家族募集します最終回あらすじネタバレ
俊平(重岡大毅)と陽(佐藤遙灯)親子と、桃田礼(木村文乃)と、雫(宮崎莉里沙)親子。
蒼介(仲野大賀)は店内の改装、9歳の一人息子、大地(三浦綺羅)を育てるシングルマザーの横瀬めいく(岸井ゆきの)は親子、黒崎徹(橋本じゅん)と8歳の一人娘、いつき(板垣樹)、蒼介(仲野太賀)は、一つ屋根の下で暮らす「にじや」の一員。
調理中に、突然、涙をこぼした蒼介(仲野太賀)。
「今度は自分が話を聞く番」と屋上で蒼介に語り掛け、俊平は相談に乗ることに。
銀治(石橋蓮司)の見舞いにまずは一緒に来てほしいというのです。
翌日。
仕事でみどりと一緒に作る気持ちで、飛び出す絵本の企画を進める俊平。
礼は後輩の中里(金子大地)に、子供達の自由な可能性を伝える為に、放課後、「自由な空間を作る」企画を提案。
仕事後、俊平と蒼介が病院へ向かうとそこには、銀治の息子、達也(宇野祥平)の妻、久美子(ヒコロヒー)がいました。
意地でも実父の銀治と確執があり、素直になれない達也。
義理の娘の久美子は、銀治を気にかけますが、銀治も達也も意地を張ってばかりです。
14歳になった孫のことに触れた久美子は、高校受験を控える彼が、将来について祖父にいずれ話す機会があるかもしれないと切り出します。
銀治は小さくて落ち着きがなかった孫の成長に目を細めるのでした。
銀治と家族が疎遠になった理由を知った「にじや」の面々。
銀治の家族問題を解決したいと思うものの、それは、「にじや」での暮らしは終わってしまうことを意味していますが、俊平と蒼介は、銀治と久美子を説得。
ついに、達也は、「銀治と話してくる」と置手紙を残して置いて行った久美子を残して、「にじや」を訪れます。
さらに、厄介なことに、黒崎の妻、薫倫子(平原綾香)も、「にじや」でいつきが元夫と暮らしていることをSNSで知り、いつきを引き取りに向かいます。
めいく(岸井ゆきの)は、いつきの心境が心配だし、今のみんなの「にじや」での状況が不安だと口にするのでした。
礼は俊平にだけ、「雫と家族みんなでこれまで通り、にじやで暮らせたらいいと思っている」と吐露。
その頃、達也がにじやの前に来て、久美子から現状を知り、にじやへ。
最悪のタイミングで、倫子もにじやに到着し、いつきと元夫が見知らぬ他人と暮らしている状況が呑み込めない様子。
2階に案内されて、いつきは今、黒崎と楽しい時間を過ごしていることを報告。
いつきが状況をうまく伝えられないので、めいくはいつきをフォローし、いつきの携帯に残された海に出かけた時の様子を見せました。
母の倫子は、いつきが夫と一緒にいることを不審に思うのでした。
それでも、いつきは、「パパは色んな顔をするんだよ」と父の変化を屈託ない笑顔で母に報告。
ここで、いつきは、母親が海外を飛び回る有名な歌手であることを切り出し、倫子にめいくの歌を聴いてほしいと悪気なく口にしました。
ここで、銀治も病院に許可をとって、にじやに到着。
銀治たちは気まずい空気のなかで、めいくの歌声が聞こえ、2階へ行くことに。
蒼介が8年前に、銀治一家を撮影した写真を見て、当時を懐かしみました。
倫子はめいくに感想を伝えた後、自身の決意を娘に伝えます。
「いつき、お母さんのおうちに帰ろう」
父、黒崎も「そうしなさい」と環境的にそうすることが、いつきの為だと言いました。
いつきは母と共に同行することを決意し、別れ際に、「にじやに連れてきてくれてありがとう!お父さんと一緒にいられて楽しかった。またお父さんと会えなくなるの?これからも一緒に遊んだりご飯食べたりできる?」
黒崎はそんな我が子を抱き締めました。
「一緒に暮らしていないけど、お父さんもここにいるみんなもずっと家族だよ」
「そうだよ、どこにいたって、離れていてもずっと家族だよ」
「俺達にはいつきちゃんがくれた家族の証がある」
蒼介と俊平もいつきをフォローし、いつきが「にじや」のみんなに送ったミサンガをつけ、絆が深いことを伝えるのでした。
優しい「にじや」のみんなに見送られました。
いつきは倫子に、めいくになんて言ったのか尋ねました。
「あなたの想いはちゃんと伝わった。ありがとう」と伝えたとの事。
次にいつきは、母の倫子と共に、めいくが歌った歌を一緒に路上で歌い、その様子を見送るにきた黒崎に撮ってもらいました。
黒崎も妻子の姿に思わず涙。
その頃、「にじや」では、銀治が達也にお好み焼きを一人で作れるか試すと言って、挑戦させていました。
店を任せられるかどうかを試しているのです。
めいくは我が子、大地と共に「にじや」を出て行き、大地と2人で暮らすから、俊平と礼親子が残ってみては?と提案。
しかし、礼は逆に自分と雫が出て行き、俊平とめいくに残ることを望みました。
ここで、蒼介が仲裁に入り、みんなで新しい一歩を踏み出すスタートだと言う俊平。
俊平は自分を絵本にたとえ、蒼介と出会う前に妻のみどりを飛行機事故で亡くして落ち込み続けていたけれど、蒼介に出会えて世界が変わった、にじやの皆に出会えた、でも、自分達は次のページをめくる時だと伝えます。
