鍵のかかった部屋最終回ネタバレ
介護ロボットを作る会社、ベイリーフに、セキュリティ工事のため、訪れた榎本は、前社長の穎原昭造の殺人事件を知ります。
穎原の自作自演により、事件は起こり、6億円もある大金は貴金属に変換後、隠蔽されていました。
佐藤学(玉木宏)がなぜ、穎原雅樹(鈴木一真)の叔父、穎原昭造(佐々木勝彦)を殺したのか?
最恐に手強い犯人に、榎本(大野智)、青砥純子(戸田恵梨香)、芹沢(佐藤浩市)が挑みます。
佐藤について身辺を調べる青砥と芹沢。
佐藤は元々、影のある人物で、社内でも写真映りが悪いことがわかります。
青砥はわざと、佐藤が写真に写らないようにしていることを見抜き、芹沢に連絡。
学は犯行を否認しますが、榎本はある根拠から、彼がすべての黒幕だと指摘。
刑事の鴻野(宇梶剛士)に佐藤について相談する芹沢。
芹沢は鴻野が榎本を今回の事件の犯人として疑惑を向けたことを指摘し、その違反を国家の機関に通告すると釘を刺します。
その様子に返す言葉もない鴻野。
しかし、彼は思いもよらぬことを言います。
最新鋭の警備システムを潜り抜けたのは犯人で、榎本には、特にそれは可能だとまだ榎本を疑っていました。
しかも、過去に美術館と宝石店の2件の密室事件を解決に導きました。
しかし、過去の2件のケースと今回の事件当日、防犯カメラに榎本が映り込んでいたというのです。
青砥はある日、佐藤の故郷を訪ねます。
高校生の頃、父親が事業に失敗して闇金と関与したせいで、両親は自殺。
闇金関係者に追われ、佐藤はその一人を殺した後、行方をくらまし続けて生きてきたことがわかりました。
母校の高校を訪ねますが、佐藤は不登校で卒業も「なんとか」できた過去が。
それでも、成績優秀で家庭の事情が複雑でなければ将来が有望だったとのこと。
さらに、佐藤の同級生の女性に話を聞いたところ、その女性は佐藤を「それは椎名くん」と言い出しました。
なんと、佐藤学というのは偽名で、本当は椎名章という男でした。
椎名が「佐藤学」と名乗っていた真相は、同じ学校の不登校だった別人、佐藤学の戸籍を利用して、違う人物になりすまして生き続けているからでした。
青砥は、その身辺調査から芹沢の元へ無事、帰ります。
秘書、里奈(のん)がコーヒーを運んできた時、コーヒーがこぼれたことから、芹沢は犯人が介護用ロボットを使ってどうやって殺人をしたのかピンときます。
榎本にもその推理を伝えたところ、榎本は「お見事」と言います。
後日、榎本は雅樹(鈴木一真)や岩切(菅原大吉)に、犯人が部屋に侵入せず、遠隔操作を利用して殺人をおこなったことを説明します。
さらに、カウチに寝ていた社長をカウチごとロボット「ルピナスV」が持ち上げて、社長の頭を床に打ち付けたと言葉を続けました。
しかし、犯行状況を実践しようとすると、ルピナスVは部屋の奥行き関係でエラーとなり、持ち上げ不可能と判断。
芹沢は自分の推理がはずれて、岩切と雅樹に謝罪し、落ち込んでしまいました。
今度は榎本が現場に向かい、推理を代わります。
榎本によれば、ロボット「ルピナスV」が持ち上げたのは本棚。
社長は重たいものを持ち上げ、隠し扉に隠しておいた貴金属に変換された横領済みのお金を確認する為。
しかし、その貴金属は既に何者かに盗まれてしまいました。
さらに詳しい推理に関してはまた後日話すと言って、榎本はまたしてもいつも通り、推理を中断。
その頃、某スーパーアリーナの清掃をしていた「佐藤」こと、椎名。
榎本は椎名に声をかけ、彼こそが榎本のことを鴻野にタレコミをして自分から疑いの目をそらすようにしたと指摘。
次に、社長が隠し持っていた横領を隠すために変換したダイヤモンドを、椎名がベイリーフに窓拭き清掃の仕事をしている最中、目撃したと話します。
そして、監視カメラに自分がヒットしないために、アルミの服に身を包み、ベイリーフの社内に盗聴器を仕掛ける為、夜中に侵入。
さらに、盗聴器を警備システムの工事が始まる前に回収。
社長の昼寝のタイミングやコーヒーに砂糖を必ず入れる行動に関する情報を収集した椎名は、ダイヤの隠し場所を突き止めたことも。
