人事の人見2話あらすじネタバレ
日の出鉛筆の人事部、人見廉(松田元太)をはじめとする若手社員は、みんなで力を合わせて解く謎解き脱出ゲーム風の社員研修に参加します。
「皆さんよくここまでたどり着きました。日の出鉛筆社員は閉じ込められ緊急爆発が起こります。脱出ルートのキーを見つけ出し…」
「よしまずはこの地図なんだけど」
「ちょっとそこ当てずっぽでやらない」
映画やゲームのような世界を期待していた廉は、ピエロのようなお面のゲームマスターも出てこなければ手錠や鎖に繋がれなかったと不満を漏らすのでした。
「てかあんな研修があるんですか?」
「最近特に人気で多いのよ。脱出ゲームとか、謎解き系の社員研修」
「でも俺思ったのとちょっと違ったんすよね。」
「あららお気に召さなかった?」
「いや、楽しかったんすけど、手錠とか、鎖に繋いでくんなくて回転のこぎりとか人がさいころみたいに切られちゃうレーザーとか全然出ないんすよ。いや、ゲームマスターってピエロみたいなお面とかして画面の向こうしか話しかけないですよ」
「亜脱出ゲームって別にソウとかキューブみたいなことではないからね」
「頭しか使わないんすよ」富樫(津和野諒)にフォローされるものの、人見は脱出ゲーム型の研修に不満を漏らすのでした。
「それが脱出ゲームだから」
真野は人見に、勤怠管理システムの画面を見せ、残業時間が150時間を越えていることを指摘します。
「人見君なにこれ!」
「俺の研修時間すね」
「研修とかいろいろあたにせよなんでこんな数字になってるの?労務管理をする人事部が使い方知らないなんてやばすぎるからね」
勤務時間に関係なく、思い出した時に打刻していた人見は、真野から激怒されます。
「里井常務どこがあんな奴の気に入ったんだか」
須永圭介(新納慎也)は堀から、人見に嫉妬しているのではと指摘され、不貞腐れます。
「なに嫉妬してるの?」
「嫉妬?なにがあんな奴に嫉妬しなきゃなんないんだよ」
「いやあんまり残業が多いと」
「そんなひどいの?労基に刺されないようにね」
「え?刺される?」
「あにか勘違いしていると思うけど、さされるってそういう意味じゃないと思うけど」
「おっかない役所に目つけられたりするのよ」
「部長済みません労基が」
人見の相変わらずの非常識さに呆れる真野。
「労働基準監督署って目を付けられるのよ」
すると、そこに運悪く労働基準監督署による調査が入ります。
「品川労働基準監督署です。臨検に参りました」
「こちらなんですけど…
「まさか本当にうちが」
「通報があったみたいよ。さっき話しているの聞いた。匿名であったみたいよ誰かが垂れ込んだって」と堀(松本まりか)。
「基本的に残業はそこまで多くありませんが、まれに残業が必要な時には、翌月の勤務時間で調整してもらうよう、各部署には伝えてあります」
「ちなみに人見廉のところは完全に記入ミスでして。こんなに残業してないので修正する予定です」
真野も労働基準監督官に取り繕って説明しました。
その結果、日の出鉛筆は隠れ残業とそれに伴う残業代の未払いに関して指摘されます。
「是正勧告書ですか」
「はい」
「法令違反で指摘されたのはどういった部分ですか?」
「隠れ残業とそれに伴う残業代の未払いです。あ、済みません。残業代の未払いはイメージ的に危険ですよね」
人事部長の平田(鈴木保奈美)から報告を受けた常務取締役の里井(小日向文世)は、
「いずれにせよ、我が社に、記録をつけずに残業させている部署があることを問題です」
「仰る通りです!」
「どの部署の社員ですか?」
それを受け、真野は人見と商品企画部の企画チームリーダー、植木奈緒子(珠城りょう)に会いに行きます。
「お疲れ様です。植木奈緒子さんですよね。残業ですか?」
「あ、ええ。仕事が溜まっているので」
「済みません、植木さんの勤怠を調べさせていただきました。残業の記録付けていらっしゃらないですよね」
「いや、残業は今日たまたましているだけで」
「サービス残業を強いられていませんか?」
「いえ」
「労働基準監督署にも通報が入ったと聞きました。植木さんですよね?」
「違います」
