ドクターX2021 3話あらすじネタバレ
「東帝大学病院」の広報室長にして、蜂須賀(野村萬斎)の腰巾着的存在な蝶子(杉田かおる)と、厚生労働事務次官、神部八尋(宮川一朗太)。
揃って高級レストランから出てきた姿を週刊誌に撮られてしまいました。
その様子が撮られた週刊誌には、たこ焼きを一人で食べている未知子の姿も偶然映り込んでいました。
未知子の師匠で元名医「ドクターX」だった神原名医紹介所の所長にして、未知子の上司兼身の回りの世話をする晶は未知子がたこ焼き屋はやっていないと嘘をついたことを叱りました。
「科研費をめぐる接待疑惑」と報じられてしまいます。
実は、この会食、内科主導の新治療体制を確立しようとしている内科部長、蜂須蜂須賀が便宜してもらう為に、セッティングしたもの。
現時点でその事実は漏れていないとはいえ、黒い噂が世間に流れただけでも、厚労省と東帝大学病院にとっては、大きな痛手。
蜂須賀はすぐさま、蝶子を呼びつけ、事が大きくなる前に状況を整えることを命じました。
「君がいなくても代わりはいます・・・これが君にとって最後の仕事にならないように」
「挽回します!」と蝶子は身を引き締めて反省。
その矢先、蝶子は院内で記者会見をする中に、突然倒れました。
偶然、通りかかった大門未知子(米倉涼子)は蝶子を当初、ACSの恐れだと判断。
処置室へ運ぼうとするのですが、内科副部長、鍬形忠(小藪千豊)は「治療は内科で行う」と宣言。
未知子はなぜかおとなしく指示に従いますが、その瞬間、蝶子の表情の変化に気付きます。
蝶子は搬送されていくなか、にやりと未知子に微笑んだのでした。
病院内では、蛭間、蜂須賀、加地秀樹らが未知子を蝶子の協力者なのではないかと疑い始めていました。
蝶子がわざと倒れたのではないかと思われており、接待でのスキャンダルが起きた現場に未知子が偶然映っていたからでした。
勿論、未知子は蝶子の協力者でもなければ、偶々、たこ焼きを食べてあの場にいただけです。
まもなく検査の結果、蝶子はストレス心筋症とも呼ばれる「たこつぼ心筋症」を患っていることが判明。
外科と内科では蝶子の治療方針をめぐってカンファレンス中には論争が起きてしまいました。
内科は、外科での治療や手術は副作用のリスクがあると反論し、外科は手術をしたほうが蝶子の為にも良いと異論を唱えるのでした。
蜂須賀からの絶え間ないプレッシャーが原因だと推測する鍬形。
蝶子に安静を提案する彼ですが、未知子はいつも通り患者のことを想ったうえで敢えて厳しく、「今の蝶子の病気は嘗めないほうがいい、心破裂で死ぬかもしれない危険な病気の可能性もある。」と忠告。
その日の夜、フィットネスジムで偶々、神部も利用していることを知った海老名(遠藤憲一)と加地秀樹(勝村政信)は、蝶子のことで迷惑を掛けたことを詫びます。
しかし、海老名と加地はお近づきの印に東帝大学病院のグッズや食事に誘いますが、それで厚労省からクレームが入りました。
蛭間は早速、加地と海老名を厳しく叱責し、圧力を掛けます。
一方、蝶子も肩身の狭い思いをしており、蜂須賀から「新しい広報室長候補を探している、君には”休暇”が必要だと思いましてね」と嫌味を言われ、ストレスを感じます。
しかし、蝶子は蜂須賀から与えられたミッションを遂行する為に、すぐ仕事復帰しようと心臓の痛みを堪えて奮闘。
蝶子が神部と不倫していると疑う神部の妻、久美子(川上麻衣子)が病室に怒鳴り込んできたのでした。
「玄関にも報道陣が押し掛けて大迷惑している、色仕掛けでうちの夫を誘惑したでしょう!この泥棒猫!」
怒鳴り込み、患者である蝶子を傷つけようとした久美子に、未知子は慌てて命を守るために止めました。
「出ていけ!この人患者、ここは病院でしょ」
久美子は悔し紛れに尻尾を巻いて出て行きました。
不倫疑惑はやがて確信に変わり、広報室長の不倫疑惑がネットに拡散。
その夜、晶は未知子から、たこつぼ心筋症は別名、ブロークンハート症候群と呼ばれていて、蝶子の心筋症の原因は、神部との恋愛関係のもつれなのではないかと疑われます。
