Drアシュラ1話あらすじネタバレ
受け入れ先がない子供。
その少女とは?
帝釈総合病院救急科。
初期研修医の薬師寺保(佐野晶哉)は救急科に配属されて早々、当直に着くことになりました。
「救急科の当直はそんなにイヤ」
「だって研修医が初日から当直なんてありえないよ。心臓止まってる人とか来ないよね」
「大丈夫うちは緊急患者さんとらないから。心肺停止とか大変そうな人は他の病院に回すの」
「本当にそれでいいの?」
「院長の指示だから。重傷を受け入れて医療ミスとか起こされるのがいやなんだよ」
「だから軽そうな人しか受け入れちゃいけないの。あ、でも今日もアシュラ先生いるからね」
「まぁ僕にとってはラッキーだけどアシュラ?」
不安を隠せない様子の保に看護師の水吉歩夢(荒井玲良)は、この病院では重症患者を受けていないと話しました。
その方針は、院長、不動勝治(佐野史郎)によるもので、医療ミスなどが起きないようにするのが理由でした。
その事に安堵する保ですが、歩は意味深な一言を口にします。
保が休憩室に行くとスクラブのまま、ソファーで眠っている女性の姿がありました。
救命医、杏野朱羅(松本若菜)です。
「めちゃくちゃ美人…」
「杏野先生!夢でも見たんじゃないですか?」
「…来る!」
「なにが?」
間もなく、救急のホットラインが鳴ります。
「30代女性、階段から転落して心肺停止です」
「受け入れて」
「心肺停止の患者は受け入れないんじゃ」
「さっさと準備して」
保に指示し、すぐに急患の女性、小倉を受け入れる、朱羅。
彼女は元救急科科長で、師匠、多聞真(渡部篤郎)が海外へ渡航してからは多聞の意思を引き継ぎ、孤軍奮闘しています。
救急車が到着し、救急隊員から急患の心臓マッサージを引き継ぎます。
「DC準備チャージ150。モニターと換気」
除細器で心臓に衝撃を与える、朱羅。
保つと歩に指示を出しながら蘇生を試みます。
「動いて」
その最中、銃で撃たれた組長をヤクザたちが運んできました。
「頼む!おやじを助けてくれ」
「撃たれたの?お抱えの医者とかいるでしょ」
「そんな女よりオヤジを治療しろ!」
「こっちは心臓止まってるの!そっちはまだ動いてる!」
凄むヤクザの脅しは、朱羅には通用しません。
「動け…動け…!」
心臓マッサージの後に、除細器で心臓を動かす、朱羅。
右急性硬膜下血腫、小倉は危機的状況。
一方で、ヤクザの親分は、出血が止まりません。
「なんでお前は手術せんね」
「研修医なんで」
「頭痛と嘔吐。右対光反射なし、瞳孔両側散大。恐らく右急性硬膜下血腫。脳細胞は5分で死ぬ、脳外科医を待っている時間ない。CTとドレナージ準備」
朱羅はこの場で開造器で、小倉の脳手術を担当します。
「ペアン」
「本当でここでやっちゃうんだ」
「坊主、今すぐ心臓マッサージして!」
朱羅に銃を突きつける舎弟。
「私の患者に手を出すな!」
「なに?」
「おやじを治療せぇ」
「あんたバカ?私が死んだら親父も死ぬよ。坊主、DC!心臓マッサージ再開」
心臓を再び医療機器で動かすものの、女性の意識は戻りません。
「他の患者なんかどうでもいい親父を助けろ」
朱羅は、舎弟の首筋にメスを向けるのでした。
「私の患者に手を出すな!…ドレーン頂戴。これで一旦脳圧下げる、開腹セット準備して」
歩夢に指示をし、開腹セットを準備させ、小倉の命を救うことに集中します。
「やっぱり腹部大動脈が損傷。人工血管にして。人工血管で再縫合する」
朱羅は舎弟を黙らせると、水吉に指示。
「坊主、吸引!早く!」
保に指示しながら女性の手術を鮮やかにこなす、朱羅。
