あなたを奪ったその日から

あなたを奪ったその日から1話 事故で娘失った母の復讐、開幕

あなたを奪ったその日から1話あらすじネタバレ

結城萌子(倉田瑛間茉)が踏切の音を聞いているなか、彼女の首を絞めようとする女性の手がありました。

とある料理教室で、紘海は、結城旭(大森南朋)と同じ料理教室で話していました。

「あ、痛い。愛情なら三ツ星急なんですけどね。困りますよねー愛情を注げって言われても。玉ねぎに嫌われているのかも。私、中越です。」

「結城と申します。」

「私下手なんですよ。それでうちの子、全然料理食べてくれなくて」

「うちの子、3歳が1人。そちらは?」

「うちの子3歳と高校生。」

「3歳!一緒」

「そこの2人、お喋りの前に手を動かしてくださいね」

紘海はわざと料理が下手なふりをし、トイレで作った料理を吐きました。

保育園にて、調理師をしている、紘海。

「今日のお味噌汁、出汁多めでお願いします、鮭は下焼きしてから180度で15分。田中すみれちゃん卵アレルギーなので胡麻ドレッシングにします。次、遠藤玲央くんは…桃アレルギーですが今日は問題ありません」

子供達のアレルギー状況まで隈なく熟知する、紘海は保護者達から頼られていました。

「うちの子、全然野菜食べないんですけど、紘海先生の給食だけは大好きで」

「えーたっくんは美味しい美味しいって、大人が一緒に食べて見せると結構野菜も食べてくれますよ。」

「うちの子はお菓子ばかりで全然食べてくれない」

「みおちゃんは盛り付けを華やかに可愛くしてあげると、割かしパクパクいっちゃうかんじ。紘海先生、神対応。紘海先生、お子さん何人?」

一人の保護者がそれを聞いた時、紘海のある事情を知っている他の保護者達はその場が凍ります。

「なんだ、お子さん10人くらいいるのかと」

「そんな所帯じみてないですよー」

その後、保育園長の小石川雪子(原日出子)は紘海の事情を知っていて、終業後の彼女を気遣いました。

「紘海先生、無理してない?紘海先生、この1年ほとんど休みとってないから」

「雪子先生、私、1日にどのくらいご飯食べると思います?毎日きっちり2合。元気だからこそ毎日モリモリ食べられるんです。」

一方で、結城も同僚に飲みに誘われるものの、いつもオレンジジュースを頼んでいました。

「はぁ」

「なんだよ」

「そろそろ解禁しましょうよ。

「昔は結城さん浴びるほど飲んでいたのに。そうだ、あれ覚えてます?」

「大学の頃、グラスいくつも並べてこうスピード勝負。」

「ああ、スラローム」

「旭さん早すぎて勝てなかった。」

「まぁ昔話をするほどお互い老けたってことですかね」

「あの事故から1年。そろそろ再始動しましょうよ。」

「そのために呼んだのか?」

「このまま終わる気なんてないですよね」

何故だろう愛する気持ちと憎しみはよく似ている、憎むべき人もまたこんなにも焦がれるように見つめてしまうなんて。

結城が帰宅すると、人殺しと書かれた紙がポストに投函される嫌がらせが。

「ただいま。」

「パパのこと待ってた」

「ありがとな」

「トイレ行った?」

「行った」

「一人で寝れるか?」

「うん、パパおやすみ」

結城家を憎々し気に見つめ、3歳の萌子と結城の微笑ましい会話を聞いていた、紘海。

彼女のなかである決意が固まった瞬間でした。

紘海は一人暮らしでアパートに住んでいます。

1年前、夫の皆川景吾(高橋光臣)、娘の灯(石原朱馬)と幸せに暮らす、紘海(北川景子)。

「ぼくらを乗せて」

「あ、電車だ」

「何色ですか?」

「青の電車だね」

「お母さん」

「また来たな食いしん坊」

「お母さん今日の給食なに?」

「保育園では先生でしょ?」

「先生、今日の給食なんですか?」

娘の灯の通う保育園で調理師をする、紘海。

「スパゲッティとハンバーグ」

「野菜も食べなきゃね」

「じゃあピザ」

「約束したじゃん。お誕生日は灯の好きなものって」

「はい、了解です」

「ピザならお母さん作れるよ」

「これがいい、とうもろこしのピザ」

「了解です」

灯は海老アレルギーがあり、それを確認してからコーンピザを注文した、紘海。

「お母さんのピザに勝てるかな」

鷲尾(水澤紳吾)は親子を微笑ましく見ていました。

その頃、自分が留守の間に、高校2年生の長女、結城梨々子(平祐奈)に任せた結城。

「萌子でしょ?しょうがないな。わかった。ん!」

「しょうがないな」

萌子の面倒を見る代わりにお小遣いをもらう、梨々子。

「あれ、東京都の最低賃金って今いくらだっけ?」

「高2ともなるとしっかりしてるな」

