君が心をくれたから

君が心をくれたから4話 涙の観覧車と雨の切ない決意

君が心をくれたから4話あらすじネタバレ

2016年2月。

高校の卒業式を控えた逢原雨(永野芽郁)。

「心臓に一番近い位置にあるのが第二ボタン。昔は好きな人の第二ボタンをもらうっていうのがあったのよ。雨はもう太陽くんの心をもらっているか。」

祖母、雪乃(余貴美子)は母親が娘に接するように温かい言葉で、孫娘を送りました。

東京で一人暮らしの準備を始める為、朝野太陽(山田裕貴)と一緒に観覧車があるショッピングセンターに買い物に出かけました。

卒業記念で手に入った自慢のスマートフォンを太陽に見せる、雨。

「一人暮らしするんでしょ?送るよ。一緒にいられるのもあと一週間だから。」

「なんか実感しちゃったな。私の青春時代もうすぐ終わるから。」

雨が卒業式の翌日には、上京してしまうことを知った太陽。

「卒業記念に何が欲しいものはない?」と訪ねました。

「いいよ、もう手に入らないし」

「生産終了しちゃうもの?他には?」

「じゃあ…マーガレットの花束。これが良いの。私、マーガレット好きだから。普通、マーガレットは良い匂いがしないけどこれは素敵な匂いがするの。」

「じゃあこのマーガレットを雨ちゃんと俺の思い出の香りにしない?10年後の約束を控えるまでは終わらないよ。だから春が来るまでこの匂いを嗅いで優しい記憶を思い出そうよ。」

太陽が卒業する時、制服の第二ボタンをもらい損ねた事を残念に思っていた雨は、代わりに良い匂いがするマーガレットの小さな花束を買ってもらいました。

2024年1月。

雨に自分の思いを告白したものの、「他に好きな人がいる」と断られてしまった太陽は、ずぶ濡れで帰宅します。

「フラれた。」

告白が成功したものの、妹の春陽(出口夏希)や柳田達夫(螢雪次朗)ら花火職人たちは太陽がフラれていたことを知って驚いていました。

その頃、雨は望田に真実を告げることに。

「私、珍しい病気なんです。実はもう味覚もなくて…信じられませんよね、こんな話。」

「太陽くんはそのこと知っているの?」

「知りません。いうつもりはないんです。」

「どうして?」

「好き…だから。私、太陽くんのことが好きなんです。高校生の頃からずっと。そしたらさっき夢みたいなことが起きて。告白されたんです。好きだよ…でも」

「断ったの?」

「私といたらきっと迷惑掛けちゃうから」

「そっか。彼のどんなところが好きなの?」

「特別扱いしてくれること。雨なんて変な名前なのに、沢山褒めて励ましてちょっと恥ずかしい事も大袈裟なこともなんでも素直に言ってくれるんです。そんな人、今まで一人もいなかったから。嬉しかったんです。お姫様になれたみたいで。心から思ったんです。もしまた生まれ変われるなら次も彼と絶対出会いたい。」

雨は市役所職員の望田司(白洲迅)に自信の奇跡について五感を失ってしまう珍しい病気ですでに味覚がないと打ち明けました。

翌日。

そんなある日、雨が庭の植物に水やりをしていると、日下(斎藤工)に話しかけられました。

「五感を失ったら、あなたは嗅覚、味覚、触覚などを失います。介護になることを今のうちから考えた方が良いでしょう。」

雨は不安を抱えるなか、祖母、雪乃が腰を痛めたことを機に掛けます。

「ばあちゃんも年だからね。」

そう言い、癌であることを隠す、雪乃。

辛そうに腰をさすっている雪乃の姿が気になる、雨。

雪乃は家でも躓いて倒れそうになりました。

春陽(出口夏希)は、雨を夜に訪ねてきました。

「雨ちゃん、お兄ちゃんの事好きだよね。学生時代、雨ちゃんにお兄が花束をあげた時、お兄は仕事を休んでまで雨ちゃんに会った、お兄にはお母さんとの大切な約束があるなんて言ってしまった。あの時のこと後悔している。雨ちゃん、お兄にチャンスをください。」

