あなたを奪ったその日から

あなたを奪ったその日から6話 娘の初恋が引き金!身バレ危機

あなたを奪ったその日から6話あらすじネタバレ

YUKIデリの元調理責任者、鷲尾(水澤紳吾)の告発動画は、紘海(北川景子)たち、お客様相談室のメンバーに大きな衝撃を与えました。

旭(大森南朋)はでたらめだと取り合わず、10年前の紘海の一人娘、灯(石原朱馬)のアレルギー事故について隠し事をしていると疑り始めた、望月(筒井道隆)。

「結城旭さんなんとか言って下さい。子供の命が失われているんです。 あなたには真実を明らかにする責任があるはずだ」

「同じ動画が本社の広報にも送られてるみたいです」

「え?」

「動画は私も見ました。皆さん気にせず、業務を続けて下さい。 デタラメです」

「結城さんあの動画」

「とにかく違うんだ!すまない… ちょっといいか? 望月、さっきの話だけど、俺はお前に隠していることなんかない。 信じられないか?」

「あの記者の根拠のない嫌がらせなんですね?だとしたらまさか、動画も?」

望月は鷲尾の動画は、週刊さざなみの記者、砂羽(仁村紗和)によるものではないかと疑うのでした。

「ああ、失礼」

「常務もこれからお昼御飯ですか?良ければ」

「じゃあ遠慮なく」

「あの動画の男性って常務のお知り合いなんですか?」

「さっきも言いましたがその件に関しては気にしないでください」

「常務も卵焼きですか?」

「ええ。味付けは? お砂糖」

「味付けは出汁派です。みりんを加える程度で。 おかしいですか? 僕が料理に関心あるのを」

「私も卵焼きは出汁派。いえ、なんていうか本当にお料理熱心なんだなと、結城常務は謎めいていらっしゃいますよね。 いつも席にいらっしゃらないし」

「好きなんですよ。売り場に行くのア。 朝昼晩と3回はスイッチバックを回ってます」

「スーパーがお好きなんですね。以前はお総菜屋さんを?」

「夢だったんで。スーパーを経営するのが。 はい、残念ながら畳むことになりました」

「でも良かったじゃないですか?夢が叶って」

「娘さん、元気ですか?中学1年ですよね?」

「もう凄い元気で」

「お母さんのご飯美味しいって食べてくれてますか?僕の下の娘も同い年です。もうすぐ13歳です」

ここで、旭と昼食を共にした紘海は、旭が今もなお、失踪した次女、萌子の生存を信じていることに気付き、激しく動揺します。

この人は娘がまだどこかで生きていると信じている…罪悪感に駆られる、紘海。

その日の夕方、美海(一色香澄)が紘海の職場を見てみたいと最寄りの「スイッチバッグ」へ向かったことを知ると、紘海の表情は一変。

「もしもし美海?」

「スイッチバックってうちから近いよね。ちょっと見てみようかなって」

「ダメよ!美海?」

旭から、1日に3回ほど店舗の売り場を回っていると聞いた為、2人が鉢合わせするのではないかと慌てて、店に向かって走り出すのでした。

「美海?!」

「お母さんが働いているスーパー見たかったんだ。いいじゃんちょっとくらい」

「ダメ!遊ぶところじゃないの!帰るよ!」

なんとか阻止した紘海は、その夜、悪夢を見ました。

病院で亡くなった灯に呼びかけていたものの、その少女は美海に変わりました。

梨々子は自立のための新居は決まるまでは実家にいました。

朝食を作ってくれた、結城のお弁当を受け取って出勤します。

「梨々子、結婚相手、今度うちに連れてくると良いよ」

「忙しい人なんだ。行ってきます」

美海と紘海はぎくしゃくします。

「昨日のこと怒ってるの?」

「なんでスーパーぐらいであんな」

「帰りは?」

「今日ロイヤルブルー特別線見るって言ったじゃん」

学校へ行く途中、隣人の野口初芽(小川李奈)に母、紘海の過干渉を相談する美海。

「うちのお母さん束縛凄い、普通じゃない」

「普通だよ」

「あーもうとにかく自由になりたい」

「美海ちゃん、親の束縛は可愛いものよ。男の束縛の方が怖い」

「男の人興味ないんで」

「恋とかしないの?」

「恋してますよ。ロイヤルブルー特別線に」

梨々子は客の来ない受付で同僚と話していました。

「つまんない」

「彼氏?」

「遊びのほう」

「悪い女ー」

