監察医朝顔最終話あらすじネタバレ
朝顔はプライベートでは、父、平の認知症の症状進行に伴い、敢えてもう一度、結婚式を桑原と挙げることを決めます。
第二の命も宿り、可愛い愛娘、つぐみ(加藤柚凪)も、長女として少し精神的に成長。
仕事では、朝顔(上野樹里)、光子(志田未来)、藤堂絵美(平岩紙)、雅史(板尾創路)、高橋(中尾明慶)、牛島(望月歩)、丸屋(杉本哲太)は新たな事件に遭遇します。
野茂山署強行犯係、森本(森本慎太郎)が、頬に火傷のある男(EXIT りんたろー)に刺され血まみれの状態で発見されてしまったのです。
忍(ともさかりえ)が倒れている森本を発見。
自宅で忍からその知らせを受け、捜査本部へ向かうと桑原(風間俊介)。
森本は意識を失う前に、忍に「頬に傷」と言っていました。
病院で忍は複雑な思いを抱え、泣きます。
平はつぐみが寝ている間、メモに現在の状況を書きとりますが、葛藤。
森本のことが記憶にあるうちに、必死に覚えていることを書きとった平。
刑事時代、最後の相棒だった森本が刺されたことに憤る平(時任三郎)も、事件現場に行きたいと朝顔に頼みます。
山倉(戸次重幸)と岡島(斉藤陽一郎)の野茂山署の刑事と、鑑識の伊東(三宅弘城)は、森本が刺された現場周辺で犯人に繋がる証拠を探していました。
富澤は本部に戻り、さらなる情報を掴むと山倉に報告。
森本の傷は肝臓が損傷するまで達していて、医療機器に繋がれて入院中。
五十嵐管理官(松角洋平)や、糀谷(肥後克己)も同行。
平のサポートをしながら、法医学教室で三田村一家のケースと森本の件について調べることにした朝顔。
また、朝顔は、森本が、肝臓が損傷し、手術で出血は防げたものの、安否が心配な状態であることを法医学教室の仲間たちに伝えるのでした。
山倉は朝顔と共に現場にやってきた平に2011年に起きた三田村一家殺人事件と、その三田村邸で最近、発生した男の殺害事件との関連性にも言及します。
三田村家の妻と犯人が顔見知りだと分かりました。
平も警視庁に桑原と共に出向き、当時の覚えていることを五十嵐や、桑原、糀谷の前で話して捜査に協力。
三田村と柴山のケースを同一犯と考えるのはより考察する必要性があると異論を唱えた桑原。
一方、興雲大学法医学教室では、茶子(山口智子)の協力も経て、三田村一家の殺人事件に関する当時の解剖資料や関連した論文などを検証し直します。
高橋は当時の解剖記録を、茶子は大きなマネキンを抱えて法医学教室に出勤。
朝顔と山倉は森本が入院している病院へ行き、森本の刺し傷について担当医から状況を聞いてきました。
刺し傷がやはり、三田村一家の頬の傷に似ているとのこと。
茶子が持ってきたマネキンは、柴山と森本の被害状況を確認する為の道具でした。
桑原は管理官の五十嵐(松角洋平)と共に、三田村一家の殺人事件の容疑者として逮捕されたものの、証拠不十分で不起訴になった市川継男(平川テツ)から話を聞くことに。
夫が帰ってこないと三田村の妻に言われた市川が殺したのではと疑う五十嵐。
桑原は「家族3人が平和な日常を奪われた」と追い打ちをかけます。
すると、「バカバカしい」と吐き捨てる市川は、自分の頬に火傷があるだけで、犯人と疑われ凄く不愉快な気持ちであることを強く五十嵐と桑原に訴えました。
その頃、忍だけが病院に残ると、森本の意識が少し回復。
忍は犯人の火傷のことについて森本から話を聞きます。
しかし、朝顔が調べると、三田村一家の件と柴山の件、そして森本の件は同一犯ではない可能性が出ました。
森本と柴山は表面が滑らかな刃物で、森本は肝臓を刺されたのが朝顔は気になったとのこと。
