ハケンの品格2020 1話あらすじネタバレ
過去の勢いを失った食品商社S&F。
派遣の一人、福岡亜紀は、契約更新が3ヶ月更新になり、ご褒美にディナーを。
一方で、千葉小夏(山本舞香)は、ハケンライフに就職した近(上地祐輔)と次の派遣先を相談していました。
近は里中(小泉孝太郎)と共に春子の行方を心配しています。
営業企画課の課長になった、里中(小泉孝太郎)は、春子(篠原涼子)の存在を思い出していました。
春子は旭川で暮らしていて、相変わらずフラメンコバーでの仕事を続けています。
そこで、お店の常連客のアントニオからプロポーズされますが、旭川にいて3ヶ月経つことに気付いた春子は、派遣の仕事の為、その申し出を断るのでした。
浅野(勝地涼)がすぐ、春子とコンタクトを取り、彼女を派遣として3ヶ月雇うことに。
春子は今までと同様、業務に無関係なことには参加せず、真摯に働きながら、3ヶ月分の時給をしっかりもらうこと、契約期間満了になれば、去るという3つの条件を社内で伝えるのでした。
特Aから特Sランクに昇進した春子ですが、性格は相変わらずです。
春子の新しい担当になった近(上地祐輔)は、春子の扱いに慣れていますが、春子のことが初めてな、宇野(塚地武雅)は、春子の上から目線な態度に困惑。
新しく変わったS&Fでは、春子が以前、交渉したロシア人のクライアントとの商談の相談をされました。
食事をしていると、人事主任の墨田(松尾論)から夜の会食に強引に誘われていた亜紀。
彼女と墨田の様子に異変を感じた春子は、墨田が座っている席は消費税で違反していることを伝えます。
亜紀は春子にお礼を言いますが、彼女は人に厳しい態度を取り、亜紀との距離を置くのでした。
旭川支社で、支店長補佐になった東海林(大泉洋)は、新人合宿の為、大忙し。
東海林は上司の宮部社長の話を夜、里中や浅野の話題で、居酒屋で盛り上がりました。
浅野は妻子がいる為、早めに帰宅。
東海林と里中は、帰りのバスで、春子を見て、声をかけますが、2人とも春子から無視されるのでした。
亜紀が墨田からセクハラを受けている様子を仕事終わりに目撃した小夏。
小夏は、先輩派遣社員を助ける為に、行動を起こすことに。
セクハラを受けたことを「あれぐらい」と言い、我慢すると言って話を受け流そうとしたので、それに反論。小夏とアキは口論になり、仕事が遅れてしまいます。
そのことを墨田に指摘され、社内に気まずい空気に。
小夏は正義感が強い性格なのか、最初は、近にアキがセクハラ被害を受けていることを電話で伝えました。
しかし、近は、亜紀から何も訴えが出ていないので、様子を見ようというのでした。
亜紀はその態度に苛立ち、匿名でS&Fの「お悩み投稿場」にアキと墨田の状況を密告しました。
全ては、女性として亜紀を助けたかったのでしょう。
亜紀と小夏はすぐ、元子という担当者に呼び出されます。
その後、小夏は同じS&Fの男性派遣社員、井出裕太郎(杉野遥亮)と、三田貴士(中村海人)と顔を合わせますが、気まずい雰囲気に。
千葉と福岡の話を全く聞こうとせず、さらに、人事部たちは墨田の肩を持ちます。
さらに、亜紀が墨田に高級寿司のお礼を送ったメールがあると言われ、それを読まれました。
人事部たちは、亜紀は際どい洋服で、彼女から墨田を誘惑したなどと酷すぎるいちゃもんを付けて、亜紀と小夏を追い込みます。
そんななか、停泊するクルーザー上での社運をかけた商談で、春子は通訳を任されるのですが、商談は決裂寸前までに追い込まれていて・・・。
ふいに、里中の携帯が鳴り、新人ハケンの小夏(山本舞香)からでした。
「助けてください、人事部の人たちに監禁されて・・・」