「すごい脳の次は大動脈のオペまで…しかも早い」
保は修羅の手術の腕前に感心し、見とれてしまいました。
「波形戻りました」
「心拍再開。パックして借閉腹する。オペ室開いたら輸血再開」
そして、患者は無事、2人とも助かりました。
「良かったね初日から助かって」
「アシュラ先生はいつもこうよ」
「研修初日から3カ月間ずっとこんな感じってこと?なんなんあの先生」
保は水吉に朱羅の仕事ぶりを聞かされ、ついていけるか不安を覚えるのでした。
病院長の不動に叱責される救急科科長、大黒(田辺誠一)。
救急患者は受け入れない姿勢の方針に背いたことや、病院の世間体を気にする不動。
「大変申し訳御座いませんでした」
「驚きましたよ。まさか一晩に2件も重症患者を受け入れてしまうとは。」
「患者を助けて何が悪いの」
「現在の医療は深刻な医師不足、最低限の人数でなんとか回している状況です。」
「あんたのせいでみんなが辞めたからでしょ」
「そんな状況で重症患者を受け入れて、まともな医療が出来るとは思いません。これは患者を守るためのルールなんです。」
「助けたんだからいいでしょ」
「運良く助かっただけです。私がいなければ医療ミスに繋がりかねなかった。私がいる間に訴訟などを起こされたら困る。」
「なんだ結局保身か」
「お2人に忠告しておきます!杏野先生は次に勝手な真似をすれば懲戒解雇。案の先生は大黒救急科科長は指導不足としてひらに降格。チャンスは一度きりです。いいですね」
「話ってそれだけ?じゃあ」
「お願いしますよ、ただでさえ救急科は赤字続きです。これ以上余計なトラブルを起こさないでいただきたい」
「よく言い聞かせます」
不動院長(佐野史郎)は救急科で急患を2名を朱羅が助けたことを叱責。
病院の評判で救急患者を受け入れないのです。
「勝手に受け入れて最後まで面倒見ないで他に回す。私も救急科に移動したい。違う違う」
外科長の金剛(鈴木浩介)にも大黒は注意され、ストレスをためていました。
朱羅の危機は看護師達の耳にも届きました。
救急科看護師長、三宝加代(阿南敦子)、保、水吉、早苗、は朱羅を心配していました。
「懲戒解雇?」
「それってただの脅しじゃないですか?」
「だといいんだけどね」
「院長ってなんでそこま救急科を目の敵にするんだろ」
「それは東大に戻る為よ。去年教授選に負けて東大を追い出されたの、また戻る為にも余計なトラブルを起こしたくないのよ」
「重症患者受け入れたら医療ミス増えますよね」
「それだけ赤字続きなのよ」
そして、朱羅が助けた女性、小倉は一人娘の陽菜に話しかけられるほど回復。
「ずっと救急科にいるんじゃないんですね」
「落ち着いたら専門家に移るんです」
朱羅のことで頭を悩ませている大黒は、外科課長、金剛又吉(鈴木浩介)に呼び止められました。
「大黒先生、お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「違う違う、あの昨日救急科に運ばれてきた患者ですけど全て外科で引き受けることになりました」
「有難う御座いました」
「どういたしまして。違う違う全く、こっちは手に今いる患者で手一杯なんですよ。これ以上、患者を増やさないでいただきたいものですね」
「済みません。」
「うん謝って下されば大丈夫です、違う違う。勝手に受け入れておいて最後まで面倒を見ずにほかに回す。なんとも楽な仕事で羨ましいですね。違う違う。」
「外科長の金剛と申します」
「ママ、会いたかった」
「佐江、良かった」
「先生、娘のことを助けていただき有難うございました。