かんじょうまくを傷つけられてはいないけど、三田村一家を殺害した犯人とは違う相手かもしれないと朝顔は法医学教室の改めて、みんなに報告。
忍は警視庁に戻り、頬の火傷はフェイクだと言っていたのでした。
その夜、朝顔は多忙さからナポリタンスパゲッティ一品を夕食に出し、平とつぐみ(加藤柚凪)に出します。
つぐみは嫌いなピーマンを食べられるようになりました。
お姉ちゃんになることや、父、桑原が犯人を捕まえる為に頑張っていることを思い、自分も嫌いな食べ物を克服しようと努力していたのでした。
その様子を朝顔と平は温かく見守ります。
翌日、藤堂夫妻の一人息子が通う小学校で、教師と児童が刃物を持った不審者に傷つけられたとニュースが報道され、朝顔たちは驚愕。
朝顔たちは、その後、被害に遭った野茂山学院の男性教師で50代の有田満と見守り隊の宇賀神という若き大学生のアルバイトの遺体を調べます。
朝顔は妊娠中なので、光子、高橋、牛島らが解剖を担当。
左右どちらにも刺されることに抵抗した傷が判明。
有田はすごく抵抗したので、犯人が返り血を浴びた可能性を示唆する朝顔。
小学校で起きた事件に偶々通りかかった森本の叔父(岩崎う大 かもめんたる)の姿も。
小学校では児童たちは命に別状は無く、大輔も解放されました。
藤堂夫妻は大輔を見てほっと胸を撫で下ろすのでした。
その夜、桑原は野茂山署小学校の現場付近で血痕があちこちついているのを発見。
宇賀神は心臓病の手術歴があり、心臓の損傷が大きいとのこと。
宇賀神の親、美佐子と友則は、息子の秀樹が心臓の難病で移植手術を受けた経緯があり、子供達を最期まで守って重傷を負った息子の死に心を痛めていました。
秀樹に臓器提供者の人に申し訳ないとも口にします。
秀樹の心臓はちゃんと動いていたかと朝顔に確認する美佐子と友則。
朝顔は移植手術で得た心臓はちゃんと機能していることを伝えるのでした。
ところが、その矢先、森本を襲った頬に火傷の痕がある男、北村(EXIT りんたろう)が、事件現場の小学校で、女性教師を人質にとっているのを発見。
山倉と桑原に確保され、人質も無事。
北村は海外である日本人の男から、昔、知人から、三田村一家を殺した話を聞いて、頬の火傷はパーティー用のシールで細工。
柴山繁を殺し、森本を刺した犯人ではあるものの、三田村一家の犯人ではないとのこと。
五十嵐は、平や桑原、岡島(斉藤陽一郎)、山倉(戸次重幸)など刑事たちに、三田村一家殺害の犯人が見つからないもどかしさを感じ、みんなの意欲を出す為に厳しい声をかけるのでした。
帰宅した朝顔と桑原は、震災で家族を亡くした人が報われない悲しさ、犯罪を犯すものが野放しになっている現実に遺憾し、もどかしさをお互い抱えていることを吐露し合いました。
桑原はまだ捜査があるので、再び警視庁に。
話題を変え、朝顔は桑原に、3月11の日に、平に明るい気持ちで過ごしてほしいから、平の認知症の症状を気遣った第二の結婚式をすることを提案。
翌日、宇賀神家の秀樹にドナー提供をした夏菜子の両親が。
水の事故によって、夏菜子は亡くなり、移植に至りました。
朝顔は元気に育ってきた夏菜子の心臓を荼毘に移すとのこと。
そのほうが夏菜子が両親の元に戻ってきたことになるからです。
三田村一家の犯人は逮捕されていないものの、一時的に落ち着いてきた頃、朝顔は茶子の協力もあり、平の為に、桑原と2回目の結婚式の準備を家族としていました。
つぐみも可愛いドレスに着替えて上機嫌です。
茶子は平の老人ホーム選びまでサポート。
平なりの「人生の跡片付け」にも茶子は付き合ってくれたのでした。
そして、迎えた第二の結婚式。
忍や忍の夫(ナイツ 塙宣之)や、桑原の両親、忍、伊東、野茂山署や法医学教室の仲間たちも同席。
