ファイトソング7話あらすじネタバレ
ずっと抱えていた自身の病気のことを打ち明けようと決意した花枝(清原果耶)でしたが、いざ帰ってくると皆が勢揃いして楽しそうに過ごしている姿に直面し、及び腰になってしまいます。
花枝の様子をいち早く察した児童養護施設の施設長で、花枝の保護者的存在の直美(稲森いずみ)は、「みんなに言いたくて話したくてもできないことを言おうとして帰ってきたんじゃない?」と静かに追求。
花枝は仲間たちに気を遣って明るく振舞いますが、自分の動揺をうまく隠し切れません。
思わず、施設の中の部屋に慌てて閉じこもる花枝。
「なんなんこれ?どうしたらいいかな あはは」
部屋まで追いかけてきた直美や凛(藤原さくら)、慎吾らは明るく振舞い続ける花枝を尚更心配します。
思わずカンフーポーズをとって自己防衛した様子を「終わった無駄な抵抗」と厳しく諭す直美。
観念して漸く重い口を開くのでした。
事故に遭った時、けがをしたその時に発病した両耳の聴神経腫瘍の診断を受けたこと、手術を2月にするけれど、両耳が聞こえなくなることや生死にかかわることをゆっくり告げます。
「直美さん、病院から誰か話を連れてくる件で付き添ってもらえますか?」
「わかった、行く。それでずっと黙っていることができなくなったんだね。先生に言われなかったらずっと皆に言わないつもりだったの?」
「分かってる、100%間違っていると思うしこんなふうに言うと皆に失礼だと思うし、嫌なことから逃げていることもわかっている。でも逃げたかったんだよ、考えたくなかった。もう無理とも考えても無駄と思ったこともあった。言いたくなかったてゆうかさ、言うとさ、口にしたらイヤな現実が戻ってくるような気がしたし、みんなに可哀そうって思われるのもイヤで・・・ごめんなさい、なんか色々間違っています。間違ってわがままで済みません・・・私の恋の取り組みに協力してください」
「そっか、正しいことばかりじゃいられないよな、人間」と迫(戸次重幸)。
「そうだね・・・わかった。前だけ向こう・・・頑張ろう」と直美。
「なんか謎が解けた気分だ、色々。あの人は知っているの?芦田さん」と凛。
「知らない。芦田さんとの関係は手術が終わるまでだから・・・言うつもりもない、言わないで私の思い出にする。良いことだと思っているんだ、耳のことがあってから私にとっての良いこと。事故に遭って空手できなくなって、耳の病気をしても、芦田さんと出会えたことは奇跡なんだ。芦田さんの気持ち分かるんだ。私と同じように何をどうしたらいいか分からなくて、恋をしたら抜け出せるって言われたら、そんなことあり得ないと思うなら、誰かがそういうならやってみたいよ。それで芦田さんが曲を作れるようになったら、つらい現実に勝つことができるんじゃないか。だから言わないんだ」
慎吾(菊池風磨)や凛(藤原さくら)、穂香(莉子)、迫(戸次重幸)らは、花枝がずっと抱えてきた彼女の耳の病気のことを初めて知り、花枝を温かくサポートすることに。
花枝に黙っていたことへの罰ゲームを課そうと花枝を茶化して笑わせる一同。
一方、花枝の様子を気にかける芦田(間宮祥太朗)は花枝が育ち、今も住居としている児童養護施設「あさひ学園」を訪ねます。
するとそこには、みんなにカミングアウトをしたことで、”罰ゲーム”の一環で、節分の恰好をして庭掃除をする花枝の姿がありました。
花枝の節分の格好を可愛いと思う芦田は、実家から送られてきた食材を届けに来たのです。