蒼介は寂しさを感じますが、めいく、礼、俊平は、それぞれ、「にじや」を離れても家族でいることに変わりはない、だからこそ次の一歩を踏み出して「再生」する決心がつきました。
「銀治一家を説得してにじやに彼らを戻さなきゃ」とも考えます。
「どんな困難もみんなで乗り越える、仲間のピンチは仲間が助ける」と大人たちの事情を知らずに遊ぶ子供たちに説明すると一致団結。
銀治は達也を認め、家族を再生をすることに。
「にじや」のみんなは、自分達が出会えたことに感謝し、にじやで生活できたことで温かい笑顔、優しさに触れることができたことを喜び合いました。
礼、俊平、めいくは、蒼介に礼を言います。
蒼介は自分を捨てた実母を恨んでいたけど、今は「家族は沢山の有難うに囲まれている」と言い、俊平たちと出会えたことを感謝。
そして、にじやの皆はそれぞれ解散したものの、めいくと大地は、歌手としてオファーが架かり、一歩を踏み出すことができました。
めいくの動画のアクセス数が急上昇し、いつきも、母との関係が良好で、めいくが歌った歌をいつきと歌う動画の再生回数が増えました。
俊平は、飛び出す絵本がヒットし、書店に並ぶように。
「にじや」をテーマにした「飛び出す絵本」を出版。
「僕はみんなのおうち みんなの帰りを待っている」・・・。
礼は小学校教師として、雫を育てながら順調に暮らし、黒崎は部署を自ら異動し、家族が笑顔で暮らせる住宅の仕事に携わることに。
もうかつてのように、部下を怒鳴り散らしていた顔はなく、家族を想い、家づくりに励む一人の父の温かさが溢れる顔をしています。
礼と雫、俊平と陽は交流を続け、離れていても、めいくや蒼介、黒崎の活躍を見守っていました。
蒼介は写真家として再生し、銀治は体調が万全になり、退院!
達也と久美子と共に、また「にじや」でお好み焼きの店を再開。
優しい笑顔が溢れた俊平たちの新たな”絵本”はまだページがめくられたばかりなのでした。
家族募集します最終回感想・みどころ
家族はどんなに離れていても繋がっている、次のページをめくる時が来た、自分達には帰る場所があるこそ、次の一歩が踏み出せるってセリフが一番グッとくる最終回でしたね。
銀治一家の意地っ張りな溝は癒えるまで時間が必要かなと思いましたが、にじやのみんなのおかげで、彼らもまた「新しい次のページをめくる」ことができて良かったです。
黒崎親子の別れは本当に涙が出ました。
元妻の倫子は海外で活躍する歌手で、いつきを迎えに来て早々、にじやの面々を不審に思ったり、夫の見違えるような態度にかなり戸惑っていましたよね。
いつきの本心を聞かず、「ママとおうちに帰ろう」なんて切り出すし、すぐにいつきの居場所を探そうとするので、大丈夫かな?という不安がありました。
しかし、いつきの今後の生活をちゃんと考えており、黒崎も倫子と距離が離れていても、信頼できる女性、母として倫子を見ていたことは確かだったので、この環境変化が悪い結果にならない安心感がありました。
倫子といつきが笑いながら道端で歌う動画を涙ぐんで撮影したり、「にじや」のみんなに出会ったからこそ、父として我が子を心から愛していることを再確認した黒崎の涙ぐむ姿や気持ちに共感し、私も涙腺が緩みました。
いつきに、「にじや」の面々が、某海賊が主人公のアニメの名シーンのように、いつきの作ったミサンガをしている自分たちの腕を曝け出すシーンは温かい優しさが伝わりました。
家族とは、血が繋がっていなくても、1人1人が絆と愛で結ばれており、にじやの皆のように再出発できる、希望があるって思えます。
蒼介の、「家族は沢山のありがとうに囲まれている」って言葉も身に沁みましたね。
当たり前のことで気付きにくい不器用な優しさ、愛が込められたメッセージだと思いました。
俊平も、礼も、めいくも、それぞれ「再生」し、めいくは歌手として確実に成功する道を歩んでいるシーンも救われましたね。
礼は完ぺきな母親で、教師を目指すのではなくて、もっと力を抜いて元夫や我が子と向き合うこと、元夫を赦すことを学んだのではないでしょうか。
彼女もまた「にじや」に出会い、我が子を愛していること、音楽が好きで、本当の自分の居場所が見つけられたような気がします。
俊平と陽親子も、みどりの事故死から蒼介に再会したことで、自分達が何を乗り越えるべきか、親子が共倒れになって心がこれ以上折れない為に、どう動くべきか向き合う時間が作れたと思います。
そして、蒼介も、めいくじゃないけど、写真が好きな自分、銀治一家や、俊平たちと暮らしてきたかけがえのない時間を経験したからこそ、元々持っている情熱や、家族の笑顔を増やしたいと思う優しさが踏み出す勇気になりました。
また、母親に捨てられたからこそ、家族を必要としていた少年時代の自分に良いきっかけで、別れを告げることができたなと思います。
俊平と陽を見守るみどりが心を込めた絵本を、俊平が形にして、「飛び出す絵本」を通じて、にじやのみんなの宝物のような時間、思い出をきっかけに、みんなを守る家を主人公にしたラストシーン、このドラマに出会えて良かったと視聴者さん誰もが思ったことでしょう。
愛と希望、そして、人生の再生、人と人との優しさ、お節介に触れたことで、疑似家族が本物の家族になった優しい優しい作品でした。