森本も復帰し、車椅子で参加。
和やかで温かいムードのなか、桑原の父、誠の後で、平がスピーチをすることに。
茶子がスピーチの原稿を事前に用意してくれて、平はスピーチを始めます。
また、里子(石田ひかり)と、浩之(柄本明)の遺影も式場の席に置かれていました。
「妻が娘を大きくしてくれた、気付いたら一緒に育っていました・・・半年か月に一度しか働いていた頃は帰宅しなかった、娘の学校行事にも参加せず、仕事を優先していました」と若き頃の自分を振り返る平。
刑事との結婚は当初、複雑な気持ちでしたが、桑原はとてもできた婿だと感心したことを話します。
あまりによくできた婿なので、絶対裏があると疑り、尾行したとジョークも交え、会場が温かな雰囲気になった平。
「毎日が楽しい 朝起きたら娘や婿が食事を作ってくれて、孫は何がそんなに楽しいかと思うくらい笑顔であることが幸せ」と話し続けます。
また、「3月11日の今日は、妻の命日なんです・・・毎年この日が来るのが嫌でした、妻の命日すらはっきり分からないんだ・・・どうしてあの日俺は一緒に行かなかったんだろうと葛藤があったが、結婚式という行事を開いてくれた朝顔と桑原に心から感謝を伝えたい」と話す平。
「今日のこと、忘れたくないな・・・」とつぶやく平。
朝顔と桑原を温かく見守ってほしいと締めくくり、つぐみが朝顔と桑原の手をとります。
結婚式に里子も参加したのではないかと語る万木家。
平も朝顔も桑原も帰宅後は結婚式が良い思い出になったことをしみじみと感じるのでした。
1年後・・・法医学教室の穏やかな時間が戻り、検事の井出伊織が訪ねてきました。
朝顔たちに新たなご遺体の手がかりを渡し、帰っていきます。
その後、仕事の合間に、つぐみの卒園式に参加した朝顔と平と桑原。
桑原と朝顔の間には第2子の里実も誕生し、里実を抱いた朝顔。
平は複雑な表情を浮かべていますが、つぐみの卒園式を見守ります。
卒園式でつぐみは、祖母、里子が学生時代の合唱で歌った「マイウェイ」を他の園児たちと卒園式の歌として披露。
症状により、ぼんやりして、つぐみのことが思い出せず、もやもやしていた平が、マイウェイを聞いたことで家族とのこれまでの日々が走馬灯のように駆け巡ります。
つぐみの妹でもう一人の孫である乳児の里実の頬に触れ、自分の家族の存在を意識。
つぐみを見て「かわいいな・・・」とつぶやき、彼女の卒園を朝顔と桑原と共に祝福。
三田村一家殺害の犯人は結局、逮捕できなかったものの、朝顔や桑原は家族の幸せをかみしめ、困難があろうと生きることを諦めないと誓うのでした。
監察医朝顔2 最終回感想・みどころ
森本が、北村(EXIT りんたろう)に刺され、助かるか前半はすごく胸がそわそわしましたが、回復し、車椅子で生活しながらも生還してホッとしましたね。
三田村一家の犯人は捕まらないものの、心臓移植手術を過去に受け、藤堂夫妻の息子、大輔だけでなく多くの子供達を守って亡くなってしまった秀樹のエピソードは胸が詰まりました。
夏菜子の心臓が秀樹のなかで機能していることを知った夏菜子の両親のアフターケアーに、朝顔が「秀樹の心臓を夏菜子の荼毘に入れることで家族の元に夏菜子が戻る」という提案は沁みましたね。
結婚式のシーンでは、桑原と朝顔の敢えての「二度目の結婚式」にて、平が、里子がいて、朝顔が少女時代は仕事が多忙すぎて、家族となかなか向き合える余裕がなかった頃を振り返り、娘が刑事である桑原との結婚には当初、複雑な心境だったけれど、よくできた婿でとても安心したと話すシーンは心が打たれました。
さらに、もっとも皆さんも私も、感涙したのは、平がスピーチを終えてから「今日の事、忘れたくないな・・・」と呟いたシーンですよ。
