合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~1話あらすじネタバレ
明晰な頭脳と行動力を併せ持つ、上水流涼子(天海祐希)。
上水流涼子は、過去に男性を押し倒して何度も殴りつける傷害罪で交流されていました。
所長の慶介にも見放され、人もどんどん離れていきました。
過去に多くの事件を担当する敏腕弁護士でしたが、ある傷害事件をきっかけに弁護士資格をはく奪されました。
顧問弁護士を務めていた総合商社、諫門グループの社長、諫門慶介(仲村トオル)も彼女を解雇。
そして、10か月後は、神崎恭一郎のキャディや中国人マッサージ師のふりをして潜入捜査。
神崎の企業の創立60周年パーティーに、参加すると、参加者の男(温水洋一)に追いかけられた、涼子。
涼子は狙われている隙に、彼に精力剤を仕掛けて、見事に成功。
神崎は妻以外の女性をホテルに誘い込んで、速攻、情事に挑みました。
ミッション成功し、神崎が所有する2000万円をゲットできると微笑み、乾杯する2人。
事件が解決する数日前のことー。
IQ140の相棒、貴山伸彦(松下洸平)と共に、自身が立ち上げた「探偵事務所上水流エージェンシー」で探偵業をしている、涼子。
好物の辛い鍋を食べ、朝を迎える、涼子に、辛い物が嫌いな伸彦は顔を顰めます。
そんなある日、事務所に、不動産ブローカーの神崎恭一郎(高嶋政伸)について、。
彼から2000万円を取り戻してほしいという女性、松下祥子が来訪。
神崎は2年前に、松下夫妻が所有する土地と工場を汚いやり口で奪い、夫の昭二を自死に追い込んでいたのです。
契約書にはギリギリ詐欺に当たらないように工作されていました。
契約上、何も取り合ってもらえなかった、祥子。
「松下さん、うちは殺しと傷害はNGなんですよ。ちなみにうち、ご依頼料で200万円、別途料金も発生しますがそれでもよろしいですか?」
「夫の無念を晴らす覚悟で…」と、大金を提示する、祥子。
その覚悟を受け入れた涼子は、祥子に、事務所を紹介した顔馴染みの元刑事、丹波勝利(丸山智己)の協力を求めます。
昭和の刑事論を持ちながらも熱心で、松下祥子に上水流のところへ行くよう、促したのでした。
貴山と共に神崎の身辺調査にあたりました。
神崎恭一郎、秘書の橘亜里沙は愛人、妻は朱美(戸田菜穂)、一人息子の克也は喘息があり、引きこもり。
2年前にバブルの頃にやっていた怪しい事業、地上げ、闇金、密輸などトラブルメーカー。
秘書の橘亜里沙をはじめ、複数の愛人を囲う遊び人でした。
神崎ソリューションに訪問し、亜里沙との信頼を築かせようと、貴山に音声通信機で指示しながら、PR投資ファウンドの鯨井のふりをさせました。
ところが、鯨井の存在など知らないと言って、追い返そうとする神崎。
そこで、頭脳を活かし、暗号資産やビットコインを活かしたビジネスを提案。
そして自分を投資家だと思い込ませることに成功。
暗号資産のチャートのフェイク画像も事前に準備していた貴山。
帰宅後、祥子の狙い通りに、GPSを神崎の部屋に仕掛けました。
キャディやマッサージ師に成りすましながら、涼子は神崎の妻の行動を尾行。
ヨガ教室や、書店でリラックスするなど生活し、神崎はモラルハラスメント気質で、妻子は自分のおかげで生活ができていると思い込んでいます。
そこで、ターゲットを神崎の妻、朱美に変更。
貴山の友人で歌舞伎町の若きリーダー、有田浩次(中川大輔)に頼んで、ありえない方法をとります。
朱美にヨガ講師、ヒミコを名乗り、潜入。
貴山や、有田もヨガ教室の生徒役になりすまし、神崎の好きな小説の話題で心を掴みます。
涼子が家庭の鬱屈により、心を人と通い合わせたいと願っている内面も分析。
ヒミコとして、占いがよく当たるとさらに話題を作り、神崎のプライベートを言い当てる、涼子。
東南の方角に行くと、しばらくして、探していた作品に出会えたと喜ぶ朱美。
息子の克也が体が弱くて、引きこもりが加速し、パンやカップラーメンばかりで、自分が作ったものは一切食べない状況。
その件で、食生活が不安定だと心配していました。
さらに夫には、母親である朱美に原因があると責め立てる、神崎恭一郎。
克也の引きこもりのさらなる原因は、学校での裏サイト。
