イチケイのカラス４話あらすじネタバレ
みちお（竹野内豊）たちの元に、あるバレエ団で起きた傷害事件の起訴状が届きました。
被告人はバレエ団代表で振付師の槇原楓（黒沢あすか）。
被害者はそのバレエ団の元トレーナーの矢口雅也（松木研也）でした。
２人は口論の末、掴み合いになり、槇原は矢口を突き飛ばしたのです。
頭を強く打った矢口は一命を取り留めたものの、現在も意識不明の重体のようです。
しかし、予定通りバレエ団は公園を行うことに。
その起訴状を見た石倉（新田真剣佑）は驚きを隠せずにいました。
ふいに石倉は「２人がお洒落なレストランで食事してるところを見た」と２人の交際を疑いますが、その時は坂間の妹（馬場ふみか）がいました。
馬場のことを心配する石倉。
実は、このバレエ団に所属しているバレリーナの馬場恭子（生田絵梨花）は石倉の中学・高校の時の初恋の相手だったのです。
坂間（黒木華）が裁判長を務めた第１回公判。
傍聴席には恭子だけでなく、なぜか別の事件の公判を終えたばかりのみちおの姿もありました。
冒頭陳述で、検察官の井出（山崎育三郎）はトレーナーとしてバレエ団に在籍していた矢口が複数のダンサーにセクハラを行い、槇原に解雇されたことを逆恨みしている状況を説明します。
「みちおを見守る会」の傍聴マニアの（かなで ３時のヒロイン）、（ゆめっち ３時のヒロイン）から、画用紙を借りたみちおが「さっき食い逃げの公判をやったんだよ 食い逃げとバレエ団２つの裁判、一つにくっつけたいんだよ」と書いた紙を坂間（黒木華）に見せます。
坂間千鶴はみちおの突拍子もないアイディアに呆れるのでした。
「２つを一つにすることはいる」ことに却下する坂間。
弁護士の先生は刑は２年くらいで執行猶予がつくと聞かされた、槇原先生はどうなるのか？と石倉に問う恭子。
しかし、石倉は業務上、これ以上、詳細が話せません。
食い逃げの件にて、元木という男が寿司屋で食い逃げ、結婚することになった娘から電話があり、結婚式に出てほしいと頼まれたと自身の状況を説明。
そこで、食い逃げした親方の元へ行き、食い逃げしたことを詫び、自分の責任をとろうとしていました。
その途中、元木は、槇原と矢口が歩道橋の上で揉めているのを目撃したのです。
別々の事件でも犯人が共通している場合にまとめて審理する「併合合理」をしたいとのこと。
このケースのことを聞きつけ、千鶴を新人時代に面倒を見た日高（草刈民代）は、みちおが危ないことをしないか引き続き徹底的に目をつけることを駒沢（小日向文世）に伝えるのでした。
元木被告は寿司屋の食い逃げのお金を返済する意志があったこと、さらに、元木がバレエ団の事件で目撃したことを確認するみちお。
すると、若草色の服の馬場がいたと大きな声で証言した元木。
情状証人として法廷にいる馬場恭子は、元木が見た髪型と顔が似ていると言葉を続ける。
ここで、馬場が事件当時はレッスン上にいて他の団員から事件のことを後ほど聞いたと証言。
職権発動で２つの事件を調べる判断をした入間。
その様子に傍聴マニア（かなで３時のヒロイン）（ゆめっち ３時のヒロイン）は大興奮。
元木の証言は信ぴょう性が低いけど、馬場が嘘をついている可能性も捨てきれないと睨む駒沢。
現場検証をするイチケイたち。
恭子と同じバレエ団員から事件当時、恭子は稽古をしていたと証言がありました。
駒沢、石倉、城島らはそのことをメモします。
ふと、石倉は窓越しに恭子が練習中に脚のバランスを崩していることに気付きます。
思わずリハーサルが終わった恭子を心配しますが、恭子は大丈夫だと答えます。
気がかりになり、石倉はバレエ団の公演の映像を見せてほしいと他の団員に頼みました。
一方で、デコレーショントラックが事件当時走っていたことに気付いた入間と坂間。
第３公判・・・。
まず、元木は恭子の公演ポスターを見たことがあり、その際に、彼の娘もかつてはバレリーナを目指していたと話しました。
その時にデコレーショントラックがキャンペーンで走り回っていたのを見て、事件を目撃した当時、歩道橋の上が明るかったと証言。
法廷にいる複数の団員達はやはり恭子が、練習をしていて、回転のタイミングで葛藤していたと主張。
事件が起きた当時、午前中の記憶がないのに事件が起きた時刻が午後６時だとみんな証言しているのです。
口裏を合わせている可能性を見た入間たち。
さらに、恭子は石倉が自分の過去の公演映像を借りたことを不信に思っていました。
最終公判で、槇原への証言を聞くことにしたイチケイたち。
