女神の教室~リーガル青春白書~2話あらすじネタバレ
青南ロースクールを卒業後も司法試験合格を目指していた、30歳の田辺浩(田村健次郎)が倒れて病院へ搬送されました。
桐谷にとって優しい先輩であることを知った柊木。
柊木雫(北川景子)は、桐谷純平(前田旺志郎)から田辺が藍井(山田裕貴)から、暴言を吐かれたことを知りました。
水沢(前田拳太郎)はクラスメイトと衝突。
雪乃(南沙良)がひたすらぴしゃりとみんなを黙らせました。
藍井に事情を尋ねると、「見込みのない学生に夢を与えても人生を無駄にするだけ」と厳しい一言。
水沢拓磨(前田拳太郎)、天野向日葵(河村花)、桐矢(前田旺志郎)ら、成績下位の学生も、田辺の二の舞になると忠告する藍井。
そんな彼の冷淡な性分に、反論する雫。
警備業務のアルバイトをする水沢はクレーム応対をしながら、司法試験の勉強を続けていました。
田辺はストレスと過労からくる不整脈で入院することに。
桐矢と向日葵は田辺の状況を心配します。
翌日。
水沢は、アルバイトをして授業に遅刻。
事情を知らない学長の里崎は、怠けだと判断し、このままだと留年確定だと水沢を厳しく叱りました。
柊木は学生たちに「志望動機書」を配り、提出するよう伝えました。
学生たちの事をもっと知りたいと思った彼女の行動を藍井は鼻で笑います。
柊木は次の実務演習として「銭湯」の課題を学生達に提示。
タトゥ―がある男、Xが銭湯の店主に入店拒否され、それでも無理やり入店を試みたXは店主に押されて転倒。
この場合、Xは店主に治療費と慰謝料を合わせて100万円の請求を求めました。
柊木は学生に対して、Xの請求と対応は正しかったのか問いかけるのでした。
そんななか、学院長の里崎健一郎(小堺一機)は、向日葵の父を連れてきました。
教室を出た向日葵はその成績なら学校を辞めても良いとひどい事を言われます。
結婚相手を見つけろと言われ、彼女なりの生きにくさを抱えていました。
一方、課題について考える学生達。
照井雪乃(南沙良)と真中信太郎(高橋文哉)は、妥当ではないと指摘。
桐谷は、照井たちに同意。
水沢が依頼を引き受けると言ったことで、続きは翌週の授業に持ち込まれることになりました。
その日の授業終了後、柊木は学生達から「志望動機書」を受け取りますが、水沢は、「弱者を救う弁護士」と書き、桐谷は同項目に書いた文字を修正テープで隠していました。
また、向日葵はほぼ空欄と頭を悩ませる動機書が…。
向日葵は上京をして、大学へ進学する際に、駅の売店へ向かう途中、食べた冷凍蜜柑の味が忘れられなかったと柊木に伝えました。
今まで父親に敷かれたレールを走ってきたけど、生まれて初めて自分でその冷凍蜜柑が食べたいと選択したことを告げる、向日葵。
向日葵は、今度の試験で成績が上がったらロースクールに通い続けることを許可してほしいと父にメール。
彼女もまた、自分の抱えるジレンマと前向きに向き合う決意ができました。
その時の気持ちを忘れないようにすると言い、微笑ましく見守る、柊木。
柊木は、麻理恵(佐藤仁美)と横溝(宮野真守)との飲み会にて、風見(尾上松也)と知り合いました。
警視庁捜査一課の彼と親睦を深める柊木。
翌日。
生徒たちの間で、トラブルが発生。
真中が水沢と銭湯にいた友人が入れ墨をしていること、その友人が水沢と金銭的やり取りをしていることに関して、今回の議論と絡めました。
しまいには、水沢の事情も知らずに、「あんな奴と付き合わないほうが良い」と言ってしまった、真中。
ここで、少し言い過ぎたにしても、水沢との間には溝ができてしまいます。
桐谷、真中、天野、雪乃は水沢と少し距離を置きながら、タトゥーの入った人が銭湯を利用し、店主と揉めたテーマについて議論を展開。
結果的には一千万ではなく、400万円の損害賠償が妥当な状況に変わりはない事、タトゥーをしていて、銭湯を利用しようとする客、Xと向き合う姿勢を話した、真中、雪乃、天野、桐谷、水沢達。
柊木はこの案件については憲法が関係していると指摘。
全ての国民は個人として尊重される憲法13法が関係していると言葉を続け、このケースには「個人」が関係しているとの事。
桐谷も真中も個人、今回の依頼人、男「X」も個人、社会は個人の集まりで、価値観や権利がぶつかることもあると指導を続けました。
「私たちは何かを決めつける前に人のことを想像する必要がある」
人の事は他人にわかるはずないと反論する雪乃。