今までいろんな料理を息子に出しても食べてくれないと悩む、朱美に高級なお皿を渡しました。
カレーが良いんじゃないかと提案し、カレーは何度も作って失敗したと自信がない、朱美。
しかし、涼子の秘伝のレシピを伝授すると、克也が料理を食べてくれました。
「お母さん、おかわり」と朱美に言った克也。
お皿は200万円すると涼子が言っても、朱美は息子の変化と涼子をすっかり信用してしまい、購入する気満々でした。
次に、彼女に壷を買わせようと高級な壷を探すよう、貴山に指示する、涼子。
克也のことで高級な皿や壷を買ってしまう朱美の通帳の使い込みが恭一郎にばれてしまいます。
皿を割った恭一郎は朱美を失望させると、朱美を騙した主を突き止めると躍起になる、神崎。
息子の克也よりも朱美に皿を売りつけた人物を探り出すと、神崎は朱美を所有の納屋に閉じ込めて、貴山を拉致。
連れ去ったのは、神崎。
臓器ブローカーが来て、貴山の内臓を奪おうと目論む、神崎。
「俺をなめた報いを受けてもらう」
その頃、自宅で具合の悪い克也が寝込んでいるなか、閉じ込められた朱美は夜に失望していました。
そこで、ショベルカーに乗った、涼子が納屋を壊し、朱美を救出。
朱美に正体を名乗った涼子。
その頃、貴山は自分の正体を見抜きつつ、克也がカレーを食べたからくりは解明できたかを神崎に問います。
克也が食べた理由はレシピ。
引きこもる前、野球部に入り、仲間と学校付近の食堂で食べていたカレーの味だったからでした。
「克也くん、きっと食べて楽しかったことを思い出したからですよ。あなたが2年前にクルーザーの事故を起こし、彼はいじめに遭うようになって、父親であるあなたに絡めた誹謗中傷がありました。あなたのせいですよ。」
「ネットの書き込みぐらいで弱い彼奴が悪いんだよ」
「そういった時代錯誤な考えが奥さんと息子さんをどれだけ苦しめたかわかっているのか…家族は自分の所有物じゃないんだよ。僕は克也くんの気持ちがわかる。家族がどれだけ大切か…」
そして駆け付けた涼子は朱美を家に向かわせ、朱美は何とか克也の元へ。
克也に対して、これからは親子2人きりで暮らそうと踏み出しました。
自分の正体を神崎に明かした涼子は、彼の悪事を暴き、「お金を動かす力はあっても人の気持ちを理解する頭はないようね」
そして、朱美がお皿の価値がないことをわかっていながら、買ったのは朱美が孤独だったからだと突きつけます。
さらに、依頼人の祥子夫婦の工場を奪い、祥子の夫を自死に追いやり、心の傷を負わせた重罪を伝えました。
離婚すると、神崎の財産をほとんど朱美に持っていかれる条件書類を付きつけました。
離婚届に証明すれば、破棄するとのこと。
「財産を持っていかれても、隠し財産があるはずよね。逮捕されても問題ないはずでしょ?」
離婚届にサインをさせました。
そして後日、約束の2000万円とプラスした料金を祥子に。
神崎の妻から財産分与の10パーセントをもらったことで、祥子と夫の工場のお金が戻ってきました。
涼子は丹波に涼子自身が人を殴ったことで捕まった真実を調べてほしいと裏で頼んでいました。
総合商社諫間グループの社長にして、涼子の元上司、諫間慶介の一人娘、久実(白石聖)が誘拐された連絡を受けた涼子。
彼の依頼に次回、応じることになります。
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~1話感想・みどころ
「面白くなってきたじゃない!」。
緊急取調室のような依頼人の背景や深層心理を突き、真実を明るみにする上水流涼子の潔さと熱い心に感動しました。
今回のターゲットは、高嶋政伸さん。
視社を苛々させるほどのモラハラ夫で、涼子が言うような「屑人間」。
工場を夫婦から奪い、家族を支配的にコントロールするまさに暴君そのもの。
なんの変哲もないお皿を購入するほど、切羽詰まっていて孤独を抱えていた朱美の心まで救った、涼子は見ていてもっと追いかけたくなりました。
朱美や克也の心を思い、拉致されても神崎を批判する、貴山の優しさと正論に共感。
部活で食べたカレーと同じ味のレシピを作った料理の才能も素敵でした。
当初は高額な成功報酬を要求するものの、祥子から一切お金を奪わず、むしろ神崎から取り戻した2000万円とプラスアルファで、彼女にお金を渡す涼子の潔さが印象的な1話でした。