監察医朝顔16話あらすじネタバレ
朝顔(上野樹里)は入院中だった祖父、浩之(柄本明)の容体が悪化したとの連絡を受け、岩手の病院に駆け付けます。
朝顔は、浩之が目覚めてから、歯は里子(石田ひかり)のものだったと嘘をあえて伝えようとしていました。
浩之は目を覚まなかったものの、持ち直しました。
裁判を控えていた朝顔は神奈川へ戻ります。
その頃、神奈川の家では、平がパソコンに認知症チェックの為に、入力して確認する練習をしていました。
神奈川へ戻った朝顔は、丸屋と伊東(三宅弘城)が揉めていました。
鑑識の沖田(藤原季節)の書類の記入漏れに関して、丸屋が伊藤に文句を言い始めたのが始まりでした。
沖田は捜査資料に関して、人手が少ないからこそ、資料作りの手が足りてないと抗議。
一方、神奈川県警に復帰した桑原(風間俊介)は三枝(山田裕貴)に会います。
彼の話によれば、桑原に話したい事があると言って、三枝を頼る男がいるとのこと。
その男は、マンホールを盗んで捕まった今野(上島竜平)でした。
とんでもないものを見つけたと言ってチラシをポケットから取り出した今野。
それは、10年ほど前に発生し、未解決だった三田村一家殺人事件の情報提供を呼び掛けるものでした。
この事件は、上塚区高崎で、30代だった三田村夫婦と当時7歳の長男が何者かに殺害されたもので、全ての遺体の右頬が十字を描くように傷つけられていました。
目撃情報などから、知人の壱河という男が逮捕されたのですが、証拠不十分で不起訴に。
今野は事件現場となった三田村家の近くで、チラシに描かれていた犯人の似顔絵とよく似た男を見たというのです。
今度こそ事件解決につながる手がかりだと良いのだがと、検事の女性と話した朝顔。
そんななか、思わぬ事件が起きます。
今事件当時のまま保存されていた三田村家で、男性の遺体が見つかったのです。
三田村一家の切ない家族写真が残るその家で、50代前後と思われるその男も同じような手口で殺害され、右頬には十字架の傷が。
伊東は現場に駆け付けた、光子(志田未来)、忍(ともさかりえ)、山倉(戸次重幸)、森本(森本慎太郎)は、同じ悲劇が繰り返されていることにショックを受けます。
遺体は解剖の為、興雲大学法医学教室に運ばれてきて・・・
肋骨の第四肋間に負傷など怪我をしている結果に。
そこで、伊東(三宅弘城)は、最初に三田村一家の殺人を疑われた男の市川継男という男の逮捕に異議を唱えた平(時任三郎)に協力を求めたいと朝顔に訴えました。、
平はこの事件当時、担当していて、当時の三田村一家事件の記録をノートにまとめていました。
伊東と山倉は平の認知症についてまだ知りませんでした。
しかし、認知症と闘病する平の様子に朝顔は戸惑い、事情を知る光子や絵美(平岩紙)は朝顔を気遣って止めますが、朝顔は平に話してみることに。
その日の夕方、つぐみ(加藤柚凪)に「じいじが作ったカレーが食べたい」と夕飯をリクエストされ、平は張り切って作ろうとしますが、レシピを忘れてしまいます。
そこで、朝顔は一緒に協力し、つぐみも簡単な作業を手伝って夕飯を楽しく過ごします。
つぐみが寝た後で、桑原は家事を手助けすることや、平が参加することは、彼が昔のことを思い出すことなど、記憶力やコミュニケーションの為に良いことを伝えます。
翌日、朝顔は山倉と伊東が、平に今の担当事件について平に協力を求めていることを相談。
平は三田村一家を襲った悲劇が繰り返されている現状を知り、伊東と山倉に、今回の捜査に協力的な意志を朝顔と共に伝えたのでした。
それと並行し、里子の歯ではなかった例の震災時に見つかった歯の持ち主、下井(野間口徹)と会いました。
歯は男の祖母のものでした。
仙ノ浦から40キロ離れた岩手から仙ノ浦に流れ着いた歯を男の元に返した朝顔と平。
その後、法医学教室に戻り、三田村一家と同じ悲劇を繰り返した事件の遺体と犯人を追います。
被害者は、柴山繁という川崎の工場で働いていた男で、三田村一家との接点は不明。
桑原含めた警視庁では、猫の手も借りたいほど、捜査資料の件で、鑑識の沖田や森本、山倉が人手不足で苛立っていました。
