イチケイのカラス10話あらすじネタバレ
みちお(竹野内豊)は弁護士時代の同僚、青山瑞希(板谷由夏)と、彼女の母、多恵(銀粉蝶)に会いに行きます。
愛犬みちこの弟と妹が生まれたからでした。
帰り道、青山は独立して事務所を立ち上げるにあたって、得意の企業の法務だけでなく、国選弁護もやっていくつもりだとみちおに告げました。
青山は、事務所を立ち上げることになり、その国選弁護である案件を担当するため、またイチケイに通うことになると続けました。
彼女の仕事への挑戦や、愛犬みちこの子犬の名前を話していた、みちおと青山瑞希。
しかし、2人の背後に怪しい男がカメラを持って見つめていました。
仕事前に、伊勢エビがイチケイメンバーの勤務先に届きますが、みちおは伊勢エビは苦手だと言って断ります。
あくる日、駒沢(小日向文世)はレアケースの案件が上がってきたので、合議制で審理する、とみちおや坂間千鶴(黒木華)たちに伝えるのでした。
城島(升毅)は自分の仕事での功績が認められ、第1公判に参加できることを喜んで、井出(山崎育三郎)に得意げに語りますが、彼は適当にあしらいます。
それは傷害事件だったのですが、氏名から住所まで不詳のホームレスの男(板尾創路)が、傷害事件で起訴された「名無しの被告人」として、みちお(竹野内豊)と法廷で対峙することに。
第1回公判・・・
河川敷で、仲間と共にバーベキューをしていた被告人(板尾創路)。
麻雀が好きな「かん」ちゃんと友達からのニックネームで呼んでほしいと希望した被告人。
傍聴マニア(矢部太郎(カラテカ))、(古賀憲太郎(おいでやす))。
路上生活者に対する高校生の心ない行動に腹を立てた男(板尾創路)は、犯行メンバーの一人で当時17歳だった、朝倉淳(小野寺晃良)を捕まえて揉み合いになった際、朝倉が所持していたスパナを奪って胸を殴打し、重傷を負わせたというものでした。
被害者の純を含む5人の若者の男たちから石を投げられたと話す被告人は、追いかけて彼らを注意したとも話しました。
さらに、被告人、カンちゃん(板尾創路)は、自称「ポジティブ・ホームレス」として積極的に路上生活をしていることを主張。
カンちゃんは起訴内容を真っ向から否認し、さらに、自分は嘘が嫌いだと伝えます。
カンちゃんの友人、原口秀夫を訪ねた青山。
よくシジミを買いに来てくれる原口秀夫と会っていて、事件現場からお店までの距離は5分。
さらに、カンちゃんと男性2名と原口は面識がありました。
カンちゃんから被害に遭った男性、朝倉がカンちゃんから胸を殴られた時、死の恐怖を感じたと証言。
さらに、朝倉の友達数名は、自分達のくだらない苛立ちを路上生活者にぶつけたことを反省。
朝倉が証言した際、カンちゃんは合気道の技を使って警察を投げ飛ばしました。
その様子に違和感を抱いたみちおと坂間。
カンちゃんは、金貸しに絡まれた際のと言いかけて言葉を濁し、それも嘘だと誤魔化します。
みちおは、「嘘は嫌いな人が目の前にいる被害者の少年にも嘘をつくのか」と突っ込み。
カンちゃんと被害者の朝倉の食い違う意見を明らかにするため、いつも通り、裁判所主導で職権発動。
青山とみちお達は原口をサイド、訪ねようとしますが彼は長期休暇で話し合いができません。
すぐに連絡を取れるよう、会社の受付に伝えた青山。
さらに、カンちゃんは、原口の勤務先、鷹山建設の別の社員と何かトラブルに巻き込まれている可能性が。
ホームレス仲間たちは、カンちゃんが心優しく、動物の面倒や、仲間の病気のことを言い当てて、心配してくれる一面を吐露。
次に救急救命センターを訪ねた青山は、事件当日、カンちゃんとのトラブルで、胸を強打されて倒れた際、名前を名乗らない者が処置を行った話を救急隊員から聞きました。
そこで、みちおたちイチケイと青山は、カンちゃんが元医師であることにピンときます。
カンちゃんは案の定、小さな診療所の医師で、当時17歳の妊婦の篠塚弥生と、彼女の子供を助けようとした過去も。
しかし、子供は助かり、やよいが亡くなりました。
青山瑞希の母、多恵はなんと、カンちゃんとかつて診療所で働いていた看護師でした。
瑞希はかつて、カンちゃんに以前も会ったことがあり、多恵がカンちゃんのことが好きで、カンちゃんのことを助けほしいと母から頼まれたことを暴露した瑞希。
瑞希はこのことで、カンちゃんが今回の事件は勿論、素性を明かされたくない事情を知っていて、や母がますます苦しむことになるのでは?とみちお達に反論。
みちおは「だからって法に嘘をつくの?」といつもの温和さとは違い、ぴしゃりと青山を叱るのdrした。
最終公判にて、17歳だった弥生を助けられなかったカンちゃんこと、御手洗と、青山の母、多恵との過去。
