天国と地獄最終話あらすじネタバレ
日高(高橋一生)が逮捕されます。
本来は無実である彼を「必ず助ける」と約束した彩子(綾瀬はるか)。
彩子も、河原によって、日高を連れて逃げまわったことなど含めて、逃亡ほう助で連行されてしまいました。
何もできない河原(北村一輝)によって、彼の取り調べが始まります。
日高は携帯内に保存されているあるデータを削除。
そのことに気付いた科捜研の新田(林泰文)。
彩子は、上司の十久河(吉見一豊)は、日高と行動を共にしていた彩子を責め、何の連絡もなしに動いたことを問い詰めます。
東の田所殺人の証拠品を提示し、彩子はその行動力や、状況的に、彩子を解放し、始末書を書くように命じたのでした。
陸とその後連絡をとった彩子。
八巻(溝端淳平)とも警察署で再会し、日高が不利な状況にならないようにしなくてはと意気込むのでした。
捜査会議では、十久河から、東朔也は既に死亡しているので、日高を徹底的に取調べると言う十久河。
日高はなんと無実でありながら、3件全部自分が犯行を犯したと証言を急に覆しました。
河原は日高の送致を自分が担当すると言い出しますが、彩子は反論。
東がしてきたことを自分が罪を犯したことにしていること、入れ替わりの時期に、彩子が「日高」として罪を犯した証拠が残っているデータを恐らく削除したと思われる日高。
そのことが察知がついている日高は、彩子を庇い、自己犠牲的な行動を取っているとぴんときた彩子。
彩子は日高が自分を庇って全てを背負う行動でこのまま終わらせないようにすることを決意。
河原は、日高からSDカードを抜いて捨てたことを伝えられましたが、本当はSDカードを陸が持っています。
日高は頭を使い、自分が完全犯罪を犯したように河原に見せかけます。
河原は東の痕跡のみで、日高の痕跡は乳歯だけだと突っ込み、疑わしく捜査。
やってもないのに、全部、自分一人が罪を背負おうとしていると見抜いていた河原。
彩子がそのことを問い詰めると、「誰かさんが腹をくくれば済む話、俺のほうこそお前の正義感がどれくらいの程度か知りたい」とはっぱをかけてくるのでした。
彩子は日高の送致が断定してしまう前に、新田の部屋へ入り、日高関連の押収品を漁ろうとしていました。
ところが、ふいに、新田は「遺体をもう一度調べ直すため」再び、東の家にガサ入れに彩子を連れて行き、押収。
その夜、河原は五十嵐(野間口徹)だけに日高が警視庁の「誰か(彩子)」を庇っていて、本当は知らせなきゃいけない事実に蓋をしようとしていると告げました。
SDカードを持ち歩く陸は、彩子に「東がSDカードを持って行動していたことはないか?」と電話で聞かれ、戸惑います。
東が亡くなってから持っているSDカードは彩子を守る為に彼が所持している状況です。
彩子に優しい嘘をついて陸は電話を切りました。
彩子は八巻と田所殺しの当時の防犯カメラをチェック。
新田に当時の押収した証拠品を再検査してもらいました。
ふと、五木から電話がかかってきて、五木は日高の現状を知ることになりました。
彩子は日高のことを頼むと五木に言われ、河原からの「腹を括れ」という言葉を思い出し、日高に真実を話させるために考えを改めます。
その頃、陸は川にSDカードを投げ捨てようかと葛藤。
彩子は拘置所にいる日高に、ちゃんと真実を話すこと、コ・アース社の社員たちのことも考えてほしいと説得。
日高は納得しますが、他の刑事2人に連れられ、供述調書の確認のため、河原の元に、移動する際に笑みを浮かべます。
見守っていた五十嵐と彩子は不安を感じ、彩子はその場へ行こうとしますが、河原は彩子が日高の協力者だと見抜いているので、彼が畳みかけます。
日高は自分が全部隠蔽したとにやにやと笑いながら河原を挑発。
彩子はその状況に苛立ちを募らせますが、鑑識の新田が「凄いものを見つけた」との八巻の知らせで、鑑識の現場へ。
アパート近くの東の防犯カメラ映像を見る彩子と八巻。
パン屋の袋を持つ東が映りました。
「ベーカリーまつむら」というパン屋に犯行時期に寄っていることを突き止めた新田。
日高は相変わらず、彩子と兄を庇う為に頭の回転を生かして、難を切り抜けようとしていました。
陸はその頃、朔也の養父で、日高の父(木場勝己)と初めて会います。
朔也が最期まで彩子から日高を守っていたことを日高の父に話す陸。
陸は本物のSDカードを捨てずに持っていました。
東が命を懸けて弟を守っていた生前の様子を思い出し、良心が痛んでSDカードを川に投げ捨てることを中断したのです。
その頃、彩子は陸が真実を知っているであろうSDカードの行方を追い、ネットカフェに行きますが、ネットカフェ店員からは、SDカードが見たいと東が言って機器に繋げて見ていたものの、データが削除されたことを告げられました。
彩子は未だ、鹿児島にいる陸が動いたことで、八巻に連絡します。
鹿児島県警にいた陸は、日高が冤罪であることを証明するデータを、八巻に送れるように動いていたのでした。
ある新しいデータが送らせてきて、彩子は驚愕。
そして、八巻に対し、そのデータを持って取調室に向かってほしいと電話します。
