クジャクのダンス、誰が見た?

クジャクのダンス、誰が見た?8話 揺るぎない親子愛の果て!信念が導く場所

クジャクのダンス、誰が見た?8話あらすじネタバレ

心麦は眠っているなか、ある部屋で目を覚ましました。

ふと、心麦は父が生きていた時を思い出しました。

「心麦、1限だよ」

「あともう少しだけ。やばい!」

心麦はありさ(清乃あさ姫)の家で、彼女の家族の声を聞きながら目を覚ましました。

阿波山の産院が放火したニュースを見た心麦は、慌てて、松風と電話しました。

「ニュース見た?」

「あ、あのまた後で連絡します」

「これって私が会いに行ったから?」

心麦は自分が阿波山に会いに行ったことで夫婦が口封じに消されたのではと不安を覚えるのでした。

「係長、千葉県警に確認したところ、亡くなった2人は、山下春生さんの手紙にあった、阿波山とまのか夫婦に間違いないです。今のところ石油ストーブが出火原因で、事故との見方が有力であると、他殺の線は考えてないそうです。ただ正直、事件の可能性も捨てきれないと私は思ってます」と、秋貞隆雄(絃瀬聡一)。

山下さんもあなたも人が良すぎるのが仇になる…そう、阿波山に呟いた、赤沢。

「あくまで私の推測ですが、やはりその手紙に書いてある人達は、山下春生のノートに書いてる人達は、東賀山事件のなんらかの関係者だと推測されます。あくまで私の推測ですが、最後の一人、廣島育美ですが、彼女だけ全く消息が掴めてません」と、西陣誠(斉藤優≪パラシュート部隊≫)。

「このよし、この女と東賀山事件の関係性を洗ってみてくれ」

「係長、昨日家に戻られました?」

「何故だ」

赤沢の背広の肩についた動物の毛をとる、秋貞。

「犬の毛ですかね」

「ああ、すまない」

「あれ、係長のおうちは猫」

秋貞は赤沢を疑います。

「赤沢係長、宜しいですか?」

阿南検事(瀧内公美)に呼び出された、赤沢。

「阿波山夫妻の件ですが、事件性があるとすれば、言いたいことは分かりますよね?あんな記事が出た上にさらにまた東賀山事件の関係者の不審死が置き続けるなんて、世間に晒されたらさすがにあなたも私も分かりますよね?」

「善処致します」

「もうそれ言わないでいただけます?!未だに遠藤友哉を落とせていないあなたの善処。それをどう信じろというのですか?」

「お言葉ですがご自身で少し汗をかかれたら?山下心麦から思うような供述をとれなかったのはどなたでしょうか。あなたは誰の為に事件を解決されようとしていますか?私は被害者から見て正しい捜査をしているか、それを矜持に動いています。安心して下さい。捜査は抜かりなくやります。会議が始まりますので失礼します」

阿南は裏で繋がるリュックサックの男に圧をかけられているので、赤沢の言葉にストレスを感じるのでした。

自分が、東賀山事件の生存者、林川歌だと知った、心麦(広瀬すず)。

あさみの家で朝食が進みません。

「むぎ、大丈夫?」

「あのね、ありさには一区切りついてから話そうと思ったんだけど、わたし、両親と血が繋がってなかったっぽい。」

「え?」

「生まれて半年くらいの時にお父さんとお母さんに引き取られたんだ。その血の繋がってる方の家族はみんな、亡くなってて…うんまだその実感がないんだけど。今も何かの間違いじゃないかってそれに私のせいでその人の人生を変えちゃったんじゃないかなって思うことが起きてて、それってわたしが本当のことを知りたいと思ったからじゃないかな。それでも私は、知りたい。なんでお父さん殺されなきゃいけなかったの。それにお父さんが私に託したものを」

