石子と羽男~そんなコトで訴えます?~2話あらすじネタバレ
「石子」こと、石田硝子(有村架純)は父の綿郎(さだまさし)が営む「綿法律事務所」で働くパラリーガル。
父の代理でやってきた弁護士、「羽男」こと、羽根岡佳男(中村倫也)と共に働くことになった硝子。
大型ショッピングモールで無料法律相談会を開いていた、硝子と羽根岡(中村倫也)の元に小学生の子供をもつ女性、相田瑛子(木村佳乃)が。
息子の孝多(小林優二)が内緒でスマホゲームに課金して、ゲーム会社から高額請求されていたのです。
事実に気づいたのは3日前で、クレジットカードの明細から知りました。
返金を申し出たものの、スマホの名義が、母の間になっているので、無理な状況であることが判明。
この案件に、未成年者の孝多が、親にすべてをカバーしてもらうのはおかしいと、アルバイトの大庭(赤楚英二)は疑問を感じるのでした。
返金してもらいたいと相談された際、羽根岡は、ゲーム運営会社の顧問弁護士を訪ねますが、担当弁護士は羽根岡の元同僚、丹澤文彦(宮野真守)でした。
羽根岡は、「未成年者取消権」を主張するのですが、丹澤は法廷で決着をつけることを強制。
18歳以上なのか確認するそのゲームアプリで、孝多は成人だと同意したことになるから、自分たちを偽ったことになると訴えてきました。
翌日の夕方。
塾帰りの孝多を訪ねた石田と羽根岡。
羽根岡と硝子の前で、ずっと受験にストレスを抱えていて、ゲームをしたと不満を瑛子にぶちまけました。
孝多のデータ記録を見ると、孝多が週に2回しか遊んでおらず、19万円も課金したほどのレベルに達していなかったことが判明。
この事実を母の瑛子に伝えるために時間が必要とのこと。
祥子と羽根岡、大庭はコンビニへ食材を買いに行きました。
ここで、羽根岡が受験に関して、受験を無理やりさせられたことがあるとこぼしました。
「受験なんて所詮、親がやらせたいだけ」
その日、瑛子と孝多親子が再び訪ねてきました。
瑛子に多大な請求がさらにきたのです。
孝多は自分ではないと強く主張。
大庭は誰かにいじめられていることで言えないのではないかと孝多に確認。
いじめは全然ないと主張する孝多。
これは警察に連絡したほうが良いという、羽根岡。
硝子は、孝多の塾を訪ね、孝多が仲の良い同級生を探ります。
また、硝子は瑛子が毒親ではなく、普通の母親だと察知。
実は、瑛子は孝多に仕事で多忙ななか、夕食を作る様子を動画に撮り、忙しいからこそ、息子に寂しい思いをさせないこと、愛情があることを伝えていたのです。
その日の夜、突然の雨に降られてた硝子は、傘を持った大庭と共に、事務所へ。
その頃、羽根岡は自宅で、ゲームをしていましたが、羽根岡優乃という家族と思われる人物からの連絡を無視。
一人黙々と夕食を食べ、孝多がやっているドロパズを試しました。
真の目的は、孝多のアカウントが何者かに乗っ取られている事実を確認すること。
案の定、その主を特定した、羽根岡。
「助けて、脅されています」
孝多のアカウントを乗っ取った主は、小学生の男の子でした。
翌朝。
硝子と羽根岡は、孝多と同じ塾に通う医者家系の小学生だ、栄一と判明。
「6月5日に塾のテストでカンニングしたな。ばらしてほしくなければ、ドロップアウトでアカウントを乗っ取れ」という指示の手紙が3日前に手元に届いたのことです。
事務所に到着後、硝子と羽根岡、大庭は、「いちごパンツ」というパスワードだと判明。
孝多は、一度だけ、同級生の絵美瑠にドロップパズをプレイさせたことがありました。
絵美瑠もまた、孝多と同じように、普段は親からゲームを禁止されているからでした。
このパスワードを他の人には教えていないという絵美瑠。
その日夕方。
孝多の塾で、孝多の財布が盗まれたことにして、生徒や講師を集めました。
さらに、犯人は孝多の塾で勤務している女性講師、深瀬(富田望生)。
犯行動機は、子供の頃から高校を出たら働けと育てられたのでした。
他の塾でも同じような問題があり、受験をしている子供たちに嫉妬していたのです。
親ガチャ失敗した自分にとって、塾の生徒たちは勝ち組だ、その差を子供たちにわからせてやりたかったとのこと。
栄一を脅し、絵美瑠が言っていたパスワード「いちごパンツ」を利用、孝多のアカウントを不正利用していたのでした。
硝子は、普通のガチャガチャは交換ができるけど、親ガチャは不良品が出ても交換できない、だからこそ、理不尽な状況にいるなら相談してほしいと告げます。
さらに、硝子は親も頑張って、親を努め、子供も、子供として頑張っているとのこと。
硝子は自身と母のことをふっと思い、熱く説得。
硝子の母も、シングルだからこそ、経済的な理由で娘のやりたいことを諦めさせたくなかった愛情がありました。
よって、羽根岡は丹澤に未成年者の孝多がアプリで受けた損害を報告。
未成年者取消権を受け入れるように伝えました。
丹澤はしぶしぶ、了承。
相田家へ行った際、瑛子は、孝多のお小遣いから返金の責任をとらせ、残りは自分が責任を負うので、返金はしないと伝えました。
また、孝多は母を楽にさせたくて、受験を当初は志したものの、結果、母を疲れさせてしまったことを気にし、受験ノイローゼでカムフラージュ。
そして、母に負担をかけないためにはどうしたらいいかをネットの弁護士に相談。
返金ができないことや、自分の行動がばれないために、通話履歴を削除。
孝多を叱った後、自分を思いやっている息子の気持ちと、孝多自身が本当は受験を頑張りたいと思っている意思を尊重することに。
羽根岡と硝子は次の案件に向かっていきます。
石子と羽男2話感想・みどころ
当初は、受験を瑛子が孝多に押し付けているかと思いきや、まさかのミスリード。
なんと、孝多や栄一など受験をさせてもらえる環境の子供たちをひがんでいた、講師の深瀬。
普段はコミカルだったり、正義感のある女性の役を演じることが多い、富田望生さんが悪役。
親ガチャに外れた自分は、高校を卒業したら働くように言われ、やりたいことができなかった悔しさが、立場の弱い子供たちに向けられた展開。
自分のしたことを悪びれず、以前の勤め先でも同じことを繰り返していた深瀬。
彼女が反省して変わることはありませんね。
あれほどケチで、冷徹な丹澤が何かしら手を加えて、孝多に損害を与えたかとも思いましたが、黒幕は意外なところに潜んでいました。
孝多の母、瑛子はダブルワークをし、自分が夕食を孝多に作っている姿を動画に撮り、愛情をこめていることが分かります。
孝多にもその愛情が届いているからこそ、受験ノイローゼということにして、法律相談事務所に電話をかけてしまったり、ゲーム課金はストレス発散だったと悲しい嘘をつく状況、わかります。
親は子供の前でも、「親」を努め、子供も、子供として精一杯、親の前で苦労かけないように頑張っているという硝子の言葉が身に染みた2話でした。