ドクターX2021 2話あらすじネタバレ
院長代理として、内科主導の組織改革を推薦する内科部長、蜂須賀(野村萬斎)の独断で、東帝大学病院の分院に雇用が決定した、天才フリーランス外科医、大門未知子(米倉涼子)と、彼女と同じ神原名医紹介所所属の麻酔科医にして、未知子の同志、城之内博美(内田有紀)。
ラッサ熱の男性患者の手術をただ一人でやり遂げた影響で、感染してしまった未知子は激しい頭痛を訴えて倒れてしまいました。
その後、未知子を古くから知る、海老名敬(遠藤憲一)や、加地秀樹(勝村政信)、博美らに命を救われたのち、何とか退院できた未知子は、リハビリに入ることに。
神原名医紹介所の飼い猫、ベンケーシーを自転車に乗せた神原晶(岸部一徳)は、未知子の姿を見守るのでした。
しかし、一向に手術をさせてもらえず、うっ憤が溜まります。
そんななか、蜂須賀が不穏な動きをし、何を思ったのか、アメリカ仕込みの通称、「ホワイトジャック」の異名を持つ脳外科医、興梠広(要潤)を東帝大学病院に呼んだのです。
「君の力が必要」とにんまりと笑う蜂須賀。
興梠は未知子に対し、再会できたと喜びますが、未知子は彼を覚えていません。
未知子に対し、一緒に肉を食べに行くことを提案した興梠。
肉が大好きな未知子はそこだけに反応し、喜ぶのでした。
一方、今や分院に追いやられ、分院長として肩身の狭い思いをしている元東帝大学病院病院長だった蛭間重勝(西田敏行)は、手術が思うようにできず、赤字にしびれを切らしています。
病院内では、海老名(遠藤憲一)や加地秀樹(勝村政信)らは、蜂須賀がテレビの取材に応えながら、「また感染症が起きたら自分が緊急事態宣言を出す」と言い張り、目立つ彼に文句を言っていました。
気晴らし目的で、自分に従順な部下、海老名と加地を連れて銀座のクラブへ。
そこで再会したのは、馴染みのクラブのママ、二木麻也子(夏川結衣)。
麻也子はコロナ禍で、閑古鳥が鳴くような店になったと嘆きます。
ふと、麻也は、蛭間が、蜂須賀や他の医師、海老名、加地と呑んだ過去を思い出しました。
当時、ノロウィルスが流行していた時期に呑んだ蛭間たち。
特に、日頃から横暴な態度を部下にとることが多い蛭間は、感染症を心配する蜂須賀に暴言を吐いたことがありました。
ふいに、彼女がよろける姿を目撃し、彼女を特別室に入院させる手配をしました。
入院した麻也子の容体を確認する蜂須賀。
蛭間と麻也子のやり取りのなか、偶然、分院調質に入った未知子は、蛭間に手術が必要な患者がいるなら自分にその患者の手術を担当させてほしいと頼みます。
しかし、蛭間は拒否。
海老名が咄嗟に、未知子がラッサ熱から病み上がりだということもあり、リスク回避と蛭間を立てる為に、説得。
そこへ、蛭間の妻、華子(藤真利子)が到着。
健康診断の為にやってきた華子は、蛭間に特別室を自分に用意してほしいと我儘を言いますが、未知子がさり気なく、他の患者である麻也子が入院していることをほのめかしました。
短気な華子は案の定、激怒。
そこで、未知子は彼女に検査をするよう伝え、自分がケアをしようと考えますが、蜂須賀と興梠が。
興梠は特に、15年も前から、麻也子の知人だということが発覚。
他の患者たちの手術すらも、蜂須賀の意向で任せてもらえない未知子。
感染症のリスクを懸念し、手術を患者に行わない方針を貫こうとする蜂須賀に反発する未知子。
手術を一切行わない今の状況に、不満を持つのは海老名や加地も。
しかしここで、広報室長の蝶子(杉田かおる)が興梠を連れてきて、彼を紹介します。
お店を厚意にしていることもあり、麻也子の担当医を即座に蜂須賀に任命した蛭間。
脳動脈瘤と脳梗塞を発症している、麻也子。
頸動脈内に不安定プラークがある、血栓内膜剥離術という術式なら、麻也子の体に負担がかからないと指摘した未知子。
未知子の洞察力の鋭さ、的確な手術の指摘に、海老名や加地ら外科医たちは珍しく、彼女の意見に同意。
病院長代理の蜂須賀に刃向かい、手術をしようとする外科に対抗する内科。
その後、蛭間は脳動脈瘤と脳梗塞があることを麻也子に告げます。
麻也子は涙を潤ませて、蛭間を信頼し、自分を助けてくれるように頼みました。
興梠と蜂須賀も、麻也子をサポートすると言いますが、未知子がここで反論。
もっと詳しく検査したほうが彼女の治療の為に良いと言う未知子に、蛭間は珍しく同意。
しかし、蜂須賀がここで異論を唱えます。
未知子がラッサ熱で病み上がりなことで、未知子に手術を担当させるのはリスクがあると指摘。
蜂須賀はとことん仕切り、未知子と、分院長の蛭間を追い返してしまいました。
興梠や、加地らが、麻也子の手術を担当することになります。
