星降る夜に1話あらすじネタバレ
海街沿いにある、「マロニエ産婦人科医院」で働く35歳の産婦人科医、雪宮鈴(吉高由里子)。
陣痛を感じた患者の女性、麻里奈を担当。
産婦人科医院では、45歳にして新人の、佐々木深夜(ディーン.フジオカ)のおっちょこちょいぶりに手を焼いています。
麻里奈の赤ちゃんは無事、生まれました。
院長の麻呂川三平(光石研)も、佐々木の独創的な性格を理解している温厚な上司。
鈴は息抜きの為に訪れたソロキャンプで、声を発さず、図々しく、親しげに絡む陽気な年下の青年、柊一星(北村匠海)と出会います。
彼は素性を明かさず、息が白くなる冬の夜空と鈴を何度か撮影。
さらに、自由奔放で遠慮がありません。
思わず、鈴はカメラでしつこく彼女を撮る男の手を払います。
勝手に鈴の酒を飲み、寒さに震える彼女をマフラーで包む優しさを覗かせる不思議な魅力。
酔った勢いでなんと、鈴は彼とキスをしてしまいました。
思わず、彼の頬を突発的に叩いた、鈴。
翌朝、微妙に記憶がないなかで、その背中を見送ります。
一星は、手話で鈴の酔った吐しゃ物を片付けたと嫌味なメッセージを手話で伝え、鈴から見た彼の第一印象は最悪の結果となりました。
仕事へ向かった、鈴は、芝里子(近藤春菜)ら、患者を診ました。
鈴は都内の病院から、なんと急に母親、雪宮愛子(岸本佳代子)が心不全で亡くなった訃報を知らされました。
そこへ偶然居合わせたのがなんと、柊一星。
彼は昼食を受け取ると、鑑定士兼デスク、服部洋美(宮澤美帆)、岩田(ドロンズ石本)、桃野(若林拓也)、社長、北斗千晶(水野美紀)らと遺品整理の仕事へ。
一星は北斗の遺品整理業者に努めていて、なんと依頼者の遺品の中に偶然、AVを発見。
同僚の佐藤春(千葉雄大)と、一星は亡くなった依頼人の高齢者の男の遺品である、AVで軽く盛り上がりました。
その後、ふざけるのを辞めて、一星は今回、急死した鈴の母、愛子の担当へ。
愛子の家へ行き、遺品整理を済ませたことを鈴に報告。
「一人娘に迷惑をかけたくない愛子さんがおっしゃっていました」と、会話デジタルツールを鈴に見せた、一星。
「母とは正月以来に会ったきりで、何もできない親不孝な娘です」
「寂しそうだって決めつけるのも違うんじゃないですか」と、伝える一星。
一星は、鈴の口紅と愛子がハワイ旅行へ行った時の記念写真を見せました。
追っかけているハワイアンダンスのグループとの写真。
さらに、愛子が不倫ものを描いたドラマのDVDを楽しんでいたり、鈴に黒目の形が似ていると生前、言って持っていたクマのぬいぐるみを渡す、一星。
「お母さんは人生を楽しんでいらしているのが伝わりますね」
娘の事を生前、鈴の事を話していたことを伝えました。
「可愛くて賢くて美人のお医者さんなの。実は甘えん坊で天然なところもあってね」
陽気で笑いながら、自慢の娘を話していた、愛子。
元勤務先の大病院を辞め、命の終わりと始まりが繰り返される日常や、息苦しい社会の圧力に飲まれ、本当の自分を隠して生きてきた、鈴。
翌日、母の死を少しずつ乗り越えるために、仕事に精を出す、鈴。
芝里子(近藤春菜)は母に傍にいてほしいと子供に戻ったように泣き叫びました。
彼女の母親が、3年前に亡くなっていることを知り、自身の事を話しました。
「芝さん私は3日前にお母さんを亡くしました。今、あなたはお母さんです。一緒にお母さんと叫んで、お子さんを呼びましょう」
鈴は自身が母に愛されて育った記憶や、マロニエ産婦人科医に務める前に、患者の母体が持たず、訴えられたことがありました。
