監察医朝顔2 1話あらすじネタバレ
万木朝顔(上野樹里)は、神奈川県興雲大学法医学教室に努める法医学者。
野毛山署強行犯係の刑事である父、平(時任三郎)や、夫で平の元部下だった神奈川県警捜査一課の刑事、桑原真也(風間俊介)、そして、5歳になる一人娘、つぐみ(加藤柚凪)と暮らしています。
つぐみのお遊戯会を見に来た万木家。
つぐみは緊張してセリフが出ないのですが、朝顔がそっと声をかけた時、ようやくセリフが出ました。
さらに、つぐみの可愛さに、朝顔の父、平(時任三郎)は、つぐみを溺愛するあまり、舞台で頑張る彼女に手を振る始末。
つぐみは天真爛漫でマイペースなのは相変わらずで、最近では、「弟がほしい」と言って朝顔たちを困らせることもしばしば。
つぐみは、下の兄弟がほしくてたまりません。
温かい家庭ですが、朝顔は東日本大震災で、母、里子(石田ひかり)が行方不明になっており、その安否が分からないのです。
心の傷を負い、それでも前を向いて生きている万木一家。
とくに、朝顔は感受性が強い気質や、震災当日、近所の人を助ける為、娘の元を離れた母。
自分は何も知らずに母を一人で行かせてしまったことに自責の念を感じ、一時はPTSDで仕事ができなかったこともありました。
しかし、平や桑原の大きな愛情、つぐみの存在で前へ進むことができています。
それでも未だに不明な母の安否を万木家は何か手掛かりはないか?生きて帰ってきてほしいと願い続けているのでした。
平(時任三郎)は職場のみんなが異動先を志願する慌ただしさを感じながら、立体歩道橋に多くの人が押し寄せてパニックにっているニュースを見ていました。
火災報知器が朝7時過ぎに鳴り響き、人々が押し寄せたそうです。
同じ頃、出勤途中に、朝顔は立体歩道橋で発症した群衆雪崩の事故に遭遇。
大きなイベントが予定されていた近くのスタジアムで突然、火災報知機が作動し、逃げようとした人たちがパニック状態で立体歩道橋に殺到したのです。
職場に戻ると、安岡光子(志田未来)、高橋涼介(中尾明慶)、藤堂絵美(平岩紙)、藤堂雅史(板尾創路)も群衆雪崩の現場のニュースを見ていました。
20名が病院に搬送されますが、死亡者4名、意識不明の重体1名・・・。
深刻な状況にもかかわらず、朝顔の上司で公私ともに彼女を支えている一人、夏目茶子(山口智子)は、海外出張中です。
すぐにこのケースで亡くなった方の解剖依頼を受けた朝顔たち。
同じ頃、平は野毛山署強行犯係の森本琢磨(森本慎太郎)、山倉伸彦(戸次重幸)ら同僚や県警の桑原、検視官の丸山大作(杉本哲太)らと連携して事件の原因を調査。
みなとスタジアムでは火災は起きていないものの、現場では異臭がしていたという証言が出てきて、生存している被害者たちは、意識障害や痙攣が起きたとのこと。
火事が起きたと誤解した大勢の通勤や通学など人々の混乱を招いた厄介なケースです。
テロの可能性は低いとみられます。
化学薬品を吸引したことによるものではないかという疑惑も浮上。
事件発生直前、髪をブロンドに染めた若い男が騒いでいた情報も入手。
何か別のきっかけが今回の騒動に発展したのではないかと睨む平。
丸屋(杉本哲太)は鑑識で、捜査一課の平たちに現場にまだ踏み入れたくなくて怒ります。
朝顔と光子(志田未来)も現場に駆け付け、父、平とは別に自分の仕事に取り組みます。
現場は混乱し、物が倒れ、血痕も。
群衆雪崩により、逃げ場を失い、手すりにつかまったものの、薬品の吸引の為に亡くなってしまったかたも・・・。
朝顔はその日、現場の写真を収め、仕事を終えると帰宅。
桑原からの頼みで、つぐみを幼稚園まで迎えに行った朝顔は無事、帰宅。
万木家は慌ただしいなか、夕食をとります。
翌日・・・。
茶子は搭乗中の飛行機の中で足を怪我している外国人男性に気付き、メディカルキットを貸してもらうよう、客室乗務員に頼みます。
群衆雪崩で愛する妻を失ったその男、佐藤祐樹(松田元太)が事故についてメディアの取材に応じました。
彼は事故ではなく、殺人だと強く激しい怒りをぶつけていました。
その様子を見ていた茶子。
飛行機では同じ飛行機に乗っていた外国人男性を助け、無事、帰国。
その頃、いつも通り出勤していた朝顔たちは、群衆雪崩で亡くなった人たちの解剖を控えていました。
新人の熊田翔太(田川隼嗣)は群衆雪崩について質問するなど初々しさが目立ちました。
金髪の男性は、亡くなってしまった一人、絵梨の夫。
朝顔たちは丁寧かつ慎重に遺体を解剖。
気管には圧迫によるうっ血がみられる男性、胸腹部を強く圧迫された結果、呼吸困難になった死因が。
中高年女性の畠山は、手すりにろっ骨を圧迫されて他界。
さらに、平たちは事件の当日、佐々木という務めていた工場を退職し、衣類と財布などをロッカーにしまっていた男が疑わしいとのこと。
彼は痴漢を働いた容疑があり、群衆雪崩が起きる前に彼が痴漢をしたことが発覚。
騒いだ人達により、火災報知器が誤作動・・・騒動に発展したとのこと。
遺族の現場では、八重子が、被害者遺族の金髪の男、佐藤祐樹から「妻の絵梨を帰せ!お前の息子のせいで絵梨は死んだ」と罵声を浴びせられていました。
佐々木は今回のケースで死亡。
