人事の人見3話あらすじネタバレ
「フリマアプリ?」
「ああいう個人で色々売れるアプリで物を売るのって副業で引っかかったりします?先週くらいに総務部でメール送られてきて、あれ読んでて怖くなっちゃって」
「ああ副業禁止の」
「不良品を販売するには副業には当たらないと思います」
「これは微妙ですね」
「日の出鉛筆」人事部、人見(松田元太)や真野(前田敦子)は、社員達から副業について相談を受けました。
その女性社員は、アクセサリーをネット販売していました。
また、他の社員はタクシーの運転手と掛け持ちしています。
総務部から、副業禁止の就業規則を周知する一世メールが送られてきたからでした。
「我が社の就業規則で、副業は禁止されております。にも拘わらず、その規則を破った社員に副業を辞めさせていないとするならば、それは立派な立派な職務怠慢と言わざるを得ない。就業規則を正しく利用し、違反者には適切な処分をくだすよう求めます。さらに言えばですよ?お座りになって。」
同じ頃、人事部部長、平田(鈴木保奈美)は、法の番人の異名を持つ、総務部長、石郡隆正しい(中田顕史郎)に詰め寄せられていました。
副業をしている社員に対処しないのは、人事部の職務怠慢、違反者に適切な処分を下せというのです。
「アンケートに答えたら2000円分のクーポンもらえたんですけど。これって副業になりますか?」
「それは絶対ならないと思います」
富樫は、「犬部長」という犬に部長の真似事をさせた、広報部の動画チャンネルに参加してもらえないかと誘われたと話します。
「広報部から頼まれて今後会社のYoutubeに出てくれる人を誰か心当たりないかっていう」
「ウジン君の同期で誰かいない?」
「顔出ししたくない人多いので」
一方、漫画を描いて社内観察が趣味の森谷(桜井日奈子)は研究開発部の土橋由依(山口まゆ)から、VTUberに活動は副業にあたるのか相談されます。
「VTuberですか。」
「これって副業になりますか?」
「それってどんな活動をされているんですか?」
「これなんですけど、絶対内緒でお願いします。月乃マタタキでやってます」
「チャンネルは収益化とかしてるかんじですか?」
「してます」
「投げ銭とかも?」
「もらってますね」
「なるほど」
「副業になりますか?」
「結構、副業ですね。たとえばVTuber辞めていただくとかは?」
「できません。この活動高校時代からやっていますし、わたし学校じゃあまり周りとうまく話せなくて、でもアバター作って配信してみたら、これやってるとき自分のことマシって思えて。そういう大切な人格なんですけど、食べていける才能ないのわかってるので、仕事も大事なんで、でもこの活動を大事にしたいっていうか」
土橋は「月乃マタタキ」名義のチャンネルで収益化しています。
グッズの販売も告知する本格的な活動をしていることがわかりました。
土橋は高校時代からVTuberをしており、学校で人と話せずにいた彼女がアバターを作って配信始めたことがきっかけでした。
日頃から、漫画を描いていてもコンクールなどに応募できずにいた森谷は、土橋に共感。
「私もです。漫画描いてて。だから土橋さんの気持ちも分かります。だから、協力します」
「はいみんなちょっと聞いて。これから副業禁止を徹底していきましょう。」
「森谷ちゃんなんか相談受けていたんでしょ?」
「なんでもないっす」
「で、その副業禁止するのになんかいいアイディアないかな?考えて!自分の頭で」
「そもそも副業禁止っていう考え方が現代の働き方に即してないんじゃないんですか」
真野は早速、率直な意見を平田に述べます。
「うちの就業規則に沿ってないから」
「確かにSNSを収益化している人もいますしね」とウジン。
「森谷ちゃん漫画副業してる?」
「してません」
「YoutuberとかVTuberとか」
「VTUberって、顔出ししないでアバターで配信する」
「部長、急にどうしたんですか?」
「人事部が適切に対処してないとか言われちゃって…石郡さん」
「うわぁ石郡さんか。」
「あの人か」
石氷の名前に人事部は嫌な顔をします。
「法の番人。私が何を言っても籠絡できなかった人」
「あの人に何かと目を付けられると面倒だからな」
「聞きました経理部の件、めちゃめちゃ詰められたらしいですよ」
「うわ最悪」