同じ頃、鍬形は蝶子のスキャンダルをネタに、何か良からぬことを企んでいて、行きつけのキャバクラへ連絡していました。
病院に戻った彼は、神部が蝶子と別れの挨拶をしている姿を目撃。
蝶子が八羽化にメールをしたからです。
神部は蝶子と神部の様子に担当医であることから蝶子を気にかけていました。
「彼女はあなたとの関係にストレスを抱えています。あなたが・・病気の原因です。・・・彼女に心の傷を残さないように、上手に別れてください」
神部はその言葉に心動かされ、大勢のマスコミの前で、謝罪をすると思いきや、妻とはもう離婚したので、蝶子と結婚すると宣言。
「三国さんとの会食は接待ではなく私生活です、僕は彼女を愛しています」
「不倫を認めるってことですか?」と非難するマスコミ。
鍬形は海老名や加地ら医師たちに、神部と蝶子の為を想い、男としてけじめをつけてほしいと昨夜、忠告したことを話しました。
しかし、蝶子はブレイクハート症候群と呼ばれる、たこつぼ心筋症の症状が悪化。
未知子はこの危機を察知していて、未知子は慌てて蝶子の病室へ駆けつけて、手術室へ搬送。
たこつぼ心筋症は幸せに満たされている状態でも、その幸福感が興奮と関係して症状を引き起こすことがあるのです。
手術中に予想外の出血に苦戦する未知子や、未知子と同じ神原名医紹介所で働く博美、加地、海老名、研修医の蟻原(一ノ瀬颯)、矢島(上川周作)ら。
内科部長兼院長代理の蜂須賀は、未知子にインオペを指示しますが、未知子は手術を成功させました。
後日、神原晶は、内科部長の蜂須賀の右腕だった蝶子を救ったことをきっかけに、蛭間を分院長から「院長」に戻す条件を提示してきます。
蛭間はご満悦で、いつも通り、未知子と博美への請求書とメロンを受け取るのでした。
一方で蜂須賀は、最初から蝶子が、神部と結婚を前提とする目的で、わざと自分との会食光景を週刊誌に撮らせた上で騒動を起こしたと見抜きました。
厚労省のトップを手に入れることができる・・・だからこそ、ブレイクハート症候群から、神部の妻という地位を手に入れることができたので、ハッピーハート症候群に症状が変化していたのです。
蜂須賀は一度、広報室長の仕事を辞めると言って辞表を出した三国蝶子を認めます。
病院内を歩く蝶子と、仕事を終えて食事に行く未知子と、蛭間に未知子と博美の高額な給料の請求書とメロンを渡し終えた晶はばったり出くわします。
晶はそのことを元気になった蝶子に指摘するのですが、蝶子は今や自分の新たな環境に開き直っていて、自分が騒動をしたことを悪びれませんでした。
ドクターX2021 3話感想・みどころ
したたかで蝶が舞っていくように自由奔放かつ、自分の信念を曲げない蝶子(杉田かおる)の腹が据わっていて、めげないファイター精神に目を奪われました。
神部事務次官との会食や不倫疑惑が報道され、蜂須賀から「代わりはいくらでもいる」と依願退職の危機に遭い、当初はスキャンダルを起こしたとはいえ、それでたこつぼ心筋症となった蝶子は不憫に思えてなりませんでした。
ところが、今回のスキャンダルを自分から週刊誌にリークして、神部との結婚に繋がり、厚労省トップの妻となる策略を練っていたとは・・・どこまでも恐ろしい鉄の女ですね。
未知子は蝶子の病気と心に寄り添ったのは何だったのでしょうか。
無事、未知子のおかげで蝶子が助かったり、神部と両想いになれた挙句、結婚し、新しい幸せを手に入れることができた蝶子の人間的な強さや、神戸の妻、久美子から「泥棒猫」と罵られようが、めげないメンタルが凄まじかったですね、私なら無理だ。
蜂須賀の絶対的権力と圧力が、蝶子の立場を徹底して追い込むかと思いきや、形勢逆転。
たこつぼ心筋症が別名、ハートブレイク症候群と呼ばれていたり、幸福度が高まる出来事が起こると心臓に影響して、ハッピーハート症候群。
ドクターXでは様々な病気が紹介されますが、恋は盲目というテーマが今回の病気の原因とは少しユーモラスな展開ですね。
パワハラが原因かと思いきや、本当の原因は恋の病なんて(笑)。
蝶子は女性として、少々、面倒くさい女性という印象でしたが、未知子とはまた全然違う心の強さを持つ蝶子の今後の動向が気になる3話でした。