ダブルチート6話~偽りの警察官~あらすじネタバレ
捜査二課長、岩合(伊藤淳史)、第六係、宮部ひかり(内田理央)、第六係長、堀北(梶原善)、統括主任、山本寛太(結木滉星)は、「K」と名乗る人物を調べることを合作。
Kが詐欺でだまし取って取り返した、1500万円を銀行で換金した、工場勤務の親子。
彼らは、「K」こと、多家良啓介(向井理)のおかげで、生活がどうにか安定していました。
矢柴(荒川良々)は、ヤマガミ(鈴木浩介)と仕事をしていた人物を突き止めます。
その男はかつて詐欺師でしたが、娘が詐欺被害に遭ったことから更生していた者でした。
現在、台湾を舞台に詐欺をしている千堂(前川泰之)の存在にたどり着きました。
投資会社社長を名乗って高配当を保証するという投資話で30人以上を騙し、約4億円を巻き上げてきていました。
一口100万円で月利4割がもらえる、特別会員になれば月利5割がもらえると被害者を信用させていました。
なにかトラブルがあれば自分も被害者を装い、メディアの注目を浴びてトンズラ。
被害者は30人を越えました。
「俺はなんとか金を取り戻したい。ムショにいた頃にお世話になった人がいる。その娘さん家族が有り金を全部奪われた。」
「取り戻すには4億か?」
事情を知った多家良(向井理)は、投資資金を取り戻し、ヤマガミの情報を手に入れるラメ、早速動き出します。
その頃、山本とひかりがKが立ち上げたペーパーカンパニーを訪問。
裏では捜査二課が、Kについて暴こうと、ひかり(内田理央)などが動いていました。
「手掛かりは小切手だけです。元銀行員の意見を」
「小切手帳を購入できる手続きをするのが通常です。その手順で手掛かりがあるかもしれません。」
その頃、千堂は、多家良と対面していました。
「失礼。台北興行顧問弁護士、片岡と申します。」
「当資金を持ち逃げしたブローカーは見つかりました?」
「いえ」
「今回我々も詐欺の片棒を担いでいると思われています。」
「申し訳ない」
「この状況をこのまま放置することができません。今やらねばならないことは失った信用を取り戻す事。私たちは力を合わせるべきではないでしょうか。」
「力を合わせる?」
「さらなる事業拡大を考えています。」
「品種改良」
「稚貝から育てて4年かかっていました。新たな方法で3年で貝を育てられます。御社の為に特別枠を設けました。1億投資していただければ、利益も出て被害者への保証も得られます。」
「あの今の話を中国語でお願いできますか?まさか台湾企業のかたができないことはありませんよね?」
多家良はすぐ中国語で対応。
「試すような真似をして済みません」
「祖父が台湾で向こうで暮らしていた時期がありました」
「投資の話しはまた改めて。」
「これはお近づきのしるしに…」
多家良は千堂に真珠をプレゼントします。
山本とひかりは、多家良の偽名、桐島一郎という男の指示で、小切手の口座を開設に協力した男と接触。
千堂は、秘書に頼み、リン・チーリンという名前で名が知れている多家良を特定。
多家良からもらった真珠も本物だとわかりました。
「片岡さん、リン社長に今後の事業内容をお伺いしたいのですが…」
「かしこまりました。社長に伝えておきます。」
千堂はすっかり「リン社長」のことを鵜呑みにし、多家良を信用していました。
救済支援事業団の口座を開設した「桐島一郎」を名乗る、多家良の周辺を調べようとする、ひかりと山本。
「捜査を続けて下さい」と岩合はひかりと山本に指示。
その夜、また矢柴の元にいる多家良。
「社長の件、どうするんだよ。相手は随分強気だね。」
「社長と話がしたいならさせてやる。心配ない4億はきっちり取り戻す。」
翌日。
社長のリン・チーリンを名乗る男がワイプに映りました。
千堂は挨拶をし、多家良が中国語で訳します。
「品種改良したアコヤ貝は申請されました。2年で事業が実現する計画を話してください。」
「新規顧客の囲い込みもでき、滞る不安もありません。不安があるなら投資を断っても構いません。千堂社長には我々と日本を結ぶ架け橋になっていただきたい。」
「片岡さん実を言うとあなたを疑っていました。リン社長とは仕事のパートナーとして付き合いたい。」
そこへ、一人の男性が怒って駆け込んできました。
弁護士の山内(モロ師岡)は、千堂を詐欺師だと批判。
被害者の会の人たちの署名もとりました。
「弁護士の山内です。この男は詐欺師です。ここに署名してくれた人たちがなによりの証拠です。」
「被害者の会…裁判を起こすのか?」
「覚悟を決めていただきたい。」
「裁判には物的証拠が必要になります。恥をかくのはそちらですよ。」
「勝算になりませんよ。」
「警察を呼んでください。」