「安心して下さい、私達は味方です。違法なサービス残業はなくしていきましょう。誰の指示なんですか?」
「自分です。私が私の意思で自ら勤怠をつけないで残業してます。」
「そうだったんですか」
「めっちゃ働き者」
「そうまでしないと仕事が間に合わないので、だから誰にも強制されてないし、残業代とかも気にしてないんで見逃してください」
「いやそういうわけにいかなくてですね」
植木は日の出鉛筆の看板商品であるボールペ「シルキーボール」リニューアル案の社内コンペを控え、自らの意思で勤怠をつけずにサービス残業をしていました。
「新商品の企画案が大詰めでどうしても時間が必要なんです。」
「だったらちゃんと記録を付けた上で残業してください」
「つけたら来月の勤務時間で調整させるでしょう?そしたら結局間に合わなくなるじゃないですか
「今やってるのシルキーボールのリニューアルですよね。うちの看板商品じゃないですか。うちのチームの企画が決まるかどうか瀬戸際なんです」
「じゃあなんで植木さんだけ残業してるんですか?」
「労働基準監督署からサービス残業による残業代未払いとして是正勧告を受けております。是正しないと最悪の場合、会社が書類送検されます」
植木は自分の案が採用されるかどうかの瀬戸際にいました。
「こっちは勤怠つけないようにしてうまいことやってたんです。後は人事の方でなんとか対応してください」と、真野の言葉に耳を貸さないのでした。
「待ってください」
「帰らせないんですか。こんな時間なのに」
翌日、真野は植木の状況を人事部のみんなと平田(鈴木保奈美)の前で報告しました。
「改める気ゼロです」
「勘弁してよ」
「働きたがりのパターンでしたか」
「うわそっち系か」
「でもそこまで働きたいなら良いんじゃないすか」
「僕も賛成です」と人見の言葉に同意するウジン(ヘイテツ)。
「ウジンくんまで」
「めずらしい」
「だってシルキーボールのリニューアルですよ。」
「そんな凄いの?その仕事」
「一応、会社の看板商品くらい知っとこうか」
「めっちゃあるじゃん」
「ものづくりしてるのに労働時間もなにもないですよ」
「昔なら褒められるぐらいの働きぶりなのよね」
「昔も今もサービス残業はダメですからね」
「あと部長、是正勧告書」
「そうなのよ、是正しなきゃなのよ」
「とりあえず植木さんの情機にお願いしてみるしかないですかね」
「行きましょう。根本部長のところに」
「いるんだよな。量だけで働いていると思ったやつ」
その頃、佐藤に確認をとって、葉山という後輩が先方の青柳と先に打ち合わせをする彼を注意する、植木。
「佐藤さん代理店の青柳さんは?打ち合わせ14時のはずだけど」
「あ、葉山さんが先に始められていますよ」
「え?」
「あさきゆめみさんのイメージだとどちらかというとこっちかと…ああ、植木さんお疲れ様です」
「済みません遅くなりました」
「植木さんお疲れ様です」
その後、会議室にいて会議を進めようとする葉山を止める植木。
「なに勝手に打ち合わせ始めてるの?そもそも代理店とか作家さんとの打ち合わせは私がするって言ったよね」
「済みません、部長にも植木の仕事、引き取ってやってくれと言われていたので」
「とにかく勝手なことしないで」
「済みません」
その後、真野にメールを送った植木。
「どうしたんすか」
「植木さんからこんなメールが来てたんだけど」
≪先日は失礼しました。皆さんのお話を聞き、自分の働き方について考える機会となりました。私も働き方を改めて今後は労働基準法に沿った勤務時間を守り、より健全な働き方を心がけてまいります。何かお気づきの点がありましたらご指導いただけますと幸いです。引き続きどうぞよろしくお願い致します。植木奈緒子≫
「おー植木さんわかってくれたじゃないですか」
「おかしい…部長これみてください」
「ああ植木さんの件解決したのね?是正報告書作っていいね?」
そこへ堀が割って入り、植木が持ち出し禁止の会社PCを持ち帰り、家でも隠れ残業をしていることを伝えました。
「部長、情報システム部の田中さんから連絡きたんですけど。持ちだし禁止のPCで外から社内クラウドにアクセスしてる人がいるって。」
