートフォンを入手。
警報ブザーが鳴るなか、車に乗り込み、税関たちの追手を逃れることに成功。
伊丹、芹沢、麗音、美和子、悦子は何とか安全に日本雪乃飛行機に乗れました。
右京と亀山は、何とか今回の件で悦子の奪還に協力してもらった男を訪ねました。
「今回はスパイ容疑を掛けられた女性の救出でしたからね。」
悦子は無事、家に帰る事が出来ました。
甲斐峯秋は社美彌子に礼を言いました。
「今回は本当に助かった。君になにかあれば、僕の首をかけてでも守るよ。」
「マリアの父の件に関しても借りが返せました。」
間もなく、甲斐峯秋は、軍事部へ。
大金を手に軍事部を訪ねた彼は、右京と亀山に現金の入ったスーツケースを渡しました。
「帰国までには時間がかかる。年内に帰国は絶望的だ。」
右京と亀山の年内帰国は難しいとのこと。
「ところで今度の件、失敗に終われば栗原志津子は結平の父の件を公言せざるを得ません。」
「近々、父親の事を話すべきだと思っている…亨の事。今度の件で結平には力強い味方ができた。社マリアだ、強い味方になってくれる…具体的なことがいっていないが、結平の父に親の件、深刻なことがあることは伝わっている。」
「婚姻届けの件は?」
「家族が入れ代わり立ち代わりで亨を説得するしかない」
栗原志津子にリモート中継で会話する、右京。
「現在は東国です。現状はお耳に入れているとは思いますが。」
「黒須真士、逮捕されましたよ。」
リモート中継をする、志津子にそっと話しかける、階検事。
「貴方を母と慕う黒須真士にとんでもないことをさせてくれましたね。」
「孝行息子をもてて私は幸せ。」
「開き直るな!今度の件、笛吹悦子には一切の落ち度はない!彼女には何の罪もありませんよ。」
「もう少しであの女を地獄に陥れてやれたのに。あの女は存在自体が罪!あの女があらわれたから私の人生…く、罪のない人間なんていない。」
「やはり今のあなたには馬耳東風。今のあなたが罪を悔い改める時間は十分用意されていますよ」
「供述に追加したいことがあります。」
「なんか思い出したの?それとも隠してた?どっちでも良い、言いなさい」と階検事。
「全てお話しします」
「あなたが真実を話すことは止められません、ご自由にどうぞ、覚悟できています。」
右京と志津子は互いに睨みをきかせ、対立し、リモート中継を終えました。
翌日。
新年を東国で迎えた、右京と亀山。
領事館(津田健次郎)から、カイトをもらいました。
美和子と小手鞠の茉梨(森口遥子)は新年を「花の里」でお祝い。
右京と亀山は東国からまだ出れません。
「明けましておめでとう御座います、よろしければ、かいとをどうぞ」
領事館員(津田健次郎)からカイトをもらった特命係。
「明けましておめでとう御座います。君、かいとは初めてですか?」
「右京さんは?」
「僕は以前に。今年こそ良い年になると良いですね。」
「はい」
相棒22 10話元旦SP感想・みどころ
さすが、元旦スペシャル…!期待を裏切らない傑作となりました。
今までで一番手強い存在、栗原志津子。
怖すぎますよ…悦子のことを逆恨みし、黒須を利用して、人の命を軽視する彼女は悪魔でしかない…。
あの女は罪…罪のない人はいない。
普段は温厚な母、気丈に振舞う女性を演じることが多い、美村里江さんの怪演が素晴らしい。
女性を軽視し、誰にでも言い寄り、結平がもし、父の亨の件や、悦子に言い寄った事実を知れば、いじめを受ける事も想定していた、とんでもない姉小路。
そんな彼に未練があり、ハラスメントに近い脅迫を受けた悦子を恨むなんて常軌を逸していると思いました。
スパイ容疑をかけられ、移送される寸前の悦子を助けた、特命係と捜査一課、そして、裏で動く社美彌子と、美和子の連携プレイが爽快でした。
白血病を骨髄移植によって寛解した悦子が、結平や峯秋の元から永遠に引き離されることがなくて本当に良かった。
悦子の件で、甲斐峯秋と社美彌子は、甲斐亨の件で結平が心に傷を負わないように、協力するところも救いがありました。
最後は、裏で、謎の領事館員(津田健次郎)の力によって、右京と亀山が東国から無事、帰国できることを願いたい元旦スペシャルでした。