その頃、幅(谷恭輔)が東朔也に関する捜査報告書を河原に見せます。
それには東の生い立ちと犯行までの歩みが記載されていました。
東のことをくどくど言われ、モヤモヤした気持ちを閉じ込めた日高。
彩子は走りながら、日高の元へ向かう為、警視庁へ。
ところが慌てるあまり、階段から転げ落ちてしまいます。
河原は東が本来はしていないと分かっているため、日高が握る真相を暴こうと手荒い言葉遣いで、日高を問い詰めていました。
「犯行の全ては兄、東の声だ、それから日高が”たかが女一人のために”真実を隠している」ことをさらに追及。
彩子と日高のことで真実を知っているので、彼のなかの良心が動いたのでした。
彩子は怪我をすることなく、靴を脱いで、河原の元へ。
東に関する新たな証拠が見つかった、このまま日高を送致すれば警察が冤罪を生むことになると報告。
そして、八巻から送られてきたデータを河原に提示して、納得した河原は彩子と取り調べをバトンタッチ。
「お待たせ」と言って、日高と決着をつける取り調べをします。
東がネットカフェで3月某日に撮った映像を見せました。
その映像には、東がこれまでの殺人をしたことを自白していて、「世の中のごみ」といえる「最低人間」だから自分が殺したと話している内容。
殺害方法も東が動画内で詳しく話しています。
ネットカフェでは元の動画を削除し、SDにデータを移行させ、保管していたのです。
彩子は東の犯行だと確認しますが、日高は未だ、彩子と兄を庇い、「全部自分の犯行」と答えるのです。
そこで、彩子は以前、体が入れ替わっている時に話した当時10歳の頃からクラスメイトの濡れ衣事件をきっかけに、誰かが濡れ衣を着せられて不憫な人生を送ることを避けたいと日高に真実を話すよう迫ります。
「私に私の正義を守らせて!もし私がこのことを見逃せば、私は自分の正義を失うことになる。私を守りたいと思うなら貴方は私の為に本当のことを言うべきでしょう?日高陽斗、やったのはあなたじゃありませんね?違うわね?」
日高はついに「はい」と言い、犯罪をしていないことを認めました。
その夜、事件が解決していく希望の兆しが見え、陸がそもそも八巻にデータを送り、日高が冤罪であることに繋げられたと陸にお礼を言います。
しかし、陸は自分ではないとわざと言い、二度と彩子の元に戻ることはありませんでした。
彩子を守るのは自分ではなく、日高だったと察知した彼は、仕事に行くふりをして、彩子から身を引いたのです。
御事件は日高の供述と東の件で再構築。
東の犯行を裏付ける新たな証拠も加わり、東は3件の容疑で被疑者死亡で、日高は東の後処理をしたことで3年の実刑判決が下り、刑務所へ。
しかし、月日が経過し、出所。
彩子は八巻と共に。「お手柄を立てた」件と「やらかした」ことで、警察学校の先生になりました。
穏やかな時間が過ぎ、彩子は日高と会うことがなく、平穏な日常を取り戻すことができました。
日高もそれは同じで、拘置所では元来の優しい性格と真面目さで出所後は身なりも綺麗になり、普通に生きていける事に。
ふいに、日高とあの歩道橋で再会し、凶器をもらった彩子。
この石は母の墓に入れようと思うと考えている日高。
日高は、自分の亡き母が入れ替わることで、日高と東がしてきた行動を知り、息子たちの過ちを解決してほしいと願っていたのではないかと推測。
彩子はもしかしたらそうかもしれないと思い、2人は別れますが・・・証拠品の石と共に満月、歩道橋という入れ替わった時と同じ状況で、彩子と日高は再びお互いの体が入れ替わってしまうのでした。
天国と地獄最終回感想・みどころ
日高が本来は優しい性格すぎて、全部自分が一人でやったことにして、全てを終わらせようとしていて、彩子のもどかしさや、拳を壁に叩きつけるほどの怒り、悔しさに共感。
私も、日高、彩子と兄を庇いたいのは分かるけど、自分は殺人はしていないことを認めないと、彩子のためにも、亡くなった東に対しても報われないぞー!と思いながら見ていました。
彩子と日高は本当に不器用で、お互いに真っ直ぐな人柄が伝わりますね。
お互いを思いやるからこそ、ずれていて、状況を不利にしてしまうところが似ています。
後半では、日高が冤罪だということを認めさせるべく、陸がSDカードを持って鹿児島で動いていたこと、彼のおかげで、状況が好転したのに、陸は彩子から身を引くとは寂しすぎますよ。
陸がまたいつか、彩子と笑顔で再会できたらいいなと願います。
河原も、彩子と日高の真相を知っていて、本当は日高が殺人を犯していないことを知っているからこそ、強い言葉でいつも通り日高を恫喝的に畳みかけていて、特に「たった一人の女=彩子 のために」とこぼすところは男気があり、日高の彩子への気持ちを理解していて、かっこいいとさえ思ってしまった。
彩子と日高が平穏な日常を取り戻せたと思ったら、結末は再びの入れ替わり・・・満月と石が・・・・。
石は日高の母の墓に入れようと考えていると言った日高ですが、早くそれをしていればよかったのに・・・(笑)。
再び入れ替わってしまった彩子と日高が新しい日常をどう過ごすのか、いつかまた、「天国と地獄2」が制作されることを期待したい最終回でした。