恭子のことをずっと支援し、今回の事件で偽証している可能性が高いと睨んだ井出（山崎育三郎）。
ふいに、元木が証言したいことがあると訴えます。
「実は俺、現場にいなかったんです。食い逃げした寿司屋の親方の店の近くで事件のことを後から知った」と言い出したのです。
被告人が被告人の状況に同情したことを察知した坂間。
小百合（かなで ３時のヒロイン）と、頼子（ゆめっち ３時のヒロイン）はこの衝撃の様子に大興奮。
当初、この審理に関して逸脱してはいけないと思ったと話す石倉。
そう思った時、自分のなすべき答えが出た・・・僕は僕の職務を全うすると告げた石倉。
公演の映像を見た時、恭子が明らかに脚を負傷していること、映像にもその様子が残っていたことや、事件当時も薬を服用していたことを突き止めたのです。
恭子に優しく確認したところ、恭子はバレエを愛しているから自分のバレエ団を守りたかったとこぼします。
恭子が薬を服用していたこと、左股関節を負傷していて、職権調査の補助的調査として医師を訪問したのです。
恭子の主治医によれば、恭子の左股関節は致命的で、今の状態では踊れないこと、さらに、このことが明るみになればバレエ団の存続に影響することに恭子が葛藤していたことを証言する石倉。
変形性股関節症で、症状は進行していて、常に鎮痛剤を服用し、日常生活に影響が出ている、いずれ人工関節を使わなければ歩行できなくなる可能性がある状況。
槇原は恭子にとって恩師だったので、自分の事実や、事件のことでさらなる真相を知っていることを槇原に言えなかったとのこと。
石倉は「彼女は壊れるくらいバレエを頑張ってきた、そして今重すぎる荷物を背負っている どうかその荷物をおろさせてください」と告げました。
やがて槇原は、恭子の怪我を隠蔽して公演を行っていたこと、矢口がバレエ団員たちにセクハラをしただけでなく、恭子を車に連れ込んで性的暴行を加えようと企んでいた様子を目撃。
公演を中止しなかったのは一週間前に、恭子の病気が発覚し、払い戻し対応をすれば、バレエ団の損害が大きかったからでした。
そこで、恭子を救い、彼女と共に歩道橋で矢口と揉み合いになった末、矢口を階段から突き落としてしまった・・・これが事件の真相でした。
そのことを知っていて、食い逃げ犯だった元木（阿南健治）は槇原を庇っていたのです。
元木は事件の調査から槇原を庇い、嘘の証言を続けていました。
さらに、元木が食い逃げの件で逃げる時に偶々通った場所と時間がバレエの事件と同じなので、２つの事件に関連性はなく、刑務所にはいかずに済みました。
そして、槇原と恭子は罪を償うことになりますが、入間は２人をフォローするかのように「白鳥の湖には呪縛から解放されるハッピーエンドがある」とフォロー。
恭子はかつて、石倉のことが学生時代に彼女自身も好きで、お互いに両想いだったことを告げました。
イチケイのカラス４話感想・みどころ
新田真剣佑が初恋の恭子のために奮闘する姿に涙。
さらに、槇原（黒沢あすか）と恭子（生田絵梨花）の真実を知り、必死に２人を庇い続けた娘を持つ男、元木（阿南健治）が頭を回転させて敢えて証言を変えている優しさもグッときましたね。
優しい人が周りにいるなかで、自分が所属するバレエ団の団員たちにセクハラをしただけでなく、脚を負傷している恭子にとても酷いことをしようと車で連れこむ寸前の行動をした矢口に天罰が下ってほしいです。
被害者とはいえ、女性を次々と自分の欲を満たすために利用する彼は残虐非道でしたね。
みちおが、恭子が怪我をしてでも公演を続けた「白鳥の湖」にあやかり、「白鳥の湖には呪いの呪縛が解ける別のハッピーエンドがある」という優しさや、石倉が学生時代の初恋の人だからこそ、恭子に「今まで重い荷物を背負ってきた どうかその荷物をおろしてください。僕は僕の職務を全うする」といったセリフは心に響きました。
恭子がバレエ団のみんなのことを考える槇原に出会えて救われた部分もあると思いました。
結果として、矢口を歩道橋でもみ合いの末に、突き飛ばして転落させましたが、２人がおこなったことは正当防衛といえるでしょう。
そもそも、矢口が恭子を車に連れ込もうとした様子を目撃した槇原が恭子を助け、さらに、今まで団員たちにセクハラをしてきた矢口に「制裁」を加えようと問い詰めたのですから。
恭子がバレエ団存続のために脚の怪我を我慢しても、公演を行い、バレエを愛している熱意も素敵でした。
最後に、判決を下した石倉と恭子がそれぞれ両想いだったことは切なくもあり、幸せなラストでしたね。
