まんぷく 第121話のあらすじ
日本の食文化を変えるほどになったまんぷくラーメンは、あっという間に偽物が作られた。
立花萬平はその偽物の商品の中に、ひとつだけまんぷくラーメンに製法が似たものを見つける。
義兄・小野塚真一と友人であり営業担当の世良勝夫は、まんぷくラーメンにそっくりの“本家まんぷくラーメン”を作る会社・テイコー食品に乗り込んだ。
しかし、テイコー食品の社長・猿渡鎌作は、自分が最初に苦労して作ったラーメンだと傲慢な態度で言い張る。
まんぷく 第121話の感想
第120話で出てきたまんぷくラーメンの偽物は、“せんぷくラーメン”“かんぷくラーメン”“まんぷく麺”“神戸満腹ラーメン”。
昨日は出てきませんでしたが、“大満足ラーメン”“いっぷくラーメン”、そして、大問題となる“本家まんぷくラーメン”といった偽物も作られていました。
思いのほか、この偽物騒動は来週にも繋がる大きな問題となります。
偽物のラーメンは、油で揚げた麺に醤油を付けただけだったり、中は火が通っていなかったっり、粗悪品ばかりでした。
しかし、価格はまんぷくラーメンより安く、本物を食べたことがない人達が購入することで、偽物にも関わらず売れまくっているのです。
萬平さんはこの偽物の商品の中でも本家まんぷくラーメンだけが違うことに気がつきます。
本家まんぷくラーメンは、まんぷくラーメンに見た目が似ているだけでなく、割ってみるときちんと火が通っており、お湯をかけて食べてみると、匂いも味もそっくりでした。
たったひとつ違うことは、麺に卵が入っていないこと。
卵が入っていない分、まんぷくラーメンより安くすることができているのです。
本家まんぷくラーメンのパッケージに書かれている製造会社名は、“テイコー食品”。
真一さんはまんぷく食品をすぐに辞めた坂部勝という職員を思い出しました。
坂部は熱心に働くとてもいい職員だったそうです。
坂部は引き抜かれたのか、それとも産業スパイだったのか。
テイコー食品は梅田にありました。
萬平さんは自ら乗り込もうとします。
しかし、こういった修羅場に慣れているという世良さんは、自分が乗り込むと言ってくれました。
やっと世良さんの出番です。
そんな世良さんは、真一さんも誘いました。
そう言えば、ダネイホンの偽物が出た時、世良さんと真一さんがその会社に乗り込んだことがあったのです。
真一さんはすっかり忘れていた様子。
あまり乗り気ではありませんが、萬平さんに頭を下げられてしまったら、乗り込むしかありません。
真一さんと世良さんはテイコー食品に乗り込みました。
テイコー食品の社長は猿渡鎌作。
世良さんは、本家まんぷくラーメンとは一体どういうことかと詰め寄ります。
すると猿渡は、自分が苦労して先に作ったと言い張るのです。
まんぷくラーメンは特許を出願しているところでした。
それを聞いた猿渡は一瞬怯みますが、それでも自分の会社が本家だと言い張り続けます。
腹を立てた真一さんは、猿渡に掴みかかります。
普段は穏やかな真一さんですが、掴みかかりたくなるほど、猿渡は何もかもが嫌味たらしく、腹立たしさしか感じないのです。
これほどまでに堂々と嘘をつくことができるだなんて、一体どんな人間性なのでしょう。
テイコー食品から帰宅した世良さんは、“煮ても焼いても食えない”と猿渡のことを表現します。
真一さんは、やはり、怒りを押さえきれず、萬平さんや福子、鈴を驚かせました。
この怒りの爆発は次に福子を襲いました。
なんと!
まんぷく食品の会社の近くの壁に、本家まんぷくラーメンの広告が貼りだされていたのです。
猿渡という人間は、どこまで性悪な人間なのでしょう。
さらに、その広告に写っている女性は、福子そっくり!
福子が怒るのも仕方ありません。
萬平さんも真一さんも再び怒りを露にします。
しかし、「喧嘩は自分を見失った方の負け」と、意外と冷静な世良さんが、2人を落ち着かせます。
確かに、これまでも色々なことがありましたが、ここまで人間の性悪さに巻き込まれたことはなかったような気がします。