慎吾と凛は、花枝が芦田と行う「恋の取り組み」に、花枝の耳が聞こえるうちにやりたいことが詰まっていることを知ってからは、少しでも協力しようと盛り上がり、食材を届けに来た芦田も巻き込んで、鍋パーティを開催。
初めて訪れた花枝の部屋に緊張する芦田。
慎吾と花枝、凛、芦田はビールと鍋を囲み大盛り上がり。
芦田へのライバル心をむき出しにする慎吾は、トランプや腕相撲などありとあらゆる勝負を仕掛け、男同士のしょうもないバトルがぼっ発。
楽しい時間を過ごす一方で、芦田は花枝、慎吾、凛の幼馴染同士の温かい友情を羨ましがっていました。
「なんかいいっすね、幼馴染の関係」
「子供の時からずっと一緒に住んでいるんですよ。今でもお風呂も一緒で」と冗談を言う慎吾。
直美もユーモアたっぷりに芦田に挨拶をし、彼を品定め。
子供達と共に洗濯物を干している迫に、芦田が良い人で安心したと告げるのでした。
その頃、花枝の部屋では、慎吾と芦田がトランプで勝負し、腕相撲で負けた芦田は負けず嫌いで悔しがる一面を見せ、花枝と凛は大笑い。
凛と慎吾が後片付けをしている間、花枝と芦田は部屋でファーストキスをします。
キスをした後、お互い遠慮がちにキスできたことをお礼を言い合うのでした。
花枝がその後、ジムへ行く芦田を送ろうとするのですが、1人で花枝が自分を送って帰るのも難なので、自分も花枝を自宅である直美の施設まで送ると言う芦田。
「芦田さんが笑っているところや口癖も好き」
手を繋ぐ2人は楽しい今だけの時間を味わうのでした。
帰宅した芦田は、鳥丸薫(東啓介)から早々、文句を言われます。
芦田の実家から食材が届くのを知っていた薫は、毎年集まって鍋をするのに、花枝の家で食材を使ったことを怒っていたのでした。
「感じ悪・・・付き合い悪いよな。春樹」
そこへ弓子(栗山千明)も来て状況を察知。
弓子は春樹に、小さなラジオ番組で、「一発屋」としてゲスト出演をする仕事のチラシを持って着ました。
春樹はぜひ、挑戦するために受けさせてほしいと弓子に頼むのでした。
翌日。
花枝は直美と共に病院へ。
医師の立石(橋本じゅん)を学生時代の初恋相手の「しょうへいくん」と間違えた直美。
以降は、真剣に話し合い、花枝と立石は真剣に花枝の聴覚神経腫瘍について理解を深めるのでした。
花枝はその後、直美、凛、慎吾に寿司を奢ります。
帰宅後、花枝は穂香(莉子)に自分の病気のことを直美に話してくれたことに感謝するのでした。
ハウスクリーニングの仕事へ出かけ、クライアントの葉子(石田ひかり)にみんなに打ち明けたことを話します。
葉子を見ていて、病気を前向きに受け入れる元気やきっかけをもらえたことに感謝していることを告げた花枝。
葉子は思わず花枝の素直で優しい性格とまっすぐ前を向いている成長した姿になにかを感じて、母のように抱き締めるのでした。
花枝は仕事へ行く前に芦田のラジオ出演の情報をメールで知り、行きたさを募らせました。
その後、仕事終わりに慎吾に協力してもらい、なんとかラジオ収録現場へ。
芦田は花枝の名前を伏せたうえで、弱小バンドを薫や他のメンバーと作り、短期間で解散したけれど、唯一のヒット曲「スタートライン」が好きな女の子と出会えたことや、今、新曲作っていること、一発屋になれて良かった、次は二発屋になろうと思うと精いっぱい話しました。
その様子を見守る花枝。
花枝の笑顔や存在で、無事ラジオ収録で話す勇気が出た芦田。
仕込みで用意されたギターを奏でて「スタートライン」を聞く花枝。
しかし、耳鳴りが遅い、倒れそうになる花枝を思わず抱きとめる慎吾。
聴覚神経腫の症状が、花枝の幸せな時間に少しずつ忍び寄っているサインでした。
