鍵のかかった部屋特別編 1話あらすじ
青砥純子(戸田恵梨香)は、弁護士の芹沢に会う為、彼のオフィスを訪ねました。
芹沢法律事務所で働く、芹沢の後輩になったのです。
クライアントである、円山と日下部に会った順子は、大石が自殺したことや、専務の池端の横領があったことを聞かされました。
そこで、円山と日下部から、芹沢に協力を依頼したいと申し出てきたのです。
そんなことができるわけがないと芹沢は青砥に苛立ちます。
しかし、青砥は、鍵や密室については、セキュリティ関係の業者なら詳しいのでは?と言われ、彼女が言う無理難題に益々、反発。
すると、ちょううどそこへ、東京総合セキュリティ会社に勤務する、榎本径(大野智)の姿が。
弁護士の青砥純子(戸田恵梨香)は慌てて、榎本に声を掛け、榎本は「密室」、「鍵」といったキーワードに敏感に反応。
このケースに協力してくれることになりました。
青砥に頼まれて、先輩弁護士の芹沢豪(佐藤浩市)と共に、密室殺人が起きた現場へ向かった榎本。
そこでは、被害者である葬儀会社の社長、大石が遺体となって山荘で倒れています。
当初は、大石が末期がんを患っていたこともあり、警察は自殺と断定。
しかし、大石の友人の円山(濱田晃)と、司法書士の日下部(堀部圭亮)は、疑惑を抱き、芹沢に調査を依頼したのでした。
柄本と、芹沢、青砥に、大石が亡くなるまでの状況を説明した日下部。
彼によると、事件当日、日下部は、大石の甥で、葬儀会社の専務、池端(笠間壮夫)と山荘にいました。
ふいに、窓から部屋を除くと、人影が見えたので、窓を破って室内に入ったところ、大石が部屋のドアを背にし、体育座りするような姿で死んでいるのを発見したとのことでした。
脚の前には重厚なテーブルが置かれ、そのテーブルはどっしりしたソファで固定されています。
また、ドアには天井から床まで白幕が張られ、遺体はそこに座っていました。
純子が日下部の話を聞くなか、芹沢は大石の死因は自殺だと決めつけ、榎本にも同意を求めます。
すると、榎本は、大石が亡くなった時の姿勢でじっと座っていました。
実は、榎本は、鍵や施錠について豊富な知識を持ち、その事になると周囲の空気を読まず、どういった状況で鍵が掛けられたのか?事件が起きたのかを徹底調査する「変わり者」の名探偵。
セキュリティだけでなく、科学、物理、建築などにも長けていて、大石の死が自殺と断定されたことや、大石が亡くなった時の状況を知り、彼のなかでは「腑に落ちない」部分があったのです。
後日、芹沢と青砥は、榎本の勤務している「東京セキュリティ」を訪ねます。
「備品倉庫」と書かれた部屋で、彼は事件で「呼ばれない」時は、セキュリティの研究に熱中する「防犯マニア」。
彼は二人にドールハウスにも近い、今回の大石事件の状況を模型にした様子を見せて、大石の真実を検証するとまで言い出したのです。
事件現場は窓が頑丈にロックされているリスクがあると榎本は指摘。
遺体を座らせ、腰のあたりにロープを結び、遺体をドアに引き寄せる方法を犯人が試みたのではないかという榎本。
榎本も納得いく答えが出せない状況なので、大石の件から手を引こうと、純子に提案した芹沢。
探偵ものや推理ものが嫌悪感を感じる芹沢は、時間の無駄だからこんな些細な事件に関わる暇はないと口にします。
そこで、純子は、この件は自分が一人で担当するから、あと1日だけ待ってほしいと彼に頼みます。
芹沢はしぶしぶ無言で了承してくれました。
日下部によると、大石の遺体には、元々、ガンの治療に使っていたモルヒネの致死量を超えた量を彼が打たれていたというのです。
大石はがんの治療のため、普段は、自分で注射を打っていましたが、エンバーミングの資格を持つ専務の池端が大石に注射を打ったことがあったのでした。
後日、青砥が大石邸を訪ねると、先に到着して現場の様子を見ていた榎本に遭遇。
さらに、山荘の前に傘をさして、興味範囲で覗く少年から、「白い布のところに男がいた」、「白い頭のおじさんが怖い顔をして睨んでいたから怖くなって自分は逃げた」との証言を得ます。
その子は、事件の一部始終を目撃していたのです。
大石の葬儀にて、すぐさま、青砥は芹沢にそのことを報告します。
少年、大輝が言っていた、「白い頭のおじさん」は、池端を意味していると推測。
慌てて、大輝の手を引き、純子は池端本人を目の前にして、大輝が見た「おじさん」は池端である事を確認します。
ところが、大輝が言っていた「白い頭で白い布のところにいたおじさん」は、なんと、大石自身だったのです。
既に、大石はその時には亡くなっていることから、違和感を感じる純子。
後日、池端のオフィスを訪ねた純子、榎本、芹沢は山荘へ向かいます。
池端は私用で山荘にいると関係者から言われたため、急いで到着。
遺体になった大石の口にはうじが沸いていたという不気味な死・・・・。
大石が亡くなったその日、この部屋は一度、開けられていた・・・密室が完成する前のことだという榎本。
つまり、このケースのキーワードは、「時間」。
大石社長は一人、後継者問題について考える為、山荘にいました。
犯人は経営の件などを口実にして大石を訪ねます。
そこで、大石が常用する医療用のモルヒネを打たなければならず、犯人がそれを打った後、大石を横たわらせました。
犯人は、遺体を座らせてはいない、遺体が自分で座ったと不可解なことをいう榎本。
遺体を放置し、家具を元通りにしてから12時間後に、山荘を再度、訪ねた犯人。
そこで、臭気だらけの部屋だったので、窓を開け、その時に蠅が入ったことにより、大石の遺体にはうじが沸いたとも説明した榎本。
再度、山荘を訪ねた犯人が、徐々に硬直が進んだ大石の様子を見て、大石の遺体の位置を動かしたこと、白い布で覆われた扉にもたれかかり、「座った状態」になったと言葉を続けました。
密室を解く以外は無関心と答えた榎本ですが、次に、芹沢が、やはり犯人は池端と指摘。
大石の死後、多額のお金を受け取っていた池端は、大石の遺言書も偽造。
事件解決後、芹沢と青砥は、刑事たちや、円山らと対面。
事件解決の報告の為でした。
芹沢は自分の手柄のようにべらべらと喋り、その様子をなんともえいないような違和感を抱きながら、見守る青砥でした。
鍵のかかった部屋特別編1話感想・みどころ
大野智さん演じる、榎本の存在感が強烈でした。
いかにもミステリアスな何を考えているか掴めない「奇才」感がありました。
戸田恵梨香さん演じた、純子も初々しくてかわいい役どころでした。
小さな男の子、大輝証言で、事件解決に繋がる一歩が!
純子は行動力があり、一生懸命さが伝わりましたね。
やはり親族の池端が大石を殺した真犯人だとは・・・。
大石の孤独な人柄や状況は切なかったですね。
池端は自分の陰謀の為に、大石を介抱するふりをして注射を打ち、殺して放置後に、自殺に見せかけた巧妙であざとい手口だと感じました。
青砥と芹沢は、一風、変人で、密室以外のことには無関心すぎる不思議な榎本に今後、大きく関わっていくことでしょう。
来週も榎本と芹沢、青砥の活躍が見逃せません。