健康で文化的な最低限度の生活 第1話
放送日:2018年7月
関西テレビ火曜ドラマ
健康で文化的な最低限度の生活 第1話のあらすじ
学生時代、映画監督を目指していた義経えみるだったが、安定を求めて公務員になった。
えみるが配属されたのは生活保護を担当する生活課。
先輩ケースワーカー・半田明伸から、えみるは110世帯という担当を任された。
新米ケースワーカーとなったえみるの元に一本の電話が入る。
「これから死にます」えみるが担当する生活保護利用者はそれだけを告げ電話を切った。
いつものことだからと前任者も親戚も取り合うことはなかった。結果、えみるは早々に厳しい現実と向き合うこととなってしまう。
次に、えみるは担当する阿久沢正男と面談をするが、咳の止まらない阿久沢から現在の食生活を聞き、上司の京極大輝からギャンブルなどに生活保護費を使っているのではないかと言われ、阿久沢の家を訪問。
そこでえみるはある物を見つけた。
健康で文化的な最低限度の生活 第1話の感想
映画同好会から公務員へ。自由から安定。すごい転身です。
しかし、のっけから生活保護利用者の自殺はなかなか重い事例です。
自分の仕事は人の命の重さと同じと考えたらなかなか続けるのも大変なことでしょう。
職としては安定はしているかもしれませんが、関わる案件によっては心の不安定も起こり得ます。
公務員=安定という固定観念は現代の私達には通用しないかもしれません。
平川さんの死ぬ死ぬ詐欺について。役所も親戚も真剣に受け取れず、結果最悪の結果と終わり、こういう人を親身になって救うことは難しいものなのでしょうか。
1人分の生活保護費が減った。1人分の担当が減った。そんな風に思うのも悲しいことだし、それを言ってはいけないというえみるの気持ちも手にとるよう伝わってきました。
そんな風に片付けてはいけないし、片付けてしまう現実も実際あるのかと思うととてもやるせない気持ちになります。
よくCMで借金の過払いについて流れていますが、ドラマとはいえあることなのだということにも驚きました。
借金という重荷から逃れることができて、きっと阿久沢さんの咳も止まることでしょう。
だけど、咳の原因が精神的なものだという診察がなされないのもどうなのでしょうか。
病院でそれに気づいてもらえれば、もっと健康的に生活ができたかもしれません。
結果これから健康的に生活ができるにしても、これまで生活保護を受けながら不健康に生活していたことは、このドラマのタイトルに反するのではないかという思いが生まれました。
認知症のある生活保護利用者もとても大変そうです。
家の状態を見てもそのままにしておくのも健康で文化的だと思えません。
まだ初回ですが、このドラマの伝えたいことがあまりにもタイトルと反しているのが気になります。
健康で文化的な最低限度の生活 第2話の期待や予想
えみるがある家庭を訪問するシーンで今回は終わりましたが、えみるが担当する他の生活保護利用者の家なのでしょう。
次回はどのような理由を持つ案件が語られるのでしょうか。
初回はなかなか重く深刻な案件だったので、次回以降はえみるも少しは成長した姿を見ることができるかもしれません。