あなたを奪ったその日から9話あらすじネタバレ
紘海(北川景子)が11年前に自分達が起こしたアレルギー食品混入事故の被害者遺族だと知った旭(大森南朋)。
居酒屋にいる結城と、萌子である我が子、美海を見つめる、紘海。
勇気は居酒屋で、砂羽に会いました。
「随分飲んでるみたいですね。なんかあったんですか?入稿前のゲラです」
「まるで鷲尾さんから直接聞いたみたいな書きぶりだな」
「直接聞きましたよ。私鷲尾勇の娘なんで亡くなる直前に話してくれたんです。」
「亡くなった?鷲尾さんが?」
「事件から1年後、病気で。最後まであなたからもらったお金に手を付けなかった。被害者の母親にも連絡しました」
「中越さんと?」
「気付いたんですね、自分の部下の正体に。彼女は自分の真相を追及するために捨て身であなたに近づいたんでしょうね。記事が出るのは5日後。なにか弁解したいことがあれば連絡ください」
一方、望月(筒井道隆)は、紘海が所持している電車のキーホルダーを見て、見覚えがあることを思い出し、紘海の自宅へ向かいます。
すると、美海(一色香澄)が出て来て、バッグには同じキーホルダーをつけていることに気付く、望月。
「そこ角度悪くないですか?E217系のリバイバルシリーズ撮りに来たんですよね?良ければこっちくれば?ひょっとして鉄道初心者ですか?なんか慣れてるかんじ」
「そうです。じゃあお言葉に甘えて。君はベテランなんだね」
「これでも長いです。小さいうちから鉄道好きで。気が付けばずっと鉄道好きです。」
「じゃあ君、お父さんは?ああつまり、お父さんが鉄道好きとか?」
「あ、いえ、うちお父さんいないんで」
「もしかしてだけど、君、ほくろが2つない?あ、ごめん変な事」
美海は袖をまくって、望月にほくろを見せました。
「なんで知ってるの?」
美海の容姿と、ほくろが腕に2つあることに、萌子の面影を感じ、脳裏に浮かぶ疑惑が確認します。
その頃、梨々子は、玖村から紘海がピザを食べて死んだ子供の親だとメール知り、激しいショックを受けるのでした。
萌子もまた、自分の正体と父親について気になり、「結城萌子」という名前と、その少女が自分と同じ腕に2つほくろがあることに違和感を覚えるのでした。
そして結城に電話しました。
「もしもし」
「すみません間違えました」
望月は美海のことを知ろうと中越美海のマンションの管理人に聞き込みました。
「あの済みません管理人さんですか?」
「はい」
「ここに住む中越さん、中学生のお嬢さんいますよね?赤ちゃんの頃からいるんですか?」
「ああ、美海ちゃん」
「その子いつからここにいますか?赤ちゃんの頃から中越さんと一緒に住んでるんですか?」
「なんなんですか」
望月の動きを知った旭は、ただちに彼に忠告します。
「あ、今連絡しようと思って。」
「調べてほしい電話番号がある。萌子の捜索用の携帯に電話があったんだ。少女の声だった。出なかった。なんどかコールバックしたけど、例の興信所に頼んで調べてくれ」
「あのまだ確証はでないんですが、中越さんの家の前にいるんですけど」
「もう彼女には関わるな。彼女は皆川灯ちゃんの母親だ。変に探られたくない。関わらないでくれ」
「でも探られて困る事があるんですか?ピザの件は、我々に落ち度はないですよね」
「それについてはまだ話してないことがある」
「俺に隠し事はないって話してましたよね?記者の話はでたらめでいいんですよね?根拠のないデマだって言ってたじゃないですか」
「興信所の件宜しく頼む」
望月はその後、残業する砂羽を訪ねました。
「なんで電話に出ないんだよ」
「なんなんですか、不法侵入ですよ。」
「聞きたい事があるんだ」
「もうすぐ入稿なので忙しいです」
「あんた言ったよな?旭さんが鷲尾さんに口止め料500万円払ったって。あれ本当なのか?」
「結城旭は鷲尾に口止め料の500万を払ったけど受け取らなかったって。証拠は?」
「これ」
砂羽は自分のスマホの画面に収められた、口止め料を結城が鷲尾に支払った証拠を見せるのでした。
「結城旭に騙されたってやっと気づいた?」
その後、興信所から発信番号が中越紘海の娘、美海だと特定されたメールが望月の元に届きました。
