まんぷく 第133話のあらすじ
立花萬平は、繰り返し麺の塊を揚げ続けたが、どれもうまくいかなかった。
福子が天ぷらを揚げる時の話からヒントを得た萬平は、麺の量を減らして揚げてみることにした。
そのことから、新たな発見を見つける。
しかしその一方で、萬平のスピードに追いつけない商品開発チームは、付いていけないとぼやく。
義兄であり専務でもある小野塚真一から萬平と会社のことを聞いた福子は、足を止めてあげてはどうかと萬平にアドバイスをする。
まんぷく 第133話の感想
福子が天ぷらを揚げる時、浮いてきたら揚がった合図だと聞いた萬平さんは、麺の量を減らして揚げてみることにしました。
すると、今まで試してみた160℃、2分30秒という時間でしっかり中まで揚がっていたのです。
疑問に思った萬平さんは、揚がった麺を見て、麺の上が詰まっていて、麺の下が荒いことに気がつきました。
それはどういうことなのかというと、麺を少なくしたことで金型の中で麺が動き、密度が変わったからなのです。
さらに、この結果は利点を生みました。
揚がった麺の形から最適なカップの形に気づくことができたのです。
ただ、萬平さんが様々な発見をする一方で、スープエキスもカップも開発が進んでいませんでした。
萬平さんは真剣に取り組んでいるのかと喝を入れ、来週までにサンプルを作るように命じます。
しかし、開発チームのメンバーは、萬平さんのスピードに追いつけず、愚痴をこぼします。
ピリピリしているのは萬平さんだけではありませんでした。
鈴もまた、幸とレオナルドが外で会っているのではないかと心配でならなかったのです。
そんなところに真一さんがやって来ました。
真一さんの話は、萬平さんのことでした。
やはり、萬平さんのスピードに追いつけない開発チームは思いどおりにいかず焦り、会社の雰囲気も悪くなっていたのです。
真一さんが萬平さんに注意しても聞いてはくれません。
そこで、福子から話して欲しいと真一さんはお願いに来たのです。
夕方、源が帰宅しました。
萬平さんは、研究室に籠っているそうです。
源は、つくづく萬平さんのことをすごいと感じていました。
しかし、天才的な萬平さんには付いていけないと言います。
源のそんな言葉を聞いた福子は、仕事ができない言い訳にしか聞こえない、弱音を吐くなと厳しく叱ります。
確かに萬平さんは天才です。
しかし、全く努力していないわけではなく、試行錯誤した結果なのです。
源もチームのメンバーも、萬平さんの表面的なところしか見ていません。
まんぷく食品がピリピリする中、全く逆のムードが漂うパーラー白薔薇。
幸とレオナルドは、また、パーラーで逢い引きをしていました。
そこに偶然居合わせた世良さんは、いつものノリで2人の間に割り入ります。
世良さんが入ることによって、もっとややこしくなるか、もっと発展していくのか、進展が楽しみです。
福子は、布団に潜っても仕事のメモをしている萬平さんに声をかけました。
源の甘えを叱ったけれど、福子は源の気持ちがよくわかっていました。
ダネイホンがまだ開発途中の頃、萬平さんは研究に夢中で、家庭も顧みない、社員達の不和にも気づいていませんでした。
まんぷくラーメンは、皆がひとつになり作ることができましたが、今は会社が大きくなり、皆萬平さんの顔色を伺って意見できずにいるのではないかと萬平さんに指摘します。
萬平さんは憤慨しますが、そんな風にすぐにイライラしてしまうほどいつもイラついていました。
福子は足を止めてあげることも大切だと萬平さんにアドバイスをしました。
こうして萬平さんは、開発チームの前で、まんぷくヌードルのどこが画期的なのか丁寧に説明をします。
カップには3つの役割がありました。
1つ目は、麺を保存できる容器であること。2つ目、お湯を注いで調理器具になること。3つ目は、食器になることでした。
萬平さんの説明を聞き、やっと皆納得します。
さらに萬平さんは、急がなくてもいい、わからないことがあれば聞いてくれていい、相談をしてくれていいと、皆で作ろうと優しい言葉をかけます。
萬平さんのスピードが緩んだことで、開発のスピードはアップしていくかもしれません。