人見も人事部内の会話の中で、VTuberの存在を初めて知り、興味を持ち始めました。
その夜、森谷は土橋のVTuberにアクセスし、「リリア」というハンドルネームで投稿しながら、彼女の活躍を見守っていました。
別の日に、平田は副業禁止を改めて、周知するポスターを社内貼るように一同に指示します。
「みんなにはこれを社内に掲示してきてもらおうと思います。」
「えー面倒くさい」
「ちょっと待ってください!こんな取り締まりみたいなポスターを会社中に貼るんですか?」
「気持ちはわかる」
「だったら…!」
「ほら副業してる人を見つけ出したり処分したり、ていうのは正気期やりたくないじゃない。だからとりあえず人事部はちゃんとやってますって言うのをアピールしようと思って」
「石郡山へのアリバイということですか」
「それは違うと思います。こういうメッセージとか取り締まる雰囲気残っちゃうじゃないですか」
「お前はどんな答えなら納得するんだよ」
「仕方ないけどまず真野ちゃんはこのフロアに貼って来て」
研究開発部の担当になった森谷は複雑な思いでポスターを貼りに行くのですが、土橋にはVTuberをこっそり続けようと提案。
「森谷ちゃん、研究開発部にこれ貼ってきて」
森谷は土橋に見つからないように貼りますが、土橋は森谷を誤解します。
VTUber禁止動画を貼らなきゃいけないということで、森谷はさっそく土橋に誤解されました。
「えー森谷さん、味方するって言ってくれたじゃないですか」
「違いますよ。人事から言われてるんです。信じて!まぁあのポスターだけじゃなくて、かなり副業の取り締まり?が厳しくなってきているので。せめて収益化だけでも止めることできません?収益化しないならただの趣味にとどまることが出来るんで」
「それは厳しいですね」
「いやもうそんなこと言ってる場合じゃなくて」
「絵師さんとのコラボでグッズを作る事になりました先週発表しちゃいまして。市長s茶さんも楽しみにしているんです」
すると、社内のどこからか「月乃マタタキ」の声が聞こえてきて慌てて、2人は声のするところへ行くと、人見がフリースペースのプロジェクターで「月乃マタタキ」の動画を大音量で見ていました。
「オー森谷さん。昨日見つけたVTUber、月乃マタタキ」
「こんな大音量で流したらダメ」
「え、月乃マタタキ好きなんですか?!」
思わず、土橋は声を出してしまい、人見に発覚してしまいました。
「え!ご本人登場?まさか月乃マタタキが会社にいるとは」
「この件は内密に」
「そっか本人ばれしたら夢壊しちゃいますよね」
「最近の副業取り締まっていこうっていうのあるでしょ」
「え、でも隠れてやるのしんどくないですか?」
「仕方ないでしょ副業取り締まってるんだから」
「じゃあ就業規則変えちゃえば?いや俺、旅してて、アフリカの北の方、うろうろしてた時に行くたびに交通ルールが変わる場所があって、これなんで?って聞いたら、そこまで人口が多くない街だから毎年みんなで集まって決めてるって。みんなめっちゃ自慢げで。そういうことっすよ。自分たちの街のルールは自分たちで決めていこうってことっすよ。好きなことは一人でやるより堂々とやった方が楽しいじゃないですか」
「でも就業規則って変えられるんですか?」
そこで、里井常務(小日向文世)に頼む人見。
「さとさんお願いします」
「いや僕に言われても。
「いやーこの社員食堂は一つ行かなかったけど、今はABC三つともある。それを変えたのは、ある制度を使って社員が声を上げたからなんだ。」
「制度?」
そこで、次に人見は部長の平田に社内連絡協議会のことを報告しました。
「社内連絡協議会?」
「なんか社員のやりたいこととか変えたいことを偉い人に伝えて話し合うみたいなのがあるらしくて」
「あるのは知ってるけど」
「社内連絡協議会で、副業禁止を変えちゃいません?」
「就業連絡協議会で変えるっていうのは相当な事よ」
「だったら変えましょうよ。部長だって取り締まったり処分したくないって言ってたじゃないですか。」
「確かに」
「だったらアリバイとかずるいことしてないで副業出来るようにしたほうがいいじゃないですか」
「なんで真野ちゃんそんなこだわるの?副業してる」
「してないですよ。私はしてないですけど!副業したい人が出来るようになれば」
「私はしてないです。この人が」