次週、花枝はとうとう手術の日を迎えようとしていました。
そして、芦田に衝撃的の一言を告げ・・・来週も待ちきれません。
ファイトソング7話感想・みどころ
耳のことを「家族」である直美や凛、慎吾、迫に伝えることができて一歩前進した花枝の姿に感動しました。
花枝がみんなを悲しませないように明るく振舞うけど、涙を堪えている様子は慎吾たちにはお見通し。
特に、花枝が病気で実母を亡くし、家族が一家離散して以降、養護施設で花枝をずっと見守ってきた直美の「終わった?無駄な抵抗」の一言は母そのものでしたね。
ハウスクリーニングで働き、社会性と持ち前の根性の中にある繊細な部分をうまく生かして突き進む花枝の背中をさらに押している気がしました。
花枝が根性なしではないことをわかっているからこそ、そんな言葉が直美の口から自然とこぼれるのかもしれませんね。
話し合える存在が身近にいることって我が家に帰ってきたような感覚があるなぁ。
花枝と凛と慎吾と芦田が鍋パーティをして、賑やかに笑ったりトランプしたりする姿は、このコロナ禍で少しでも視聴者が笑顔になれるような場面でした。
花枝のカミングアウトは本当に一言一言、不器用ながら言葉を選んでいるのと、まだ20代前半の若者の口から紡がれる経験不足の拙い表現があって、愛おしさがあると思いました。
特に、「色々間違っているし、わがままで済みません」というところが。
花枝を娘同然に厳しくも温かく見守る直美や、友達であり、少し花枝より年上なこともあって、時には姉と兄のような存在の凛と慎吾、父親のように気軽に頼れる迫。
花枝の周りには花が咲くように優しい世界で溢れていると感じました。
芦田と花枝がついにファーストキスできた瞬間は甘酸っぱくて、初めて女の子の家に足を踏み入れた芦田の緊張感が伝わります。
花枝と芦田の「恋愛1年生」ぶりが本当に本当に可愛すぎる!
それに、花枝が芦田を送っているときに言っていたけど、芦田が笑っているところが好きって気持ち共感です。
芦田って本当に優しすぎて、一緒にいると笑顔が増えそうですよね!家事や育児も協力的になってくれそうな印象です。
間宮祥太朗さんが演じる役のなかでこれまでにない温厚で言葉足らずだけど、女の子を傷つけないポリシーをしっかり持った人で、彼がゆくゆくは、花枝の旦那さんになれたらいいなあ。
芦田も弓子や薫の支えもあって、「一発屋」だからこそ、愛する花枝の存在もあって彼もまた花枝とは違った面で自分の殻を破れている姿が人間的にかっこよかったです。
ラジオ出演時も、一発屋じゃなくて二発屋になりたいとか、花枝の名前を伏せたうえで花枝と出会えたことが音楽に改めて向き合う芦田春樹という人を作っているなと思いました。
葉子の存在が今日もまた泣かせにかかりますね!優しい涙ですよ。
本当におおらかでどんなことも「あのね、葉子さん」って話したくなるような石田ひかりさんのオーラ最高です。
こんな人格の良い人がいたらきっと花枝のように、気丈に振舞いすぎて一人で抱え込んでジレンマを感じる子供たちが救われそう。
終盤は花枝が慎吾の車で送ってもらって、芦田のラジオ収録現場に着いて、花枝を奮い立たせてくれた代表曲「スタートライン」をまた聴けたと思っていたのに・・・!
歌の途中で倒れる花枝が可哀そうで切なかった。
慎吾が傾く体を支えた様子もステキでした。
慎吾って咄嗟に誰かを想って行動を起こせる優しさが滲み出ていますよね。
次週、とうとう耳の手術を受ける花枝だけど、優しすぎる芦田だからこそ、彼には病気のことを告げずに重大決意をするのでお見逃しなく。