星降る夜に７話あらすじネタバレ
雪宮鈴（吉高由里子）がマロニエ産婦人科医院で勤務する前に、医療事故で妻を亡くなってしまった伴七海の夫、伴宗一郎（ムロツヨシ）。
彼はたった一人残った娘を育てながらも、鈴をずっと恨み続けてきました。
鈴の自宅に誹謗中傷のビラを貼り、ネットには悪口三昧。
鈴に対して目が笑っていない不気味な笑みを浮かべ、「先生はまだ人を殺していますか？」とかつての鈴のトラウマを呼び起こす意味深な言葉を投げかけます。
「今どこ住んでいるんですか？今どっちの男と住んでいるのかな？本音はあれですか・・・あの若い男ですか？人殺しなのに」
胎盤から出血し、妻の七海は死去。
彼自身も大切な家族を亡くした悲しみを鈴の責任だと思い込んでいました。
裁判にて、生まれたばかりの一人娘を抱き上げて、悲痛な訴えをする伴。
「僕なんか育児と仕事を嫣然、両立できなくて、会社もクビになりました。貯金を切り崩すしかない生活だ。」
そこへ、ただならぬ雰囲気を察した佐々木深夜（ディーン・フジオカ）が声を掛けます。
「あんた・・・誹謗中傷したり、雪宮さんの家にビラを配ったのは…」
「先生、人殺しなのはあっちですよ。あの先生ですよ、僕じゃないですよ。おおー！先生知っている？この先生、二股かけているんですよ。佐々木先生は彼氏その２か」
伴は「また来ますね」と平然とした態度でその場を後にしました。
鈴が仕事を終えると、柊一星（北村匠海）がかしずいて手を差し出します。
「行きますか、姫？」
その頃、院長の麻呂川（光石研）は、深夜が鈴を好きな気持ちを知っていて、一星を知らない為、鈴に猛アピールするように訴えます。
「雪宮先生のこと好きだよね？佐々木先生！抱きしめたいと思うよね？あんな若い男に盗られちゃっていいの？雪宮先生にアプローチしなきゃ！あ、もしかして、亡くなった奥さんの事忘れられないとか？」
しかし、深夜は鈴のことは「好き」ではあるけど、そういう気持ちではないと伝えるのでした。
そのまま鈴をアパレルショップへ連れて行き、ドレスアップさせると、高級レストランへ連れて行きました。
どこか背伸びして自分を守ってくれる一星と楽しい時間を過ごしますが、5年前の伴が鈴に法廷で言い放った「人殺し！」という言葉がフラッシュバック。
一星は鈴の耳を手で塞ぎ、「そんな言葉、聞かなくていい」と寄り添います。
「俺が聞こえないのは誰が見ても分かるけど、目で見て分からないものを抱えている人のほうが大変だよ。元気そうに見えてもみんな色々抱えて生きているんだ。俺が特別なんじゃない。世の中の人は耳が聞こえないから可哀想、金持ちとか貧乏とか決めつけすぎる。鈴が傷つく必要はないよ。今日は飲むぞー！」
一星が勤める「遺品整理のポラリス」の社長、千明（水野美紀）は、佐々木にゴキブリ退治を頼んだついでに、鈴の事情を知りました。
また、妻の彩子を亡くしたことから、佐々木は自分自身も一歩間違えれば、鈴に恨みを抱く伴と同じ状況になっていたかもしれないと吐露。
鈴への気持ちは「好き」だけど、恋愛感情というほどでもないということを改めて知る、千明。
その夜、泥酔した鈴を背中に背負って帰宅した、一星。
鈴を寝かせると、伴の一人娘が一星の家の前にいました。
思わず、警察に通報しようとする一星ですが、伴の娘は上京を察して、去っていきました。
翌朝。
鈴は二日酔いで出勤し、無痛分娩を徹底的に否定する、姑を宥めながら、嫁の無痛分娩をフォロー。
その頃、「遺品整理のポラリス」では、千明と春（千葉雄大）、一星は初めて殺人事件があった特殊清掃を担当。
そんななか、マロニエ産婦人科医院の看護師、伊達麻里奈（中村里帆）が妊娠していることをこっそり指摘した、鈴。
やがてみんなに発覚し、志信（長井短）や、鶴子（猫背椿）、麻呂川（光石研）も心配します。
伊達には、彼氏に妊娠を告げられずにいました。
恋人にとって自分は財布代わりの存在、彼はラノベ作家志望の不安定な状態。
お金を渡せなくなったら捨てられると不安を口にすると、志信はヤンキーの血が騒ぎます。
「そいつに話をつけにいこう」
麻呂川も父性的な感覚で、「そんな男とは付き合うとはお父さん許さないぞ」と同調。
そこで、患者がほとんど来ないこの時間を利用し、みんなで麻里奈の恋人を一喝することに。
大切な仲間を傷つけられたマロニエ産婦人科医院の医療従事者たちは立ち上がりました。
しかし、不吉な出来事は立て続けに鈴の周りで起こりました。
春、一星、北斗は犯人が捕まっていない現場の特殊清掃を続けました。
インターフォンが鳴り、チャーリー（駒木根葵汰）が昼食のキムチ料理を持ってきました。
事件現場が血だらけなので、キムチ料理が食べにくい、一星と春。