森谷は堪忍して、土橋を連れてきました。
「投げ銭したらそれは」
「収益化しちゃってるんでしょ」
「VTUberか」
「最初は森谷さんに匿ってもらいながら続けようと思ったんですけど」
「ダメよ。それは」
「でも副業している人がいることがいて」
「なんすかこの通訳」
「囁き女将なんじゃね」
「懐かしい」
コミュニケーションが苦手な土橋は、森谷を介して人事部の人見や平田、真野、須永らに伝えました。
「あと私としても大事な活動だからこそ、ルールを破るんじゃなくて正々堂々とやりたいです」
「私もそっちの方が正しいと思います。
「社内連絡協議会を開くとして大丈夫?役員とかずらっと前にいるけどちゃんと言える?」
「大丈夫、俺が仕切るから」
「そこは無理だから」
「人事部は仕切る側だから」
「じゃあ、頑張ります」
森谷は人事部のみんなの理解を経て、協議会に参加することに。
「なにが連絡協議会だ。副業なんか認めてたら仕事にならないだろ」と社長の小笠原。
その夜。
「森谷さんなんでそこまで土橋さんのこと手伝うの?わざわざ匿うっていうか」
「まぁ、大した理由はないんだけどさ気持ちわかるからさ土橋さんの」
「気持ち?」
「ああいう活動をする」
「森谷さんも実はVTUber?」
「違うよ。VTUberの中にいる人そんなほいほいそこら辺にいないから。私も学生時代あんま人と話せなくてさ、絵を描いている時だけは嫌な事も忘れられて。絵を描いてみせた時だけは人と繋がれるっていうか…誰かと一緒にいられる気がして。まぁ今もそんなコミュ障だから未だに漫画続けてるっていうね」
「俺がいるじゃん。いやいや絵を見せてもらってないけど俺今一緒にいるよ。まぁでも森谷さん漫画描いてても描いてなくてもみんなと一緒にやりとりできる人と思うけどね。でしょ?実際」
「ありがと」
「どんな漫画描いてるの?」
「SNSに画像貼り付けてるだけだから」
「森谷さんめっちゃ面白いじゃん。プロじゃん。」
「プロにはなれないよ、プロにはなれないよ。」
「そっか、副業禁止に引っかかるから。本出すとか無理なのかー」
「まぁそういうことじゃ…ありがと」
「森谷さんのためにも就業規則を変えないとね」
「上どうだった?」
「やばいかな。全然、人が集まってなかった」
「土橋さんだけですか?」
「みんなひよっちゃったか」
社内協議会で、石郡の圧力に固まってしまう、土橋。
協議会に参加したのは彼女一人だけでした。
「ではお伺いします。副業のせいで本業に悪影響を与える可能性はありますか?過剰労働になるリスクは如何お考えですか?土橋さんお答えください」
土橋を見守る森谷と人見。
「ねぇこの会議ってさ社員の意見を聞くものじゃないの?なんで怒られているの?」
「さぁ…」
「いやあのアンケートは」
ふと人事部で話したことに思い当たることがある森谷。
「一昨年に実施されたアンケートの結果によりますと副業を必要とするか?の問いに、灰と答えた社員の数は14%しかおりませんでした。」
「では土橋さん、何故、副業が必要なのか、何故規則を変更しなければいけないのか、あなたの立場で、議論を進めていただかないと前に進みません。お願いします。たとえばどんな副業をするおつもりですか?あるいは現状、どのような副業を行っているのでしょう?お答えください」
「頑張れ」思わず、土橋に声を掛ける、人見。
「就業規則を変えたい理由は」
「はい」
「副業っていうか…活動としてまぁなんとなくそっちの方がいいかなと思いまして。」
「有難う御座います」
石氷は土橋を鼻で笑いました。
「質問は以上です」
「どうでしょう?里井常務。まだ続けます?」
優しい里井常務も何も言えません。
人事部では、社内協議会で、周囲が上司の顔色を伺って、賛同できなかった社員がいることを話題にしていました。
「賛成が多いと上司はそのまた上に睨まれるから、みんなびびって、そっちに丸を付けるなって雰囲気があったって」
「うちの会社でリスクを取ってまで副業を解禁したい人なんて、そういないってことだよ」
屋上で、土橋をフォローするとともに、石郡の態度に怒りを感じる、森谷。
「済みません」
「あれは石郡さんとかがおかしいんすよ。だってあれって社員の意見を聞く場のはずなのに、あんな裁判みたいなのあり得ないですって!」
「いやもう大丈夫です。VTUber諦めるんで」
「え、いいんですか?本当にいいんですか?」