「では近いうちに…」
ひかりと山本寛太は、桐島の口座を開いた高橋という男を特定。
振り込みで10万を受け取り、桐島から口座開設の手続きはネットを介してのやりとりでした。
矢柴の家にて、リンが中国語しか話せない、千堂が中国語を話せないことを利用し、千堂が理事長だと偽りました。
台湾とシンガポールを連携したプロバイダー特定に苦悩する、ひかりと山本。
ひかりは内部に内通者がいることを疑いました。
「もしかしたら内部にKとかかわりがあるものが…」
「素晴らしい考察ですね。通常の第6係の仕事に戻ってください。」
「主任、Kは悪い人では思えないです。」
「課長は私達を捜査から外しました。課長は警察に裏切り者がいるなんて信じたくないんですよ。俺だって、警察の中に裏切り者がいるなんて信じたくない。」
後日。
山内は警察に千堂の事を通報したと伝えてきました。
テレビでは千堂の詐欺疑惑が報道されています。
「もしもし、弁護士の山内です。あなたを警察に通報しました。」
「もしもし?…クソ!…あっ!片岡さん!」
「ニュースを見て飛んできました。今の状態だと千堂さんは会社のお金を使えません。そこで、我々に4億投資したことにしてください。実際に投資するのは1億。経費は発生しません。あなたの弁護もお引き受けします。」
片岡として、現れた多家良。
山内を訴える訴訟の準備を千堂にさせました。
その夜、多家良と矢柴の元に、藤山が来ました。
藤山は、「弁護士の山内」です。
かつて多家良に逮捕された元詐欺師で、矢柴が話していた、娘が詐欺被害に遭った男でした。
「更生した詐欺師に詐欺をやらせちゃダメだろ。」
「多家良さんに逮捕していただけて更生することができました。」
「これで最後だ。相手が誰であれ、詐欺をやるのはこれで最後だ。思う存分、楽しませてもらいました。本当に有難う御座いました。」
「こちらこそ有難う御座いました。」
矢柴と藤野はその後、飲みに行くことに。
警察では、堀北が千堂の裏帳簿とKのつながりを特定してしまいました。
千堂の会社にて。
「来月にアパートの契約がしたい。宜しく頼む。」
引っ越しの相談をしていると、片岡を名乗る多家良が。
「片岡さん、なぜここに。」
「千堂さん、お前は4億を取り戻せない。俺達に騙されたんだ。あんたのことは警察に通報した。」
「お前は弁護士じゃなかったのか!ふざけんじゃねぇぞ。」
「質問するのは俺だ!俺の質問に答えろ。」
「ヤマガミか?お前、ヤマガミの仲間か?」
「ああよくわかったな。」
「頼む、許してくれ…あの人の仕事を奪うつもりはなかった」
「お前どこまで知ってる?」
「頼む…本当になんにも、何も知らないんだ。」
「千堂、よく考えて答えろ。知っていることを話せ…言え。」
「SORALAB…俺が知っているのはそれだけだ。」
千堂を床に押さえつけていた多家良は彼を解放して立ち去りました。
しかし、千堂は精神的に追い詰められ、ヤマガミの名前を多家良から聞いて飛び降りてしまいました。
ひかりは千堂の飛び降りを知って後ずさる多家良を目撃。
「多家良さんどうして?」
警視庁第六係では、Kと千堂の関係に特定し、Kはヤマガミのことを追っていること、それ以外に別の目的があるのではないかと睨む、堀北。
熊谷という2年前、堀北が逮捕した男を再逮捕。
「かつて俺は2年前、お前とヤマガミ逮捕した。話してもらうぞ、ヤマガミのことを。」
多家良と矢柴はSORALABを検索し、「神野優」と名乗る、ヤマガミ(鈴木浩介)にたどり着きました。
ダブルチート6話~偽りの警察官~感想・みどころ
ヤマガミという男がいかに詐欺師たちから恐れられている存在かが伝わりましたね。
今回、引っかけた詐欺師の千堂も、中国人社長のいる多家良が演じた「片岡」にあれよあれよと騙されていきました。
多家良って口が上手いですよね。
千堂が弁護士の山内を名乗る藤山から、警察に訴えられることで焦り、多家良に助けを求めた慌てぶりは笑えました。
最初から、元詐欺師の藤山(モロ師岡)と矢柴と多家良の最強タッグは爽快でした。
一方で、ひかりと山本が多家良が詐欺師の時に使う名前「K」の正体を本格的に追っているところが、歯がゆいですね。
多家良はハイリスクが付きまといながら、Kとしてヤマガミに着々と近づいていきました。
ようやく、ヤマガミが神野優という名前で、企業の代表取締役社長をしている、「SORALAB」にたどり着いた、多家良と矢柴。
ヤマガミ怯えて、命を絶ってしまった千堂の後味の悪い行動が、多家良にとっては後ろめたい過去になってしまいましたね。
多家良は、ひかりたち警察の捜査をうまくかわしながら、ヤマガミの元に出向き、恋人の麻美と再会をすることを期待したい6話でした。