その後、玖村が1度だけならとメッセージが来て、にやりと微笑む、梨々子なのでした。

結城は関西支社と来週、契約締結が決まることを会議で発表しました。

「ちょっといいか?本社から動画が」

「根拠のない嫌がらせです」

「大事な時期に揉め事は困る」

「分かりました。手は打つつもりです」

いっぽう、望月は10年前の事故をしつこく嗅ぎまわる、砂羽(仁村紗和)を呼び出して再度忠告します。

「東もしつこいね。またYUKIデリ事件」

「ほっといてください。暇なんですか?」

「暇、窓際の上に暇、構ってほんと構って。これ被害者遺族?YUKIデリが送った賠償金をはねつけたんだっけ?」

「あっ!ほっといてください。海老の混入の原因究明が先だと」

「だけど混入経路が不明なまま、警察も捜査を打ち切った。被害者も浮かばれないよね」

砂羽は旭を居酒屋へ呼んで結城に取材したい趣旨を伝えました。

「で、常務はいつ?」

「常務は来ない」

「話があるんだ」

「鷲尾さんのことだけど動画についてなにか知ってますか?」

「は?動画?なんのことですか?」

「とにかく変な動画で言いがかりをつけるのやめてください」

「いいがかりなんてしてません。うちの会社が鷲尾さんを切り捨てたとか鷲尾さんは自分から辞めたんです」

「鷲尾はその後、どうなったか知ってる?鷲尾はあの後、料理人から足を洗うしかなかった。当然だよね、業界は鷲尾のせいだと思うから。結城旭は鷲尾に事故の責任を押し付けた、おかげで今の地位に就くことが出来た、鷲尾はトカゲの尻尾切だってってこと」

「いい加減なこと言うな!」

「こっちは証拠だってあんの」

ビールを飲む、砂羽。

「ここいい店ですね。ごちそうさま」

砂羽の高圧ぶりに、圧倒されて反論できない、望月なのでした。

紘海たちは、先輩の結愛が望月と砂羽が会っていることに腹立たしさを感じていました。

「この忙しい時に女としけこんでる」

一方、紘海もYUKIデリお客様相談室の室長から、望月のことを聞きました。

「望月さんって元YUKIデリの方でしたっけ?役員の方なんですよね。」

「そうでも…ぶっちゃけ何やってるかよくわかんないんだよね」

「望月さんねぇちょっと何考えているかよくわからないんだよ。常務の懐刀っていうか。学生時代からの付き合いらしいから。でも確か、年は一緒だよ。望月さん、1浪なのかな」

その頃、駅のホームで目当ての列車の到着を待っていた美海は、駅員の柊大地(小林虎之介)が気になりました。

「望月さん」

「ああお客様相談室の」

「面接のときはお世話になりました」

「会社のこととか色々聞きたいですし、ご一緒してもいいですか?飲み二ケーションって大事ですよね」

「まじですか?旭さんと弁当?」

「はい。一緒にお弁当食べながらおかずの話題で盛り上がりました」

「想像できないな。君凄いね」

「そうですか?仕事でも結城常務にはお世話になってます」

「あ、まぁでも旭さんなら頼りにして大丈夫だから」

「あの動画、びっくりしてしまって。あの人は誰だったんですか?」

「ああ、鷲尾さん。昔、旭さんが経営していた総菜屋の調理責任者。」

「常務が何か隠し事していると言ってましたけど」

「常務も言ってたでしょあれはただのでたらめだって。

「じゃあただの嫌がらせだったってことですか?一人だけうちの会社に転職させてもらえなかったんですよね。」

「それは鷲尾さんが自分で選んだんだ」

「そうなんですか?」

「旭さんが言ってた」

「それ本当なんですか?そもそも結城常務のお総菜屋さんの商品で人が亡くなったって聞きました。それなのに常務はまた職を扱ったスーパーを経営するなんて」

「中越さんに何がわかるの?旭さんはそんな風に悪く言われる人じゃない。あの事故だって世間から色々言われたけど、本当は旭さんに何の責任もないんだ。」

「だって海老を食べた子供が…!」

紘海はつい、自分に関連した旭の食品事故にむきになってしまいました。

「いや亡くなったのは可哀想だったけど、混入経路は不明なんだ。あちらのご家庭で混入した可能性だってあるし。それに鷲尾さんは、小さな洋食屋から始めたんだ。それを旭さんがYUKIデリに引き抜いて。恨むどころかめちゃくちゃ缶やいている筈でしょ。」