「医者として当然なことをしたまでです」
金剛は、小倉佐江と、小学生の一人娘、陽菜、佐江の母、洋子の前では優しい医師として振舞います。
「納得いかない。小倉さんのこと助けたのは救急科なのにどうして外科が感謝されるんだよ」
「まぁ救急科はいつもそうだから、結局、最後は持って行っちゃうの。報われないよね」
その頃、医療法人帝社会理事長、阿含百合(片平なぎさ)は国際帝釈病院の新設に向けて動いていました。
「国際帝釈病院の設立に関してですが、融資を受けられる見込みは非常に厳しく、開院のめどが立たない状況です。理事長、融資がおりない原因は間違いなく救急科が生み出す年間3億円もの赤字です、理事長の悲願でもある新病院を実現させるためには、救急科を閉鎖するしかありません。救急科を閉鎖するしかありません。理事長いかがでしょう」
「実は私の切り札を呼んであるの、入って頂戴」
会議で呼ばれた男は多聞真(渡部篤郎)、元救急科科長。
「ここ数年は海外医療事業に従事していたけど、副院長として戻ってきてもらった」
「院長これから宜しくお願いします」
「宜しく」
「え?多聞先生が帰って来たの?」と、沙苗。
「杏野先生の師匠。朱羅先生もひと安心ね」
朱羅と多聞の関係を知る、加代は状況が好転することを望んでいました。
その頃、多聞と理事長の阿含は新病棟設立について話し合います。
「最高の医者を集めて、最先端の医療を提供し、世界中からVIP患者を集める。そう簡単ではないでしょうね。」
「それでも国際貸借病院は、なにがあっても絶対に実現させる。多聞先生、期待していますよ」
「ご期待に応えてみせます。勿論、変な約束は」
「私約束は絶対に守る主義よ」
「有難う御座います」
そういった理事長の阿含百合(片平なぎさ)の笑顔がうっすらと消えます。
看護師長の加代(阿南敦子)朱羅に話しかけます。
「阿修羅は神、これが守ってくれるはずだ。帰ってきたら2人で一緒に日本の救命を変えよう。またな」
夜。
「今夜も杏の先生と当直か」
「ノルアド8に上げておいて。15分後の血圧を見てみ芽瑠」
「いいか?今夜は絶対に問題起こすなよ。」
大黒は朱羅が急患を受け入れる姿勢をよく知っており、上からの圧力に振り回されています。
「お前のせいで降格になったら俺はおしまいだ。おい聞け。お前ことの重大さ分かってるのか。」
40代女性が路上で心配停止。
「また患者を見捨てるわけ?」
「院長の指示だ」
「降格したくないだけでしょ」
「患者の安全のためだ!うちには重症患者を受け入れるだけのマンパワーはない」
「私一人いれば十分」
「もしミスしたらどうするんだ。救急全体のミスになるんだぞ」
「患者が修羅場を彷徨っているのに関係ない!」
「買ってにしろ」
大黒と衝突する、朱羅。
看護師長、加代とすれ違った、大黒は意味深な事を指摘されました。
「また緊急を受け入れたんですね。朱羅先生」
「もう俺の手には負えない」
「昔の大黒先生を見ているみたいですけど」
その頃、東王大学教授(大河内浩)と会食していた、不動(佐野史郎)。
「教授、研究費のことでお困りのようでしたら、いつでも仰って下さい、お力になりますので」
「こちらは」
「ちょっとした手見上げです」
賄賂を教授に渡す、不動。
「東大に戻りたいのですが、教授にお力添えをいただきたく」
「うん、なにか相応しい実績でもあればね。」
「承知しております。必ずや私の力で新病院を設立させ、申し分のない実績を積んでご覧に入れます。」
「そうは言っても噂では資金集めに苦労しているとか」
「ご心配なく。救急科を閉鎖すれば解決です」