「2時には部活終わるからそれまでに帰って来てね」

「分かってるいってきます」

「いってらっしゃい」

しかし、梨々子は、妹の萌子にとても冷たくあたっていました。

「がたんごとんがたんごとん次は西扇」

「ちょっとやめてよ!」

萌子が無し々子のスマートフォンを勝手に見ていたことで、梨々子は取り上げました。

「ママの写真は?ママのお顔ってどんなお顔?」

「覚えてないってば!」

萌子と長女の梨々子はなんらかの溝があります。

「結城社長ですよね。会社が倒産したのに随分大きな家に住んでいたので驚きました。私、こういう者です。近所の方に聞いたんですけど奥さんは下の娘さんを生んだあと見なくなったって。離婚したんですか?都心にある一戸建てで悠々自適。被害者の方が知ったらどう思うでしょうね」

「あの事故は不起訴になったことご存じないんですか?」

「本当に事故ですか?本当にただの事故だった…何とか言って下さいよ!本当にタダの事故なんですか。結城社長」

週刊「さざなみ」の記者、東砂羽(仁村紗和)に呼び止められた、結城は戸惑いました。

ある日、紘海は、灯の3歳の誕生日に総菜店の「YUKIデリ」で、灯にねだられたピザを購入しました。

「灯、とうもろこしのダンスやってよ」

「えーまだ食べてないのに」

「お願いします」

「つぶつぶつぶつぶとうもろこし、甘くておいしいとうもろこし」

「可愛い。世界一!大優勝!」

「親ばか」

「美味しい」

灯の微笑ましさに笑顔が絶えない、紘海と、景吾。

雷が鳴り、灯は紘海に抱き着きました。

「灯、おいで、よしよし、雷怖いのかな?大丈夫、お母さんが守ってあげる」

「灯、雷様が怖いか。おへそ隠したか?」

「お母さん気持ち悪い」

誕生日会で一口ピザを食べた灯は体調不良を訴えます。

雨の中、灯を抱えて、急いで病院に運びました。

「なに食べさせたんだよ」

「前にも食べさせたことあるし」

「じゃあなんでこんなことになるんだよ」

「わかんないよ!」

しかし、灯は息を引き取ります。

死因は海老のアナフィラキシーショックでした。

「灯、灯!先生なんとかしてくださいよ。諦めないでくださいよ!」

「灯…起きなさい、灯、起きて…灯?、起きなさい」

灯のアレルギーに人一倍気を付けていた紘海は、当然、食品表示を海老が入っていないことを確認して購入したのですが、ピザに海老が混入していた経緯は不明とのことでした。

「あ、晩御飯作らないと…」

灯がいない中越家は失意に打ちのめされていました。

そんななか、行われたYUKIデリの記者会見で、社長の結城旭(大森南朋)は遺族感情を逆撫でする発言をします。

「YUKIデリ社長、結城です。この度はお客様ならびに関係者の方に深くお詫び申し上げます」

「仕事なんてやってらんないよこんな天気のいい日に」

そんなことを結城が言っていたことを思い出し、腹立たしさを感じる、紘海。

一方で記者会見では東都新聞記者の西村が結城に追求していました。

「東都新聞、西村です。なんでアレルギー表記を間違えたんですか?!」

「ですから、間違えたのではなく、あのピザには海老は一切使用しておらず、混入の件は捜査中で」

「じゃあなんのための記者会見なんですか?」

「まずはご心配とご迷惑をおかけしたお詫びを。原因はまだ警察に捜査中で」

「店の過失を認めるんですね?!」

「なんだよあれ他人事みたいに」

「3歳の女の子が亡くなっているんですよ。誠意がないみたいに」

「私達は心を込めて商品を開発して来ました。大人だけでなく、子供の為にも、子供が何を口にするかは大人の手に委ねられています。なにかあったら親の責任です」

「はぁ?!なんだよ…」テレビを見ていた、灯の夫、景吾はあまりの結城の態度に怒り心頭です。

灯が亡くなった日、結城はふらっと店に立ちよっていました。

「あれ、社長、仕事に?」

「遊びに来たんだよ。仕事なんてやってらんないよこんな天気の良い日に」

へらへらと笑う彼の無責任さを思い出し、紘海と圭吾は遺族として憤りを感じるのでした。

保育園に出勤した紘海ですが、仕事の合間には、子供達を見て悲しみが消えていません。

偶然、駆け寄ってきた園児の女児を灯と重ねてしまった、紘海。

「先生これ見て…」

「先生じゃないでしょ、先生じゃなくてお母さん」

預けている他の保護者の子供に精神的に錯乱した、紘海は無理を言ってしまうのでした。

紘海も間違ったことをしていることは自覚していました。

「言って…お願いだから、お願いだから灯…ごめんね、ごめんね、守ってあげられなくて。ごめんなさいごめんなさい。許してごめんなさい、守ってあげられなかった、私のせいで」