「どうでしょうか。望月さんがっ知らないだけかも知らないじゃないですか」

「今、なにか言いましたよね?」

「言ってない」

望月の無神経な発言に、食品事故の怒りが蘇る、紘海。

一方、美海は駅員の柊木に声を掛けました。

「あの今日、日勤ですか?泊まりですか?」

「日勤ですけど」

「なるほど、日勤ですか。あの好きな列車のタイプは?あ、変な事聞いて済みません。電車、待ってるんですか?」

「ロイヤルブルー帯2059F特別団体専用車両を」

「それ来週ですね。来週の今日です」

「今、何時?」

「17時33分です」

「やばい帰らなきゃ」

美海はスマートフォンを駅のベンチに忘れました。

そのことに気付いて、暗がりの近道を通り、駅へ向かおうとしています。

「え?美海ちゃん?」

「まだうちに帰ってないんだけど初音ちゃん知らない?」

「ごめんなさい、あの子ったらどこほっつき歩いてるんだか」

初芽に連絡した、紘海に不安がよぎります。

その頃、美海は暗がりで、危ない男にわざとぶつかられ、手の平を怪我しました。

「大丈夫?」

そこへ別の男がハンカチを渡します。

「大丈夫?、君、いくつ?いくつ?」

男は中年で、美海くらいの年齢の子供を狙っていました。

紘海は心配になり、美海を探します。

美海と同じ制服の子供に声を掛けました。

「あの、この子見てませんか?」

「見てないです」

慌てて、美海がスイッチバックのスーパー、マルクにいるのではないかと感じて探します。

スーパーの店長に言いました。

「私、本社の中越です。あの中学生の娘なんですけど」

「中越さん!」

「むす、むす、娘が…娘が!」

パニックを起こす紘海を落ち着かせる、結城。

「落ち着いて!迷っても仕方ないでしょ」

「タクシー呼んできます」と店員。

「なにがあったか話してくれませんか?」

「娘さん名前は?」

「美海です」

「写真は?中越さん?」

結城に美海の写真を見せる事に恐る恐る躊躇いながらも、見せた、紘海。

その後、美海は、駅員(小林虎之介)に保護されました。

「もしもし、お母さん、スマホを駅に忘れて怖い道を通っちゃった。ごめんなさい。」

「けがはないの?」

「うん、大丈夫。駅員さんが手当てしてくれたから。大丈夫だけど怖かった、怖かった」

「もうバカ、迎えに行くから待ってなさい!」

「美海ちゃん見つかりましたか?」

「はい。有難う御座います」

その後、美海を迎えに行く、紘海。

「助けてくれて有難うございました」

「いえ」

「本当に心配かけて!帰るよ!お礼ちゃんと言ったの?」

その頃、梨々子は玖村にバーで会いました。

「嬉しいな来てくれないかと思った」

「なんで誘った?なんで俺を誘った?」

「自分がどん底に突き落とした男の顔を見たかったの」

「やっぱ歪みまくってる」

「歪んだのは私のせいじゃないから。」

「開き直るのかよ」

「問題です。歪んだ父親と歪んだ母親、2人の間に生まれた子供はどうなるでしょう?歪んだ親から生まれて歪んだ環境で育てられて、その子供はどうやったら真っ直ぐ生きられるでしょう」