「それうちから注意しなきゃいけないの直接、その部署の人に言ってくれればいいのに」
「それが商品企画部のパソコンみたいで」
「あ、商品企画部!そういうことか!」
真野は植木がした隠れ残業したことを見抜きました。
「真野さんどういうことすか」
「隠れ残業。今度はバレないように家に持ち帰って残業してるってこと」
「感心じゃないですか」
「あの手この手で残業して」
「植木さんの件、持ちだし禁止のPCを持ち込んで家でも隠れ残業してました。あれ植木さんは?」
「帰りました」
「今度は家に持ち帰って残業してる。もうなんでこんな時にいないのよ!定時だけど」
匿名の通報者は誰なのか人見は社外にいる植木を追います。
真野は葉山に呼び止められ、人見はカフェにいる植木を対応します。
「そこまで残業している私を止めたいんですか、人事部は」
「いや俺はそんなにそうでもないんすけど。あのパソコンが。情報なんちゃらって人が困ってて」
「済みません。昨日どうしても、この中のデータが必要で」
会社のパソコンを持ち出したことを人見が指摘すると、そこは素直に謝る、植木。
「あ、並行世界うさぎめっちゃあるじゃないですか!好きなんすか」
ふと、人見は植木が、自分の知ってるキャラクターのグッズを持っていることに気付き、舞い上がりました。
「あ、いや好きっていうか…」
「俺めちゃ好きなんすよ。携帯画面もほら!」
「私は死量の為に持ってて。シルキーボールのリニューアルでこれ描いてる作家のあさきゆめみさんとコラボするから」
「マジすか」
「さすがにこのキャラの絵は使わないけど」
「えーじゃあ絶対成功させないとすね」
「まぁだからこうまでして残業してるんだけどね」
「私はなんとかしてこのコンペを勝ち取らなきゃいけないの、見逃してくれない?私だって常に残業したいわけじゃないから。この商品だけは特別で、自分の子供みたいなものなの。これ、シルキーボール…元々は、私と先輩で開発したもの。」
「そうだったんすか」
「先輩は一番肝になっているインクの技術を開発した後、お子さんができてそのまま会社辞めたから私が引き継いだの。」
その際、国枝という同僚に仕事を手伝ってもらっていました。
「国枝君これ」
「おう」
「他の人に手伝ってもらいながらなんとかして完成まで持っていって。だけど、私がいない間に商品のデザインが変えられちゃって。シルキーボールもそのデザインを提案した奴が作ったことにされてた。その後も発売後も担当外されて…」
元のアイディアは植木にも関わらず、国枝の案で企画が通ってしまったのです。
「なんで企画が国枝君のアイディアで通ってるの?」
「仕方なかったんだよ。」
「仕方ないってどういうこと」
「なんでそんななったんですか?」
「会社だから?で、コンペの相手がその国枝。」
「ひでぇなその会社。猿と蟹じゃないですか」
「因縁の対決ってこと?」
「それっす」
「だから今回のリニューアルは私の案で生まれ変わらせたいしこの商品を取り返したい。私にはこれしかないから」
「分かりましたそういうことならやりきりましょう」
「任せて下さい人事部ですから」
翌日。
「ダメに決まってるでしょ」
「シルキーボールって国枝さんの仕事じゃなかったんだ」
「手柄奪われちゃったか」
「堀さん国枝さんって手柄を奪う人?」
「手柄奪うというか要領が良い人だね」
「なんで要領がいいとシルキーボールが国枝さんの手柄になるんですか?」
「上からの覚えがめでたいから。例えば市川常務とか根本部長が味方だとそうなるんじゃない」
「いるんだよそういう人のにやらせといて美味しいとこ持ってこうとするやつ」
「植木さんの事情は分かった。だからって隠れ残業は認められない。困ってる人いるから植木さんを人見くんが追いかけてから、植木さんの部下の人に話しかけられて」
植木の部下によると、植木は殆ど後輩社員に仕事を振らず、自分一人でやろうとする行動が目立つのでした。
「仕事を振らない?」
「はい。クリエーターとの打ち合わせだけじゃなく、車内部署の調整も。なんなら資料の作成も僕達は触らせてもらえなくて。」
「なるほど、それであの長時間労働に」