思いや自分の意見を言うのは勇気がいる、嫌われたらどうしよう、馬鹿にされやしないかと考えを巡らせて悩んでも、自分を思い切り伝えて良い、憲法13条に保証されていると伝える、柊木。
それでも、授業があまりにも道徳的なので、雪乃にはあきれられてしまいます。
授業の後、田辺が実家に帰り、実家の手伝いをしていることを藍井から聞かされた、柊木。
藍井は、相変わらず無駄なことが多い柊木の講義を批判。
30代で社会人経験もなく、無職の彼が今後どうなるか行く末が危ぶまれる事、柊木の講義には本当に学生が司法試験に受かって将来安定するとは思えないと指摘。
父親と距離がある向日葵を気に掛ける、柊木。
少し、向日葵に笑顔が戻りました。
講義の議題で、水沢の友人を絡ませて話したことを謝る、天野や桐谷。
水沢と銭湯に入った、桐谷は、水沢が経済的な負担を減らすために、アルバイトをしていることに理解を示します。
改めて、謝り、水沢と桐谷は仲直り。
また、向日葵が父親と確執があり、ロースクールを辞めて実家に戻れと言われるなど、彼女も生きづらさを抱えていることにも少し触れました。
水沢と真中はお互いに、柊木が出した入れ墨と銭湯の店主とのトラブルを整理。
ここで、水沢はみんなに対し、自分がアルバイトをしていること、銭湯にいる友人は高校時代からの付き合いで、入れ墨をしていることを伝えました。
その友人もいつ解雇されるか分からない仕事をしながらも、水沢にお金を貸していたのです。
水沢は貧困で、バイトをしながら風呂なしのアパートに通っている事を告げます。
今回の事案は、入れ墨をしている人は銭湯が利用できないという店主の態度は、金がない奴はロースクールに来るなと偏見の目を持っているのと同じだと指摘。
水沢はまた、自分と同じように経済的困難で自分のやりたい事を諦める人達を手助けするために、弁護士を目指していると言い、ロースクールに通う目的をみんなに吐露。
銭湯の事案について柊木のクラスの生徒たちは発表。
伝染病の疾病にかかっている人を除き、タトゥーをしている人を排除しないことを指摘。
タトゥーのある人は子供が怖がらない為に、深夜帯のみ利用する、銭湯の利用者、店主、タトゥーを入れている顧客、それぞれの目線に沿った解決法がある事を伝えました。
里崎は、荒唐無稽で、司法試験に意味がない議題だと、柊木のテーマを指摘。
柊木は荒唐無稽だけど、彼らはあらゆる人の立場に沿って、依頼人の心を考え、そこに潜む差別、個人について切実に向き合ってくれた。綺麗事と言われようと個人一人一人が幸せになる権利の為にどこまでも真実を追求している」と、学生たちを褒めます。
真中と水沢はお互いに起きたすれ違いが解決したことを里崎に告げました。
そして、水沢は自身がアルバイトをして、司法試験に受かる為に何倍も努力することを約束。
その頃、真中は照井と共に夜遅くまで自習。
照井は向上心が強く、周りに認められ、評価を得られることにこだわる真中に少し違和感を覚えます。
真中は柊木雫がこの学園長、守宮の元教え子で、学園長の肝いりの講義であること、2年で司法試験を受かるには学園長の許可も必要で、実務演習は自分にとって必要不可欠だと伝えるのでした。
同じタイミングで、柊木は学園長の守宮(及川光博)から大事な話があると切り出されました。
女神の教室2話感想・みどころ
個人について尊重し、法律を活かして、依頼人の目線に立つことを教える、柊木。
入れ墨をしているから銭湯を使えない、お金がないならロースクールに入るな。
お金がなくても、司法書士に受かり、自身と同じように経済困難を抱える人の役に立ちたい水沢の真っ直ぐな想いも応援したくなりました。
確かに、本日のテーマは、人の背景に沿って、弁護士、検事としていかに、依頼人の立場を考えて事案を解決するかを追求していましたね。
最初の時点で、30歳で無職、司法試験に受かる希望すらない田辺が、藍井の厳しい月は無しからストレスがたたり、将来を諦めたのも切なかった。
金も力もないなら、ロースクールを去って現実を見ろって、まだわずかながらの希望を持っている田辺が不憫でした。
柊木のやり方が、ロースクールの勉強というよりも、相手の立場、タトゥーがある客を銭湯でどう受け入れるか、他の客、店側の視点に立つ…ちょっと道徳っぽさが目立ちましたね。
しかし、学生一人一人が多様性に目を向けて、司法の立場から考えを柔軟にし、成長していく機会をまた一つ見ることができたと思います。