「理事長は元救急課長を呼び出したそうじゃないか。救命を閉鎖する気はないんじゃないか」
深夜に酔っ払いの田中という男に噛みつかれた保は、疲労がまた溜まりました。
「酔っ払いなんて追い返せば良かったのに」
「ここに来た一応、患者さんだから」
翌朝。
「美味い」
昨日からの寿司を頬ぼった後、朱羅は急患の仕事へ向かいます。
「…来る」
交通外傷で搬送された20代男性を担当する、朱羅。
「先生、出血止まりません」
「動脈止血する。患部洗浄、血算生化輸血用意。整形外科と麻酔科に連絡」
すると、田中(浪岡一喜)が急患の部屋に飛び込みました。
「田中さんあっちで休みましょう」
「きゃあ」
看護師の沙苗を突き飛ばし、朱羅にキスをしようとする田中。
「綺麗だな先生チューして良い?」
「処置の邪魔です!」
保が酔っ払って、朱羅に近づく、、田中を押さえつけて制止させます。
「杏野先生、動脈止血に内視鏡はいらないんじゃ」
「吐血?」
「食道動脈瘤、眼球に黄疸。胸部にクモ状血管腫、手掌紅斑。典型的な肝硬変症状。門脈圧の亢進によって、静脈瘤があるのも想像できる、それでは破裂することも」
「もしかしてさっき診察してたんですか?」
朱羅は田中が肝硬変で、吐血することを覚悟で内視鏡を使っていました。
「坊主、その酔っ払SBチューブで時間稼ぎしておいて」
「僕、止血できます。ここで消火器で研修したんです。カメラください!」
保は研修で習ったやり方で、田中の食道を見ます。
「ここと、ここか…電動メス」
「よし、やっと役に立てる。食道静脈瘤の止血第一選択はEVL法。カメラの先端に輪ゴムを被せることで、止血を図る。」
食道静脈瘤の選択は、EVL。
内視鏡カメラを入れることで出血点を探し当てて、処置する方法。
「どこだ、出血点…あった、今だ。お願いします」
「やった。ぺアン。杏野先生。」
「え?!もしかしてリングが取れた」
「SBで避難して」
「次はちゃんと取れます。早く早く!なんでなんでなんで」
「血圧40台どぇす」
田中にもう一度、処置を試みるものの、手が震えてなかな思うようにいきません。
「坊主にはこれ以上無理」
「できます、もう一度やらせてください」
「修羅場にもう一度なんかない!」
患者の命を一番に優先することを教えた、朱羅。
「外れてない」
「もっと奥か」
「胃ですか、さっきなにもありませんでした。」
「上部に圧がかかれば違う箇所が出血する。押して」
朱羅が処置をすると、心電図が不安定になるものの、血圧が戻りました。
「他に出血しそうなところはなし、ICUに運んで」
「すいませんでした」
「一か所にだけ止血していい気になっているから見えるものが見えなくなる。起こりうる全てのことを想像できる者だけが命を救うことができるの。あんたはまだ修羅場に立つ資格はない」
朱羅にまだまだ半人前だと指摘されて、落ち込む保なのでした。
「お疲れ様」
「ありがとう」
保を気遣う、水吉。
「僕、全然だめだったみんなに迷惑かけて」
「やっと当直終わったんだから早く帰って寝なよ」
「有難う」
休もうとすると、朱羅が患者のフォローを任せます。
「坊主、静脈瘤の患者、採血にて輸血オーダーしておいて、交通外傷のほうはCTフォロー。」
そこへ急に大黒が駆け込んで来ます。
「僕、珈琲淹れますね」
「第7トンネルが崩落して多数の怪我人が出ています。大黒先生どうしますか?」と加代。
「重症患者は他の病院へ任せよう。うちは軽傷のみを受け入れる」
「全員受け入れて」
「全員?馬鹿な事言うな」
「患者じゃ治療待ってる」
