まんぷく 第126話のあらすじ
立花萬平は、まんぷくラーメンを作っり、同時に粗悪品も生み出してしまった。
萬平は、即席ラーメンは体にいいということを世の中に知ってもらうために、“油熱乾燥式即席ラーメン製造法”特許を粗悪品を作る業者に公開し、特許使用料を徴収することにした。
しかし、どこの業者も利益しか考えておらず、ライセンス契約をすることはできなかった。
現実を受け入れた福子は、こうなることを理解し特許公開を反対していた友人・世良勝夫に助けて欲しいと頭を下げた。
まんぷく 第126話の感想
萬平さんがまんぷくラーメンを作らなければ、それを真似した粗悪品が出回ることはありませんでした。
萬平さんには粗悪品を生んだ責任があります。
福子は、まんぷくラーメンが1人勝ちしたことばかりに喜んでいる萬平さんは嫌いだと告げます。
萬平さんは商店へ足を運び、未だどれだけの粗悪な即席ラーメンが売られているかを確認しました。
福子から尻を叩かれた萬平さんは、即席ラーメン業界のことを考え、特許を公開することを報告しました。
特許を公開するということは、まんぷくラーメンのノウハウを教えるということです。
まんぷくラーメンのノウハウはとても価値あるもの。
だから、無料というわけではなく、少額で特許使用料をもらうというシステムにすることにしました。
その話を聞いた世良さんは反対をします。
いつものとりあえず反対してみるのとは違い、粗悪品を作るような心の狭い業者がお金を出してまで即席ラーメンを作りたいだなんて思うはずがないという理由があったからでした。
だけど、即席ラーメンが体に悪いという評判が広がってしまっては、まんぷく食品も不利益を被ってしまいます。
萬平さんは一存で、特許を公開することを決定しました。
萬平さんと真一さんは、粗悪品を作る業者回りを始めました。
しかしやはり、わざわざお金を払ってまで作る気はないと断られてしまいました。
粗悪品を作る人達は、品質向上よりも利益しか考えていなかったのです。
ある日のまんぷく食品の休日のこと。
香田家では、大介の誕生祝いの絵が描き進められていました。
1人モデルを続ける茂は動くことができず、ぐったりと疲れています。
そんな茂を見たタカは、会社の面白い話を教えて欲しいとお願いをします。
茂の話は、吉乃に惚れている岡さんと森本さんのことでした。
忠彦さんは、吉乃に近づこうとしている男がいることを知ると動揺を隠せず、絵は失敗してしまいます。
忠彦さんは、吉乃に告白する前に自分に挨拶に来るようにと茂に伝えました。
でも、つい数日前に、告白してはっきりさせるようにと茂が発破をかけたばかり。
告白するなと言われた2人は、告白するつもりだっただけに困惑します。
そんな3人の話を聞いてマスターもしのぶさんも楽しそうなところに、世良さんがやって来ました。
しのぶさんは表情を変え、何か慌てています。
しのぶさんは福子に電話をかけ、世良さんがパーラーに来たことを伝えました。
福子はすぐにパーラーに駆けつけてきました。
世良さんの言うとおり、ライセンス契約を結んでくれる業者は無かったのです。
でも、“人の役に立ちたい”“皆を喜ばせたい”という気持ちがこれまで萬平さんの力になったのだからと、今回も正しいことを貫いて欲しいと福子は思っていました。
萬平さんがそれをできなくなってしまったら、発明家・立花萬平はこの世界からいなくなってしまいます。
福子の言うとおり、経営者の顔をした萬平さんには、発明家としての顔は微塵も感じられませんでした。
萬平さんがここまでくることができたのは、萬平さんができないことを世良さんがしてくれたから、萬平さんが純粋でいれたのも世良さんのおかげだと福子は言います。
この言葉は、世良さんを調子に乗らせるものとは違い、福子の心からの気持ちでした。
世良さんなら、喧嘩して業者を潰すのではなく、平和に納める方法があるはずだと、福子は頭を下げ、助けを求めました。
世良さんもここまで言われたら、断れるはずがありません。
世良さんは萬平さんを助けてくれることになりました。
「ただひとつ…」、世良さんは言いました。
萬平さんを助ける代わりに何か条件を出してくるのだろうかと思ったら、萬平さんが綺麗事を通してこれたのは、福子がいたからだと世良さんは言うのです。
福子は嬉しかったことでしょう。
憲兵に捕まったあの頃から、萬平さんの生きる力になっていたのは福子でした。
萬平さんは世の中の皆の前に、福子の喜ぶ顔が見たいと思っているはずです。