その時も愛子は、「医師としての判断は間違っていなかったでしょ」と寄り添ってくれました。
うまくいきめない芝を見て、深夜を叱る、鈴。
その頃、看護師の蜂須賀(長井短)とベテラン看護師の、犬山鶴子(猫背椿)は、鈴が母を亡くしたばかりだからこそ、妊婦に寄り添う姿を誇らしく思っていました。
一星は、AVを持っていた高齢者の男の整理へ。
生前よりずっと、建築業界で働く息子の最初の仕事の資料を大事に保管していたことを男の息子に告げました。
佐々木は鈴に夜食と朝食分のおにぎりを買っておすそ分け。
急に、添い寝士「チャーリー」として働く、鶴子の息子、犬山正憲がマロニエ産婦人科を訪ね、みんなの空気を和ませてくれました。
一星は仕事中に、依頼人から預かって処分できなかった遺品を自分の倉庫に貯めていました。
そのことを千晶に叱られますが、千晶が仕事として自分に教えてくれたことだと反発。
実は、一星はかつてやんちゃで、両親は一人息子の彼に苦労を重ねていました。
そして、彼の両親が亡くなった事をきっかけに、千晶の遺品整理業者で働き、更生した、一星。
鈴は、一星の勤務する「遺品整理業のポラリス」へ。
堤防にて、一星に写真を撮ってもらった鈴は、「お前のキス、大したことなかった」と言って、彼との出会いに何かの縁を感じるのでした。
その頃、深夜はある親子のお墓参りをしていて、思いを馳せていました。
星降る夜に1話感想・みどころ
母を急に亡くした、鈴。
大病院から患者の母体が持たなかったことをきっかけに裁判沙汰を抱え、マロニエ産婦人科の産婦人科医として新しい人生を歩む彼女の繊細な心と一生懸命な姿に胸打たれました。
また、若い頃はやんちゃがたたり、両親に心配かけてばかりだった、一星。
彼もまた両親を亡くした時に、千晶に人生を助けられた一人でしたね。
同じ孤独を抱える一星と鈴が、キャンプで出会った瞬間は運命的に感じました。
一星は初対面の女性にいきなりキスをするようなチャラいところが目立ち、女性目線で鈴の立場を考えると、かなり怖いなという印象でした。
しかし、根はとても優しい青年で、口が少々、若さゆえに生意気ですが、彼の内に秘めた彼の愛情を鈴が徐々に理解していく展開が楽しみです。
鈴が母を亡くしたシーンは、とても切なすぎて、母を愛していた彼女の気持ち、一人娘の彼女を心から愛していた愛子のそれぞれの心境に感情移入してしまいました。
鈴が自分と同じ一人娘なところもつらかったけど、岸本佳代子さんが演じる、愛子はとても愛溢れた鈴を支えるキーマンだったように思えます。
「大恋愛~僕を忘れる君と~」の脚本家、大石静さんならではの、前半はユーモラスな恋模様を描き、後半は心揺さぶられる熱いストーリーが最高です。
お笑い芸人の近藤春菜さんが演じた、芝。
3年前に母を亡くした彼女が、母を3日前に亡くした鈴に励まされながら出産するシーンは目頭が熱くなりましたね。
「お母さん!お母さん!そばにいて!」と泣き叫んで出産する彼女も鈴と同じように、母を誰よりも愛していたことが伝わります。
母になる事への勇気、覚悟、それから怖さに怖気づいてしまった、芝が実母を何度も求める様子も温かい涙が溢れました。
少し気がかりなのは、佐々木深夜。
45歳のポンコツ新人の深夜がどこか愛おしくて、見守りたくなります。
でも、彼自身も大切な妻子をもしかしたら亡くしているのでは?と思う墓参りの描写が気になりました。
墓参りの親子が、どうか、深夜の愛する家族でないことを願いたいですね。
また、これから始まる、鈴と一星の新しい恋模様に胸のときめきが止まらない1話でした。