「勿論、この企画が植木さんにとって大事なのも分かりますし、僕みたいな新人に任せられないのもあるんでしょうけど…それでも僕らだってコンペ勝ちたいですし、植木さんのこと支えたいって思ってるんですけどね」
「いましたね困っている人」
「こんなやり方してたら疲れてやりたい仕事出来なくなるかもしれないでしょ」
「ようは植木ってやつが要領悪いんだよ、部下に頼ればいいのに」
社員食堂の人見と里井。
「さとさんお疲れっす」
「人見くん、どう?そろそろ慣れた?」
「なれるとかないんじゃないですか相手人だし。気になっていたんですけど、えらいひとに気に入られると出世するみたいなのってあるんすか?」
「凄いストレートに聞くね」
「めっちゃ頑張ったのに上から気に入られてる同僚に手柄とられちゃってそういう人になんて声掛ければいいのか」
「人事担当の者として、社員の評価として軽率に喋ることは出来ないけど、しかもこんな場所で」
「あ、そっか」
「言えるとすれば評価には色んな観点があるから、だからそこまで言えないけど、昔話をするよ」
「桃太郎すか」
そこで、里井常務は、人見にかつて自分を日の出鉛筆に誘った堂前という男の話をします。
「そんな昔話じゃない。同僚に堂前ってやつがいてね、僕をこの会社に誘った男なんだけど、彼なんかはパワフルで人懐こくて発想が面白くて、僕にはまねのできない点財布だった。でも思い立ったことをすぐ行動に移すからトラブルばかり起こして、周りの評価は最低。向いてなかったかもしれないね。つまりその上から気に入られている同僚が不当に高く評価されてるのか、本当はできる奴なのかは見方によって違うってこと。そこは慎重に考えたほうがいいんじゃないかな」
そこで真野から連絡が入り、植木が過労で倒れたとのこと。
「もしもし人見くん緊急事態」
「どうしました?」
「植木さん倒れたって」
植木がいる病院に着いた人見と真野は、植木の夫、植木憲司に出会いました。
「日の出鉛筆さんですか?植木奈緒子の夫です。」
「日の出鉛筆人事部の真野と申します」
「人見です」
「この度は申し訳ありません」
「会社を責めるつもりはないです。妻は隠れ残業してます。労基に訴えたの俺なんで、」
植木の夫は告白します。
その頃、上司が心配してきた植木。
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません。すぐ仕事戻るんで」
「しばらく休んだほうがいいんじゃないか。人事からも指摘されてただろ?シルキーボールのリニューアルも、葉山とかに仕事任せたほうがいいんじゃないか」
「何言ってるんですか?ダメですよ。今私が休んだらうちのチームは絶対にコンペで勝てません。」
「でもそれで体壊したら元も子もないだろ」
「部長はそっちのほうが都合良いんですか。国枝のほうを勝たせろとか上から言われてるんじゃないですか?」
「お前なぁ…」
余裕のなさから、上司である部長の気遣いさえ、疑ってしまう、植木なのでした。
「とにかく私はコンペは降りませんから」
その頃、植木の夫の憲司は人見と真野に、植木の働きぶりの異常さを伝えていました。
「年明けくらいからですかね、ちょっとその働きぶりが普通じゃない度合いになって来て。それでつい心配で労基の窓口に電話してしまったという」
「そうだったんですね」
「なんか大事になっちゃったみたいで」
「なんで労基に行ったんですか?直接、奥さんに言っちゃえばいいのに」
「そうですよ。僕は直接、妻と向き合えずに労基にちくったチキン野郎ですよ」
「あ、責めてるわけじゃなくて」
「通報することは卑怯なことじゃないんで」
「あなただったんだ。なんで?なんで邪魔するの?」
「邪魔じゃないよ!心配だったんだよ」
「それが邪魔なの!そのせいで会社で問題になって、私が今の仕事奪われたらどうしてくれるのよ。あの時からずっとそう。私に仕事辞めてほしいんでしょ」
「いや違う!それは…!」
「どうでもいいけど」
「済みません、お恥ずかしいこと見せてしまって。僕達は子供がいなくてそれで治療とか頑張ってたんですけど、大事な診察で病院に行ってる日に、奈緒子が会社から呼び出されたんです。」