そこで、姫宮(井上瑞稀)が助っ人として登場し、仕事がはかどる一同。
朝顔は浩之が、「早めに会ったほうがいい状況」だと仙ノ浦の浩之の医師から連絡を受け、夜にすぐ、仙ノ浦へ。
夜行バスの中で、下井が一旦、歯を朝顔たちに預けることを提案します。
朝顔たちは、歯は里子の歯だったと敢えて浩之を安心させる為の嘘をつくことを桑原や平と話し合って決めたと下井に話したのでした。
そして、漸く、朝に病院に着き、朝顔は浩之と対面。
里子の夢を見たとおぼろげに話す浩之を見守る朝顔。
朝顔は浩之に、歯は「里子の歯だった」と安心させる嘘がなかなかつけませんでした。
歯に関する真実も言えませんでした。
病院を出てから、祖父の切ない顔を見るたび、里子のことで嘘はつけないし、誤魔化せない・・・何も知らないまま死んだら・・・と不安を桑原に電話で吐露する朝顔。
「私がお母さんを理由にして自分を遠ざけていた 祖父を一人きりにずっとしてきたのは自分だと思う」と悔いている朝顔。
その後、法医学教室にて、朝顔は、三田村一家が当時、犯人を目撃しており、犯人の身体的特徴と不起訴で釈放された市川継男と似ていました。
それで当初は、市川が疑われていたのです。
犯人には、左頬に火傷のような赤い大きな痣があるとのこと。
朝顔たちが帰宅後に、にぎやかに食卓を囲むなか・・・その真犯人は、女性を背後からつけ狙い、次の犯罪に手を染めようとしていたのでした。
三田村一家を殺し、柴山繁を殺した犯人はまだ謎めいたままです。
来週は、虐待で乳児の我が子を死なせてしまったのでは?と疑われた女性を、岡崎紗絵さんが熱演!
監察医朝顔16話感想・みどころ
許せない一家惨殺事件と共に、新たに同じ十字架の傷を被害者につけた猟奇殺人犯が捕まらない事実・・・。
残酷な手口で7歳男児とその両親を襲撃し、50代の工場勤務の男性を殺した犯人の狙いが本当に掴めなくて来週が待ちきれません。
来週の17話では、乳児への虐待が疑われるシングルマザーが登場しますね。
これは私の想像ですが、犯人の左頬にある大きな赤い痣・・・理不尽な親に育てられ、その結果、犯罪者になったのでは?と推測。
体を切りつける行動、衝動性に加え、幼い子供の家族がいる家庭と、特定の男性にターゲットを絞った真犯人の行動には複雑な深層心理があるのではないでしょうか。
本日の16話では、浩之がいたたまれませんでしたね。
会話が少しできたかと思ったら、昏睡状態が続いていて、そんな彼を見ていると、朝顔が優しい嘘で、「歯はお母さんのだったよ、じいちゃん」なんて言葉が自然と出ませんよ。
朝顔の祖父を見る時の表情、浩之が医療器具をつけて、ぼんやりと学生服に身を包んだまだ子供の里子を夢に見た、やっと我が子に会えた・・・なんて言ったら、言えない気持ちすごくわかります。
平は認知症の症状と闘いながら、家族の名前をパソコンに入力したり、つぐみにも万木夫婦にも温かく接し、彼なりの努力が窺えますね。
伊東と山倉に頼まれ、当時の三田村一家の事件の捜査に関与していたことから、今回の事件についても、思い出せる限り積極的な姿勢をみせていて、刑事だった頃の第1シーズンのかっこいい平が蘇ってきたなと感じました。
シリアスなシーンが多いなか、下井として、登場した野間口徹さんが、朝顔一家の浩之の事情を気遣い、本来は岩手県に住んでいた祖母の歯を預けてくれる優しさが温かかったですね。
下井は、震災で家族を亡くしたからこそ、朝顔たちの気持ちや、浩之が我が子の歯なのか?他人の歯なのかを強く知りたがる親心に寄り添っていて、感動しました。
また、本来は火曜日放送の「青のSP」に登場する三枝(山田裕貴)が桑原の仲間なんて粋な演出でした。
SNS上では突然の山田裕貴さんの登場に、「え?!三枝さんが桑原くんの仲間?!」、「急に山田裕貴くんきた!」と喜びの声が殺到。
私も夫としても刑事としても満点な性格の桑原に、心強い三枝がいたという内容はほっとしました。
朝顔はプライベートは祖父と父、謎多き猟奇殺人犯と向き合う最大のケースに、心折れず、頑張ってほしいと願う16話でした。