「親のせいにするなよ。その歪んだ心根と環境を君は、最大限生かして楽しんでいるように俺には見えるけど」

「そういう女、嫌いじゃないくせに」

翌日。

「美海ちゃん大丈夫でしたか?」

「はい」

「良かったです本当に。」

「お恥ずかしいところお見せしてしまって」

「僕の方こそ取り乱してしまって。見つかって良かった」

紘海は仕事帰りに、結城の態度に、自分が彼の娘、萌子を美海として、育ててしまっていることに罪悪感を感じました。

このまま、結城に気付かれてしまう、あの子を守るために今すぐ立ち止まるべきだ。

だけどそれは灯を裏切ることになるだろうか?耳を守る私を灯は許してくれるだろうか…

その頃、砂羽は結城に駐車場で、会う約束をしました。

「嬉しいです、やっと取材に応じてくれて」

「取材じゃない、警告にきた。あの動画送ったのあんただろ。やっぱりAIか。あんな嫌がらせをするのはあんたしかいないと思った」

「嫌がらせが通じて良かったです。こうやって来てくれたんで」

「次やったら警察に突きだす」

「警察沙汰になって困るのはあなたですよね?鷲尾勇に払った500万円、覚えがありますよね」

「は?」

「しらばっくれるんだ、これ口止め料ですよね。もしくは手切れ金。取材できて良かった記事には結城旭はしらばっくれたと書いておきます。スイッチバック関西支社前に記事、間に合わせるつもりなんで」

砂羽はスマホに収めた、結城の鷲尾への口止め料のデータを見せました。

その後、望月と居酒屋で会う、紘海。

揉めた件を謝るのと同時に、結城のことを知ろうとしていました。

「望月さん、謝りたくて。結城常務の事だいぶ知らないのにだいぶ言いすぎました。済みませんでした。」

「俺も悪かったです。知ってるでしょ俺名ばかりの執行役員で、会社の中でどういわれているかなんとなくわかってるし。旭さんだけが頼りですし、君にあんな風に言われると、ついかっとなっちゃって。旭さんってあの通り口下手だから昔から誤解されやすいんですよ。だけど本当はめちゃくちゃ信頼できる人で。あのへんな記者が」

「私のことかな。びっくり望月さんにも部下の方いるんだ。望月さんって」

そこへ、砂羽が偶然を装って入ってきました。

「望月さんって社内ではどんな方ですか?」

砂羽はここで、紘海が食品事故の被害者遺族だと気付きました。

紘海も勘付かれたことに気付いて硬直します。

あなたを奪ったその日から6話感想・みどころ

紘海が徐々に仕事に慣れるなか、美海が変質者に声を掛けられる事態が発生しましたね。

娘を二度も失うことになるのではと不安がよぎり、「娘さん」という言葉にパニック発作を起こしてしまった紘海の心中が伝わりました。

そんな彼女を落ち着かせた結城はまさか紘海が実子を誘拐して育ててるとは思っていないのでとても親切でしたね。

同じ子供を愛する実の親と育ての親が心を通わせることになるとは…。

美海は無事、駅員によって助けられて良かったですよ。

暗がりを近道だからってあの年頃の子が一人で歩いちゃ危ないですよね。

美海も今回のことが経験になったと思います。

そして、駅員に初恋して、紘海に手を引かれるなか、後ろ髪を引かれる彼女が切なかったです。

結城家では、梨々子が相変わらず、父親の前では自立した大人ぶっていますが、心はまだ思春期の少女のように繊細で歪でした。

玖村にまだ執着し、結城が幼い頃から長女としての彼女に頼りすぎたことや、妻との事が梨々子の愛着障害に繋がってると思いました。

さみしくて話を聞いてほしい、自分のことに目を向けてほしいと懇願するような眼差しをしていて、結城は本気で彼女に向き合うべきだと感じました。

玖村も梨々子を鬱陶しがるものの、不安定な彼女のことが気がかりで、2人の今後も気になります。

紘海は最終的に、美海の連れ去り未遂があった時点で、美海への過干渉な愛情と、亡き娘、灯への罪悪感に揺れ動いてますよね。

全てを結城に話して美海を結城家に帰し、彼女の本当の人生を優先させてほしいと思いました。

美海を成人させたら自首するつもりなのでしょうか?紘海の真意はまだまだ不明ですが、正直、美海をこれ以上、紘海のエゴと悲壮感に巻き込まないでほしいです。

 

 

 

 

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