駆け付けた保育園長の小石川雪子(原日出子)は、紘海のメンタルを気に掛け、園児を他の保育士に任せて、紘海を抱き締めるのでした。

「大丈夫、大丈夫」

「ゆきこ先生、2週間お休みをいただいてしまいすみませんでした」

「そんなもっと休んでいても」

世間の逆風にさらされ、「YUKIデリ」倒産に追い込まれ、旭本人は勿論、一緒に店に立ち上げた望月耕輔(筒井道隆)も転職を余儀なくされました。

一方の紘海は、アレルギー食品を食べさせた自責の念にかられ、突然愛娘を失った悲しみに耐えきれず、景吾と離婚します。

「お願いします」

「これだけは言っておく、お前を責めるつもりはなかった」

「わかってる」

家で一人、ネット掲示板で、結城家の住所と梨々子のSNSを見つけた、紘海。

彼女は、結城を殺そうと計画し、翌朝、包丁を持って家を出ました。

「1年前のYUKIデリ事件?」

「はい。会社側に明確な過失が認められないっていうことで結局不起訴になりました。」

「却下。今更何のネタにもならない」

「そもそもデスク、前から思ってたんですけど、私のこと嫌いですよね」

「嫌い、女の記者が嫌い」

「うわー差別。」

「そもそもあの記者会見ひどかったけど、亡くなった子の家で異物が混入した可能性もあるわけでしょ。」

「あ、いや、ないんです。元木さん」

「結城社長は警察に隠していたことがある。タレコミがあったんです。事実なら裕樹社長は本当に人殺しですよ。私が被害者の親だったらってよく考えます。私なら殺したい奴殺したいと思います。」

