合理的にあり得ない~探偵~4話あらすじネタバレ
帝都大学病院から出てきた貴山は、父、勇作が入院していました。
それを知る涼子は、意識不明のままの勇作の容態を気に掛けます。
何らかの事件に巻き込まれ、今に至る、勇作。
ある日、久実(白石聖)が事務所のクローゼットで有名美容クリニックのナース服を発見します。
久実は楽し気に制服を着て全然、気にしません。
貴山(松下洸平)の話では、記念すべき最初の依頼で使った衣装だというが、涼子(天海祐希)からすると思い出したくない過去のようです。
「最初ってどんな仕事でしたか?最初の仕事のことを話すのも経営者の義務だと思います。」と、久実。
8カ月前、歌舞伎町にてー。
涼子は今の「上水流エージェンシー」を設立。
刑事の丹波は弁護士資格をはく奪された涼子を信じ、彼女が「白」だと理解していました。
8カ月前、丹波(丸山智己)は手柄をくれる代わりに、仕事を持ってくると約束。
なかなか仕事が来ず、後輩が涼子の元へ、弁護士時代の後輩が一人の女性を連れてきました。
彼女の名は、西田真紀(市川由衣)。
結婚をきっかけに、額にある痣を消そうとメディアでも話題の美容家、相原樹里亜(水野美紀)が院長を務めるマジェスティックビューティーラボで施術を受けた、真紀。
半年後、一度消えた痣がみるみるひどくなっているという現状。
薬品を患部に塗られ、レーザー治療を受けました。
しかし、カルテに問題はなく、クリニックには責任がないと言われたのです。
また、治療が原因と立証することが不可能で警察にも頼れない状況。
涼子も思わず絶句するそのひどい痣を元に戻すには、海外で請求するしかなく、真希はそのために必要な費用を樹里亜から奪いたいとのこと。
真紀の痣を見た涼子は、依頼達成料金の200万円をのちに返金すれば大丈夫とフォロー。
依頼を引き受けた涼子は、豪華なクリニックに乗り込みます。
2時間も涼子を待たせた挙句、患者のカウンセリングが長引いたと言い訳する、樹里亜。
しかし、そう言いながら会食相手にベタベタ甘えるのでした。
樹里亜は弁護士資格を失った涼子をあざ笑い、挙句、元犯罪者呼ばわりする始末。
法律違反に繋がると指摘するものの、樹里亜は「おだまり!」と一喝。
出足からつまずく涼子ですが、やがて樹里亜が若くてイケメンの秘書を探していることが判明。
すると、矢先、道端で猫を探している一人の青年に出会いました。
それこそが、貴山でした。
猫の毛だらけになったスーツを買い取ってほしいと言う、涼子。
冴えない見た目ですが、目鼻立ちが整っている貴山に目を付け、「ジャケット代」として、着替えさせ、彼に樹里亜の秘書としての潜入捜査を依頼したのでした。
イケメンへと変身した彼は、涼子の想像をはるかに超える頭脳の持ち主で、語学堪能で、ルービックキューブも得意。
最終テストでは、樹里亜から自分を口説くように言われました。
ここで、言葉を詰まらせる貴山。
しかし、彼は女性に奥手でなかなかうまくいきません。
ですが、初々しさに惹かれたと樹里亜から電話があり、秘書になる事に成功します。
勤務初日。
貴山が何か仕事で手伝おうと樹里亜に話しかけました。
自分の好きな存在を傍に置いて眺めたいから十分、役に立っていると言う、樹里亜。
久実にせがまれて続きを話す、涼子。
真紀は今回の件で結婚が破断になってしまいました。
「私、青森出身で東京の幼馴染と婚約していて、でも…」
「真紀、結婚はやめにしねぇか?」
その原因は、真紀の顔の痣が原因でした。
さとし(小久保寿人)と連絡が取れなくなり、失意喪失の、真紀。
「当たり前ですよね…こんな顔の奥さん、人に見られたくないですよね。」
泣き崩れる、真紀に寄り添う、涼子。
「必ずあの女からお金を取り戻しましょう!」
貴山は樹里亜が薬品名や美容機器名の書かれた「黒革の手帖」を持っている事に気づきます。
金庫に厳重に普段は管理しているとのこと。
そこで、涼子は貴山と樹里亜を泥酔させて金庫の鍵を奪う作戦を考えます。
浩次(中川大輔)の協力の元、浩次の仲間が作った架空のホストクラブへ。
普段はその店は、SMクラブとして営業している店を改造。
涼子は店の常連客のふりをして、酒を飲みながら樹里亜と対立。
「あんたさ証拠あるの?どうせないんでしょ。ド貧乏の元犯罪者が」
樹里亜は挑発して、涼子にシャンパンをかけ、お返しに涼子もやり返しました。
「あんたのどこが美の魔法使いよ…そんな下品なの味方して…」
「絶対許さない!この女ぶちのめしてからね!」
テキーラを飲ませて対決し、どうにか鍵をこっそり取り戻すことに成功した涼子。