「だって仕方ないんです」
「高校生の頃からやってきたんでしょ?諦めていいんですか?」
「じゃあどうしろうっていうんですか!何ににも変えられないで、バレただけで、だったらこっち辞めるか、会社辞めるか選ばなきゃいけないじゃないですか!VTUberだけじゃ食べていけないんで…もうほっといてください」
森谷に思わずカッとなって、もどかしい気持ちをぶつけてしまった土橋と、助けたいのに戸惑う、森谷。
森谷はそれでも、土橋の力になろうとしていて、人見や真野の協力を経て、協議会の二回目を開催し、土橋の意思を届けようと努めていました。
「毛利さんお疲れ様です。副業の琴気にしてましたよね。OKにするために社内連絡協議会、開きませんか?」
「いや私はそういうのはちょっと」
「お隣失礼します。第一回が終わったばかりなんですけど第二回が開催されるんです。一緒にどうですか?声を上げるなら今です」
家で土橋は、VTUberを辞めることを伝えようとしたものの、配信業の仕事を続けたい意思が芽生えます。
翌日。
「あの、昨日は済みませんでした。なにも言えなかったのに諦めたりしてなのにまた勝手な事言って申し訳ないんですけど、やはり私、月乃マタタキの活動諦めたくないです。副業のルールを変える為にもう一度話し合いたいです」
「土橋さん、その気持ちっすよ」
「少なくともここで確実に困っている人がいるじゃないですか。」
「済みません」
「謝る必要な無いです。そういう人がいる環境は他の人にとっても働きやすいってことだと思うんです」
「自由度が上がらない部分は変わらないか」
「みんなが副業しなきゃいけないわけじゃないし」
「いやーごめんごめん!水を差すようで悪いんだけど、社内協議会は、一人の社員が同じ内容で二度開催することは出来ない。土橋さんの出る機会はもう」
「じゃあそのルールも変えますか」と、真野。
「お前どこまでもいくなー」と須永。
「わかりました」
人見はそこで、土橋が副業を続けられるようにアイディアが浮かびました。
「めっちゃいい事思いついた」
そして、第二回目の協議委員会。
「平田部長、発案者の方がいらっしゃらないみたいですが、このお二方をお待たせするわ顕はいきません」
「時間がないなら本日の協議会は」
「おまたせしました」
「遅くなりまして大変、申し訳御座いません」
人見たちは「月のマタタキ」として、土橋に喋らせて思いを伝えさせることに。
「本日の社内連絡協議会の開催を申請した月乃マタタキさんです」
「なんだこれは絵じゃないか」
「済みません。月乃マタタキさんは単なる絵じゃなくて、こういうアバターを使って配信するVTUberでして。」
「ちょっと待ってこの声確か、先日の土橋さんじゃ。同一人物による社内連絡会議は参加できませんよ。」
「違います」
「違いますって言うその感じが土橋さんじゃないですか」
「土橋さんじゃなくて月乃マタタキさんとして会議を開くんです」
「社内連絡協議会を開くためにそんなことするの?認められるかしら?だって、騙して開催しているってことよね?」
「騙してないすよ。土橋さんと月乃マタタキさんは別人ですよね。
そこで、廉は広報担当起用社員として月乃マタタキを採用したのです。
「ちょっとまって社内連絡会議で月乃マタタキさんを」
「VTuberを何とか社員にするって許可してないぞ」
「VTUberに関しては社長が許可を得ています。VTUber面白そうじゃないかって」
里井の頭の堅い石郡をなだめるのでした。
「そこまで言うなら月乃マタタキさん、お願いします」
「皆さんも聞こえていたらチャットお願いします」
「チャットって?」
「なんですかこれ誰ですか」
「社員の皆さんです。配信のリンク?を社内の皆さんに送って」
「限定公開で社内の人しか知らないので」
「最近リモートで働いている人も多いし、出先の人もいるし、会議室で参加している人もいます」と人見。
「傍聴は認められます」
「月乃マタタキさん、副業で就業規則を変えることにどのような意義があるのでしょうか!」
石郡は冷たく追求。