最終的には、ダイヤを盗んだ椎名ですが、ダイヤは自宅の古い洗濯槽の裏に隠していました。
洗濯物と水を入れれば、火災対策とカモフラージュに役立つとも、椎名の犯行を指摘する榎本。
社長が横領したダイヤを盗んだことが発覚するのを恐れ、自分は殺していないと容疑を否認し続けた椎名。
事件当日、一足先にビルを訪れ、ゴンドラに乗って仕事へ。
ロボット「ルピナスV」は開発途中のため、リモコンを遠隔操作をして椎名が犯行に及んだと指摘する榎本。
コーヒーに入れる砂糖に睡眠薬を入れ、穎原を眠らせてから、介護ロボットルピナスVを遠隔操作し、眠った社長を運んだルピナスVが、穎原の頭を窓にくっつくように工夫。
さらに防弾ガラスがわずかに動くように細工し、鈍器でガラスを撃つと、その衝撃がガラスを通り抜けて社長の頭を直撃します。
次に、ビリヤードのデッドコンボを利用して、ボウリングの玉でガラスを割り、脳の病気で手術をしたばかりの穎原を殺したとも言葉を続けました。
ボウリングの玉は、仲間の清掃員がすぐ現場に到着することを予期した椎名が慌てて、給水タンクに隠蔽。
椎名は自分の犯行を認めます。
最初から穎原昭造社長に、復讐することを考えていました。
それは、穎原が椎名の両親が心中する原因を作った張本人だからでした。
穎原の父と共同で仕事をしていたものの、お金を持ち逃げした穎原昭造は、椎名の父を裏切ったのです。
椎名は、ベイリーフの窓ガラス掃除をしていた時、あの社長室のガラス越しにいる穎原を見て、お金も立派な服も何もかも手に入れていることを感じてきました。
「ガラス越し」を超えた「世界」に自分もいれば、美人な女性を口説くこともできそうだし、立派な服や暮らしも手に入るのでは?という僻みを胸に秘めていたのです。
榎本に対し、榎本の友達に元空き巣がいたことや、過去に最新の警備システムを備えた美術館や、宝石店で起きた事件を解決しただけでなく、榎本がその警備を回避していること。
そして、過去の宝石店と美術館事件が起きた日と、今回の事件当日の防犯カメラに榎本がなぜか映っていたこと・・・。
怪しい彼の身辺を調べた椎名は、「お前なら自分の気持ちがわかるだろ?」と共感を求めます。
榎本は、それであなたが理想としていた「ガラスを超えた裕福な世界」が手に入ったかと厳しい言葉を投げかけました。
さらに、榎本はガラス越しの幸せはいらない、自分自身は自由になりたいと述べました。
事件解決後、ベイリーフは、穎原昭造の甥、雅樹が会社を一からやり直して改善に踏み切ることとなりました。
青砥と芹沢は、その後の動向として、椎名は自ら出頭し、逮捕されたのですが、椎名が盗んだ1億円分のダイヤモンドが偽物だと発覚したことを知りました。
さらに、椎名が盗んだそのダイヤモンドが何者かに盗まれた可能性が高いと警視庁側で混乱が起きているとのこと。
事件から「依願退職」と称して行方をくらまし、愛用の鍵コレクションと共に、携帯電話も解約して、音信不通になった榎本。
やっと青砥は榎本と連絡が通じます。
榎本から公衆電話としてかかってきていました。
榎本は「臨時収入」が入ったので、これから空港へ向かうと言い、細かなことは「さぁ」と誤魔化し、フライトの時間だからと電話を切ってしまいました。
青砥と芹沢は榎本の動向が気になって仕方がありません。
その頃、榎本はにやりと笑い、飛行機へ足を運びます・・・。
そう、榎本の「臨時収入」とは1億円分の偽ダイヤモンドでした。
鍵のかかった部屋特別編最終回感想・みどころ
榎本は本当にいいところで「ずるい」ですよね。
あそこまで推理を展開させながら、さらなる詳細は「明日話します」って・・・(笑)
今ここで言ってほしい!最後まで!と最終回も芹沢に共感したくなるもどかしさでしたね。
榎本が最後の最後まで頭がキレていて、ずる賢いんです。
榎本以外、偽ダイヤを何かしら操作して「臨時収入」にした人はいないと思いました。
椎名は自分の名前を偽造してまで、手に入れたかった裕福な人生・・・両親を失い、その復讐のために穎原を目の敵にして生きてきた愚かな生き方が伝わりました。
また、榎本さんと「再会」できることを期待したい最終回でしたね。