彼らに対し、夏場にゴキブリだらけの家など担当することになる、まだまだ甘いと伝える、北斗。
「でも、その家は誰かにとって大切な家なんだよ」
北斗の口癖を代弁する、春。
マロニエ産婦人科医院の面々は、麻里奈の彼氏は素直すぎる天然な性格。
不安定な収入でも、麻里奈を純粋に愛していて、貧乏になってもチネリ米をちねって食べていくまで支えると誠意を伝えました。
その場で、麻里奈は彼氏からプロポーズを受け、祝福する、鈴、麻呂川、志信。
ここで、志信は麻里奈が将来に計画性のないダメな彼氏をずっと支えていくことを自身の「推し活」に例え、2人の繋がりを応援。
奈にはともあれ一見落着したのですが、隣に座って診察を待つ、春とうた（若月祐美）に、嫌味を言ってきました。
「あんたら先生変えたほうがいいよ・・・雪宮先生は人殺しなんですよ」
不信を抱いたうたと春。
しかし、癇癪を起こし、これまでの鈴への憎しみと妻を喪った悲しみを爆発させた伴が、マロニエ産婦人科医院を襲撃。
「俺は被害者なんだよ！みんなに守ってもらえて、自分だけが、正義ぶって良い顔しやがって！世の中、おかしいだろ！」
深夜、麻呂川で伴に掴みかかりますが、どうしようもできません。
志信、鶴子、麻里奈も加勢します。
麻里奈に掴みかかった時、彼女が妊娠していることを咄嗟に告げ、守、鈴。
鈴は警察に通報しようとする深夜を敢えて止めます。
そこへ、伴の一人娘、静空が。
「お父さん、帰ろう？」
我が子の声に伴は我に返り、喪失し表情で帰りました。
鈴をキャンプに誘う、深夜と一星。
彼太は鈴を伴の件で元気づける為に、ふざけて踊ったり、夜には花火をしました。
鈴は2人の優しさが身に染みて泣き出しました。
「なんでだろう、あの人もここにいたらよかったのかな。ふと思った」
鈴は、伴も自分たちと一緒に楽しい時間を過ごせていたら、悲しみから立ち直れたのかもしれないと言います。
その頃、伴は娘の静空と空を見上げ、何かを思うのでした。
しかし、我が子の前では平常心をなんとか冷静に保っている伴ですが、鈴への恨みは未だ持っていて、再び、鈴の周りの人間へ嫌がらせを続けます。
星降る夜に7話感想・みどころ
一星と鈴はとても心を通わせていて、一星のエスコートと、鈴のドレスアップする姿はとても微笑ましかったですね。
一星は、自分の耳が聞こえなくてもそれを大抵の人は「見えやすさ」から可哀想というけれど、耳が聞こえていていろんなことが感じ取れる人の方が大変だと思うという言葉が温かい。
一星のように他人を思いやれて、身近な仲間を大切にできる陽の光のような愛情が、鈴を心から守っていると思いました。
麻里奈の彼氏がひどい奴かもしれないと思っていたけど、将来性も望めない危ういところがあるなか、心から彼女を愛する純粋さがホッとしましたね。
マロニエ産婦人科医院のみんなで麻里奈の彼氏を一喝するために立ち上がる姿は、まるでアベンジャーズのよう。
仲間を思いやる優しい職場のマロニエ産婦人科医院で働きたくなりました。
一方で、先週から引き続き、鈴が過去に処置を対応した、七海の夫、伴。
ムロツヨシさん演じる彼の鈴への逆恨みと激高はとても大きく、彼自身まだ時間が止まっていて切なかったですね。
雪宮の診察を受けるうたと春にも、「先生、変えたほうが良いよ、雪宮先生は人殺しなんだ」と毒づくほど、余裕のない伴。
これから我が子の誕生を待ち望む人に対してなんてことを言うのだろうと思いました。
「俺は被害者なんだよ！被害者なんだ！みんなに守ってもらえて正義ぶって！世の中、おかしいだろ？」
妻の七海を亡くした事で、担当した鈴に激しい怨恨をぶつける伴自身にも支えてくれる人がいたら何かが変わっていたかもしれません。
まだ見たところ小学低学年程の娘、静空の存在が彼の荒れ狂う暴走のストッパー。
「お父さん、帰ろう？」の静空の言葉の掛け方がとてもつらかった。
静空がどうか苦しまないでほしい…彼女の為にも、伴は変わってほしい。
一番苦しむのは子供だからこそです。
一星と深夜の終盤の花火のシーンは、2人の人柄の良さが滲み出ていましたよね。
鈴にとっても2人の優しさが心にいっぱいいっぱいになって、泣いた場面も、人と人の縁を感じました。
大きな愛で鈴を包む、一星と、恋愛とは違った目線で、鈴を大切に見守る、深夜の寛大さが鈴の涙を乾かしてくれたのではないかな。
寄り添う人が誰もいない伴の心はまだ壊れたままで、静空と2人きりの伴が心配ですね。
次週では、鈴の友人で、一星の社長、北斗千明にも鈴に皮肉を言います。
我が子といる時はセーブが効く伴ですが、彼と鈴たちとの闘いはまだ終わっていないと感じた7話でした。