学生時代、春陽は雨につんけんした態度をとっていました。

雨と恋人同士になるチャンスをあげてほしいと頭を深々と下げる、春陽。

2024年。

春陽は雨とハウステンボスにデートへ行くことを提案。

その頃、雨は太陽にわざと嫌われる態度をとり、彼に自分を諦めさせようとしていました。

「ほんとうにそれでいいの?」

心配する、千秋(松本若菜)。

「うんと我儘を言って困らせて、最低な子になる。それで私を諦めさせたいんです。太陽くんの人生を邪魔したくないんです。」

明日の日時のメールをして、雨は大切な手紙を机に仕舞うのでした。

かつて学生時代の雨は、太陽に出発時間をわざと間違えて伝えて、東京にありました。

雨は、ハウステンボスに出かけますが、日下(斎藤工)は玄関で靴ひもを結ぶ彼女に残酷な真実を告げました。

「今夜9時、あなたは嗅覚を失います。あなたが最後に嗅ぎたい香りはなんですか?」

そして雨は、決意を固め、わざと司をデートに呼びました。

太陽にうんと嫌われる女性を演じる為です。

「雨ちゃん、どうして…?」

「期待させても悪いから先に言っておくね。私、太陽くんのこと考え直す気ないから。春陽ちゃんに頼まれて。太陽くん、私の好きな人、司くんなの。だから今日、太陽くんに応援してほしくて…」

雨は太陽に司との写真を撮るように要求。

「ねぇ雨ちゃんよかったら観覧車乗らない?高校の時乗れなかったから。」

「いいよ、3人で乗りましょう」

「僕はどこかで待っているよ。2人で楽しんできな」

「なら、やめとこうかな。観覧車は恋人たちのものだもん。私たちには関係ないよね。」

冷たい女性を演じる、雨。

「司さん、一緒に乗りましょう。」

「俺どこかで待っていますから。」

「こんなことに付き合わせて済みません。」

「びっくりしたよ。でもこんなことで彼は君を嫌いになるかな。」

「嫌いになりますよ。司さん私と付き合ってくれませんか?」

「僕と雨ちゃんが付き合うふりをすること?どうしてそこまで?」

「私、高校生の頃から夢があるんです。26歳になった時太陽君の作った花火を見る、私はパティシエになる。でももう2つとも叶わないから。だから太陽くんには夢を叶えてほしいんです。沢山の人を花火で幸せにする夢です。でも私がいたら邪魔になっちゃう…だからいなくなります。太陽くんの前から。」

「はぁ…わかった。恋人役でもなんでもやるよ。でもその代わり、雨ちゃんに叶えてほしいことがある。乗りたかったんでしょ。太陽君と観覧車」

「でも乗ったら未練が残りそうで」

「言ったよね?未来に後悔を残すべきじゃないって」

そこで、司は仕事の呼び出しと嘘をつきます。

「申し訳ないんだけど、仕事の呼び出しがあって。あとは2人で楽しんでください。雨ちゃんも楽しんで。」

夜、雨がくしゃみをして、太陽は一旦、なにかとってきます。

しかし、雨の腕時計は嗅覚が消えるまであとわずか。

太陽のコートの匂いを嗅ぎ、花火の匂いを感じます。

「雨ちゃん!もう一度、渡したくて。昼間に売っているの見つけた。ねぇ雨ちゃんしつこいかもしれないけどやっぱり一緒に乗ってほしいから。」

なんとかってきたのはマーガレットの花束。

「乗らない、乗る、乗らない、乗る、乗らない、乗る、乗らない…乗る。」

観覧車の乗る2人。

「後悔していたんだ。観覧車は恋人が乗るものだからあんなこと言わなきゃよかったって。でも怖くて…高いところ実はだめでさ、ばれたらカッコ悪いと思って、誤魔化してたんだ。笑わないでよ。ああ、でも嬉しい。今日、雨ちゃん初めて笑ってくれたから。うおっ…!」