「ベッドの数が足りない。責任者は私だ。お前に決定権はない!重症者の受け入れ先は不可と伝えてください。なんだ?何を言っても答えは変わらない」
朱羅の脳裏に蘇るのは彼女自身のトラウマ。
重傷患者を受け入れないという言葉に敏感に反応する、朱羅。
そこで、朱羅は、保に車を運転させ、集落現場へ向かう事にします。
「もうやめてください、離してください」
「現場に行く、運転して」
朱羅と保は医療用の車で現場に到着しました。
トンネル集落の被害者達が沢山います。
「行くよ」
「はい」
「胸郭の膨隆と頸動脈,怒張。緊張性気胸を起こしている。」
「肺に穴が開いてるってことですか?」
「たまった空気を外に出すよ。はさみ、消毒、サーフロー14」
朱羅は患者の胸に応急処置をします。
次に、担当するのは、朱羅が助けた女性、小倉の母、洋子で、孫の陽菜が集落事故で、鉄パイプが刺さっていました。
「お願いです。戻らせてください」
「許可できません」
「孫がまだ中にいるんです。鉄筋が刺さって動けなくて、陽菜を助けて下さい」
「中は再集落のリスクがあります」
「患者の状態が危ない。患者が修羅場を彷徨っている。私は患者を見捨てる事なんてできない」
「陽菜ちゃん、陽菜ちゃん!」
「腹部を鉄筋が貫通して動かせません。」
なんと、陽菜(池村葵彩)は腹部に鉄筋が貫通し、痛々しい姿でした
「先に開胸して止血と心臓マッサージする。1分で終わらせる。止血しないと心拍停止する」
朱羅はこの場で陽菜の処置をします。
「大動脈遮断して止血。換気とアドレナリン」
一刻を争う陽菜の状況に、手で直接心臓マッサージをする、朱羅。
「手で直sr津、心臓マッサージ?!」
「頑張れ頑張れ頑張れ頑張れ。よし、良い子」
危険な状況に、立ち向かう朱羅。
陽菜から鉄筋を除去し、救急車で搬送することにしたものの、一度は動いた心臓が心停止sました。
「坊主、バッグ、早く!違うあっち!グローブつけて代わって」
「変わります」
「インスリン、もしかして糖尿病。」
「長時間インシュリンを打てず、ケトアシドーシスから高カリュウム血症をきたし心停止した。」
なんと陽菜は小児糖尿病患者だったのです。
所持してたインシュリン注射は事故の集落の衝撃で壊れています。
「そんなどうするんですか。先生!」
「これ使い、その子のお母さんからや」
朱羅に組長を助けられたヤクザは、なんと陽菜の母から頼まれたインスリン注射を朱羅に渡しました。
インシュリン注射を打ち、心拍が再開しました。
「間一髪や」
「心拍再開!行くよ!緊急でオペが必要だからうちの病院に運んで」
陽菜を連れ出してトンネルから出た後に次の災害が起こりました。
「先生でもなんで。陽菜ちゃんがケトアシドーシスだってわかったんですか。」
「臭い、一時的に呼吸が再開して、ケトン臭に気付いたの」
「なんでお2人はここに?」
「おやじの命を助けてくれたからな。病院にお見舞い行ったら、お母さんとおばあちゃんに再会して、あの子のところへ届けてくれって渡されたんや」
ヤクザの男たちは陽菜の祖母の洋子と母からインシュリン注射を陽菜に届けるように託されたのでした。
「先生、陽菜は」
「手術は無事、成功しました」
その後、陽菜は別の医師の手術によって一命を取り留めます。
「どうして陽菜ちゃんを助けたのは先生なのに。」
「感謝されるために助けたわけじゃない」
「だけど先生はあんなに頑張ってこっちまで死にそうになりながら助けたんです。ちょっとぐらい報われたっていいじゃないですか」
「あの子の命が助かった、それ以上必要ないでしょ」
「薬師寺先生、ちょっといいですか?」