実は子供がなかなかできない植木夫妻。
病院で診察を待つ間に、奈緒子に社長から新商品の開発について会社に戻るよう、電話がありました。
「行かないと!新商品の件で社長に呼び出されて。」
「でも今後の方針について先生と話す日だろ」
「このプロジェクトは私がいないといけないの」
「僕達2人のことは?そうにゃないのか?」
「そしたら妻に任せた仕事がその日仕事を任せた人の手柄になっちゃったみたいで。僕のせいでその仕事を奪われて妻は僕を恨んでいるんだろなって思っちゃって。それ以降、どう向き合っていけばいいのか分からないままというか。」
「ご主人は植木さんに仕事辞めてほしいと思ってるんですか?」
「まさか!僕は妻に元気でいてほしいんです」
「じゃあその気持ち伝えましょう。」
「奈緒子ともう一度話し合うのは…」
「植木さんともう一度話しましょうよ、僕にめっちゃいい考えがあります」
植木が仕事に戻ると、部下の葉山から先方の変更があったと伝えられました。
「植木さん大丈夫ですか?」と佐藤。
「なんともなかった」
「植木さん、どうなってるんですか?あさきゆめみとのコラボの件、暗礁に乗り上げてるって聞きましたけど」
葉山が早速、植木に企画が急に変更されたことを指摘しました。
「デザインとか全部それ合わせで、20代向けのデザインに変更されてますよ」
「今ちょっと先方のモードが変わっちゃってるみたいで、でもちゃんと説得するから。」
「なんで報告してくれなかったんですか」
「周りには余計な心配させたくないから言わないで」
その頃、人見は国枝に声を掛けましら。
「国枝さんですか?」
「はい」
「人事の人見です。国枝さんちょっとした研修の対象になってまして」
そしてそのあさきが、明日、海外に立つ前に代官山のギャラリーにいるので、打ち合わせに向かう植木。
その頃、真野は人見の提案で倉庫に向かいました。
到着するとあそこに、植木の夫、憲司もいました。
「もしもし、あさきのスタッフですけど…新商品のイラストについて至急打ち合わせしたい事があります。場所が板橋区の…」
「変更ですね、住所をお願いします」
あさきのスタッフの振りして植木を騙す、人見。
倉庫には、里井常務に呼び出された、須永が。
「須永さん?」
「真野?」
「どちら様ですか?」
「植木さんの旦那さんです」
「2人共里井常務に呼び出されたのか?里井常務から内密な打ち合わせがあるって言われて」
そして、国枝も到着します。
「人見さんに呼ばれて、これなんの研修ですか?」
なんと、人見は真野、須永、憲司と国枝をそれぞれ別の理由で倉庫に集合させました。
そして倉庫に到着した、植木は戸惑います。
「私は打ち合わせの場所が変更になったって聞いて」
「人見は?」
「わかんないですよ。電話も出ないし」
「おはよう目が覚めたかい。私の名前はジャグラー、君たちの運命をつかさどるものだ」
「待って待って待って、人見君、あり得ないからねマジで」
「お前、拉致監禁だぞ」
「ここを出たければ謎を解いてもらおう。仕事を分担して」
「仕事で本当に急いでいるから!あさきゆめみのところに交渉に行かなきゃいけないの」
「え、マジで?」
「まじよ、代理店の人も向かっているから」
「うん人見君笑い事じゃないから」
「いいから早く開けて」
人見はみんなを閉じ込めた後、鍵がない事に気付きました。
「もう勘弁してよ」
「鍵ないと開けられないタイプなのか」
「本当に開けられないのか」
「南京錠なんですよ、外から鍵を掛けるやつ」
「最悪」
「これ間に合わなかったらどうしてくれるんですか」
「やべぇ、ごめんなさいマジで探しているんですけど」
「奈緒子、人見さんも落ち着きましょう」
奈緒子はこん棒でドアを破ろうとします。
「そんなんじゃ開かないから」
「邪魔しないで!私はこんなところで止まってられないの!」
「邪魔してないよ」
「邪魔しないで私にはこの仕事しかないの!」
「どうしていつもそうなんだよ。この状況をなんとかしたいのはみんなだって同じだよ。だからみんなで知恵を出し合おう。」
