青のSP(スクールポリス)8話あらすじネタバレ
野球部のピッチャーの生徒、矢島(長島令玖)が試合中に怪我を負いました。
矢島は、マウンドから投球する際、目にレーザーが飛び込んできて、軽い脳震盪を起こしてしまいました。
矢島は友達からの信頼も厚く、恨みを買うようなタイプではないのです。
そこで、阿部は顧問として、矢島の両親から「長時間も部活時間を作り、息子をひどい目に遭わせた」と抗議。
そのことから、嶋田(藤原竜也)は、顧問で体育教師の阿部(音尾琢真)が、学校へ報告なしで部員たちに休みなく、生徒たちの本来の部活動時間の規定を破って、校外で部活をさせていました。
それに加えて、厳しい練習を課す「闇部活」状態で、いきすぎた「指導」で、男子生徒たちの鼓膜が破裂したともささやかれていました。
涼子は今回の阿部が起こした「闇部活」の件と矢島の脳震盪の件は別件だと口を出してきます。
教育委員会や、阿部の部活の実態についての調査も今後行われるとのことで職員たちは阿部の行動に呆れ気味。
三村翔子(吉柳咲良)と、真田(中川翼)に、矢島が心優しく、阿部に暴言を吐かれても顔を叩かれても、部活を辞めない謎めいた同級生だと嶋田に話しました。
次に、嶋田は生徒の一人に、阿部が厳しい指導で有名で、矢島は鼓膜が破れたと言われていたけれど、実際の矢島は2週間程度で回復して登校していたところだったという話を聞きました。
さらに、三上と3年生の坂木という男子生徒も被害に遭っているとのこと。
一方、阿部は生徒たちが練習を望んでいるから、時間オーバーで部活をおこなった、子供たちのことを考えて顧問を続けていたと訴えました。
今後は代用の顧問に来てもらう対応を校長、木島(高橋克実)が実行し、阿部は苛立ちを仕事中に隠せません。
その夜、楓(山口紗弥加)、柴田(泉澤祐希)、涼子(真木よう子)は、三枝のおごりでいつもの中華料理屋で食事。
楓は阿部の「根性論」は今どき、時代錯誤だし、子供に自分の理想を押し付けているから改善すべきだと物申します。
それに対し、柴田はそういえば、阿部は「根性論や理想の部活を目指している」と酒の席で阿部が話していたことを思い出しました。
やはり阿部のやり方に違和感を感じる一同。
後日、嶋田は三村から「阿部は生徒を殴ったりもしないし、寧ろ進路指導で良くしてくれたという他の生徒からの話や阿部の指導のおかげで部活動で生徒たちが強くなっている」という証言が。
阿部に行き過ぎた指導があることを自覚しているか問いた嶋田。
阿部は「自分は根性論を重んじているけど考えは間違っていない。自分に非があるなら自分を標的にすればいい」と反論。
さらに、亡き嶋田の恋人、香里(明日海りお)熱中症で部活帰りに誤って道路に出て、事故に遭った野球部員がいると話していたことを思い出した嶋田。
それと並行して、校長に「学校に都合の良いことだけ目を向けて、都合が悪いことは切り捨てる・・・たとえば涌井美月の件も」と追及。
木島は、「涌井には気の毒なことが起きた・・・学校として改善に努めている。子供たちが安全に通える学校を目指している」と自分を貫き通す始末。
疑問を感じつつも、矢島と坂木の件にとりかかる嶋田。
事故以来、学校に来られなくなった坂木司(山時聡真)の家を訪ねました。
坂木は、阿部の練習がきつかったのは事実だが、阿部は事故後も、自分を気に掛けてくれて、今も電話をくれることがあると話します。
しかし、嶋田は坂木が何者かに怯えている様子を話している途中で見抜き、それを追求。
すると、卒業生の黒石が、坂木が在校中に、彼を含めた同じ部活の下級生をいじめており、水すらも部活動の最中に飲ませなかったり、重い物を運ばせていた事実を告げました。
熱中症になった原因は、OBの黒石(桜木那智)のせいでした。
なんと、黒石と坂木のことで坂木を庇ったのは、香里。
熱中症と、黒石からのモラハラにより、交通事故に遭った坂木を見舞った香里。
そこで、入院当時、香里にだけ黒石のせいで熱中症になったことを告げた坂木は、病院にきた黒石にそのことがばれて、報復を受けました。
「自分のことをまた誰かに”ちくった”ら殺す」と・・・。
その後、香里の死を知った坂木は、黒石が香里の自転車に細工したのではないかと疑っており、そのことを誰にも言えずにいました。
三枝は、同じ頃、仁村という男を捕まえます。
矢島にレーザーを照射した件で、仁村は人からお金をもらったと自白。
なんと、坂木の母、いつきが、仁村にお金を渡し、途中でやめさせたものの、矢島にレーザー光線を向けていた張本人でした。
阿部が生徒たちにパワハラを続けていた事実を思い知らせようとしていたのです。
いつきは、阿部の子供たちへの厳しい指導が息子の坂木司や、他の子供たちを苦しめていることを強く訴えました。
わざと、仁村と手を組み、矢島にレーザーを当てさせる嫌がらせをし、レーザーの件で、阿部に行き過ぎた指導が子供達の時間を奪うことを伝えようとしていたのでした。
自分がプロになれなかったエゴを押し付け、子供でうっ憤を晴らしているにすぎないと抗議を続けるいつき。