陽菜の母、小倉は保に言います。
「あれ?こんな時間にどうしたいんですか?」
「小倉さんがどうしても話したいことがあるらしくて」
「娘を連れて来てくれた救急隊の方に聞いたんです、先生が娘を助けてくれたって。」
「違うんです、僕は何もできなかったんです、陽菜ちゃんを助けたのは杏野先生です。僕はその場にいただけでなにもできなくて、杏野先生の足を引っ張ってばかり。杏野先生のおかげです」
「先生のおかげです、危ないトンネルの中に、勇気を出して入ってくれたから娘は助かったんです。私の命も娘の命も、先生が救ってくれたんです。あ、あ、有難う御座いました」
朱羅は保が患者を救えたことに涙するのを見守りました。
その頃、阿含理事長は、形成外科医の六道ナオミに話しかけていました。
「こっちの生活はどう?アメリカが恋しいんじゃないの?」
「日本もなかなか悪くないわよ、結構楽しいわよ。」
「色々一筋縄ではいかないようね」
「でもなるべく早く片をつけなきゃならない」
「救命の件?」
「ところであなた次の病院決めてないわよね。」
「ええそうだけど」
「来たみたいね」
形成外科医の六道ナオミ(小雪)と話す、阿含。
「杏野先生、ざわざ現場に出向いての治療、ご苦労様でした。しかし杏野先生、私の忠告を無視しましたね。宣言通り首です。今すぐこの病院から出て行ってください」
「多聞先生」
「杏野、久し振りだな」
「多聞副院長、どうなさいました?」
「杏野の首を撤回していただきたい。」
「撤回?どうしてです」
「杏野これからお前には外科に所属してもらう」
「外科?どういうこと。私は救急科にいる」
同時進行で、東王大学病院心臓血管外科依、梵天太郎と阿含、ナオミの話し合いも行われていました。
「この度はお招きいただき有難う御座います」
梵天(荒川良々)という日本一の心臓外科医も同席。
「先生に来ていただけるなんて本当に心強いですわ」
「全て私にお任せください」
「ナオミ、あなたにも梵天先生と2人で外科に入ってもらうわ」
「一体なにか企んでるわけ?」
「私はただ、一人でも多くの患者を救うたいだけよ」
同じ頃、師匠である、多聞から、外科で自分の専属として働いてほしいと言われた朱羅は状況を飲み込めません。
「お前ほど腕のある医者が救急にいるなんてもったいない。外科として患者を救うんだ」
「外科になんて興味ない、私には救急がある」
「私は新病院を実現させるために戻って来た。そのうち儲けにならない救急科は近いうちに閉鎖させる。俺は救命を潰すつもりだ」
その言葉に裏切りと敵対をかつての恩師に感じる、朱羅なのでした。
Drアシュラ1話感想・みどころ
一刻も争う救急の患者に、立ち向かう、天才救命医、朱羅。
類まれなる美貌が目を引く彼女は天才的な救命医で、手早く華麗な手術をし、多くの命を救う存在です。
ホットラインが鳴るタイミングを待ち、どんな状況の患者も受け入れる背中は凛々しいですね。
某別の医療ドラマを彷彿させる、スピーディーな展開と、周囲に流されず、患者の命を最優先する熱き心に感銘を受けました。
重症な急患を病院の評判を気にして受け入れず、救命医を敵視する病院長の不動は、医療従事者に向いていないと思いました。
彼の顔色を伺いながら、朱羅の全患者を受け入れる姿勢を何かと厳しく咎める大黒も、看護師長の加代によれば、かつては熱意があった医師だったとのこと。
大黒の過去に今後、迫るエピソードが楽しみです。
小児糖尿病患者だった陽菜や多くの重傷患者が命との一分一秒を争う「修羅場」にいるからこそ、命を捨てない朱羅の背中を追いかけたくなる1話でした。