「穏やかじゃないわね」

「ただ殺す気だけじゃ済まない。一番酷い方法で、苦しんだのちに死んでほしい」

紘海は料理教室で、結城に同じ料理教室に通う仲間のふりをして距離を縮めようとしていました。

「うちの子、市販のお惣菜、大好きなんですよーもう勘弁してほしいですよ。こんなの体に悪いから買わないよって言い聞かせるんです」

「体に悪いものなら食べさせちゃだめですよ。子供は親を信頼して口にするわけですから、子供の責任は親にある。」

その言葉に、結城への殺意が心に沸き上がりますが、紘海は抑えます。

「いいお父さん」

「僕がですか」

「お子さんをとても大事に思ってる。宝物みたいに、違いますか」

「当たり前じゃないですか、子供が一番の宝です」

灯を死に追いやったピザを販売していた惣菜店「YUKIデリ」の元社長で高校生の長女、梨々子(平祐奈)と萌子(倉田英茉)を育てるシングルファザーの旭。

結城家では、萌も良く知る旭の部下、望月浩介(筒井道隆)が来ました。

「へぇ料理教室」

「おかしいか」

「いえ、嬉しいです。料理をいちから学びたくなったってことはなにか新業態のアイディア思いついたんですか」

「なんでそうなるんだよ」

結城に、職場復帰し、悲しみから立ち直ってほしいと願う、望月の願いでした。

料理をする、結城の傍ら、梨々子が高校から帰宅。

「あ、もっちー今日泊まりになよ」

「梨々子、今日、家庭教師くるんだろ」

「もう最悪。望月さん来るのに」

「もっちーかくれんぼしようよ。今度はもっちーが鬼ね」

梨々子は外面が良く、愛想良く接します。

「新業態、なにか企画しましょうよ。俺も手伝いますから」

「お前も大概しつこいな」

「パパかくれんぼしよ」

「萌ちゃん今パパねお仕事の話してるんだ」

「パパ!かくれんぼしよう」

「萌、危ないから向こう行ってなさい。今手が離せない。」

やがて、家に梨々子の家庭教師が来ました。

「おい、梨々子、先生をお迎えして!行かないぞ、行かないからな」

結城家で、紘海が偶然、出くわした男は玖村毅(阿部亮平)。

梨々子の家庭教師です。

紘海は外で包丁を手に、結城を刺し殺そうとしますが、包丁を落としてしまいました。

萌子は一人で部屋の奥へと遊んでしまいました。

その日の夜。

「ばぁ見つけた」

「きゃあ」

なんと、紘海の車の中に萌子が入っていたのです。

「ここどこ?」

愛娘と年の近い萌子にぎょっとする、紘海。

「どこ行くの?」

「おうち」

「萌のおうち?」

「そう」

萌はかくれんぼをして遊んでいる間に車の中に逃げ込んだ紘海の車内に入ってしまったのです。

「もう少し、かくれんぼしようか」

中越家の葬儀を撮った砂羽は、紘海の葬儀の様子を見ていました。

「で、一番苦しませる方法って?」とデスクの元木。

「私が被害者なら加害者にも同じ思いをさせないと気が済まない。つまり相手の一番大事なものを奪う」

そして、この時から紘海を疑り始めていました。

萌子を一人暮らしの自宅へ連れ帰る、紘海。

「靴、脱ぎなさい」

「ここどこ?」

「おやつ食べようか」

「電車?」

「電車だね」

窓を眺める、萌子の頭を意味深に撫で、萌子の首に愛娘の灯が使っていたリボンをかけ、首を絞めて殺そうと試みました。

罪悪感と復讐心が彼女のなかで葛藤し、萌子の首を絞めます。

「汽車、汽車、しゅっぽしゅっぽしゅっぽっぽ…」

灯が気に入っていた歌を歌う萌子に思わず、娘を重ね、リボンをほどいた、紘海。

「泣いてるの?」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい、ごめん」

「泣かないで」

何故、紘海が泣き崩れているのか理解できない、萌子は、天使のように無垢でした。

「萌子がいない」

「まだかくれんぼしてるんじゃない」

「ちなみにいつからです?」

玖村の言葉に答えられない、結城はいかに自分が子供を見ていないかを自覚するのでした。

家では萌子を探す旭と望月を他所に、梨々子は家庭教師を誘惑していました。

「お父さんたち遅いね。僕らも一緒に探しに行こうか」

「先生、教えてほしいな悪いことも」

「どういうこと?」

「先生、可愛い」

その頃、萌は紘海に聞きました。

「おばちゃんはママ?萌に会いに来てくれたの?」

萌子は何らかの事情で母親と不在で、紘海を母親と間違えています。

「ママじゃないよ。ママじゃなくて…お母さん、お母さん」

何故だろう、愛と憎しいはとても似ている…愛してはダメだと思えば思うほど。

憎しみを止めようとすればするほど、その思いは言いそう宇良くなっていく。

そう痛感する、紘海。

「警察に連絡しよう」

「いなくなったのは2時間前です。3歳です」

結城は望月と警察に通報しました。

あなたを奪ったその日から1話感想・みどころ

日頃から管理栄養士として子供の食物アレルギーに徹底した知識をもって対応する、紘海。

彼女自身も、海老アレルギーを持つ一人娘の灯の存在があるから細やかな気遣いが感じられました。

しかし、よりによって誕生日に、灯は前にも紘海が連れて行った「YUKIデリ」。

そのピザを食べた灯がアナフィラキシーショックを起こして死んでしまうとは…。

私自身もアレルギーがあるので、エピペンはないの?と思いましたが、体重15㎏程度の子にはエピペンは逆に命を落とす危険性があるんですね。

灯を雨の中、病院に連れて行った紘海と景吾ですが、救急車を呼んで救急隊に処置してもらっていたら、助かったのではないかと思ってしまいました。

可愛い盛りの灯と同じ年の萌子は、姉から「ある理由」で邪見にされ、人知れず、寂しさを抱えています。

灯の死の原因を作った、結城は本当に無責任であまり子供に目を配っていない気がしました。

長女の梨々子も表裏が激しく、いつも萌子の世話を任されるストレスから、パパ活のようなことをもしかしたらしているのでは?と思いました。

というのも、萌子のSNSには表向き、父の結城から買ってもらったようなネックレスやバッグが投稿されていましたが真相が気になりました。

さらに、彼女は大学生の家庭教師、玖村を誘惑しており、彼女自身の心の闇に、結城がもっと早く気付けばいいですね。

結城の妻はどうしているのか?何故、萌子と梨々子の面倒を結城に押し付けたままなのか、結城家の深い真相にも迫りたいです。

そして、娘の依り代に萌子を置き換えた紘海の狂気と根底にある愛情がアンバランスに交差する次週も期待したい1話でした。

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