「臨時ボーナス出すから、家族サービスでもして今日は帰りなさいよ」
医院長のふりをして、貴山に書類の整理を頼まれた事にし、臨時ボーナスを出すと言って、警備員を誤魔化しました。
その頃、厳重な金庫を破る2人。
他のホストのふりをして、浩次の仲間は何とか引き留めようとしますが、樹里亜はタクシーに乗って自宅兼クリニックへ帰宅。
泥酔して頭痛と胃もたれを感じる彼女が着くと、清掃員に扮した涼子が。
行く手を邪魔する涼子と、何とか金庫を破って、機密データを写メする、貴山。
貴山は何とか間に合い、部屋を綺麗にしました。
とうとう、証拠を見つけ、樹里亜と直接、対立すること。
痣の除去の患者、新薬のラバンを使用。
日本では無認可の強力な薬で現地では使われているものの、ラバンが使用されたことが真紀のカルテには記載しない。
使うと肌が荒れるハイリスクがあります。
業務上過失致傷罪に該当。
そこで、涼子は樹里亜を告訴ではなく、写真を買い取りたい、依頼人、西田真紀の顔を元に戻したい、2000万円を返すことを樹里亜に提示。
しかし、「L」じゃなくて、数字の1を使ったとしらを切る樹里亜。
「私のメモじゃなくて実物の薬を見せてみな。あんたさ元弁護士だったでしょ?物的証拠がなくて裁判に勝てるの?あんた如きじゃ一生私に勝てないの」
実物の薬はとっくに破棄している樹里亜に勝ち目がないという、涼子。
そこで、涼子はホストクラブにいる際に、樹里亜のネックレスをレプリカとすり替えました。
そして、本物の樹里亜の2000万円のネックレスを真紀に報酬代わりに渡すことに。
夕方、貴山を上水流エージェンシーで雇うことにした、涼子。
久実は素直すぎて感動。
しかし、真紀は樹里亜から窃盗したネックレスを渡す前に、結婚予定日に自死。
久実は思わず言葉を失いました。
しかし予想外にも、樹里亜が今度は依頼人として、涼子を頼ってきました。
涼子の勤める上水流エージェンシーを貧乏くさいと毒づく変わらない、樹里亜。
しかし、彼女は次の瞬間、弱気な本音と訪問した理由を告げました。
「助けて…怪しい脅迫状をもらっていて、私、殺されそうなの」
涼子はわけを聞いて、依頼を引き受けることにしました。
合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~4話感想・みどころ
今回のゲストは、水野美紀さん。
「奪い愛」シリーズでの妖しくてミステリアスな経営者、桜役や、「にじいろカルテ」での優しいシングルマザー、浜崎あゆみさんの半生を描いた「M・愛すべき人がいて」でのスパルタ振付師、天馬役もこなす名演女優です。
涼子を演じる天海祐希さんとの艶やかな美の暴力が素晴らしい絵面でした。
どちらの女優さんも実は好きなので、個人的に眼福です。
どこか良い意味でクセが強い唯一無二の女性を演じることが多い水野さんが今回演じた、愛原樹里亜もわがままで横暴だけど、本当は強がりな女性なところが魅力だと思いました。
樹里亜は違法な薬品を使い、真紀の先天性の痣をさらに大きくしてしまったにもかかわらず、突っぱねる性根のやばさと言ったらありません。
涼子が最初の依頼として引き受けた真紀の人生にどれだけ暗い影を落としたか知れないというのに…。
ラバンの「L」と、自社オリジナルブランドは数字の「1」だとしらばっくれる往生際の悪さが際立っていましたね。
樹里亜からお金を取り戻すことができず、お気に入りの2千万円のネックレスをすり替えるという貴山の巧妙な技。
貴山は最初の頃、地味な青年に成りすましていたのが意外でした。
普段から品行方正そうな見た目の青年なのかなと思っていたので、あまりにもどこにでもいる平凡な猫を愛する男で、そのギャップに良い意味で裏切られましたね。
本当は頭脳明晰でマルチに役立つ、涼子の頼もしい助っ人に成長していて、涼子と貴山の出会いはまさに縁が繋がったとしか言いようがありません。
最後に、依頼人の真紀が自死をしてしまう悲しい結末。
そりゃ、久実に話をせがまれても、話にくい涼子の気持ちに共感。
久実は母親に絵本を読むように頼むような少女みたいでちょっと可愛かったけど。
涼子が上水流エージェンシーができたきっかけ、最初の依頼について話した後で、ここからが本編と言っても良いくらい、樹里亜が依頼人として登場したシーンは目を奪われました。
「上水流エージェンシー」を貧乏くさいところと毒づき、かつてと変わらない態度ながらも、謎の脅迫状を受け、涼子に助けてほしいと頼る弱気な一面を覗かせます。
樹里亜を狙う人物って可能性があるとしたら、真紀の元婚約者のさとしかなって思うのですが、犯人は別のところに良そうな気がする4話でした。