美食探偵特別編3話あらすじネタバレ
朝、いつも通り明智の元へ苺がお弁当を持ってきます。
ここで、雑談として、なぜ、上遠野(北村有起哉)が明智の「美食倶楽部」にいるのかを訪ねた苺。
その発端は、ちょうど1年前のことでした。
上遠野(北村有起哉)は、小学高学年の愛娘、小春(横溝菜帆)クリスマスケーキを作ることに決めました。
離婚した妻から、小春を預かってほしいと電話で連絡があったのです。
早速、明智(中村倫也)に、明智の家のキッチンを貸してほしいと土下座をして頼みます。
明智は頑なに断りますが、上遠野に懇願され、条件としてキッチンを使い終わったら「部屋を倍清潔にする」ことを伝えるのでした。
相棒で後輩刑事の高橋(佐藤寛太)は、母親が調理師免許を持っていることから料理が得意。
いつものおっとりした高橋は、上遠野に厳しく料理を指導します。
さらに、某バラエティ番組の真似事をして、失敗続きの上遠野を叱り飛ばすのでした。
上遠野はこの当時、まだ娘のアレルギーを知らず、高橋と共に無事、ケーキを作り上げますが、アナフィラキシーショックを起こすほど、アレルギー持ちの小春に関して、食材選びに配慮していないことに気付きません。
結果、ケーキを皿に乗せるときに倒したことで、乳製品や卵を使った普通のブッシュドノエルを作ってしまいました。
小春は母親が出張なので、その関係で上遠野が一晩預かることになったので、父、上遠野から明智の家に呼び出されます。
せっかくケーキを作って、上遠野と高橋は彼女を喜ばせようと必死になりますが、小春は生クリームなど使ったケーキが食べられません。
小春は父と高橋の優しさを汲み取り、「胸がいっぱいで食べられない」とアレルギーを引き起こす食材を使ったケーキだから食べられないことを隠すのでした。
その1年後・・・「集団給食毒殺事件」が起き、上遠野は娘の気持ちをやがて察します。
「あれは娘が自分たちのケーキに感動して胸が詰まった」のではなく、「父親が一生懸命作ったケーキをアレルギー食品が含まれているから食べられない悔し涙」だと・・・。
上遠野は、明智にもう一つの頼みとして、娘にもっと美味しい物を食べさせたいという思いから、自分を明智主催の「美食倶楽部」に入れてほしいと懇願したのです。
そして、1年後、小春がマリア(小池栄子)にSNSを通じて接触してしまい、クラスメイト全員と担任の兼木を含んだ「集団毒殺殺人事件」未遂に発展。
事件が起こる1年前のクリスマスに、愛娘のために、上遠野がケーキを作った切なすぎる親子愛のエピソードでした。
続いては、明智の弟、六郎のエピソード。
明智と彼は、百貨店の跡取り息子の為、母、寿々栄(財前直見)にすすめられ、お見合いをすることに。
しかし、見合い相手が毒殺。
マリア(小池栄子)の陰謀かと思いきや、マリアが、明智家に長年、仕えてきた男で百貨店役員の伊達(小市慢太郎)の陰謀から、明智の毒殺を阻止していたのです。
その事件が起きる前・・・。
苺(小芝風花)の親友で、明智と苺を度々助けてくれる桃子(富田望生)が老舗の牡丹餅を持って明智探偵事務所を訪ねます。
明智は用事があって家を空けるので、桃子と苺に留守番を頼みます。
出掛ける前に、風呂敷に包まれた明智の「とっておき弁当」を開けないように口留めされました。
そこへ、明智の弟、六郎(草川拓弥)が訪ねてきます。
お腹が空いた桃子と苺は、六郎に留守番させてコンビニへ。
しかし、その間に、明智に食べることを禁じられていた「とっておき」の高級弁当を六郎が食べてしまいました。
明智が帰ってくる前に、苺は六郎の協力を経て、お弁当に入っていたものを作り直して誤魔化すことに・・・。
しかし、極度の味音痴の六郎の舌は頼りになるかどうか・・・。
不安を隠しながら、苺は自力でお弁当を作って達成。
やがて帰ってきた明智が弁当を開けますが、明智は違和感にすぐ勘づきます。
六郎は明智に相談があり、訪ねてきたのです。
大学を卒業できなかったので、その言い訳を一緒に考えてほしいと頼んできたのでした。
朝寝坊や授業についていけなくて卒業できなかったと言うのです。
「甘え」を明智に厳しく指摘された六郎。
さらに、弁当の中身も誤魔化したことがすぐ勘づかれます。
明智は六郎を反省させるため、母、寿々栄(財前直見)に謝らせに再び、出かけるのでした。
今回の3話は、「家族愛」がテーマのエピソードでしたね!来週からは、「美食探偵明智五郎」が通常放送となって再開します。
美食探偵明智五郎特別編マル秘裏メニュー3話感想・みどころ
上遠野(北村有起哉)はとても優しくて人情味のあるお父さんでしたね。
でも、1年前、小春のアレルギーに気付けないまま、普通の乳製品を使ったケーキを作ってしまい、そのことに配慮した小春の「大人な対応」に泣けました。
本当は、乳製品や蕎麦など複数のアレルギーで、とくに乳製品使用の食材は、アナフィラキシーショックを起こすほど深刻な症状を持つ小春。
でも、父の優しさを汲み取って、「胸がいっぱいで食べれない」なんて・・・。
高橋(佐藤寛太)が怖すぎました。
普段は穏やかでちょっと天然(笑)上遠野を慕うフレッシュ感が漂う後輩刑事ですが、その本性はSMっ気ある「料理の鬼」。
普段は温厚で人畜無害なのに、上遠野に料理指導をするときは、毒舌でめちゃくちゃ怖かったですね。
そんな高橋と上遠野のコミカルでダークなケーキは無事完成。
全体としては、父を想う彼女の優しい嘘がほろ苦くて切なさがこみ上げた回でしたね。
一方で、「六郎編」では、六郎がとにかくかわいすぎる・・・!とても天然ボケで甘えん坊な「小動物系」です。
こんな弟がほしいなんて思っちゃいました。
明智は家族だからこそ、弟に世の中の厳しさや甘えは無用だと威厳を持って接していましたね。
明智と六郎は対照的な兄弟といえますが、同じく母、寿々栄から抑圧された鬱屈を抱えていることが伝わります。
だからこそ、明智は六郎の「お母さんに叱られる・怖い」という気持ちに共感できるし、彼自身の根性をたたき直すためにきちんと自分のしたことに向き合わせようとした姿勢が伝わりますね。
次回、通常エピソードが復活!7話ゲストは、松井玲奈さんです。