「言われもない罪で苦しむ人の為に心麦に助けを求めるしか」

ありさは心麦の状況を知り、涙しました。

「むぎが知りたいと思ったことは悪くない。私、味方だからなにがあってもむぎの味方だから」

「私、進む、なにがあっても」

刑事の赤沢(藤本隆宏)に事件の見直しを求めます。

「申し訳ない。」

「本当なんですね。私が林川歌だったって」

「今更何を言っても言い訳にしかならない。が、これだけは言える。もし私が時を戻しても私は同じ決断をしただろ」

「阿波山先生達は本当に事故で亡くなったんですか?」

「こちらではそのような捜査結果が出てる」

「私にはそうは思えないんです。もしかして、父も染田のおじさんも阿波山先生達が亡くなったのも林川歌、私が関係しているんじゃないですか?お願いします!父の事件とそれと染田さん阿波山先生達のことも東賀山事件の事も全部、見直してもらえませんか?」

「心麦ちゃん気持ちは分かるが、これ偶然だよ」

「偶然?」

「ああ偶然だ。とにかく染田さんと阿波山さんの件は心麦ちゃんには関係ない。自分のせいだなど思わないこと、いいね?」

一方、心麦を支える弁護士の松風(松山ケンイチ)と波佐見(森崎ウィン)、そして、新たに助っ人に加わったクセの強い弁護士、鳴川(間宮啓行)は、赤沢を疑い始めます。

「え、お嬢が赤沢のとこ行った?大丈夫かいな。松風先生がお嬢についた状態やったらともかく、こっちの情報まで筒抜けになる可能性があるやろ。それに考えてみ?もし、赤沢が一連の事件に関連していたら、お嬢に危険が及ぶ。」

「それは飛躍しすぎでは?」と松風。

「染田の件でも赤沢の件でも 赤沢なら犯行可能や。心麦ちゃんに赤沢は嘘をついていた。何かしら事件に関与していると考えるほうが自然やろ」

「赤沢に繋がるつてを探してはるけど全然見つからへん。検事時代の連れにも会ってみたら全然やったわ」

「まぁそりゃそうだよね」と波佐見。

鳴川は心麦を心配します。

松風は赤沢から、松風の父、久世(篠井英介)の行方を知りたがっていることを思い出し、頭を悩ませました。

「心当たりがあります。赤沢さんに繋がるツテ」

「松風さん。波佐見さんが赤沢さんのツテがあるって。波佐見さんから聞きました。お母さんに会ってないんですね」

「ああ。」

「5年?10年」

「そうじゃなくて古じゃないですか。有難う御座います」

「なにが?」

「私の為ですよね、お母さんに会いに行くの、松風さんにもきっとあるんですよね。ずっと会わなかった理由が。もしあれでしたら私付き合います。いつも松風さんにはお世話になっているので、手伝います」

「いや」

「心麦さんは観光でもしなよ。せっかく福岡に来たんだから。大丈夫ちゃんと行くから」

赤沢に繋がる手がかりを求めた一行は、母親(宮崎美子)に会いに行くことにしました。

「義輝、もう来たと?」

大らかな母は、書道を子供達に教えていました。

「あんたはほんとに連絡もよこさんで何年振りね」

「ごめん」

「で、なんね?あんたんことやけんなんか用あって来たのやろ?」

「あのさ父さんの連絡先知ってる。いやちょっと仕事で連絡をさ取りたくて」

「良かった。捨てんで。実はねあん人家ば出てってから1回だけ電話かかってきたと。ばってん電話出てもなんも喋らんで無言。だけど、うん、お父さんって思う。なんかった時んためその番号、メモしよった。連絡しようと思ったんだけどなんか負ける気がして。はいこれ」