どうやら話を聞くと、ハケン仲間の亜紀(吉谷彩子)が社員からセクハラを受けていることを知り、小夏が匿名で告発したところ、保養所の一室に監禁されてしまったというのです。
春子と里中はすぐさま、保養所へ向かい、アキの救出とセクハラ問題に物申すべく、クルーザーを走らせるのでした。
そして、女性の元子ですら、亜紀と小夏の味方をせず、亜紀が「女」の部分を表現して、墨田を誘惑したのでは?と決めつける最悪な状況。
思わず亜紀は悔し涙を・・・。
そこで、春子はチェーンソーを持って扉を壊します。
なんと春子はロシア人クライアントとの商談を中断してまで、駆け付けたのです。
さらに、墨田は寝込んでいると言われていましたが、彼はその場に最初からいました。
春子は女性と派遣社員に無理解な人事たちに、「ハケンが毎日、笑顔で出勤するのは生きる為です。どんなにつらくて出勤したくなくても。」と一括。
そして、あとは里中、墨田、人事たち、小夏と亜紀で話を進めるように言い、商談の現場へ。
春子は商談当日、七輪を会社に持ってきていましたが、彼女は商談成立の武器として和食を通してロシア人クライアントの舌を満足させました。
そして、商談成立。
亜紀と小夏は、春子が保養地のドアを壊した後処理をします。
里中は亜紀と小夏を今後もS&Fで働かせることに決め、墨田の亜紀へのセクハラ被害を上に報告することに。
S&Fでは、ロシアとの商談が決まったことに大盛り上がり。
そのことを報告したのは、宮部蓮三(伊東四朗)。
彼は、春子がS&Fにやってきた時から清掃員になりすまして、春子の動向を見守っていたのです。
宮部はなんと、社員ファーストで派遣を冷遇する、春子にとって本当の強敵でした。
次回、ハケンの品格もお楽しみに!
ハケン品格2020感想・みどころ
新たに生まれ変わった、「令和版」ハケンの品格!
コロナの影響で放送されていた前作「ハケンの品格2007年特別編」の続編です。
2020版のハケンの品格は、春子の毒舌で人にも自分にも厳格な性格は健在!そして、多数の資格や内面的な正義感や不器用な優しさも変わりません。
特AからSにパワーアップした春子は、本当にどの会社にもいてほしいような存在でした。
初回である今夜の放送は、セクハラに関して現在、葛藤されている視聴者さんたちにとってもほんのわずかな希望になったのではないでしょうか。
30歳でようやく決まった派遣社員としての仕事に奮闘する亜紀は、前作の森美雪(加藤あい)に似ていますね。
弱い立場も純粋で真っ直ぐな行動パターンも。
いっぽうで、春子のようにずばずばとはっきり物を言い、相手が間違っていればそれを相手が誰であろうと立ち向かう小夏は、春子のような存在です。
セクハラに関して、人事部の男性陣たちだけでなく、唯一の女性の元子までもが、亜紀が墨田を誘惑したからだとか、際どい服装をしていたとか、高級寿司のお礼の社内メールを送ったなどと、全てにおいて、被害者の亜紀を糾弾。
ひどすぎる・・・同じ女性なのになんでそのつらさに寄り添うか、女性の味方になっていれば状況は少し変わっていたのになと思います。
今回のエピソードは、女性の社会的立場がまだまだ弱い事を伝えていて、同じ女性としてとても胸が痛みました。
セクハラだけでなく、宇田(塚地武雅)がお茶を淹れて社員に配るのを女性にやらせていることを当然だと言っていることや、それはいいのか?という女性に理解がある里中(小泉孝太郎)の対照的な反応も、女性の弱さを感じました。
春子が女性だからこそ、派遣社員や女性の現代の生き方について無理解なS&Fの社員や、物語の回を追うごとに登場する外部の人物に強く伝えていき、生きづらさを抱えた人たちのエールになればと思っています。
次回も見逃せません!