鍵のかかった部屋特別編5話あらすじネタバレ
朝、テレビ出演していた芹沢。
そこに、ゲストとしてタレントの友香が出演。
その様子を見守る榎本と青砥。
テレビ出演中に、友香は芹沢に叔母の死の真相を暴いてほしいと懇願されました。
榎本(大野智)、青砥(戸田恵梨香)そして、弁護士の芹沢(佐藤浩市)の3人は、人気漫画家、中田文恵(渡辺めぐみ)の自宅へ。
彼女が遺体となって発見されたからでした。
玄関で文恵を出迎えたのは、激しく吠えている犬。
案内した文恵の姪っ子、友香(志田未来)は、この犬が文恵以外の人だと吠えることを補足。
文恵には、橘麻美(岩佐真悠子)と安西理佳子(MEGUMI)というアシスタントがいて、自宅兼作業場の家には毎日通っているとのこと。
文恵が亡くなった日には、朝から夕方5時まで仕事をして帰宅。
その後、夜10時ころに、理佳子が文恵の遺体を発見したといいます。
現場は、玄関と全ての窓に鍵がかかった密室でした。
アシスタントの2人は合鍵を持っているものの、犬に吠えられずに通過することは不可能です。
しかし、近隣住民の証言で、午後5時に麻美が帰宅してから、夜10時に理佳子が来るまでの間、犬が一度も吠えなかったことがわかったのです。
警察は酔った文恵が資料につまずいて転倒し、その拍子に棚から落ちた置物が頭を直撃した事故死と断定。
文恵は事件当日、麻美と理佳子と飲んでいると友香には言っていましたが、実際は一人で家で飲んでいました。
その後、青砥が友香から話を聞くと、自分はやっていないと麻美が入ってきて抗議。
今度は理佳子が入ってくるのですが、彼女は犬が苦手で、犬を超音波で撃退する道具を持っていました。
別室での検証を終えた榎本は、もう一つだけ確認したいことがあると言い出し・・・。
中田が亡くなった時、犬が一度も吠えなかったのは本当かと聞く榎本。
近隣住民にも聞き込みをしてみると、中田が飼っていた犬がうるさいと苦情を言おうと考えていたところ、今回の事件が起きたと話していました。
また、事件現場には、全ての窓にはクレセント錠がかかっていたことを指摘する榎本。
芹沢は明らかに今回は事故だと決めつけます。
中田は出版のお祝いでビールを買っていましたが、犯人は中田が一人で家にいた状況を作るためにあらかじめビールを部屋に用意していたと異論を唱えた青砥。
さらに、そのビールは、中田が前の日にビールを買っていたことを知らずに、同じビールを犯人が部屋に置いたと話します。
榎本は中田の件は、他殺だと反論。
後日、芹沢の事務所にはマスコミが殺到し、秘書の里奈(のん)が暴走する記者を止めようと必死。
理佳子は長年、厳しい文恵についていき、麻美は理佳子のアシスタントになって1年ですが、文恵に認められていました
しかし、麻美と理佳子の関係は最悪で、お互いに文恵に認められるように対抗心を燃やしていることが友香の証言で明らかに。
さらに、文恵の自宅が突然、荒らされます。
理佳子の時計がなくて、彼女が持っていた犬対策グッズのK9キャンセラーが部屋から発見。
理佳子を訪ねる青砥ですが、理佳子はあの事件以来、文恵の家に行っておらず、駅前の漫画喫茶にいたと伝えます。
青砥が調べると、理佳子はやはり、漫画喫茶にいました。
犯人は犬に吠えられずになんで玄関から文恵の家に入れたのかが問題です。
榎本は犯人に結び付く過程にたどり着きます。
麻美が部屋を荒らして、理佳子に罪を擦り付けようとしていたのです。
しかし、真犯人は麻美ではないと言葉を続けた榎本。
それでは、麻美を訪ねた青砥と芹沢は、理佳子を犯人にしようと部屋を荒らしたのは事実だと知ります。
その日の夜、榎本と青砥と芹沢が公園付近を歩いていると、若者にしか聞こえない高周波のモスキート音が流れ、苛立ちを感じる2人。
やはり犯人は理佳子でした。
理佳子は10年の信頼関係が文恵とありますが、理佳子は文恵から解雇危機だと、嫌味ったらしく麻美に伝えられ、犯行に及んだのです。
しかし、麻美は理佳子に最初から嘘をついていて、新しいアシスタントを求めてはいたけれど、理佳子を解雇するつもりは最初からなかったことが判明。
そこで、榎本が解説。
犯人は犬に餌付けをして懐かせ、中田の家の「鍵」のような存在の犬を信頼させました。
次に、犬に懐かれていることが分かると、犯人だと疑われるので、再び犬に嫌われる方法をとったというのです。
榎本は犯人が犬撃退センサーを使って、犬を不信にさせ、あとは文恵の遺体の第一発見者になって誤魔化したとのこと。
さらに、犬撃退の道具であるK9キャンセラーと中田文恵がコレクションしていた腕時計が、中田の死亡時刻になっていたことや、キャンセラーと腕時計の周波数が同じだと指摘。
榎本がモスキート音をきっかけに、K9キャンセラーと腕時計の共通点を見つけ出したのでした。
そして、そのK9キャンセラーをいつも持ち歩いているのは理佳子であることから、犯人はやはり彼女だと指摘。
キャンセラーの周波数が腕時計に反応し、文恵の腕時計は、文恵の死亡時刻ぴったりのまま時を止めたのです。
理佳子が中田の遺体を発見して通報した時、犬が鳴いた理佳子は嘘をつきますが、通報時には犬はまだ理佳子に懐いていました。
後日、テレビ出演した際に、芹沢はまるで事件を解決したのは自分の手柄だと自慢していました。
榎本の手柄なのに自分が解決したことにする芹沢はずる賢い。
次回、不審死を遂げた男の死の真相に迫ります!来週も「密室」が敗れること間違いなし!
鍵のかかった部屋感想・みどころ
どちらも文恵を慕っていたものの、認められる「レベル」が違うため、麻美と理佳子がお互いをいがみ合っていた様子が伝わりましたね。
火花を散らす2人のアシスタントが、親愛する文恵を殺すまでにいたってしまうとは・・・。
芹沢、テレビで格好つけすぎ(笑)でも、青砥と今回の事件に苦戦する姿はギャップがあって可愛かったです。
犬を不信にさせるK9キャンセラーと、文恵がコレクションしていた時計の周波数が一緒だからこそ、時計が文恵の死亡時刻ぴったりになったトリックはなかなか巧妙だと思いました。
認められたい、自分のほうが先生の敏腕アシスタントである・・・といった嫉妬心や、麻美と理佳子の不仲が殺されるはずじゃなかった文恵の人生を奪ってしまった切ないエピソードでしたね。
文恵は麻美のことも理佳子のことも考えていて、とくに理佳子とは10年の信頼関係を築いてきたからこそ、彼女を本当の意味で厳しくも温かく見守っていた様子が伝わりました。
来週はどんな「密室」に榎本・青砥、芹沢が遭遇するのか楽しみな5話でした。