「ご主人の言う通りだよ、どこに鍵があるのかどこまで鍵を持って行ったのか一つずつ仮説を立てて検証をしていけば、必ず答えは導き出せる。みんなで力を合わせよう。一刻も早くここまで脱出するために、人見君、状況を整理してみよう。モニターで我々に話しかける前になにしてた?」
そこで、国枝は人見に優しくアプローチをしながら、問題解決を試みます。
「南京錠を掛けにきました」
「今日この倉庫に到着してから鍵自体は見たか?」
「見たような見てないような」
「トイレに置いてきた可能性は」
「トイレは外ですけど行ってない」
「なんで国枝くん協力してくれるの?何が狙い?」
「は?」
「だって私が出られないで作家との打ち合わせに間に合わない方が助かるはずでしょ?」
「なんだよそれ」
「そりゃお前の班は競争相手だけどどうせなら良いプランだしてもらって、その上で勝ったほうが気分いいだろ。俺だって実力でお前に勝ちたいってずっと思ってた。それにコンペとか勝ち負け以前にちゃんと脱出したいから」
「人見君、今日はここで脱出ゲームもどきをしようとしてたんだよね?誰に手伝ってもらった?人見運が問題を考えられるわけないし仕掛けを作れるはずないんで」
「たしかに」
その傍ら、一人で全部やろうとする奈緒子に味方がいることを気付かせる、憲司。
「奈緒子が仕事をすることを応援しようとしているんだよ。邪魔しようとする人なんていないから。無理しないで、元気でいてほしいってそれだけだから」
「この倉庫の大家さんですね。謎解きゲームのファンで、相談したらめっちゃ乗り気で」
「その人が鍵持ったままっていう可能性はない?」
「いや南京錠は今朝、会社来るときに俺が買ってきたんで。」
「まさか会社に忘れた?」
その頃、須永は日の出鉛筆に連絡し、ウジンに繋がると、南京錠の行方を探る事に。
「任せろもう繋がってる!ウジン、そこに南京錠の鍵ないか?」
「パット見なさそうですけど」
「ちゃんと探すんだ、引き出しの中とかゴミ箱とか、人見の机の周りを片っ端から探すんだよ」
「自分で探せばいいじゃないですか」
「今、俺と植木さん人見に倉庫に閉じ込められてて」
「どういう状況ですか?」
「ウジン、申し訳ない。今俺達には何も出来なくてそっちにいるお前に頼るしかないんだ」
「分かりました。これで人見のデスクを見せてくれ」
「よくわかんないものしか入ってないんで」
ウジンが人見のデスクを見ても南京錠は見当たりません。
「人見君、会社まではあったんだな?」と国枝。
「はい、買って来て、会社でパッケージ開けたんで」
「その後どこしまったんだよ」
「えーあー記憶が」
「ウジンくんごめん、森谷ちゃん呼んでもらっていい?今日の会社での人見君の行動スケッチしてない?」
「そんなことしてんの?」と森谷の実態に驚く国枝。
「森谷ちゃん今日ずっと人見君の行動観察してた」
「言わないで下さい」
「いやいやむしろ有難う。森谷ちゃん今日の人見君の行動順を追って教えて」
森谷の自作漫画を描く人間観察の趣味をよく知る、相沢今日子(前田友里子)に協力を求める、真野。
「はい。始業時間ギリギリに来て、南京錠みたいなの鍵のパッケージを開けようでも鋏で開かないと開かないと思ったのか探しに行って、のりと厚紙でお面のようなものを作り始めて。その間は鍵のパッケージ放置。開け方をインターネットで検索。ふと鍵のパッケージが開いてない事に気付いて午前中が終了です」
「人事部、全然働いてないな」
「彼だけです」
「午後ははさみを取りにもう一度、席を立ち、手ぶらで戻って来て、結局、力業でパッケージを開封しました」
「その際、勢い余って飛んできた鍵を僕が拾いました。拾った鍵は確かに人見君に渡しました」
「そうです。富樫さんに拾ってもらいました」
「その後、人見君は堀さんに話しかけて、2人でオフィスを出てどこかへ向かいました。タケダさんのところへ」
「ここからは私が話すわ。人見くんから手先が器用な社員を教えてほしいと頼まれてちょっとした貸しがあるデザイン室のタケダ君を紹介したの。そのままデザイン室の場所が分からなそうな人見君を連れて一緒に6階まで向かったわ。」
「そしたらタケダさんがこのお面を持っていて貸してくれたんすよ」