「ありがとう」

「あんたは台風んごと来て台風ごと帰っていくね」

「ごめんね、今度はゆっくり」

母は夫の久世に似てきた義輝に懐かしさと切なさが込み上げ、微笑みました。

「義輝、いつでも帰って来んしゃい、ここが家ばい。」

「うん」

「お父さんそっくりになったね」

夜には、心麦の元へ戻った松風。

「いっぱい話せましたか?」

「まぁそうだね」

「なら良かった」

「昔とちっとも変ってなかった。自分に正直に真っ直ぐ生きてた。凄いなあの人は。俺はぐらついてる」

「いいんじゃないですかそんな時もあっても」

「そうかなー」

「そうです」

「で、そっちは何してたの?」

「相島へ行きました。猫がいっぱいいて凄く癒されました」

「今日は奢るよ」

「分かります」

「いやそこは分からないで?」

ラーメンを食べる、心麦と松風。

松風が割りばしを割る前に手をこすり合わせる癖を指摘。

「それ分からないでって言いましたよね?弁護士なのにべらぼうですよ。でも染田のおじさんのラーメンも一番。」

「一番もないけど」

「一番って割と2つあるよね」

「初めてです。ラーメン食べながらラーメン食べたいって思ったの。初めてです」

拘置所にいる、遠藤は神井と面会。

「最近いつ親父に会いましたか?」

「面白いものを手に入れました」

神井が見せたのはペットボトルの水の広告。

そんななか、東賀山事件の最後の鍵を握る人物と、週刊ジダイの記者、神井(磯村勇斗)は接触していました。

そのことを遠藤に話す神井。

「ようやく見つけました東賀山事件のカギを握る人物を。もうちょいす、真相に辿り着くのは。そうだ今度来るときに差し入れてほしいもの何かあります?」

「久々に野球やりたい」

「差し入れられるか」

その頃、松風は久世(篠井英介)に会いました。

彼は少年野球のチームを眺めていました。

「あの…」

「義輝、どうした?」

「いや俺なんて呼んでた?」

「たしか父さんだったんじゃないか」

「だっけ…」

「よく頑張ったな。母さんは元気か?」

「元気だよ」

「えっと」

「今はな、知り合いの会社で警備をやらせてもらいながら経理もやらせてもらってる、安心したよ、俺のせいで義輝や母さんに迷惑かけたんじゃないかって」

「迷惑はかけたよ」

「すまない」

「仕事で来ただけだから。あのさ赤沢さん知ってるよね?」

「なんで赤沢が」

「あのさ、警察官OBが殺害された事件で逮捕された人を弁護してて」

「それってもしや、山下さんの事件か?」

「その事件を担当しているのが赤沢さん。それで?」

「もしかして、東賀山事件の?義輝、赤沢…あの男には気を付けろ。」

「どういうこと?」

「あいつはな捜査を進める為ならどんな危ない橋渡る男だ。俺は赤沢本人にも、上層部にも報告した。いつか問題を起こすだろうって。それも何度もだ。赤沢は恨んだろうな。赤沢とはそれっきりだ。でもまさか義輝が山下さんの事件をな」

「山下さんとは知り合いだったの?」

「実はな、山下さんから連絡があったんだよ。赤沢のことで聞きたいことがあるからって」

「ああどうもすみません」

「実はですね、私と赤沢が担当しておりました、あの25年前の東賀山事件についてちょっと洗い直しているんですけど」

「ああそうなんですね。その時私は既に警察を…」

久世は義輝との話に戻ります。

「山下さんとはそれ1回だけだったけど、山下さんと話して俺思ったよ。逃げた俺と違って山下さんは諦めずに戦って自分の間違いを正そうとしていた。俺も戦うべきだったって、いや今更遅いけどな、義輝、辛い思いさせてすまなかった。そろそろだ時間だよ今夜夜勤でな」

仕事の為、立ち去る、久世。

「あのさ、あの事件本当にやってな…」

「どうした」

「父さん…ごめん信じてやれなくて」

涙ぐむ松風に寄り添う、久世。

「してる、俺はようやく、救われたよ。ははは…」

親子の確執があると思っていた2人の関係は雪解けました。

心麦はある直感で、赤沢家を訪ねました。

家には赤沢京子(西田尚美)がいます。

「はいどうぞ」

お茶を差し出す京子。

「これお土産です、福岡行ってて。相島っていう猫が沢山いる島で買ったんです。お守りのお礼です」

「わぁ可愛い。ほんと嬉しい。ありがとね」

心麦は京子に土産の猫のキーホルダーを渡してから本題に入ります。

「それと、今日来たのは」

「赤沢から聞いたわ。心麦ちゃん、ずっと隠しててごめんなさい。心麦ちゃん、あなたには山下心麦として幸せになってほしい。林川歌だった過去はなかったことにして良いと思う」

「私もそうしたいです。」

「そうすべきなの!」

やけに、心麦が林川歌として生きることを否定する、京子。

「でもそれは無理なんです。私が林川歌であることはなくせませんから」

「あのね、守は心麦ちゃんの過去知らないの。あの子は警察官としてこれから大切な時期だし、お父さんがこの件に関わってる事がもし明るみに出たら…ごめんなさいね。私も一人の母親だから。ごめん、お願い、どうか私たちの思いを汲んで。このことはなかったことにして!」