「怖かったら目を閉じていていいよ。良いから閉じて。私、司さんと付き合うよ。さっき船の上で告白されたの。今日一日、太陽くんが応援してくれたおかげだよ。ありがとう」

「ひとつ聞いても良い?司さんのどこが好き?」

「特別扱いしてくれるところ。」

「特別扱い?」

「雨なんて変な名前でちっともさえない私の事をいつも特別扱いしてくれるの。沢山褒めて励まして、ちょっと恥ずかしいことも大袈裟なことも、なんでも素直に言ってくれるんだ。そんな人、今まで一人もいなかったから。嬉しかったの。お姫様になれたみたいで。それに、心から思ったの。もしまた生まれ変われるなら次また絶対出会いたい。来世は次もその次も、何度生まれ変わっても私は…」

「もう、いいよ。羨ましいなぁ司さんが…俺だったら良かったのにって。悔しいけどそう思っちゃうよ。でも、おめでとう、幸せになってね。」

「うん、幸せになってね。」

本音を隠して太陽の前では、最低な女性を演じ切る、雨なのでした。

「ここからは別々に帰ろう。今までありがとう。あの約束、今日で終わりにしよう。赤い傘と花火の約束。会うのもこれで最後。司さんに悪いから。元気でね、太陽くん、立派な花火師になってね。それに素敵な人を見つけて?太陽くんにはもっと素敵な人がいるよ。あなたの花火を見て心から笑ってくれる女の子が。だから、私のこともう忘れて?」

雨は帰り際、太陽に彼の赤い傘を返しました。

太陽はバスの中でこらえきれずに泣きました。

「観覧車、乗るつもりはなかったんです。マーガレットの花占いには秘密があって。花びらがほとんど全部奇数なんです。最初にいった方が最後に来るんです。なのにあんな肝心なときに偶数だなんて。でも嬉しかったな。奇跡なんて大嫌いだけど、こんな奇跡だったら、幸せだなぁって…そう思っちゃいました。それに一番欲しいものももらっちゃったから。」

自分の隠しきれない本音を千秋に打ち明けた雨は、太陽のコートの第二ボタンをもらいました。

雨は最後にマーガレットの香りをかごうとしますが、もう何の香りもしません。

タイムリミットは雨を刻々と蝕んでいきます。

さようなら…私の青春時代。

「日下さん…今から祖母に話します。五感のこと」

「そうですか」

「これからのことちゃんと話し合わなきゃ」

帰宅した雨は祖母、雪乃が倒れていることを知りました。

君が心をくれたから4話感想・みどころ

大好きな人だからこそ、太陽の人生の弊害になりたくない雨の気持ちは胸が張り裂けるほど分かります。

しかし、雨は色々、間違っていますよね。

司を好きなふりをし、さらに、司にも協力を頼み、太陽にあえて「嫌な女」である自分を見せつける。

太陽はそれでも雨を否定せず、怒らず、「幸せになってね」なんて…優しすぎますよ。

また、司も太陽を騙す為に呼び出されたのに、雨が思っているほど、太陽は雨のことを諦められる人間じゃないことを伝えていて、太陽とはまた違った意味で、人間ができていると思いました。

自分が五感を失い、太陽に介護してもらうぐらいなら、彼から離別することを選ぶなんて、あまりにも不器用で、愚かな選択肢ですよ。

帰りのバスの中で嗚咽する太陽に心が痛みます。

雨が思っている以上に、太陽は雨のことが大好きだし、雨にもそれは共通していますよね。

思い出のマーガレットの匂いすらも、感じ取る事ができない彼女の身に降りかかる更なる災難は、祖母、雪乃の癌。

雨が何をしたというのでしょうか。

一生懸命、生きて、太陽との幸せ、パティシエになろうと再び立ち上がろうとしていた彼女に、少しずつ、日下から下される試練に、もうやめてくれって言いたくなりました。

雪乃は雨に残された時間、なにができるのでしょう?雨は、雪乃に、そして、太陽に、素直に向き合うことができると良いなと思う4話でした。

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