まんぷく 第118話のあらすじ
国立栄養研究所のお墨つきをもらったまんぷくラーメンだったが、期待どおりに販売することはできずにいた。
そんな矢先、テレビで宣伝を見た立花福子は、まんぷくラーメンもテレビで宣伝することを提案する。
経費削減のため、コマーシャルの内容は甥・神部茂が考えることになり、できあがった3つの案のうち、主婦がまんぷくラーメンを作り、子供達が美味しいと喜ぶ案が採用された。
主婦役に福子、子供役に源と幸。コマーシャルの撮影が始まった。
まんぷく 第118話の感想
国立栄養研究所に栄養分析を依頼し、健康食品としてお墨つきをもらったまんぷくラーメンは、8割りの売り上げを伸ばしました。
しかし、全く売れていない状態からの8割なので、期待どおりに売れているわけではありません。
香田家でテレビを見ていた福子は、初めて見るテレビの宣伝からまんぷくラーメンを宣伝することを思いつきました。
福子は、萬平さんをはじめとするまんぷくラーメンの販売に関わる仲間達に、まんぷくラーメンをテレビで宣伝することを提案します。
皆、賛成はしてくれましたが、すぐに問題としてあげられたのは経費の問題でした。
しかし、宣伝が大事なのはダネイホンで証明済み。
やらないという選択にはなりません。
テレビにコマーシャルを出してくれる会社が少なく、テレビ局が困っていることを世良さんは知っていました。
それならば、今なら広告料が少なくて済むかもしれません。
それでもやはり経費はかかるもの…。
鈴は、経費はどうするのかと世良さんに振りましたが、世良さんは真一さんに振り、真一さんが工面をしてくれることになりました。
この流れ、世良さんがとても自然に真一さんに丸投げしているのに、誰もつっこむことなく自然に流れていくので驚いてしまいました。
次の問題はコマーシャルの作り方です。
コマーシャルを作るためには、通常であれば、広告代理店に丸投げするところですが、経費削減のため、内容ぐらいは自分達で考えようということになります。
その担当を茂が買って出てくれました。
茂は大学時代、映画愛好会に入っていたそうです。
茂に与えられた課題は、まんぷくラーメンの良さを伝えるコマーシャルであること。
その良さとは、“美味しいこと”“便利なこと”“20円は高くないこと”“栄養たっぷりなこと”でした。
帰宅した茂は忠彦さんにアトリエを借り、コマーシャルの内容を考えます。
忠彦さんのアトリエなら、芸術的なものが降りてくると思ったのかもしれません。
しかし、層簡単に降りてこず、茂は発狂気味に頭を抱えます。
茂がアトリエに篭る一方で、茂がまんぷく食品を手伝うことに許可はしたものの、茂が食事を取らなくても、昼もまんぷく食品で働きたいと会社に休暇届を出しても、タカは呑気にそれを受け入れていました。
さらに、それで会社をクビになってもまんぷく食品で働けばいいと、とても楽観的です。
ついこの間まで狂気的だったタカは、母親になり、とても落ち着いたようですが、反対を押し切って売れない貧乏画家の忠彦さんと結婚をした克子と似てきたようです。
皆が力を合わせる中、完全に忘れられている岡さんと森本さん。
今日も吉乃と3人で、パーラー白薔薇でまんぷくラーメンを食べていました。
この3人、まだ、映画に行けていないのでしょう。
3人の恋路は一体どうなっていくのでしょうか。
それも気になるとところですが、吉乃と映画に行けない、萬平さんからの手伝いの依頼もないというのは観ていても切なくなってしまいます。
吉乃もこれだけ一緒にいるのだから、萬平さんに2人も加えてはどうかと話をしてあげてもいいのではないでしょうか。
大急百貨店の売り場を貸してもらえるのもあと11日。
茂は、3つのコマーシャル案を作ってくれました。
1つ目。
この頃のコマシャールの主流となっているアニメーションを使います。
登場するのは鶏くんと鶏さん。
羽をむしられた鶏くんがチキンスープになり、鶏さんが美味しそうに食べるという、ひどく残酷な内容でした。
予告で観た時は、てっきり誰かのいたずら書きだと思ったのですが、まさかコマーシャルの一案だったとは思いもしません。
恐ろしいがあまりに夢に出てくるようにと茂は狙ったようですが、当然のことながら却下されます。
2つ目。
忠彦さんのアトリエで描いたとは思えない茂の絵は上手いとは言えないものでしたが、誰しもが見たらわかる登場人物は、漫才師のような格好をした萬平さんでした。
“萬平印のダネイホン”の萬平さんです。
あの萬平さんはとてもインパクトがあります。
ただ、あのダネイホンを作った萬平さんは誰しも知ってはいるのですが、萬平さんは進駐軍に捕まり、悪い意味でも注目をされてしまいました。
それが理由で却下となります。
それにしても、萬平さんの拒否の仕方があまりにも子供のようで、つい声を出して笑ってしまいました。
それほど嫌だったのかと思うと、あの頃はよく耐えたものです。
3つ目。
最後の案です。
登場人物は1人の主婦と子供2人。
主婦がまんぷくラーメンを作って、子供達が喜ぶという流れです。
第1案の時からですが、1人1人声に出して茂が書いた文字を読み上げていきます。
今回、「おいちい!」と最後の台詞を世良さんが言った時、また思わず声を出して笑ってしまいました。
今日は、趣旨とは違うところで笑ってしまいます。
「一家に5袋まんぷくラーメン」は押しつけ過ぎでないかと鈴が指摘をしますが、まんぷくラーメンは常備していつでも食べれるという意味を含んでいると、頭のいい茂は、発想が違います。
問題はこのコマーシャルを誰がやるかということでした。
女優さんに依頼すれば、当然経費は嵩みます。
主役はラーメンなのだから、主婦役は素人でいいということから、福子に声がかかりました。
茂は福子をイメージして作ったというのだから、福子がぴったりです。
それでも福子は何度も断ります。
その度に、鈴は自分がやってもいいと言います。
しかし、誰も鈴の話を聞いていません。
鈴自身も気づきましたが、以前にもこんなやり取りがあったことを思い出します。
記憶が曖昧なのですが、ダネイホンの宣伝の時だったでしょうか。
皆の押しに負け、福子はコマーシャルの主婦役をやることになりました。
それから2日後、撮影隊がまんぷく食品にやってきました。
福子は緊張から顔がひきつり、やかんを持つ手も振るえ、観ている人も不安になってしまうような状態です。
それでも何とか撮影が進み、子供役の源と幸と一緒の最後のシーンとなりました。
源と幸は、福子と一緒だからと全く緊張をしていません。
そんな2人と会話し緊張が解れた福子は、とても素敵な笑顔でコマーシャルを締めました。
さて、このコマーシャルがどんなできあがりになっているのか、とても楽しみです。