京子は1憶の通帳を見せます。

その大金を心麦に受け取らせて、口止め料として渡そうとします。

「え?これって口止め。こんなお金どこから…」

「前に言ったでしょ。赤沢には言えない秘密があるって。ね、お願い、受け取って!このことは赤沢にも誰にも絶対黙ってて。これは私と心麦ちゃんだけの秘密にしておいて!ね、お願い受け取って!もうそれ以上は…!」

心麦が真相をこれ以上探る事に焦りながら、通帳を渡そうとする京子の手を振り払います。

「止まりません!私は必ず辿り着いてみせます。父がなぜ殺されたのか、そして父を託したのか、今日は失礼します!」

同じ頃、松風は久世から赤沢夫婦の事を聞きました。

「そういえばその時、山下さんか赤沢のことで妙なこと言っていたな。」

山下との会話を振り返る、久世。

「ところであの事件当時、赤沢と奥さんが別居していたことがあるのご存じでした?」

「奥さんが一時期子供を連れて出て行ったことがあったみたいなんだ。まぁあいつにも色々あったんだな」

京子は廣島育美と繋がっていて、メールが届きます。

「やっと見つけたよ、廣島育美ちゃん」

「ダイヤモンドクラブ」の水のパンフレットを見た、神井がニヤリと笑います。

心麦は両親と赤沢夫妻とかつて子供の頃に出かけた土手にいました。

「赤沢さんはまだなにか隠してる?」

警視庁では、秋貞と西陣が、赤沢の肩についた動物の毛について、阿波山夫妻を殺した犯人ではないか疑っていました。

「例の鑑定結果出ました。あの白い毛、阿波山家から保護した犬の毛と一致しました。」

「本当ですか?」

「あれどこで手に入れたんですか?」

「ちょっとそれが…係長のスーツに」

「じゃあ事件の前、粟山家に行ったってことですよね?」

「分かりません。ただ係長がうちらになにか隠していることは確かです」

阿南はその頃、黒いリュックサックの男を呼び出していました。

「珍しいな。フフフフ」

「急にお呼びだてして済みません」

「ホントお前も臆病者なんだな」

「あの元産婦人科の火災の件、まさか関係してないですよね?お父さん、ねぇ、お父さん!」

阿が呼び止めた男は、鳴川でした。

阿南検事が国家試験に合格した日に写真立てに写っていました。

心麦の家が燃えた時、鳴川が呆然と立ち尽くしていました。

クジャクのダンス、誰が見た?8話感想・みどころ

心麦が真相に辿り着けばつくほど、知らなくて良い事実が明るみになっていきますね。

久世と松風が時を経て、親子愛を確認し合うことが出来た場面に涙するとともに、久世から語られる、赤沢の歪な人間性に背筋が凍りました。

手段を選ばない赤沢と、彼を支える妻、京子が闇深いですね。

両親を亡くした心麦の第二の拠り所になりそうな、母の愛を思い起こさせる京子。

しかし、それまでの柔和な態度が一変し、息子と夫を守る為、心麦に口止めしようとするいやらしさが滲み出ていました。

彼女が家族で愛飲しているミネラルウォーターが絶対絡んでいると思いますし、赤沢って敵に回したら怖いです。

心麦が信頼を寄せていた人物の化けの皮が剥がれる様子が面白かったです。

極めつけは、阿南検事の父、鳴川。

彼こそがリュックサックを背負う謎めいたカラビナの男。

震え上がるような怒号と、声の渋さが、当初は久世だと思っていたのですが、鳴川でしたね。

阿南と話すときは標準語で話す鳴川の絶対的威圧感を否めない低音の声が緊張感を漂わせますね。

演じている、間宮啓行さんのカメレオン俳優ぶりに脱帽です。

山下春生という正義の名のもとに動いていた刑事の息の根を止めたのは彼なのでしょうか?それとも、赤沢?

閉ざされた真相の扉に近づく心麦に、本格的な危機がまとわりついていると感じた8話でした。

最後に、廣島育美が誰なのか気になりますね。

 

 

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