平さん、ずるいよ・・・その発言、涙が止まらなかったです。
認知症の進行を自覚し、家族のことを忘れない為に、メモ書きやパソコンに情報を入れて、朝顔やつぐみ、桑原に心配をかけぬように奮闘してきた平さん・・・。
本当にあの幸せで温かな光のある空間にいて、一人娘、朝顔の成長と幸せの瞬間をもう一度見れた平さんにとっては・・・あ、涙が。
かけがえのない時間で、何にも変えられない宝物だったことが伝わりました。
今日の事、忘れたくない・・・本当にそうですよね!そのたった一言の切ない本音に共感です。
でも、病気の症状は「待って」くれなくて・・・1年後のつぐみの卒園式の時は、つぐみのことや今の状況を忘れかけていたものの、つぐみの卒園式で里子が学生時代にクラスメイトと歌った「マイウェイ」が彼に万木家との優しい時間を思い出してくれるきっかけになったことが救いでしたね。
茶子(山口智子)や、五十嵐(松角洋平)の平への温かな配慮が、万木家の次に、朝顔たちとの時間をぼんやりする時や忘れそうになる間があっても、思い出すことが出来る手助けになったのではないかと感じる場面がありました。
五十嵐も認知症の症状を理解し、平を仲間の一員として、いち刑事として接していたり、何よりも茶子のような大人の友達、信頼できる人がそばにいてくれたら、心強さがありますよね。
茶子は異性としても、平にとっては、温かく頼もしい存在だと思います。
つぐみの愛らしさも最後まで視聴者を幸せにしてくれて、しかも、幼いながらも嫌いなものが食べられるようになったり、前回では里子の死を彼女なりに解釈して、祖母や家族の心に寄り添っていて、物語ながら、本当に良い子に育って・・・と母親のような感情になりました。
4月5日放送の新・月9ドラマ「イチケイのカラス」に出演が決定した、山崎育三郎さんがクロスオーバー出演。
イチケイのカラスでは、中堅刑事、井出伊織として登場しました。
山崎さんは、少しの登場でしたが、朝顔たちの物語が終わり、「イチケイのカラス」にバトンタッチする次の物語の予感を感じました。
お笑い芸人かもめんたるの一人、岩崎う大さんは、森本の母の弟、秋山丈一もほんの一瞬ですが、出演。
彼はFOD動画で限定配信されている森本刑事のスピンオフ作品にレギュラーで出演していて、今回はちょこっと朝顔本編で顔を覗かせたレアショットでしたね。
万木一家が本当に最後まで笑顔で、森本刑事(森本慎太郎)も助かって、心から笑顔でいられる3・11の日を過ごせたことが最終回に相応しい見どころだと思いました。
三田村一家の犯人が見つからなかったところは解決に向かってほしい、爽快なラストにしてほしいと少し思いましたが、万木家の再生とどんなことがあっても生きてゆく、人生の荒波に飲み込まれず、前に進む彼らの姿がとても誇らしく、人間的に美しく見えた最終回でしたね。
当初、ずっと犯人と疑われていた男、継男(平川テツ)の激しい怒りもよくわかります。
頬に偶々、赤い痣があるだけで、幸せな家族の日常を奪った容疑者として警察に何度も足を運ばなければならない現状に声を荒げ、自分ではないことを必死に訴える気持ちが辛かったです。
監察医朝顔、里子のこと、平の認知症や新たな人物、大竹しのぶさん演じた美幸の存在、つぐみに妹の里実が生まれたこと、そして、森本が巻き込まれた新たな事件と、りんたろうさん演じた北村の身勝手な模倣犯騒動・・・。
沢山の瞬間一つ一つが、監察医朝顔に濃厚に詰め込まれていて、いつかまた幸せで、優しすぎるくらい温もりや愛に満ちた万木家に再会できることを願いたいですね!新シーズンどうかやってほしい!このまま三田村一家の当時の犯人が未解決ってもどかしいです。