その夜、梨々子の見舞いにいった結城。
「梨々子、大丈夫か。なんでこんなばかなこと。もしかして、中越さんか。いいか?あのことならお父さんがなんとかする」
「やめて!もう無理!出て行って!」
そこへ、江身子が来ました。
「変わらないのね。そうやってなにもかも勝手に決める。梨々子から全部あの日の事件のこと聞いたわ」
「お前に関係ない」
「関係あるわ!親なんだから。でも黙ってみてられなかった。ご遺族にはちゃんと話さないと」
「ダメだ。記者が記事にしようとしている。鷲尾さんの娘だ。もし知れたら、梨々子のこと面白おかしく書かれて世間から後ろ指さされることになる。守ってやれるのは俺達親だけじゃないか!」
「守る?パパはずっと私がなにか言うたびに、ずっと口を塞いできたよね!苦しいの。このままだと私もっと壊れていく。」
思えば、結城は梨々子が事件のことを口にすると、厳しく叱って有無を言わせないように止めてきたことを振り返りました。
江身子は自分達家族が、中越紘海にした罪と向き合うこと、娘のことをちゃんと見てサポートすることを伝えるのでした。
「私達もう逃げちゃだめなのよ」
「逃げてなんか。俺は梨々子のために」
「あなたは逃げてる。あの事件だけじゃなく、梨々子自身からも。私達親としてやるべきことやらないと」
「江身子、俺は…」
「私も行くわ。梨々子をあそこまで追い込んだのはあなたと私なんだから」
結城は紘海に夜、電話をしました。
「もしもし」
「結城です。中越さん今よろしいでしょうか」
「なんでしょうか」
「中越さん、あなたにお話ししたい事があります。明日、申し訳ないのですが、家に来てもらえませんか?あなたが知りたいと思ってる事です。お嬢さんの灯ちゃんの命が失われた本当の理由です。お待ちしております」
その日の夜に、紘海は灯が幻となって見えました。
灯は何も言わずに微笑んで消えました。
翌日。
砂羽も同席して、話し合いが開始。
「本当に全部話してくれるんですか?」
「はい」
「中越さん遅いですね」
「皆川灯の母です。話を聞かせて下さい」
その頃の望月は、雪子(原日出子)を訪ねていました。
「あのー僕、中越紘海さんと同じ会社の者です。中越さんのことでお話を伺いたいのですが」
結城家には、紘海、結城旭、木戸江身子(鶴田真由)、砂羽で話し合うことになりました。
砂羽は内容をすべて録音することに。
「では11年前皆川灯ちゃんが亡くなった真相について話してください」
「YUKIデリを立ち上げたのはあの事故から10年前のことです。小さなお総菜屋から初めてスーパーマーケットに成長させたいと思い、開業しました。業績が少しずつ伸びて、5店舗展開するようになり、社員も増え、セントラルキッチンで調理するまでに成長しました。ただ1号店だけはずっと特別で、あそこは私達にとって思い入れがある店で。調理責任者の鷲尾さんがいつも厨房に立って、2名のスタッフに指示を出し、出来立ての総菜を提供していました。事故が起きたあの日は6店舗目がまとまった日で、私は少し浮かれていました。言い訳にしかなりませんが、あの日私は現場に目が行き届いてなかった。厨房スタッフが休み、急遽、ヘルプを呼んだことを後から知ったんです」
「そのヘルプの人が不注意で海老を入れたってことですか?」
追及する砂羽。
「どうして…どうしてこれまで黙ってたんですか?」
「決まってるじゃないですか。保身の為ですよね?自分達のミスで海老を入れたことを認めてしまうと、業務上過失致死に当たります。だから混入経路は分からないということにしたんでしょう?」
「ヘルプって誰なんですか?誰なんです?」
「私の責任です」
「それじゃあ分かりません!ちゃんと説明して下さい!そのヘルプの人を庇ってるんですか?」
そこへ梨々子が来ました。
「話にきたのね」
「あの日…ヘルプとして調理場に立ったのは私です。YUKIデリでアルバイトするのはあの日が初めてじゃありませんでした。私から時間がある時に、父に頼んでアルバイトとして入りました。鷲尾さんのことが好きだったし、父の夢が詰まった1号店が、大好きだったからです。事件があったあの日も、人手が足りないと鷲尾さんから聞いて、シフトに入りました。自信があったんです。」