慌てて、朝顔たちは制止にかかります。
その後、佐藤絵梨の解剖にあたる朝顔たち。
右大腿部分に圧迫痕あり、次に調べた男性のほうも足に傷が。
エコノミークラス症候群の可能性がある被害者たち。
しかし、また後日、佐々木のことを犯人として公表するという警視庁達。
山倉(戸次重幸)が朝顔の職場を訪ねてきました。
佐々木はロッカーの荷物に鍵をかけず、混雑の中に紛れ込み、絵梨に痴漢をしたこと、それに怒った祐樹が佐々木を怪しんでいた状況がわかります。
朝顔はその後、松本(片桐はいり)という変わった大学教授を尋ねます。
茶子が松本なら何か助言がもらえるのではないかと朝顔に伝えたのです。
とても変わり者の彼女は、朝顔にこのケースの手掛かりになるヒントをくれました。
平は少し仕事を休んで、朝顔の母、里子のゆくえを探すために出かけることに。
3.11で多くの人が亡くなっている現場に、里子の手がかりがあるかもしれないのです。
しかし、その前に朝顔は出勤して、解剖をすることに。
警視庁たちは会見を控えていますが、まだ入院中の佐々木を犯人と断定するのは早いと上司に意見した桑原。
それでも聞き入れてもらえませんでした。
SNSでは今回のケースに関するデマなど書き込みが殺到。
その後、朝顔は電話で桑原に連絡し、中村一課長に、その調べた結果を報告した桑原。
会見では、今回の事件は痴漢騒動ではなく、全くいろんなことが異なると分かりました。
佐々木が亡くなった原因は、他の被害者3人と亡くなった状況が違うとのこと。
エコノミークラス症候群で脳梗塞を起こしたのです。
心房中隔欠損症という持病を持っていた佐々木。
生まれつき心臓の一部に穴が開いていて、大人になってから気付く病気です。
部屋に閉じこもって生活していた彼はエコノミークラス症候群を自宅内で発症。
それまで工場で働いていたものの、自宅で発症し、あの群衆雪崩の時には症状が現れたのです。
そこで、亡くなる寸前、身体が倒れた時に、前にいた絵梨にもたれかかったことで痴漢を疑われたのです。
亡くなった後に、引っ掛かれた傷があり、それは祐樹でした。
絵梨にもたれた佐々木を止めようとしていたのです。
さらに、里帰りする目的でその場にいており、母にお土産を買っていたのでした。
火災報知器を押したのは別の人物で、佐々木は犯人ではないと証言してくれた生存者もいました。
事件が解決し、他の大勢の人が意識障害を起こした原因は、佐々木が脳梗塞で倒れたこと。
また、そのパニックで他の人達も具合が悪くなり、伝播したとのこと。
群集心理による集団パニックの可能性が今回の大きな被害を引き起こしたと朝顔に伝えた松本。
朝顔は家で遊んでいた娘、つぐみを庇って手を負傷した平に代わり、一人、里子の手がかりを捜しに故郷へ向かう事に。
朝顔は母と別れる寸前を思い出しながらどうにか、彼女の祖父の元へ。
その後、沼の埋め立て工事の現場へ・・・そこは3.11で混乱し、亡くなった人たちが逃げ込んだ場所。
朝顔は、松本の言葉を思い出し、必死に母の手がかりを探します。
集団心理でパニックになった人たちが、自分は隣に誰かがいると信じて逃げ込む状況があるという言葉。
朝顔は、沼を整理している時、サイレンが聞こえ、思わず反応してしまいます。
かつてそのサイレンに敏感になり、自責の念に駆られた朝顔。
今は、必死に沼に入り、里子の生存を少しでも確認できる手がかりを模索。
朝顔は探しながら、今日も日常があることに感謝しながらこんなことを考えていました。
私たち家族の日常がそう長くはないことを・・・
この衝撃と意味深な言葉は放送回を追うごとに明らかに!来週もお見逃しなく。
監察医朝顔2 1話感想・みどころ
万木家が本当に温かくて和みました。
とくに、つぐみ(加藤柚凪)が可愛すぎる!天使レベルに癒されますね。
朝顔の物語は人の生と死、そしてバックグラウンドがとてもシリアスで見ていて引き込まれますし、心にずしっと訴える何かがきます。
ヘビーなエピソードのなかで、つぐみの愛嬌や天真爛漫さは救われます。
母、里子と別れて最後になってしまった駅のホームへ過去を思い出しながらも前に進む姿に感涙。
朝顔と母、里子の第1シーズンの回想シーンがつらかった・・・。
柔らかい笑顔を持ち、誰に対しても優しさを忘れない里子の性格は、朝顔にそのまま受け継がれている様子が伝わりました。
母としても、一人の女性としても、そして、法医学者としても・・・。
第1話で起きたケースでは、痴漢を疑われていた佐々木が、母思いの不器用な優しい息子で良かったです。
ですが、エコノミー症候群の恐ろしさを現実的に伝えている部分もあり、そこはゾッとしましたね。
絵梨を失った祐樹は最後まで佐々木を誤解しっぱなしでしたが、いつか彼も佐々木の母に混乱の末、暴言を吐いたことを悔やんでほしいものです。
朝顔が母の手がかりと母の生存が確認できるものを探すために、沼に入るラストシーン。
「私達家族の幸せはそう長く続かない」この言葉がとてもインパクトに残りました。
万木家がこれ以上、不幸にならないでほしいし、笑っていてくれ!って願わざるえないメッセージ。
朝顔のこの言葉の意味が物凄く気になった1話でした。