本来ならば、レーザーの件も、坂木の件も自分の監督不行き届きや、子供たちに規定外の部活指導をさせた責任だと反省し、いつきに詫びました。
さらに、レーザーの主犯が、黒石であることがわかりました。
その一方で、自らの携帯電話に送られてきた香里と涼子(真木よう子)が口論する音声データの発信元も明らかになりました。
三枝から嶋田に電話連絡があり、ネットカフェから涼子と香里の音声データを送ったのは、黒石の友人、松田(水沢林太郎)と判明しました。
松田は黒石と坂木のことがばれれば、進路の推薦が取り消しになるから、香里の自転車に細工をしたのです。
まさかそれが香里の死に繋がるとは予想しておらず、あの後、香里が死んだことで戸惑いや不安を抱えていた松田。
嶋田は手荒な行動をとって、松田になぜあの音声データを送ってきたかをさらに問い詰めました。
「自分だけが逮捕されるのはイヤだから涼子に疑いがかかるようにしようとしていたから、嶋田に音声データを送信した。香里を快く思っていなかったのは、俺だけじゃない」と抗議。
なんと、松田は嶋田がスクールポリスとして赴任した情報を知ったこと、嶋田が香里のは構えで手を合わせていた様子を見たこと、木場が岡部の件を隠蔽しようとした様子を目撃、木場から推薦を取り消すと脅迫を受けたり、木場から小川香里の自転車を教えられたのです。
木島に指示を受け、松田が小川香里の自転車のブレーキを細工したのです。
木島は子供たちを守る為にやったと訴え、「小川香里には少し怪我でもして大人しくしてくれればいいと思っていた。まさか死ぬなんて思わなかった」と悪びれもしません。
その態度に、彼の首を絞め、手錠をかけた腕に暴力を振るう嶋田。
制止する涼子を突き飛ばし、子供を利用して、恋人の香里を死に追いやった校長、木島に鉄拳制裁を加えた嶋田。
岡部と香里の件も、学校に不都合だと隠蔽し、詮索する嶋田を邪険にした木島。
慌てて駆け付けた三枝により、木島を健全に逮捕し、嶋田も「暴行罪」で一緒にパトカーに乗りました。
嶋田はパトカーに乗る前、涼子に「涌井美月と岡部の件や香里が子供たちを守る為にどう行動しようとしているのか・・・その真意はもっと深いところにある。香里が何をしたかったかを突き止める為にスクールポリスになった」と話します。
木島敏文が逮捕され、嶋田がパトカーに乗せられるなか、教室では美月と学級委員長で人畜無害な女子生徒、尾崎香澄(鈴木梨央)は互いに、「岡部と美月の件」について同級生や、嶋田に隠していることがあり、2人でそっと気づかれぬようにアイコンタクトをとっていました・・・。
来週は、我が子に医者になることを押し付ける「毒親」に悩まされる生徒、相良恭子(石井薫子)に迫ります!自傷行為をするほど精神的に追い詰められた彼女に嶋田は?
青のSP8話感想・みどころ
坂木の母、いつきが阿部の行き過ぎた「指導」に不満で、規定外時間で部活に励んだ息子、司が怪我を負って不登校になったことをきっかけに、嫌がらせをするなんて・・・。
いつきの行動、子供のいる母とは思えませんね。
息子の司が、阿部を慕っていることや、熱中症の件は阿部のせいではないのに。
ただ、阿部の「根性論」は、受け止められる子供とそうでない子がいることを阿部はもっと知るべきだと思いました。
昭和の名残を残す厳しい指導は人の精神を追い詰めることや、人生に影響を及ぼすので、真っ直ぐ他の子供達とは向き合える阿部には改心してほしいですね。
黒石は阿部の指導を恐らくマネして、「先輩面」をし、後輩たちに対して、いじめに近い「鍛えかた」を部活でおこなっていたことが阿部が続けていた結果を物語っている気がしました。
ただ、黒石も未熟で、木島に推薦を取り消されるという弱みを握られて、それを回避するために、香里の自転車のブレーキに細工・・・。
ある意味、黒石も被害者といえて、可哀想な部分もありました。
ただ、子どもの彼には木島と違って「やり直す」チャンスがあるから、嶋田に今回の悪事が明るみになって良かったです。
嶋田に香里の死の原因と、野球部の矢島の事故との関連性について、坂木が勇気を出して話したおかげで、嶋田が長年、疑問を抱いていた「しこり」が一つだけ解消された印象を受けました。
皆さん、校長の木場、「人間の屑」でしたね。
生徒の為ではなく、学校や自身の保身のために、女性が少しくらい怪我をして大人しくなれば・・・なんて問題発言と女性蔑視のなにものでもありませんよ。
嶋田が度がすぎるほど、我を忘れるほど敏文(高橋克実)に鉄拳制裁を加える様子は、当然の結果かと思いました。
涼子が慌てて止めようが、嶋田は人の命を弄んだ校長を何がなんでも許せないでしょうね。
校長はどこまで、人としての優しさがなくて、命を軽視しているやら・・・こんな極悪校長がいる学校に子どもを預けたいとは思えないですよね。
香里は涌井美月に親身になりますが、美月は香里の優しさを疎ましく思っている、それに加え、香澄と共に、「何か」を隠していて、言おうとしない。
時折、美月と香澄がアイコンタクトをとる様子が映りましたが、涌井美月と香澄の動向もさらに気になりますね。
来週は、大人の心の問題、人ひとりの人生に悪影響や心の傷を生む、「毒親」問題に嶋田は正義の「喝」を入れます。