「じゃあデザイン室に置いてきた可能性もあるってことか?」
ここからは平田美和が状況を開設しました。
「ちょっと待って私、その後見たかも。エレベーターで人見くんと一緒になったんだけど、鍵みたいなので手遊びしてて。エレベーターの操作盤の鍵穴で遊んでたから注意した。多分あの時、人見君、会社を出るタイミングだったんじゃない?」
「その時まで持っていたってことか」
「皆さん情報有難う御座います」
「会社出てから道中で落としたってことか」
「俺、来た道戻ってみます」と人見。
「間に合わない…今からここを出ても…だから、間に合う人に頼む」
そこで、植木は葉山に状況を説明し、あさきゆめみとの交渉を頼みました。
「葉山君、今から代官山ギャラリーのイベント終わりに行って口説いてきてくれない。国枝くんも夫もいるから大丈夫。葉山くんにしか任せられない。結果がどうなっても私が責任とるから・・・だからお願いします。」
植木が人を頼った事を、拍手する、真野、憲司、国枝、須永。
「ん?なんの拍手?部下に頼んだだけだからね。そもそも葉山君間に合うか分からないし」
「皆さん、鍵ありました!南京錠にテープ貼っただけでした」
なんと、人見は南京錠の鍵をテープで貼って外につけっぱなしでした。
「本当にシャレにならないからね!」
「本当にすみません。反省しているんで。皆さんも有難う御座いました。俺一人じゃどうにもなりませんでした。みんなの力があったから成し遂げられました。ごめんなさい、ありました。」
そして、脱出した植木は葉山のおかげで、コンペが成功しました。
「みんなこの度は有難う。特にギリギリになってあさき先生と交渉してくれた、葉山君ほんとうに有難う。このチームを変えて行かなきゃいけないと思いました。入ってください。国枝さんにはわたしに代わって企画チームリーダーをお願いしたいと思います。みんなをまとめたり、マネージメントするのは彼の方が得意なので」
植木は人に頼ること、一人で頑張りすぎないことを学び、次に活かせるようになりました。
夫とも仲直りしました。
人見はあんな一件がありながら、またしても植木をこの間の倉庫に呼び出そうかと次の秘策を練っていました。
「この間の会場にどうやったら植木さんを呼び出そうかなと思って」
「はぁ?またやろうとしてるの?」
「だってこの間は中断しちゃったじゃないですか。みんなで協力して謎を解くっていう植木さんが変わるチャンスなんだよ」
「植木さんは大丈夫ですか?」
「とっくだよ!」
「植木さんの夫婦問題は?」
「解決済みだよ」
「え?いつ?!」
「ていうかなにあの脱出ゲーム。あれ下手したら監禁罪だからね」
「部屋しなくても監禁罪だよ」
「でも脱出ゲームというからには閉じ込めないとじゃないですか」
「いや本当に閉じ込めやしないから」
「あれマジすか」
「やめてよ!また誰か閉じ込める気?」
「はい」
相変わらずのお調子者の人見の行動に振り回される、人事部なのでした。
人事の人見2話感想・みどころ
みんなで協力して問題を解決し合う、協調性や、一人で抱え込まずに周囲を頼る事を植木に教えようとしていた人見。
しかし、肝心の南京錠の行方を忘れるなんて彼らしいですね。
おかげで、周りは大混乱で、植木はクライアントの作家との交渉に間に合わず、部下の葉山を頼りましたね。
一人で抱え込み、なんんでも責任を追おうとする気質が周囲を振り回す迷惑になる事を、植木は身をもって知って良かったです。
夫の憲司の優しさや部長の気遣いさえも自分の仕事の妨害とさえ思っていた植木は、余裕のなさが滲み出ていました。
植木が企画したシルキーボールのリニューアルを国枝の手柄にされたというのも完全に植木の被害妄想でしたね。
人見は人と人の繋がりや、話し合って前進する仲間意識を大切にしようとしているのは分かります。
しかし、問題解決と植木のこれまでの周囲への行動が招いた結果を気付かせるには大掛かりでしたね。
人見の周りを巻き込む形で、独自のトラブル解決をしていく様子は、里井常務が話していたかつての同僚を彷彿させてちょっと笑えました。
人見を日の出鉛筆に迎えた里井の真意が少し覗かれて今後の展開に期待します。