「はい。私はこういう配信の活動と会社での普通の仕事と両方やってて両方大事で、そういう2つの顔っていうか、2人の自分がいます。でもそれは、VTUberだからあるもんじゃないと思ってて。私だけじゃなくて皆さんにもあると思うんです。会社での自分、家での自分、趣味での活動での自分。なかには私と同じで副業をしていて副業をしている自分があると思います、社員一人一人がいろんな顔を持つその選択肢を認めてほしいです。会社以外の自分があって、人生があって、それがあって仕事が出来ると思います、勿論、仕事一筋で頑張る人もいてそういう人には理解されないかもしれないですけど、私はそうで、そういう人間もいて、だから日の出鉛筆の仕事以外で副業することを認めてほしいと思っています」
「あなたの意見は分かりました。副業を希望する人は14%。あなたのようなVTUberやYoutuberは、特殊な働き方をする一部の働き方の考えなのでは?」
「私もです」
「副業出来る人もいましょう」
「確かに賛同する一部の人がいるみたいですが…私の賛同します?数名が…」
「こんなチャットの流れじゃわからないよ」
「じゃあアンケート取りません?このチャット機能でとれるんです」
「一人一票で投票できます」
「あくまで参考意見ということに」
「では副業禁止の規定を改定することに、賛成か反対か。ではこちらの配信をご覧の皆様投票して下さい」
平田は土橋のVTUberのチャット画面で、日の出鉛筆の社員達に呼びかけました。
「賛成61%、反対34パーセント、棄権4パーセントです。」
「このようなアンケートの結果が出ても規則を変えるのになんの効力もありません」
「多数決じゃないですけど一昨年のアンケートの信憑性は覆ったのではないですか?」
森谷は恐る恐る石郡の顔色を伺いながら意見を述べます。
「就業規則の改定を宜しくお願いします」
土橋もVTUberの「月乃またたき」として活動することを念押しして石郡に伝えました。
「ここまで皆の総意がはっきりすれば無視はできないですね」と里井。
そして、副業が日の出鉛筆で認められました。
仕事が認められた、土橋の声は晴れ晴れとし、今日も配信者として画面の向こうの視聴者を勇気づけていました。
「親に隠れてゲームしたり、この配信見てくれるってことはやっぱり後ろめたい事があるにゃない?そうだな、私はちゃんと自分の意見を伝えて話し合ってせっかく自分の好きなことやるならこっそりじゃなくて堂々とチャレンジしたほうが楽しくない?私は勇気出してチャレンジして良かったなって思うかな。頑張れよ、頑張れ、ほらみんな応援してるよ」
森谷は土橋の勇気に後押しされ、漫画コンテストに応募しました。
彼女は絵の中の人見を見つめ、彼に恋をしているような表情を見つめていました。
「でもさ、結局あの後、役員会議で決まったわけじゃない?だったら上に挙げるだけ挙げて否決してしまえば良かったのに。石郡さんはなんで土橋さんを論破したの?」
「社内報で調べたんですけど、例の前に開催された社内連絡協議会で申し出たの石郡さんだったみたいですよ。なぜそこまで食堂のメニューに拘ったのかという質問に対して、ルールは自分達で変えられるって答えてます」
「ていうことは土橋さんに声を上げさせるためにわざといろいろ言っていたってことですか?」
石郡はわざとかつての自分のように社内のルールを変えようと奮闘した、土橋を躍起にさせる為に、悪役に徹していたのでした。
人事の人見2話感想・みどころ
副業禁止の企業ってまだまだ多いですよね。
副業は仕事じゃないなんていう堅物な意見や、今日の石郡たちのようにVTUberというバーチャルを活かした正体を明かさない仕事を良しとしない風潮もまだ名残りがあって切なかったです。
コミュニケーションが苦手で、独創的な空間に閉じこもりがちな森谷と土橋の心境は自分にもかなり近いところがあって共感しています。
ここでなら自分を表現できるって発信できたり、堂々と続けたいですよね。
今回、主演の松田元太さんに対して、土橋由依役の、山口まゆさんのこぼれエピソードによると、アイディアを多様に取り入れる松田さんの現場での行動が、そのまま3話に活かされていると言っていました。
現実だと人前で話しにくく、声があまり出ない土橋が、VTUberとしてならはつらつと話せる長所を会議に活かした人見の発想は素晴らしい。
石郡は典型的なモラハラタイプだと思いますが、彼自身が社員食堂の在り方について社内連絡協議会で意見を発信したのは彼だったとは。
発言力ある次世代の存在に期待していた彼があえて悪役に徹していた事実が爽快な3話でした。