赤ちゃんだけでもという思いで救ったのか?と突っ込む青山ですが、御手洗は、その時、手術を担当した御手洗は、他の医師ならば、母子ともに救えていたと否定。
さらに、自分は無免許で医者を続けていたことや、本当の医師だった父の手伝いをしながら、医療技術を身に着けた。
友人に騙され、借金を負わされ、診療所を借金返済の為に利用されました。
そのことが心労となり、御手洗の父は他界。
各地を転々とし、たどり着いたのは富山県川富村。
無医村だったので、簡単な手術をしてもばれないことが分かりました。
そこで、「かんちゃん」こと御手洗は医師に成りすまし、村の人たちに必要とされていることに喜びを感じ、医療技術を独学で学んだことを告げた御手洗。
彼の嘘に加担したのは、看護師だった多恵。
御手洗は当初、子供を墜ろすことを希望していた弥生を説得し、母子ともに助けるつもりでしたが、自分の力では助けられず、17年前のこの出来事から失踪。
たとえ偽物でも、母は御手洗に協力をした、医師免許を持っていないのに医師を続けた御手洗の罪は時効。
しかし、御手洗は「ある罪」を犯したと言葉を続けた青山。
今回の事件の被害者、朝倉を助けたことでした。
ボールペンで穴を開ける処置を行い、朝倉を放置できなかった御手洗。
朝倉はなんと、17年前に助けられなかった弥生の息子で、そのことを事前に下調べしていた御手洗。
まさかあんな出会いかたをするなんて予想外だったとつらい心境を吐露。
次に、朝倉純が話すことに。
弥生が亡くなったこと、自分に純という名前をつけてくれたことは覚えているが、御手洗のことは知らなかったと話す純。
1回目、ホームレスに石を投げようと友達と話した時、御手洗に注意されてから、2回目は仲間たちに「できない」と断りました。
そこで、仲間たちから「裏切り」行為に受け取られ、暴行を受け、だからこそ、順は胸を負傷したのです。
2回目の時、カンちゃんこと、御手洗の路上生活者仲間の小松は、石を投げられ、頭を打ちました。
悪友たちは朝倉に、暴行はホームレスにやられたことにしろと言って去っていったのです。
これが真相でした。
朝倉は自分がしたことを深く反省し、法廷は閉廷。
みちおが調べていた鷹山建設と原口と件は解決できず。
拘置所での再会にて、あえて口悪く、同じ出身者の御手洗を方言で罵りつつも、彼の更生を願う多恵。
その夜、千鶴は青山から、みちおの壮絶な過去について聞かされました。
みちおの実家は旅館を経営していたのですが、経営難から海外産のエビを伊勢エビと偽装しました。
みちおは努力を重ね、中学を卒業したものの、産地偽装を証明したのです。
同じ頃、日高(草刈民代)は通常の裁判員は10年勤めた後、再任が認められるけれど、みちおのように問題のある裁判員は例外だと告げられていました。
来週はなんと最終回で、ゲストは、佐々木蔵之介さんです!入間みちお最後の判決になりそうです。
イチケイのカラス10話感想・みどころ
今回の事件、素性不明な「積極的路上生活者」、カンちゃんこと、御手洗(板尾創路)と、以前も、「イチケイ」に登場した、みちおの同志、青山瑞希(板谷由夏)の母、多恵(銀粉蝶)がまさか、元同僚だったとは・・・。
さらに、「嘘をつくのが嫌い」な御手洗の真実が本当につらかったです。
御手洗が医師として救えなかった命、17歳だった妊婦の弥生を多恵と共に助けられなかった過去、友人から借金を負わされたり、苦労続きでも優しさを失わない真っ直ぐな想いが伝わりました。
さらに、弥生の息子だと知った純のことを気にかけ、今回の事件で彼と最悪な出会いをしてしまったことも切なかった。
でも、朝倉純が心から反省し、裁判で謝った様子は、当初、御手洗が朝倉を襲撃した疑惑が晴れて良かった。
朝倉は17年前に、御手洗に取り上げられてから、悪い友達と関わってしまったことが彼の人生に悪影響を及ぼしましたね。
朝倉自身もまだ若くて、右も左も分からない年齢で、付き合う友達を選ぶことは難しかったでしょう。
しかし、御手洗が1回目、路上生活者たちに石を投げるのをやめるように言った際、心を入れ替えようと葛藤した朝倉には、言葉は悪いですが、全面的に「悪ガキ」という印象は薄れていきました。
2回目、路上生活者たちに石を投げるよう、悪友たちから促された時、従わずに暴行を受けた朝倉は哀れでしたが、御手洗が通りがかって応急処置をしたおかげで、彼に二度、命を助けられましたね。
胸が苦しくなる事件の解決と共に、みちおの過去が明らかになり、みちおが両親の嘘を法廷で証言しなければならなかった思春期に胸が痛みました。
そんな経歴を持つみちおのことを知りながら、「問題児」である彼は、10年裁判員を経験しながら、裁判員としての仕事を継続できるか危機的状況にあるラスト。
みちおは裁判員として最後の裁判に挑み、イチケイのみんなと別れてしまうのか?!次週、最終回をお見逃しなく!