10年前。
従業員の人手不足でピザの調理を任された、梨々子は高校生でした。
「ピザ?」
「ミックスピザ。りりちゃん得意って言ってたよね」
「大得意」
梨々子はあの日を振り返りながら話を続けます。
「ピザは我が家の定番メニューであり、母がいなくなってから、しばらくぶりに父が笑顔が見せてくれた料理でもありました。」
「これ海老が最高」
「良かった」
「すごいな」
「いつもはレシピのチェックをするのですが、あの日は人手不足の上に、商品の回転が速くて、私は焦ってレシピのチェックを怠り、つい、うちと同じ食材を選んでしまいました。レシピに海老が入ってないとわかったのはオーブンに入れる直前のことです。異変に気が付いたのは翌日の夜のことでした。」
高校生の時に、梨々子は結城に、ピザを入れたかを確認しました。
「警察?」
「ああ警察に呼ばれてる。一つだけ確認させてくれ昨日、ピザに海老を入れたか」
「間違えて入れちゃって。でも全部とったはずだよ」
「このことは絶対誰にも言うな。全部忘れなさい」
梨々子は、灯のことを報道で知り、泣き崩れました。
「ずっと父のせいにしてきました。灯ちゃんの命を奪った事実を父が強引に隠した。パパが隠すからパパが私の口を塞ぐから全部パパが悪かったことにして。怖かったんです。事実と向き合う事が逃げてでも苦しくて。気が付いたら、自分も周りのことを傷つける最低な人間になってました」
「そこまで娘を追い込んだのは私です。私は2つの罪を犯しました。一つは責任者としての管理ミス。もう1つは娘可愛さに真実を隠したことです」
結城は調理場で証拠の海老を処分しました。
鷲尾にあの日、梨々子の為に、事実を隠蔽することを懇願しました。
「いやちょっと待ってくださいよ!いくら社長の頼みでも、隠ぺいと同じじゃないですか。俺には無理です。黙ってるなんて」
そこへ玖村が入ってきてこの会話を聞いてしまいました。
「済みません」
「お願いします。梨々子の為に黙ってやってください!あの子はまだ子供なんです。未来があるんです」
必死に、鷲尾に懇願して、土下座で頭を下げていた結城。
「俺だってりりちゃん可愛いけど」
「俺だって借金があるんだギャンブルの」
鷲尾は借金があり、結城の500万円の口止め料にも手をつけませんでした。鷲尾さんは優しい人でした。渡した財産には手を付けず、他の物を手放したんだと思います。」
「信じません」
「好きなようにかまいません」
「勿論そうするつもりです。時効は成立していますが隠ぺいは許されないことですから」
「私は娘を守ったつもりで、一番大事なことから目を背けてきました。中越さんを見てやっとそれに気づきました。私が娘を大事に思うように、灯ちゃんがご両親にとってかけがえのない娘さんであること。灯ちゃんは、梨々子であり萌子だった。そんな当たり前のことにどうして気付かなかったんだろう。本当に本当に申し訳ありませんでした」
「本当に申し訳ありませんでした」
「本当にごめんなさい」
紘海は結城家の謝罪に混乱します。
「なんなんですかこれやめてください。…やめて!謝ってどんな気分ですか?それで気が済みましたか?あなた方には謝る相手がいる。でも私には灯はもういないんです。あの日のこと、何前何万回考え続けています。なんであの日、灯がピザを食べる時、あの子を見なかったんだろう。なぜアレルギー検査をして対処できるようにしなかったんだろ。なんで私達はあんなに愚かな親だったんだろう。」
「中越さんそれは違います!」
結城は紘海をフォローしますが、優しさは届きません。
「自分が憎いですあの時からずっと。今もこの瞬間も自分を責めてます。灯に謝りたい。あなた方みたい会ってあの日は御免なさいって言えたらどんなに。あなた方は終われても私はずっと終われないです!」
砂羽は複雑な気持ちでした。
結城家を出た紘海を止めた、結城。
「灯さん待って」
「離して!もう関わらないで下さい」
「一生をかけて償わせてください。美海ちゃんのことも支えていきます。」
「その必要はありません。もう近づかないで」
「僕のこと憎いですよね?殺してやりたいと思って当然だと思います」