その夜、未知子は手術を担当させてくれない不満や、「ホワイトジャック」こと、興梠と過去にいつ会ったか忘れていました。
麻也子の本当の病気の原因も自宅で念入りに研究。
しかし、彼の感じ悪さや過去に一緒に働いていた時の「ある出来事」を思い出すのでした。
翌日。
麻也子の手術を、蜂須賀、加地、蟻原涼平(一ノ瀬颯)、看護師の大間正子(今田美桜)、寒蝉勇次(永野宗典)らが担当。
蜂須賀、鍬形(小藪千豊)、蝶子(杉田かおる)らが見守る中、麻也子の容体が急変。
ここで、未知子が登場し、麻也子の手術を担当。
麻也子が、右房粘液腫を起こしていて、興梠がそれを見落としていることを指摘。
よって、誤った術式で進んだ麻也子は、心不全を起こしていました。
見落としがあったことに立腹する蜂須賀や蝶子をよそに、いつも通り、自分は絶対に失敗しないと断言し、手術を続行。
そんな未知子の様子を、蛭間と海老名は分院から見守り、応援。
結果、未知子は術式を変更して、腫瘍を摘出し、麻也子の命を救います。
その頃、分院では無事、手術を成功させた未知子の活躍を喜ぶ蛭間と海老名の元へ、蛭間の妻、華子が。
華子は蛭間が銀座のクラブの女の麻也子にデレデレな様子に激怒。
自分に銀座のクラブに10回行けるほどのバッグを買ってほしいと頼むのでした。
未知子は手術を終え、興梠とかつて一緒に仕事をしていた当時のことを伝えます。
2人はロックダウン最中、多くの患者の感染症の処置に応じていましたが、興梠は治療から逃げたのです。
そして、多くの患者や医師たちを見捨てて、日本に帰国したのです。
「言っておきますけど僕は逃げたのではない、起こりうるリスクを回避しないのはただのバカ」と未知子に反論。
「バカ上等だよ、卑怯者よりマシ、患者は一人の医師に命を預けてるんだよ・・・逃げるな、ばーか」
未知子と興梠は因縁の再会をお互いに果たしたことを漸く自覚するのでした。
その頃、麻也子は手術が成功し、退院することに。
そのお礼として、麻也子が蛭間よりもひいきにしているヤクザの太客が、大金を蛭間に渡します。
しかし、蛭間はわざと遠慮して受け取りません。
ここで、手術を担当した興梠が一旦、お金を受け取りますが、タイミングよく、神原晶(岸部一徳)が中へ入ります。
麻也子の手術の手柄を興梠にする代わりに、未知子への報酬として、麻也子の太客からもらったお金を受け取りました。
未知子の手術の速さや天才的で患者に添った医療技術に感銘を受けた蜂須賀は、未知子に沢山手術を出来るように対応すると約束。
いつもは、「致さない」と言う未知子が珍しく、「致します」と返答。
また多くの患者を救う為に自分を鍛え続けるため、未知子は邁進します。
ドクターX2021 2話感想・みどころ
蜂須賀という最強のくせ者に、未知子だけでなく、蛭間や病院全体が苦戦している様子が伝わりますね。
蛭間が厚意にしている銀座クラブのママ、麻也子はお淑やかですが、とても気が強い女性。
未知子の天才的な能力をまだ知らないことや、病み上がりの未知子にオペしてもらうというのは確かに不安ですが、他の医師よりも未知子のほうが腕が確かなのになぁ。
銀座の女はしたたかという言葉が似合う麻也子を演じていた夏川結衣さん、はまり役でしたね。
案の定、手術中にトラブルが発生し、麻也子が右房粘液腫だったことを見逃していた興梠たち。
フリーランスでも確かな腕前や豊富な技術、勤務経験ある未知子の言うことを素直に聞いていればよかったのに。
内科VS外科の仁義なき戦いが続くなか、麻也子の本当の原因を見つけ、いつも通り、他の医師が四苦八苦するなか、唯一無二、未知子が真実を見抜いて、患者を救える無敵な存在であることには変わりませんね。
感染症に過敏に反応し、リスクを避けるのはいいものの、蛭間のような横暴で、高圧的な上司の前ですら、反論する蜂須賀と、多くの患者を見捨てた挙句、日本に帰国した弱虫で卑怯者な興梠って少し似ていると思いました。
興梠なんて、ホワイトジャックとは名ばかりな弱虫で、人の命よりも自分の命が大事な医者には向いてない男です。
自分が正しいと思い込み、周りの意見を聞かずに猪突猛進するところが特に。
2人の性格に難がある卑怯者の存在が、未知子の前に立ちはだかりますが、人の命を最優先し、権力や組織に屈しない未知子の信念を応援したいですね。
蜂須賀は、内科部長として何かと外科に対抗心を燃やすものの、天才フリーランス外科医の未知子の能力を知り、彼女を良いように利用しようとほくそ笑んでいましたね。
未知子がいつもならば、「致しません」と貫き通すけれど、手術を思う存分させるという条件に今回は、「御意」、「致します」と笑顔で返答したラストシーンが印象的な2話でした。