「違うんです。憎めたらどんなに…私にはあなたを憎む資格はないんです。」
「憎む、資格?」
「私もあなたと同じように2つの罪を犯しました。一つは娘を守れなかったこと、もう一つは…もう二度と会えません。さよなら」
紘海は結城に萌子が美海である事実を言えずに、自分が誘拐してから育ててる現実を伝えられませんでした。
翌朝。
望月は、雪子を手伝っていました。
「そんなことしても無駄ですよ。紘海先生の何を知りたいのか知りませんけど、知らない人にそんな軽々しく言えません」
「じゃあ一般的なこと子供を亡くした親ってどんな気持ちなんですかね。僕には子供がいないのでわかりませんけど」
「さぁ」
「その子の命を奪った相手がいたら、相当恨むんでしょうね。たとえばその相手の子供を同じ目に遭わそうとか」
「そんなこと紘海先生はしません!子供を失ったら、体の一部をもがれるようなものだと思いますよ。同じ年頃の子供を見るだけで、つらくて愛おしいはずです。つらくて、苦しくて、たとえにくい相手の子供でも、傷つけられるわけありません!」
結城はたちばな興信所から電話がありました。
「電話番号の発信先は特定しましたか?」
「電話の相手が特定しました。望月さんから聞いてませんか?とっくに特定しましたよ」
紘海は望月のことを近所の野口初芽(小川李奈)から聞きました。
「紘海さん、なんか管理人さんに聞き込んでいた。美海ちゃんがどこに住んでるのか聞いてきた。いつから住んでるのとか」
帰宅後、美海を必死に問い詰められ問い詰められました。
「美海!美海帰ってるの?」
「美海、誰か変な人に話しかけられてない?知らない男の人」
「ないけど、あ、でも鉄道オタの人がいて、話しかけられはしないけど話しかけた」
「誰に?」
「知らないおじさん。鉄道初心者だったみたいだから教えた。それだけ」
「後は?」
「ほくろが2つあるかって聞かれた」
結城は望月を夜に問い詰めます。
「例の電話の契約者わかったんだって?調べはついたのか?もういい管理会社に聞く」
「調べはつきました」
「萌子だったんだな?生きてたんだな?なんで黙ってた?」
「あんただって俺を騙してきたじゃないか。海老を入れたのはうちじゃないって言いましたよね?俺に隠してることないって言いましたよね。俺のことばかにして下に見てきたんですか?俺のことずっと黙って、裏切ってきたのはそっちだろ。あの人の子供をもう一度奪う権利、あんたにあるのか」
つい、口を滑らした、結城。
紘海はこの町を出て行こうとし、萌子をせかします。
「美海も荷物まとめて、今説明してる暇ない。早く準備して!お願いだから早く!」
「左腕にほくろが2つ。2015年12月6日に行方不明。失踪当時は電車が好きだった。結城萌子、現在12歳」
美海はスマホの画面を紘海に見せました。
「お母さん…この子誰?」
美海は激しいショックを受けて、動揺するのでした。
あなたを奪ったその日から9話感想・みどころ
結城家の長女、梨々子は事件が起こる前は、自ら父の店をアルバイトで手伝い、社会勉強をする良い子でした。
店が多忙で人手が足りず、調理食材の確認を怠って、いつもと同じように海老を混入してしまった切ない事実…。
報道を見て断末魔のような梨々子の嗚咽に胸が痛みました。
平祐奈さんの没入型の演技に引き込まれました。
結城家はきちんと罪と向き合う姿勢が画面越しに伝わりました。
娘のことをほったらかしていた江身子も、梨々子が、結城家と紘海の事実により、自死しようとしたことをきっかけに、家族として再生しようとする心が感じられました。
紘海はいつまでも自分のしたことから逃げてばかりで、大人になってほしいなと思いました。
彼女が萌子を誘拐し、美海として育ててる事に、あの灯の死の真相を結城家が話したタイミングで言えば良かったのに。
紘海は美海の正体に近づいていく望月と、自分に向き合おうとする結城家から、彼女を連れてどこへ行くのでしょうか。
結城家に謝罪して、美海を結城家に帰して罪と向き合ってほしいです。
まだ萌子を「美海」として歪なままごとを続けるのは、彼女の為にならない気がします。
美海も自分の素性を知り、混乱しているし、そんな彼女に紘海ができることが限られてることを悟った9話でした。